所謂ボトラーズブランドの一つでMackillop's Choice というのがある。
かなり地味で知名度も高くないが、知る人ぞ知る堅実なボトラーである。 Master of Wine の称号を持つIain Mackillop が樽を選定、瓶詰めしている。
Angus Dundee(Glencadam、Tomintoul を保有する事でも知られるの)傘下で、同じく独立瓶詰め業者であるMontgomerie’sとは兄弟会社という事になる。
Angus Dundee との関係が深いボニリジャパン(いつの間にか西宮に移転)がエージェントになっているはずだが、最近日本では殆ど見なくなった。更に前なら、ノアキャル日本(懐かしい)が輸入していたロットもある。


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左画像=Laphroaig 1983-1999 52.1%
所謂Islay らしいピート感やスモークは前面に出て来る訳ではなく、非常にバランスが良い様に感じられた。
最近のLaphroaig は変に甘ったるい物が増えてしまった事を鑑みると、甘ったるさがなくシャープさを見せているこのボトルに懐かしさを感じた。
私が20年前に出会ったLaphroaig の味はこれに近い。 テイスティング・撮影は去年12月のWhisky Festival 2012


右画像=Benrinnes 1976-2004 58.8%
先日入手したばかり、70年代蒸溜の物の価格が非常に高騰しているが、これがボトリングされた2004年頃は70年代蒸溜でも結構安い物も多かった。
これもプレミアが付くどころか、寧ろバーゲン価格で売られていたので即刻買い!



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左画像=Pittyvaich 1985-1999 58.3% 今は亡きPittyvaich=1994閉鎖からのボトル。
Dufftown の7つの蒸留所の一つに数えられていたこの蒸留所からは結構優れたボトルも多かったように思う。惜しい蒸留所と亡くしたものだと思う。


右画像=Coleburn 1980-2001 61.3% Sherry cask 見るからにガッチリSherry を効かせていそうな感じである。この手のタイプは此のボトラーでは少ないと思われる。Coleburn は1983年に閉鎖されたSpeyside の蒸留所でElgin とRothes の中間に位置していた。そもそも、この蒸留所のウィスキー自体あまり見かけない。

この2本は、Whisky Live!2011の折、某K 内屋の出していたブースで試飲して、超バーゲン価格だったのでその翌日購入。

此のボトラーの総体的傾向としては、樽の要素があまり強くないタイプが多いと思われる。地味でもバランスと纏まりを重視した樽選びをしている様に感じられる。
実は2012年にもWhisky Magazine のIndependent Bottlers of the Year のSpeyside 部門で入賞を果たしている。



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Apr. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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