Part 1 でやり玉に挙がったのはウィスキーだったが、件のその酒屋は今はワイン専門である。
嘗ては小生もその店で古い在庫になったハードリカーを数本買ったものだが、そのハードリカーも殆ど無くなっている。というわけで、そこでの話のメインは、勿論ワイン。
ワインの世界でも、栽培から醸造、熟成、瓶詰めに到るまで、技術の進歩は凄まじいものがあるwwwwwwwww!
これは大変結構な事の様に聞えるが、実はその進歩というヤツが、インチキいかさまとしか思えない様な事も誘発、どころか常態化させてしまっていると言えよう。 薄くシャバシャバになったのはウィスキーだけではない。ワインも薄くなっているのである。
表面的にはえげつない位濃くても、深層部分が欠如して、薄っぺらくしか見えない物が多いのは事実である。これ自体は世界的傾向と言えるが、特に酷いのはボルドー、その中でも殊に有名銘柄だと思われる。 ボルドーに限らず、有名銘柄の場合、兎に角出せば高値で売れるという今の市場であるから、半ば牽強付会に増産の御墨付きが出る。
収量過多が平気で罷り通り、それを誤魔化す「テクニック」というヤツもドンドン出て来る。 歩留まり良く生産し、その上、早く消費させて回転も良くしようという事に重きを置いている様にしか見えない。収量過多で基本が弱い、その上にプレスを掛け過ぎるケースが多い様に見える。
こうして無理に搾ったワインは先ずバランスが悪い、足腰も弱い。
それを色々な最新技術で「誤魔化して」作る、おまけに諄い位に樽を効かせたりすると目も当てられない。
こうしてできたワインは、最初は良く見えても、早ければ数年程度でメッキが剥がれて醜態を晒す事になる。換言すれば、出鱈目なものを良い物の様に偽装している様な部分が有る。これではまともに熟成するわけもない、何のためのワインなのか分からない。
白ワインは破砕してジュースを取り出してから発酵させる、赤ワインは破砕して発酵させ、マセラシオンした後にワインを取り出す。赤と白の製法では先ずこの様な違いはあるが、いずれにせよ本来はプレスせずとも勝手に出て来るフリーランのワイン(果汁)だけでワインを作るべきである。プレスするにしても最低限以下に留めなければだめだろう。
無論、収量過多なんて以ての外だが。 そうすると、採れるワインは減って、しかも滓が増えるという事になってしまうが、元々、8~9割はフリーランであるから、それを嘆くのはナンセンス!ワインのレベルが多少でも上がるであろうし、滓が増えてもそれははまだまだ利用出来る。
要は、粕取りブランデー=マール(marc)やグラッパ(grappa)を作ればよいのである。フランスではマール(marc)、イタリアではグラッパ(grappa)、スペインならオルホ(orujo)、ポルトガルではバガセイラ
(bagaceira)と呼ばれる。
製法としては、ワインの搾り滓を桶や樽等に入れて密閉し、その中で緩やかに再発酵させて、それを蒸留するというものである。ワインを強く搾らなければその分、マールやグラッパは作り易くなると思われる。 優れたワインと作れるというのなら、その滓もブランデーの材料として優れている筈である。そこから粕取りブランデーでも作ればそんな下手な物は出来て来ないであろう。
ワインと違ってマールやグラッパの類は商売にはなり難いが、需要は絶対ある!小生の様な変態消費者にコンスタントに行き渡れば良いと考えれば大量に作る必要も無い。
無理矢理搾ってワインを作るエネルギーがあるなら、粕取りブランデーに光を当てて積極的に作れ!と言いたい。
個々のワイン蔵で出来なくたって、各地にこういう物を専門に作る業者はいるから大丈夫である。そして、日本のインポーター達にももっと頑張って輸入して頂きたい!
(画像=Jacoulot なる生産者のMarc de Bourgogne・1980年代のロット)
※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(2015年2月)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。
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嘗ては小生もその店で古い在庫になったハードリカーを数本買ったものだが、そのハードリカーも殆ど無くなっている。というわけで、そこでの話のメインは、勿論ワイン。
ワインの世界でも、栽培から醸造、熟成、瓶詰めに到るまで、技術の進歩は凄まじいものがあるwwwwwwwww!
これは大変結構な事の様に聞えるが、実はその進歩というヤツが、インチキいかさまとしか思えない様な事も誘発、どころか常態化させてしまっていると言えよう。 薄くシャバシャバになったのはウィスキーだけではない。ワインも薄くなっているのである。
表面的にはえげつない位濃くても、深層部分が欠如して、薄っぺらくしか見えない物が多いのは事実である。これ自体は世界的傾向と言えるが、特に酷いのはボルドー、その中でも殊に有名銘柄だと思われる。 ボルドーに限らず、有名銘柄の場合、兎に角出せば高値で売れるという今の市場であるから、半ば牽強付会に増産の御墨付きが出る。
収量過多が平気で罷り通り、それを誤魔化す「テクニック」というヤツもドンドン出て来る。 歩留まり良く生産し、その上、早く消費させて回転も良くしようという事に重きを置いている様にしか見えない。収量過多で基本が弱い、その上にプレスを掛け過ぎるケースが多い様に見える。
こうして無理に搾ったワインは先ずバランスが悪い、足腰も弱い。
それを色々な最新技術で「誤魔化して」作る、おまけに諄い位に樽を効かせたりすると目も当てられない。
こうしてできたワインは、最初は良く見えても、早ければ数年程度でメッキが剥がれて醜態を晒す事になる。換言すれば、出鱈目なものを良い物の様に偽装している様な部分が有る。これではまともに熟成するわけもない、何のためのワインなのか分からない。
白ワインは破砕してジュースを取り出してから発酵させる、赤ワインは破砕して発酵させ、マセラシオンした後にワインを取り出す。赤と白の製法では先ずこの様な違いはあるが、いずれにせよ本来はプレスせずとも勝手に出て来るフリーランのワイン(果汁)だけでワインを作るべきである。プレスするにしても最低限以下に留めなければだめだろう。
無論、収量過多なんて以ての外だが。 そうすると、採れるワインは減って、しかも滓が増えるという事になってしまうが、元々、8~9割はフリーランであるから、それを嘆くのはナンセンス!ワインのレベルが多少でも上がるであろうし、滓が増えてもそれははまだまだ利用出来る。
要は、粕取りブランデー=マール(marc)やグラッパ(grappa)を作ればよいのである。フランスではマール(marc)、イタリアではグラッパ(grappa)、スペインならオルホ(orujo)、ポルトガルではバガセイラ
(bagaceira)と呼ばれる。
製法としては、ワインの搾り滓を桶や樽等に入れて密閉し、その中で緩やかに再発酵させて、それを蒸留するというものである。ワインを強く搾らなければその分、マールやグラッパは作り易くなると思われる。 優れたワインと作れるというのなら、その滓もブランデーの材料として優れている筈である。そこから粕取りブランデーでも作ればそんな下手な物は出来て来ないであろう。
ワインと違ってマールやグラッパの類は商売にはなり難いが、需要は絶対ある!小生の様な変態消費者にコンスタントに行き渡れば良いと考えれば大量に作る必要も無い。
無理矢理搾ってワインを作るエネルギーがあるなら、粕取りブランデーに光を当てて積極的に作れ!と言いたい。
個々のワイン蔵で出来なくたって、各地にこういう物を専門に作る業者はいるから大丈夫である。そして、日本のインポーター達にももっと頑張って輸入して頂きたい!
(画像=Jacoulot なる生産者のMarc de Bourgogne・1980年代のロット)
※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(2015年2月)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。
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