Dufftown 街角ミュージック

マイナーパワーがこの世を救う。今こそ日本を大和民族の手に取り戻せ!連綿と受け継がれる日本と大和民族を護ろう。 害人天国を~、ブッ壊す!

タグ:Lowland

実に久し振りのウィスキーネタになる。 4月の関西遠征の折、(そのあらすじはこちら神戸のMain Malt に立ち寄った際に頂いた一杯。

achn65ob483n1このボトルのリリースは1997年、15年以上が経過してプチオールドボトル状態。そもそも、Auchentochan(オーヘントシャン)なんて殆ど興味が無い小生なのだが、60年代蒸溜が1杯1000円という超バーゲン価格に惹かれ、話のネタにでもとオーダーしたわけであった。 

いきなり昔のI.W. Harper そっくりな香りが待ち受けていた。これはひょっとしてAmerican oak の仕業か?これには少々ビックリ。モルトの感じはやや薄いが、八つ橋的な出方をする。総体的にオークから出ていると思われるニュアンスが飛び出して鼻に付く感じすらある。

口に含んでからは特に麦焼酎を想起させる感じがある。 それでも時折軽く砂糖漬けオレンジピール、ミックスドライフルーツの要素が感じられる。エステリーな香りも出ているが、本当に合成したエステルという感じにとどまり、そこからの展開や変化はない。

アフターテイストはボチボチという程度で、しかも、31年とは思えない熟成感の無さにはクソワロタ。 アルコールが実際の度数より低く感じる方が優れたウィスキーである確率が高い思われる。
コイツの場合、それとは逆にアルコール感が飛び出てしまう所があり、48.3%とは到底思えず、55%以上にすら感じる。何にでも裏はある。



Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、16/20



Auchentoshan Distillery
Glasgow に一番近い蒸留所である。18世紀終盤には操業していたが、免許を得て合法的蒸留所になったのは1823年。以来この蒸留所を所有したのは6名、1984年からはMorrison Bowmore 社所有になったが、1994年にM. Bowmore がサントリー傘下に入ったので、この蒸留所の経営もサントリーに。 初溜と再溜の間に後溜釜=intermediate still を用いて 3回蒸溜を行うので有名。スピリッツのアルコール度数が81度に達する。



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Sep. 2014)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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一言でいえば、「とんだ一杯食わせ者」というのが当てはまるかも知れない。何せ、とんでもない金額のボトルである。

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過熟して腐る寸前の南国フルーツのニュアンスは十分に感じられる。フルーティーな部分と、エステリーな部分が結合してこういう香味を生んでいると思われる。 舌の上では、セメダインや有機溶剤類を思わせる様なニュアンスも出て来ていたが、それ以外の要素を拾おうとしても中々難しかった。

モルト感は薄く、香味の要素は多くなかった。当然、味自体の厚みには欠けていた。考え様によっては、良くも悪くもある意味でLowland らしくある物なのかも知れない。 度数がかなり落ちているせいもあって、酒自体のコシはかなり弱かった。

フィニッシュにかけての盛り上がりや伸びもなく、余韻もあまり長いとは思えなかった。 Ladyburn というレア度で1、2を競う物を体験出来たというのが大事なのであり、内容まで期待するのは強欲が過ぎるという事なのだろう。

そもそも、グレインの蒸留所が副業的に細々と作っていたモルトなのだからあまり期待するなというのが本当の所だと思われる。Ladyburnのみならず、Kinklaith、Ben Wyvis、Glen Flagler といった、グレインウィスキー蒸留所に併設されたモルト蒸留所は短命に終わっている。

Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするならば… 16.5 / 20

Ladyburn には「2代目?」が生れた、Ailsa Bay Distillery (アイルサ・ベイ)である。
Girvan 蒸留所の敷地内に新規に作られたモルト蒸留所である。短命にならないことを祈るが、然程期待はしていない



