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穏健主義の波とマイナーパワーがこの世を救う。 Make 大和民族 Great Again! 今こそ日本を大和民族の手に!連綿と受け継がれる日本と大和民族を護ろう

タグ:Cognac

ウィスキーの人気が世界的に凄くなって、原酒不足と価格高騰が止まらないというのは既にご存知であろうが、「ウィスキー命」「モルト一筋」等と仰る位の御仁達と雖も、この状況も此処まで来てしまうとウィスキーにばかりしがみ付いてはいられないというのも事実ではないだろうか。

近年、沢山のウィスキーファンを開拓して来たその原動力となったのは1970年代迄に蒸留された原酒であったとも言える。そんな「古き良き時代」の原酒達は殆ど消費しつくされて、最早お目に掛かる事も殆どなくなってしまった。それどころか90年代の原酒でさえかなりの価格になってしまっている。
此処10年位は増産に次ぐ増産だが、大手コングロマリットに属する蒸留所は特に、効率よくアルコールを採る事が主眼に作っているのは否めない。そう考えると、原酒の品質なんて高が知れた程度に留まってしまう可能性が高い。


そんな状況下で、ブランデーに対する市場の注目度が大きくアップしているのは最早隠し様がない。
日本でブランデーというと、Cognac(コニャック)がすぐに連想される事が圧倒的に多いと考えられる。バブル時代のあの名物ピンドンコン()とかに代表される如く、成金のオッサン達が銀座辺りで豪遊しているイメージも未だに抜けないかも知れない。


ブランデーとはそもそも、果実を発酵させてワインを作りそれを蒸留したものを指す。フランス語ではEau de Vie 生命の水、つまりウィスキーと同じ起源と言う事になる。
オランダ語のBrandewijin(ブラントヴィン)=ワインを燃やした物がBrandy という言葉の起源とされる。
フランスでブランデー産地として最初に確立されたのはArmagnac(アルマニャック)だといわれ、Alsace がこれに続く感じで、彼のCognac は寧ろ後発組だった。


コニャックが何故そんなにメジャーになったのか?
コニャックはヌーヴェル・アキテーヌ地域圏(Nouvelle Aquitaine)に属し、ボルドーの直ぐ北に位置し、近隣には貿易港としても栄えたラ・ロシェル(La Rochelle)がある。
古くはワインの産地として有名だった時代もあり、欧州北部に輸出されることが多かった。ただ、ワインは酸がやたら強く品質も安定しないという事で近隣のボルドーに押されてしまう。
オランダから来た商人達はそこに眼を付けて、蒸留して売る事を思い付いたらしい。酒に強いとされる北欧人達を中心に評判を呼び、やがてイギリスの上流階級の間で人気爆発となり、その名声は一気に広まった。輸出相手に恵まれたコニャックは大成功を収めた。

一方、Armagnac はピレネーに近いガスコーニュ地域(あの「三銃士」所縁の地として有名)に属し、小規模生産者が多数を占めて生産量も低かった事もあり、コニャック程メジャーにはなれなかった。
それでもアメリカ独立戦争の際には、イギリスで人気のあったコニャックやウィスキーがボイコットされてアルマニャックの需要が高まった時代もあった。
因みにコニャックの蒸留はポットスティルでの2回蒸留で、スピリッツの度数も70度前後あるのに対し、アルマニャックの場合は独特の半連続蒸留器(アルマニャック・スティル)を使用。低速での1回蒸留で、スピリッツの度数は55~60度程度に留まる。



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左画像=コニャックの代表選手、CAMUS Napoléon 1980年代 リッター瓶
右画像=アルマニャックの代表選手 Marquis de Montesquiou Napoléon 1980年代


小生はそれこそ20代から、色々な種類や産地ののブランデーが存在することは知っていた。それなりの種類も飲んでいた。コニャック・アルマニャックという2大メジャーを含むフランス産は勿論、フランス以外の国の物も彼是試した。
ブランデーは葡萄以外の果実からも作られるから、アルザスを始めとして欧州の彼方此方で特産にもなっているフルーツブランデー(Eau de Vie de Fruits)も嗜んだ。
そういう経験の中で小生は、ブランデーの持つその能力はウィスキーのそれを上回るのではないかとも密かに思ってはいたのであった。


これ以上続けると冗長になってしまうので、Part 2 へと持ち越す!



ピンドン=ピンクのドンペリ、つまりDon Perignon rosé(=Moët Chandon のフラッグシップ)とコニャックを混ぜて、氷を入れた大きなブランデーグラスに満たしたもの。バブル時代の象徴みたいな飲み物。ピンドンコニャックもその当時と味が大きく変ってしまっているため(特にピンドンの方が)、今それを完全に再現するのは殆ど不可能。



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今回も9月18日の3社合同試飲会のネタの続きになるが、一寸待った! 一寸待った! 
Part 2 でもまだ連休前日かよ?


