今回はローヌ北部、Hermitage からFerraton père et fils(フェラトン・ペール・エ・フィス)のものを取り上げる。

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この作り手は近年、Chapoutier 傘下に入り、そのためか一部の物はかなり高額で入手困難なワインになってしまったが、それ以前は比較的良心的な価格で入手出来た。

これはその時代のワインである。 一見するとSyrah とは思えない様な色である。熟成したBourgogne のPinot Noir を少し濃くした様な色である。綺麗なガーネットである。
最初は微かにクローブ、シナモン、ブラックペッパー、赤胡椒、キャラウェイといったところのニュアンスが先行してくる。
その後間もなく、ラズベリー、Fraise des Bois(野苺)、赤スグリの様な赤系果実カシス等の黒系や青系果実がくっ付いて、混じり合いながら流れてくる。コンポートのように入ってきて、リキュールの様になって広がり流れてゆく。


最初は酸が強く感じられたが、時間経過とともに昔のBordeaux とBourgogne の中間の様な口当たりに変ってきた。ただ、酸が基本をしっかり支え旨味感、明瞭感と同時に一種の訴求力をも産み出している様に思われる。
西洋杉、ミントButon、Dr. Pepper、カカオマスというサブキャラ達が時折参戦してくる。 余韻は申し分ない長さで合格点ではある、ただ、もう少し盛り上がりと伸びが欲しかった。Hermitage としては比較的華やかな感じのワインではなかろうか。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとすれば…、18 or 18.5 / 20(この部分やや微妙)


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Feb. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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