2016年秋に北新地で Pulteney (プルトニー)蒸留所のハンドボトリングの品2点をテイスティングしていたので、その時の話を出そう。
このプルトニーという蒸留所、以前は「the most northenly distillery on the Scottish mainland =スコットランド本土内で一番北にある蒸留所」という肩書きがあったが、7年前にそれは失ってしまった。というもの、そこから30km程北西にある Thurso (サーソ)という町に Wolfburn Distillery (=ウォルフバーン蒸留所)が2011年にオープンした為である。
この Pulteney 自体は総体的に地味な蒸留所であり、日本では少々馴染みが薄い所がある。
蒸留所はウィック(Wick)という鰊の漁で栄えた町で1826年、この町の発展に寄与した Sir William Pulteney Baronet (ウィリアム・プルトニー準男爵)の名を冠して創業した。
創業者は William Henderson だが、その後20世紀に入って John Dewar and sons(ジョン・デュワー・アンド・サンズ)、DCL=Distillers Company Limited、Hiram Walker(ハイラム・ウォーカー)、Alied Domecq(アライド・ドメック)という具合でオーナーの変遷を経て、1995年からは Inver House (インヴァー・ハウス)の傘下にある。1930年から約20年程の間、閉鎖も経験している。スコッチの蒸留所は町外れにある事が多いが、この蒸留所は市街地に存在する数少ない例でもある。
Pulteney 1997-2016 18yo 61.3% Burbon cask=左画像
色は明るめのゴールド
樽から来ているのが明らかなバーボン的香りから始まるが、そこからグラッパ的なグラッシー感
ライム、グレープフルーツ、レモン、林檎、ミラベル、杏、梅
落雁、バタークッキー、生カラメル、ホワイトチョコ、シナモン
複雑味はあまり感じられはしないものの、60度を超えている事を感じさせない程にはボディの厚み、膨らみ、広がりはしっかりしていてmアルコールの刺さる感じは殆ど無い。しかも長さはそれなりにちゃんとある。ただ、18年と言う割りには熟成感がやや乏しいか
Pulteney 2004-2016 12yo 61.3% Sherry cask=右画像
色はマホガニーとブラウンの間位だったか。一言で言うと「大きなお世話シェリー」(神戸の或るバーテンダーさんの言い方を借りると)に近い感じ。言い方を換えると、シェリー樽の味が余計過ぎてもう止めてというレベルの奴をそう表現されたのであろう。
この酒もシェリー味が目立ち過ぎる印象だった。でも、酒の味としての部分をトータル的に考えると決して破綻はしておらず、使われたシェリー樽自体も悪くはないのであろう。でもウィスキー自体の味が樽の味に覆い隠されている様な印象しか受けなかった。
元々のスピリッツ自体の味が樽に負けている可能性は非常に高いと考えられる。抜栓してからの日数は判らないが、その日数が充分でない事で本来の風味が開いていなかった事も考えられる。更には61.3%という超ハイプルーフも加担してしまった可能性もある。
幾らシェリー樽擁護派の小生と雖も、この2種を比較すると前者のバーボンカスクに軍配を上げてしまう
ハンドボトルは本来は蒸留所に行かないと詰められないから入手は出来ないが、実際に行って詰めた人から直接買うかネットオークション等で入手する方法もある。ただし、詰める時点でその価格は殆どボッタクリだという。
Old Pulteney の日本での正規代理店は三陽物産なのだが、そこが漸く限定スペシャルボトリングをリリースすることになった。そこまでは朗報だった、が・・・
価格が馬鹿馬鹿し杉内で話にならん 結局、悲報にしかならん
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このプルトニーという蒸留所、以前は「the most northenly distillery on the Scottish mainland =スコットランド本土内で一番北にある蒸留所」という肩書きがあったが、7年前にそれは失ってしまった。というもの、そこから30km程北西にある Thurso (サーソ)という町に Wolfburn Distillery (=ウォルフバーン蒸留所)が2011年にオープンした為である。
この Pulteney 自体は総体的に地味な蒸留所であり、日本では少々馴染みが薄い所がある。
蒸留所はウィック(Wick)という鰊の漁で栄えた町で1826年、この町の発展に寄与した Sir William Pulteney Baronet (ウィリアム・プルトニー準男爵)の名を冠して創業した。
創業者は William Henderson だが、その後20世紀に入って John Dewar and sons(ジョン・デュワー・アンド・サンズ)、DCL=Distillers Company Limited、Hiram Walker(ハイラム・ウォーカー)、Alied Domecq(アライド・ドメック)という具合でオーナーの変遷を経て、1995年からは Inver House (インヴァー・ハウス)の傘下にある。1930年から約20年程の間、閉鎖も経験している。スコッチの蒸留所は町外れにある事が多いが、この蒸留所は市街地に存在する数少ない例でもある。
Pulteney 1997-2016 18yo 61.3% Burbon cask=左画像
色は明るめのゴールド
樽から来ているのが明らかなバーボン的香りから始まるが、そこからグラッパ的なグラッシー感
ライム、グレープフルーツ、レモン、林檎、ミラベル、杏、梅
落雁、バタークッキー、生カラメル、ホワイトチョコ、シナモン
複雑味はあまり感じられはしないものの、60度を超えている事を感じさせない程にはボディの厚み、膨らみ、広がりはしっかりしていてmアルコールの刺さる感じは殆ど無い。しかも長さはそれなりにちゃんとある。ただ、18年と言う割りには熟成感がやや乏しいか
Pulteney 2004-2016 12yo 61.3% Sherry cask=右画像
色はマホガニーとブラウンの間位だったか。一言で言うと「大きなお世話シェリー」(神戸の或るバーテンダーさんの言い方を借りると)に近い感じ。言い方を換えると、シェリー樽の味が余計過ぎてもう止めてというレベルの奴をそう表現されたのであろう。
この酒もシェリー味が目立ち過ぎる印象だった。でも、酒の味としての部分をトータル的に考えると決して破綻はしておらず、使われたシェリー樽自体も悪くはないのであろう。でもウィスキー自体の味が樽の味に覆い隠されている様な印象しか受けなかった。
元々のスピリッツ自体の味が樽に負けている可能性は非常に高いと考えられる。抜栓してからの日数は判らないが、その日数が充分でない事で本来の風味が開いていなかった事も考えられる。更には61.3%という超ハイプルーフも加担してしまった可能性もある。
幾らシェリー樽擁護派の小生と雖も、この2種を比較すると前者のバーボンカスクに軍配を上げてしまう
ハンドボトルは本来は蒸留所に行かないと詰められないから入手は出来ないが、実際に行って詰めた人から直接買うかネットオークション等で入手する方法もある。ただし、詰める時点でその価格は殆どボッタクリだという。
Old Pulteney の日本での正規代理店は三陽物産なのだが、そこが漸く限定スペシャルボトリングをリリースすることになった。そこまでは朗報だった、が・・・
価格が馬鹿馬鹿し杉内で話にならん 結局、悲報にしかならん
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