Toscana(トスカーナ)の銘醸、Chianti(キャンティ)の代表的生産者の一つ、Casa Emma(カーサ・エンマ)
Bucalossi 一族が、1972年に貴族のEmma Bizzarri 女史がChianti に保有していたワイン蔵を購入し、以降6年掛けて設備や畑の改修を行い、78年から生産を開始。 Chianti でも中心部に位置する比較的標高400m前後の所に18haの畑を有す。
今流行の力任せなワインとは一線を画し、酸を基軸にしたエレガンスとフィネスで勝負するスタイルのワイン造りを貫いている。 Chianti、Chianti Classico、Chianti Classico Riserva が主力で、勿論素晴らしいワインであるが、この蔵が創り出すMerlot 100%のスーパータスカンが又素晴らしい。その名は、" Soloio " (ソロイオ)
Soloio とは「自分だけの」という意味である。


soloio99n1非常に綺麗で深みもあるガーネット メルローとはなかなか思えない感じのワイン。どことなくブルゴーニュ系のタッチとシルエットなのである。

リコリス、Angostura、昔のButon、といったニュアンスがやや先行し熟成感を結構感じさせるが、直ぐ後からついてくる苺、ラズベリー、サワーチェリーといった赤系果実が主体で、そこにブラックチェリー、プルーンと続き、更にはスミレ、土、ビター-チョコ、邪門紅茶という辺りのニュアンスが微かに感じられる。
酸がしっかりしていて、しかもこれ自体旨い。酸もタンニンもしっかり主張するが、旨味感がその間から出て来て、盛り上がりながら染み入っていく。非常に美しい液体に仕上がっている。
余韻もかなりの長さを確保している。フィニッシュの形もイタリアというより、クラシックなフランスワインに近いと感じられる。 こういうスタイルをワインらしいと感じる少々ひねくれた?小生にとっては当にストライクゾーン!ツボ!


此のメルロを生産する畑は2ha程で、生産量もたかが知れている。因って入手は容易ではない。小生はこのワインを6年前に名古屋のある酒屋を訪れた際に購入したが、又探して購入せねばと思っている。
(ヴィンテージは違ってしまうが) 最近は価格も少し上昇しているが、まだ何とか許容の範囲か。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、18.5 / 20


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Sep. 2014)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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