Ladyburn Distillery
Glenfiddich 等で有名なWillam Grant & sons が、同社所有のGirvan=Lowland に所在するグレインウィスキー蒸留所の一角に有していたモルトの蒸留所。1966年操業開始だが、1975年に閉鎖され翌年には解体された。ステンレス製のウォッシュバックを使用し、スティルは初溜・再溜で2対の4基だった。



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Mar. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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このブログでグレインウィスキー(grain whisky)を取り上げるのはこれが初となる。

dundas20nこの画像は、去年12月のWhisky Festival で撮影したもの。オフィシャルとして出された20年熟成。 グレインウィスキーなので、味はバーボンに似てくる場合が多い。長熟のもの(30年以上)がたまにボトラーズから出てくるが、オフィシャル同然の形で出るのは殆どない。

ウッディでスパイシーな要素が強く、多少オイリーで、程々のフルーティーさもある。非常に滑らかで、甘さは強く感じるが、嫌味ではない。20年という数字以上のものを感じる、グレインウィスキーといって侮ってはならない。同価格帯(12000円前後)のバーボンと比較しても遜色無いどころか上回る事すらあるだろう (註1) 。

Port Dundas(ポートダンダス)といえば、Diageo(ディアジオ)所有のグレインウィスキーの蒸留所であるが、閉鎖されてしまった。
Diageo のグレイン製造はCameronbridge註2) 、North British
(Edrington Group との共同経営)にシフトしたからである。 直ぐ近くにあったDundas Hill Cooperage=樽工場も閉鎖され、140人程が職を失ったという事だが、一部はCameronbridge に再雇用された。
Port Dundas という蒸留所は2つ存在していて、一つは1811年Daniel MacFarlane によって、もう一つは1813年にBrown, Gourlie & Co. によって作られ、1845年には両者ともCoffey Still を導入し (註3) 、グレインウィスキーを生産した。 1860年代に両者は合併し、1877年にD.C.L. に入った。1903年に火事で焼失するも、10年後に再建される。

第二次世界大戦中は休業していたが、終戦後に再開し、1970年代には大規模な設備改修による近代化が行われた。アルコール換算で3900万リッターの生産量(年間)を誇った。 Alfred Bernard(アルフレッド・バーナード) が1885~87年に行った大旅行の際、最初に訪れた蒸留所でもあった。この時の事は彼の大著 "Whisky Distilleries of the United Kingdom" に記載されている。



註1)バーボンもグレインウィスキーの一種と考えるべきである。
註2)グレインの蒸留所としては最古で最大。Diageo 傘下のSmirnoff Vodka、Tanqueray Gin 等も生産する。
註3)Aeneas Coffey(イーニアス・コフィ)が1831年に特許を取得したので、patent still とも呼ばれるが、この特許が1845年に切れている。




※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Feb. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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2008年に福岡市中央区警固にある結構有名なバーを訪れた際に、超伝説的ボトルの空き瓶だけ撮らせていただいたのでそれを載せる。
飲めなかったのは残念だが、これらの画像は旅の戦利品であったと自らを慰めるのである。
(中身が残っていても手が届く価格ではなかっただろうが)

rsbk15znt50  clyn-giaccone

左画像= Rosebank 15yo 50% for Zenith Import, Italy
1970年代中盤にイタリアはMilano のZenith Import 向けにボトリングされた、マニア垂涎の伝説的なボトル。ネットオークション等では勿論凄い価格になる。
61%、50%の2種類があり、こちらは50%の方。


右画像= Clynelish 12yo 56.9% for Edward Giaccone, Italy
ボトル下部のラベルにEdward & Edward とあるが、言わずもがな、泣く子も黙るあのE. Giaccone 向けのボトリング。1970年近辺。此処で今更グダグダ述べる必要もない、超絶、伝説的なボトル。 Clynelish の古い時代のボトルというとバイカラー(2色)ラベルも有名な伝説のボトルだが、こちらは所謂ホワイトラベルのもの。蒸留は1950年代なので、1967年にBrora となった方の旧Clynelish という事になる。
これを不味いという奴がいたら、そいつは即刻断頭台の露と消えてもらう事になるであろう。


2008年 九州の記憶はまだある!!


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Dec. 2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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