去る6月13日に伊豆箱根鉄道1100系がその歩みに幕を下ろした。
伊豆箱根鉄道は西武グループで、しかも地方私鉄でありながら、自社発注の車両が主力を占める(駿豆線では3000系&7000系)。地方私鉄としては結構頑張っていてファンも多い。
その中で、この1100系は親会社の西武から譲渡された701系なのである。1989・90年に西武からやってきて、非冷房だった1000系を置き換えた。


izh1100@msmtm01

1100系の伊豆箱根カラー、最後まで残った第1編成(クモハ1009+モハ1010+クハ2005)製造は1967年@西武所沢工場、西武時代は701系777編成
撮影は2010年7月、三島田町~三島二日町間。あの異常に暑かった夏の夕方の一コマである。2009年に西武から新101系=1300系がやって来ると、3編成中2編成が廃車になる。残る1本=第1編成の運用も減り予備車的な地位に甘んじる事も多くなったが、朝夕を主体に時折運用に就く事もあった様である。


izh1100@dai01

3月中旬に撮った画像。三島二日町~大場間の富士山がバックになるあの場所である。電車の光線状態は非常に良い!ところが富士山は雲に隠れて見えず。この時点ではHMは無し。
実は2月にも撮りに行くチャンスがあって行ったのだが1100系は車両トラブルにより運転キャンセルで逢えず。そのリベンジで3月に行ったら今度は富士が見えなかった。


izh1100@dai02

4月上旬に又撮った。今度は富士も見えてHMも付いている。しかし光線状態が悪く、正面光である。1100系のスジと太陽の回りかたの関係で仕方が無いのだが、非常に残念である。 この日、これが修善寺から三島に戻る所をケツ持ちで狙いたかったが、生憎静岡へ移動せねばならなかったので、その時間は取れなかった。ただ幸いにも、三島に戻る1100系に乗車する事は出来た。 赤電塗装と言っても、西武701系時代という意味ではなく、伊豆箱根の元々の塗装という意味である。しかし、ぱっと見では判別できない。
乗ってみたら、中は701時代と殆ど変らず。広く開いた車両間の仕切もそのまま、内装化粧板も西武時代のまま、走行音も乗り味も変わっていなかった。
一応、西武沿線で育った小生にとって西武701系は子供の頃の原風景の一つであり、そんな中に僅かな時間だけでも帰る事が出来たのである


izh1100@mism01

三島到着後、駅で撮ったショット。これが1100系との今生の別れになった。
1100系はこの後もイベント列車等で運行されていたが、6月13日、遂に終焉を迎えた。


西武701系&801系は幾つかの地方私鉄で活躍していたが、それも淘汰が進行している。今年7月には流鉄(旧名・総武流山鉄道)2000系「青空」編成(元西武801系)が引退した。
 
ysmm573「さよならの後は…」というのは当ブログでも常連である?安本美緒 嬢のデビューシングルのタイトルでもある。

2人の時間を包む砂時計 気付かぬ間にそっと別れを告げた
キスした後はにかんでた その横顔を
何時までも見れる様に願っていたけれど
Good bye my sweet heart, Never forget you.
溢れ出す涙この想い胸の奥 大切にしまおう
Good bye my sweet heart, Never forget you
幸せだったよまたいつか出会えたら 一番の笑顔で 手を振りたい


出会いと別れを人は繰り返し 涙流す度愛を知るの
手を繋いで歩いた道 一人で歩く
変らない風の中あなたに会いたい
Good bye my sweet heart, Never forget you
振り向かない様に前を見てしっかりと進んで行くからね
Good bye my sweet heart, Never forget you
約束をしたね離れても遠くでも 強くある様に ずっとずっと


Good bye my sweet heart, Never forget you
溢れ出す涙この想い胸の奥 大切にしまおう
Good bye my sweet heart, Never forget you
幸せだったよまたいつか出会えたら 一番の笑顔で 手を振りたい

伊豆箱根鉄道・1100系
元は西武701系、1963~67年にかけて西武所沢工場で192両が製造された西武初のカルダン駆動量産車。1976~82年に冷房化改造が行われる。
1997年に西武701系としては消滅。783・777・735編成が1989・90年に伊豆箱根に譲渡され、3両ユニットに改造され運用に就く。車番は代替対象だった1000系のものを踏襲していた。


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Aug. 2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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