先年11月、近畿に出張(遠征?w)した折に京都は先斗町にあるBar Luckenbooth さんで頂いたのが、このウィスキーであった。(関連記事はこちら
Speciality Drinks (スペシャリティ・ドリンクス)は、The Whisky Exchange(ウィスキー・エクスチェンジ) (註)系列のボトラー。" Elements of Islay "、" Port Askaig "、" The Single Malt of Scotland "、" The Whisky Trail "等のシリーズをリリースしている。


cly96mstp01s  cly96mstp02s

Sherry cask とラベルにも書いてあるが、シェリー樽は殆ど感じられない。明らかに2nd or 3rd fill である。色はストローとイエローの中間だが、かなり薄い。 ジャーマンカモミール、エルダー、蜂蜜、花の蜜のニュアンスが先行し、その後フルーティーさが増殖して行く。洋梨、リンゴ、花梨、黄桃、パイン、パパイア等が登場!
トフィー→生キャラメルの様な舌触りを出してきて、更にクレームブリュレを経てフルーツタルトに移行する。 モルト的な甘みは結構強く、丸く広がり。アフターもそれなりに長い
この件だけ聞くと結構に思えるが、Clynelish の王道でなない


この蒸留所に本来求められるようなキャラは殆ど感じられない。 90年代の作風でありがちなものだと言えばそれまでで、そこそこの美酒であるのは間違いない。それでもClynelish というには納得し難い、あくまでも私的見解ではあるが。Masterpices=最高傑作と名乗る程の物とも思えない。

フルーティーでハイトーンな部分を表面にしながらも、ワクシーでオイリーな所がある程度明確で、ピートとは違うスモーキーさが微妙に存在し、ダークトーンな部分の裏付けもあるのがClynelish という蒸留所の王道とするなら、このボトルは外れている。

Les Meilleurs Vins de France
的な感じで点を付けるとするなら…、17or17.5 / 20

Bar Luckenbooth
のブログは、こちら

(註)
Sukhinder & Rajbir Singh 兄弟が1999年に設立した酒商。両親は1973年からロンドンで" The Nest "という酒問屋を営んでいたが(1992年にOff Licence と改名)、1999年にリタイアした。その際、この兄弟は両親の事業を売却し、ウィスキー等のネットによる販売・取引を始めるべくThe Whisky Exchange を設立した。各種のハードリカーやワインの膨大なストックを持ち、世界の酒販業界にその名を轟かす存在である。今ではネット販売のみならず、大きな実店舗をロンドン市内に構えている。


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Mar. 2015)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



当サイトは各種ランキングに参加しておりますので、画面右側若しくは記事内のバナーをクリック下さい。
御訪問の序でにその中のどれか1つでもクリックを頂ければ幸いです。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ   にほんブログ村   にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ   にほんブログ村   にほんブログ村 酒ブログ ワインへ   にほんブログ村



写真 ブログランキングへ