書き始めた時、試飲会は単なるプロローグにするつもりだったが、ネタが結構大きくなったのでここまで引っ張る。
いよいよこの日のメインイベント、 Blackadder のブースに乗り込んで有料試飲。 Blackadder は今年で創業20周年!
その総帥であるRobin Tucek 氏はこの手のイベントで良く見かける、一体何回来日したら気が済むのであろうか?ww
Blackadder と言えば、何てったってRaw Cask シリーズ!その中から…

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左=Glen Garioch 1990 23yo 58.4% (樽は恐らく通常のホグスヘッド)(試飲料金¥200)
80年代以降随分ヘンチクリンな物を出しては評価を落としまくった感があるこの蒸留所だが、1990頃から徐々に立ち直って行った感がある。このボトルも大人しいが正統派のハイランドモルトという感じ。
 
右=今回の超スペシャルアイテム・Macallan 1989 60.5% matured in a Sherry butt
見た目にMacallan らしいシェリー樽な感じが分る。 Raw Cask の中でも特別な超高級品と位置付けられるStatement からの一本。如何にもという仰々しいパッケージで、その名の通り声明文みたいな紙が付いている。
このStatement と名が付くボトルは価格も良く言えば特別、悪く言えば超ぼったくりww! 
よって試飲はパス! Blackadder はウィスキーだけではない!
以前からRum のボトリングも結構多い


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この夏、日本でも発売されたRaw Cask シリーズのラムが並んでいたが、その中から2点を紹介する(料金:¥100~200)

左=Guadaloupe 島のBelvedere 蒸留所から、1998年蒸溜の17年熟成・57.5%
結構どぎつい色をしていたが、どっしりした中にも綺麗で滑らかな部分もある、なかなかの逸品。小生も結構期待をしていたが、ほぼ期待通り。 
Guadaloupe はフランスの海外領、ラムの名産地の一つMartinique 島の北にある。Damoiseau (Bellevue 蒸留所)がつとに有名。だが、Martinique やMarie Galante といったフランス海外領の他の島に比べてマイナーなのは否めない。(註1)


右= Guyana にある Diamond 蒸留所から2004年蒸溜の10年熟成・64.6%
Guyana (ガイアナ共和国)というと1976年に起きた人民寺院(People's Temple)による集団自殺のイメージが今も付きまとうが、ブラジルの北、エクアドルの東に位置し、南米唯一の英語圏であると同時にラムの重要産地。嘗てはPort Mourant、Versailles、Enmore 等の蒸留所も存在したが、統廃合と再編が行われて Uitvlught、Demerara、Diamond の3ヶ所に事実上集約された様な状態になっている。(註2)
そして、ウィスキー、ラムに留まらない!遂にCognac までリリースしてきた!


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Brugerolle というCognac でも老舗とされるネゴシアンの原酒をボトリングしたものが2種。(共に一回300円)

左=1993年蒸溜の21年熟成、度数は57.3度、Grand Champagne Cognac の表記
Cognac には幾つかのエリアがあるが(註3)、最高とされるGrand Champagne エリアの原酒100%少々スパイシーでタニックな要素も強く、若干の収斂性を見せる場面もあり、全体的にタイトでドライな感がある。ウィスキーファンへのアピールもし易いタイプと見た。ただ、同時に繊細さも持ち合わせていて、資質の高さは充分  
右=1989年蒸溜の25年熟成、度数は60.7度 こちらには単にVintage Cognac と書かれている。複数エリアからのブレンド原酒か? Cognac としては大変理想的なバランスを持っているのはこちらであると見た!ボディも香りもしっかりと押して来て、しかもまろやかで甘美。余韻、残り香も充分! 
ただ、この両者についてだが…、如何せん価格が高過ぎる! 


この日の夜はWhisky Live Party 2015がパークホテル東京で行われた。合同試飲会と掛持ちしたい気持ちもあったのは事実だが、事情によりこちらもパスしてしまった。
シルバーウィークは大々的な酒活連発で始まる筈だったが、酒活はこの試飲会のみになった。 ここ数年の酒(特にウィスキー)関係のイベントは興醒め状態である。
その背景としては、価格高騰、酒のグレードダウンが一層進んでいる事が何より一番大きい。近年製造のモルトウィスキーがブレンデッドのオールドボトル(80年代又はそれ以前)に対して劣るという一種の逆転現象すら散見される。こういう所に加えて、大手の会社がこの手のイベントでものさばり過ぎている感もある。


まともな酒が現実的な価格で飲めなくなる日がもうそこまで来ている事を実感させられるこの頃である。

次回=Part 3 から漸く連休本番の話に入る


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Oct. 2015)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



(註1)嘗てはCourcelle、Duquesne 等の蔵も存在したが、Courcelle は既になく、Duquesne はMartinique にあるLa Mauny 蒸留所に吸収されている
(註2)Enmore にあった木製コフィスティルはDiamond 蒸留所に引き継がれているが、これは現存する世界最古の連続式蒸留機とされる。Aeneas Coffey が1831年に発表した所謂パテントスティル(patent still)を忠実に再現している。
(註3)コニャックの生産地は6つのエリア(cru と呼ぶ)に分れる。 Grande Champagne が洗練された最高の酒を産み出すとされるが、これにPetite Champagne が続き、他にはBorderies、 Fins Bois、Bons Bois、Bois Ordinaires が存在する。




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