Glenfarclas 1981 Port cask というと最近、31年熟成という奴が恐ろしい値段で出て来たが、これはそれとは全く別物。

gfc81port567mb01n  gfc81port567mb02n

こちらは1999年瓶詰めなので10年以上前のプチオールドボトル位の感じになろうか。
これこそ、憶えていますか?というべきボトルなのであろうが、Château Palmer のオーナーだった事でも知られる酒商Mähler-Besse 向けに作られた1本、日本でも出回った。


物凄くワイン的とまでは言えないが、やっぱりポートカスクと思われる香味が強い。
干し葡萄のニュアンスが強く、続いて乾燥プルーン等々の乾燥青系黒系果実類のニュアンスが出て来る。
そこから微妙にリコリス、カラメル、カカオ、セミスウィートチョコ。樽についてはTawny のタイプのポートを熟成又はシーズニングしたと推察される。
その後からモルトらしさが出て来る。モルト感と共に、マジパン、アーモンド、カシューナッツといったこの蒸留所のベースを構成する要素が感じられる様になる。
やや小奇麗に纏まった感があるが、優良なFarclas という印象を持った。


この蒸留所はSherry cask というのを売りにして押し出しているが、ポートカスクになるともっとワイン的な部分が強まるのかも知れない。
 
Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、17.5 / 20

実は、数年前に都内某所でたまたま売られていたのを見たのだが、同じ並びにあった他のアイテムを選んでしまったので、結局買い損った。
価格(12000円位)を考えるとこっちも併せて買うべきだったかという後悔は未だにあるのである。




※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Aug. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

画面右側の各種ランキングに参加しております。御訪問の序でにその中のどれか1つクリックを頂ければ幸いです。