この2023年は皇紀2683年である。皇紀元年はBC660年。神武天皇即位の年とされる。諸説あるが、記紀でもこの辺が神代から完全に人の世の歩みに移行する所ともいわれる。
ここで話は飛んで…、スペインの東側=地中海側にバレンシアという地域があって、これは有名。今はバレンシア州になっていて、そこに複数の県がある。州都であるバレンシアから西に進んだ内陸の中山間部で同州でも西の端に所在するワイン産地のD.O.=Denominación de Origen(原産地呼称)がUtiel Requena(ウティエル・レケーナ)である。
バレンシア州でも、西隣のCastilla-La Mancha(カスティーリャ・ラマンチャ)州と境を接するこのDenominaciónは以下の9つの町で形成される=Camporrobles、Chera、Fuenterrobles、Venta del Moro、Villargordo del Cabriel、Utiel、Requena、Caudete de las Fuentes、Sinarcas。
そのD.O.名の通り、中心になっている2つの町がUtielとRequenaである。葡萄栽培面積は凡そ32000ha、その中の65%程でスペイン土着品種のBobal(ボバル)種が栽培されている。
Murviedro(=創業は1927年)のBobal 2015 Colección Edición Limitada Reserva
あまり知られているように思えないこの葡萄だが、スペインに於いての栽培面積が2位で、密かに最近注目を集めている様である。現地の原産地統制委員会からも、和食と合せるというアプローチも含めて日本でも売り込みが掛けられている。スペインワインの葡萄で絶賛ブレイク中の物というと、Mencia(メンシア)が思い浮かぶが、Bobalはそれに続けるであろうか?
この品種からの赤ワインについては、「ストラクチャーがしっかりとした、ボリューミーなワインで、味わいはバランス良く、香りはとても個性的。熟した果実、ほのかに皮、ドライフルーツ、リコリス、スパイスを思わせる。このD.O.のワインらしさを持つ、個性的なワインとなる。この葡萄はとても濃く、長期熟成にとても適していて、若い時では縁は非常に濃く、はっきりとした紫色をしているが、熟成させると熟したチェリーのような色になり、ゆっくりと茶色へと近付いて行く」との事。(原産地統制委員会の弁)
この品種100%でできたワインには、一定条件を満たせばBobal Alta Expresiónをラベルに記載出来て、更にD.O.の規定を満たせばBobal con Mencíon Específicaを記載し、Crianza・Reserva・Gran reserva等を名乗れる。この産地のワイン、小生は偶然手に入れたので、こういう所で取り上げたが、この国でこんなマイナー産地(多分)のワインを知っている人間がそう多くいるとは思えない。
そして何つったって、このデノミナシオンのワインの歴史は、2600年以上遡れるというのである。つまり皇紀元年の辺りでワイン造りが始まった可能性が高い。ここのワイン造りは、世界に現存する国で最古とも称せられる日本と同世代だともいえる。
この地域では石器時代の遺跡から、ワインを醸造していた事を示す証拠が見付っており、イベリア人の時代から現在に至るまで、途絶える事無く続いてきた事が分かっているらしい。
石をくりぬいて作ったラガール(lagar)や、アンフォラ(amphora=ワイン造りに使う素焼の大きな壺)、史料のほか、葡萄の種なども見つかっており、この地ののワイン文化は、イベリア半島のワインづくりの起源まで遡るという事で、世界遺産への登録も申請中だという。(原産地統制委員会の弁)
そういう事で、前述の「和食に合わせる」というアプローチに何かガチコーン!と接続出来る様に見えるのは小生だけだろうか?
日本には皇室があるが、スペインは王国なので王室がある。
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ここで話は飛んで…、スペインの東側=地中海側にバレンシアという地域があって、これは有名。今はバレンシア州になっていて、そこに複数の県がある。州都であるバレンシアから西に進んだ内陸の中山間部で同州でも西の端に所在するワイン産地のD.O.=Denominación de Origen(原産地呼称)がUtiel Requena(ウティエル・レケーナ)である。
バレンシア州でも、西隣のCastilla-La Mancha(カスティーリャ・ラマンチャ)州と境を接するこのDenominaciónは以下の9つの町で形成される=Camporrobles、Chera、Fuenterrobles、Venta del Moro、Villargordo del Cabriel、Utiel、Requena、Caudete de las Fuentes、Sinarcas。
そのD.O.名の通り、中心になっている2つの町がUtielとRequenaである。葡萄栽培面積は凡そ32000ha、その中の65%程でスペイン土着品種のBobal(ボバル)種が栽培されている。
Murviedro(=創業は1927年)のBobal 2015 Colección Edición Limitada Reserva
あまり知られているように思えないこの葡萄だが、スペインに於いての栽培面積が2位で、密かに最近注目を集めている様である。現地の原産地統制委員会からも、和食と合せるというアプローチも含めて日本でも売り込みが掛けられている。スペインワインの葡萄で絶賛ブレイク中の物というと、Mencia(メンシア)が思い浮かぶが、Bobalはそれに続けるであろうか?
この品種からの赤ワインについては、「ストラクチャーがしっかりとした、ボリューミーなワインで、味わいはバランス良く、香りはとても個性的。熟した果実、ほのかに皮、ドライフルーツ、リコリス、スパイスを思わせる。このD.O.のワインらしさを持つ、個性的なワインとなる。この葡萄はとても濃く、長期熟成にとても適していて、若い時では縁は非常に濃く、はっきりとした紫色をしているが、熟成させると熟したチェリーのような色になり、ゆっくりと茶色へと近付いて行く」との事。(原産地統制委員会の弁)
この品種100%でできたワインには、一定条件を満たせばBobal Alta Expresiónをラベルに記載出来て、更にD.O.の規定を満たせばBobal con Mencíon Específicaを記載し、Crianza・Reserva・Gran reserva等を名乗れる。この産地のワイン、小生は偶然手に入れたので、こういう所で取り上げたが、この国でこんなマイナー産地(多分)のワインを知っている人間がそう多くいるとは思えない。
そして何つったって、このデノミナシオンのワインの歴史は、2600年以上遡れるというのである。つまり皇紀元年の辺りでワイン造りが始まった可能性が高い。ここのワイン造りは、世界に現存する国で最古とも称せられる日本と同世代だともいえる。
この地域では石器時代の遺跡から、ワインを醸造していた事を示す証拠が見付っており、イベリア人の時代から現在に至るまで、途絶える事無く続いてきた事が分かっているらしい。
石をくりぬいて作ったラガール(lagar)や、アンフォラ(amphora=ワイン造りに使う素焼の大きな壺)、史料のほか、葡萄の種なども見つかっており、この地ののワイン文化は、イベリア半島のワインづくりの起源まで遡るという事で、世界遺産への登録も申請中だという。(原産地統制委員会の弁)
そういう事で、前述の「和食に合わせる」というアプローチに何かガチコーン!と接続出来る様に見えるのは小生だけだろうか?
日本には皇室があるが、スペインは王国なので王室がある。
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