Chapoutier(シャプティエ)と云うと、現当主Michel(ミシェル)がローヌの鬼才と呼ばれ、特に今世紀に入ってからはErmitage(エルミタージュ)()では向かう所敵なし。価格の方も恐ろしい事になっている。
1989年、当時25歳のMichel がMaison Chapoutier での親類達のやり方に嫌気がさしていて、彼がメゾンを離れる決意を固めていた。ところが翌90年、祖父Max(マックス)との話し合いでメゾンを買い取るか、出て行くかという究極の選択をする事となり、前者を選択したMichel は父であるMarc(マール)を含む親類達を追い出すという荒療治を行った。
以来四半世紀に渡り、有機栽培、terroir(テロワール=土壌)の徹底した表現、モノセパージュ(単一品種による醸造)を推し進め、そのやり方に賛否は分れるものの、今では、Guigal(ギガル) と並ぶローヌの雄であるのは言うまでもない。


sjgranits95b実はこのワインは4年振りの登場である。2本購入した内の1本を2012年、もう1本を先日テイスティングした訳である。

中程度だが非常に綺麗なガーネット、これだけでも何処か期待出来る感じ
出て来たエレメントを挙げて行くと… レッドサワーチェリー、クランベリー、ラズベリーブラックベリー、ブルーベリービターチョコ、ココア、 なめし皮、黒胡椒、ミント、ローズマリーリコリス楠、ジュニパー、薫茶野薔薇
かなりの高レベルの凝縮感だが、酸がしっかりしてこれ自体に結構な力を感じさせるので、諄く感じない。


タンニンもまだまだ健在で、20年も経って若さすら感じる。Saint Joseph としてはかなり驚異的である。流れる様で綺麗な全体構成にして厳格さも忘れない。ローヌ北部のSyrah としてはフルーティーでソフトで若飲み的なワインが多いこのアペラシオンにおいて、こういうワインは貴重であるのと同時にSaint Joseph が持ち得るポテンシャルを思いっきり見せつけてくれる。
フィニッシュでの盛り上がりもあって、上出来の出汁の様な旨味の集積感も見えて、アフターも当然、長い


Hermitage、Côte Rôtie のトップクラスと対抗するのは如何せん辛いが、二線級なら軽く打ち負かす可能性大。

Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするならば… 18~18.5/20

この蔵のワインはErmitage の一連の「スーパースター」達(Le Pavillon、l'Orée、Le Méal、Greffieux、Ermite)ばかりに眼が行きがちだが、Côte Rôtie la Mordorée、CNDP Barbe Rac という大スターも存在する。
普段あまり顧みられないSaint Joseph でもこんなスターを作るのだから恐ろしい。
M. Chapoutier、批判される事も多いのは事実だが、こんなワインを造られたら脱帽以外にはない。



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(2016年5月)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。
 

)本来、Hermitage と記載される事が多いが、Chapoutier は何故かErmitage と記載している



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