Domaine LeClerc (ドメーヌ・ルクレール)というと、兄=René 及び弟=Philippe1975年に目指すスタイルの違いを理由に、ドメーヌを分割した。
兄は新樽をあまり使わず、極めてクラシックなワインを作る。弟は新樽を積極的に使用しモダンな要素を取り入れたスタイル。但し、両者とも結構頑強なワインを作る。


leclerc95n2ワインのスタイルは異なるが、両方とも日本でも嘗ては定期的に入荷があり、Gevrey-Chambertin の代表的ドメーヌの一つとみられていた。 近年は日本への入荷も少なくなり、影が薄くなってしまった感があるが、評価は高い。René の方は実質代変りをして息子が主体になってワイン生産を続けている。
時折この蔵のバックヴィンテージが入荷する事もあるが、このドメーヌが生産するワインの25%程を蔵にキープし熟成させてから出荷するためと思われる。


色はガーネットで中位の明るさ、非常に美しい。 香りを立ててみると、野薔薇、ローズヒップ、ラズベリー☆、野苺、リコリス、クローブ、枯葉、土、レザー、焼きたてのバゲットという辺りのニュアンス。
赤系果実(特に赤スグリ、木苺)のコンポート、更にはチェリーブランデー、僅かにイチゴジャムも。昔のイタリア薬草リキュール 、ランシオ香に近い香り.
少しだけ土っぽさもあり、微かにウォッシュチーズのタッチまで時折出る。 酸もタンニンもまだ強く舌の上ではやや硬い印象もある。全体としては赤果実を中心にした明瞭感と透明感が感じられ、きっちり澱みなく抜ける様な感じで、厚みもしっかりしている所も合わせて好印象。
少し遅れて出汁の効いた感じもしっかり返ってくる。余韻もかなり長い。 だが、まだもう一つ解き放たれてはいない印象が残る。



Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、18.5/20


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Mar. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。




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