時系列が逆様になってしまうが、北新地のParkmore でハイボールとロブ・ロイの間で頂いたモルトの話になる。

moray12y55n1店の奥の戸棚を色々拝見していると、興味をそそるボトルが色々とあった。時間に余裕がなく、ボトル選びも早くしなければならないので焦る。
その中でも、Glen Moray のManager's Choice 1981-2001 57.7%
Sherry Butt
が結構気になった。


しかし、その後の展開で結局注文したのはその隣にあったこのボトル。Glen Moray であるのは一緒だが、こちらは
GLEN MORAY 12 years old 55% O.B. 1980s (特級表記)

多分、1980年代前半から中期の物と思われるので、1970年代初頭蒸留の原酒で主に構成されていると考えられる。
色はゴールド。シリアル類・芋・栗の香味が主体で、殊に芋焼酎的なニュアンスはやや強い。その一方でフルーティなニュアンスは多くない、時折僅かに洋梨リンゴのタッチがある程度。ナッツオイル系のニュアンスが舌の上に残る。
良くも悪くもGlen Moray らしいという事になるのであろうか。つまらない酒ではないが、華やかさや美しさには少々欠けて総体的に野暮ったく見えるというのがこの蒸留所のスタイルとも言える。
時間を掛けてテイスティング出来なかったので何とも言えない部分はあるが、時間経過と共に大きく変化するとは思い難かった。 収斂性はなく、モルト感と厚みをしっかり感じさせてくれる。

余韻もそれなりの長さで、12年という年数を鑑みると、文句を言える物ではない。

Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、17.5/20

そもそも、何故Glen Moray なんてマイナーな所を気に掛けたのかといえば、そこには前日からの伏線があるのであるが、それについてはまた機会を改めてという事で…。 この店のブログでもこのボトルに軽くは触れているので参照されたい。(記事はこちら

Glen Moray Distillery
Speyside のElgin 地区にある蒸留所。最初はビール醸造所だったが、1897年にウィスキー蒸留所に改装される。1910年に閉鎖されるも、2年後に再開し、又閉鎖される。 1920年代にMcDonald & Muir Families(Glenmorangie Plc の前身)に買収される。1958年にスティルを2基増設し4基体制になる。
以前の親会社=Glenmorangie の影響で、白ワイン樽フィニッシュのウィスキーもリリースした時期がある。
2008年からLa Maritiniquaise (フランスの大手酒造会社)がオーナーになる。年産はアルコール換算で200万リットル程度。



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Dec. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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