Val de Loire (ロワール渓谷)というと、Vouvray、Sancerre、Savennieres、Cheverny、Muscadet 等々の白ワイン) を思い浮かべる御仁は多かろうが、赤ワインについてはあまり良いイメージを持たれていない傾向がある。
Chinon、Saumur-Champigny、Bourgueil 等では秀逸な赤ワインも存在するにも拘らず、青臭く薄っぺらいというイメージが先行しがちである。


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Charles Joguet(シャルル・ジョゲ)Chinon の最も優秀な生産者の一つで、評価も高い。日本でも数年前まである程度は輸入されていたが、今は殆ど輸入されていないので、入手は不可能に近い。

この生産者は単一畑を冠したワインも数種類作っており、
このChinon Clos de la Dioterie もその一つ。


色は少々煉瓦がかったガーネット。 何といってもハイトーンな赤果実のニュアンスにびっくり。苺、野苺、ラズベリー、クランベリー、苔桃、クコの実、といった要素を感じる。

その後は、ブラックチェリー桑の実土、リコリス、丁子Armagnacキノコ枯葉のニュアンス、そこから更に微かにsous bois 的ニュアンス。 厚みはあまり感じないが、ブルゴーニュ用グラスで味わうと、酸と香りの心地よさにウットリする。Cabernet Franc が殆どを占めるワインとは思えないが、これが現実。
フレッシュな感じと熟成感たっぷりな感じが入り混じった不思議な味で、小悪魔的にすら思えるが、諄さや嫌らしさが皆無で、余韻まで非常に心地良い。アフターも結構長いと思われる。 10年ほど前にこれを購入した時は3000円でお釣りが来た。


ロワールの赤ワインの一部銘柄はここ数年でかなり高騰しているが、Chinon 辺りなら優秀な物が3000円台かそれ以下でまだ買える筈である。それにしても、Joguet が入手出来なくなったのは非常に惜しいのと同時に、もっと買っておけばよかったと心から後悔するこの頃である。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けると…、17.5 / 20


)Cheverny、Sancerre 等は白ワインで知られるが、赤やロゼも存在する。


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jun. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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