小生、K-3 MarkⅢ実機を見たいと、新宿にあるリコーイメージングスクエアに足を運んだ。そこのスタッフさんには開口一番「おめでとう御座います」の一言くらいは言うといたわ。
Mモードが設定出来るかどうか確認したかった。ただそれだけなのだが、スクエア内でのタッチ&トライキャンペーンは予約制となっているみたいで実機に触る事は出来なかった。
それでも展示されている実機を眺める事は出来た。PENTAX 歴15年になる、それこそistD からK-10、20、7、5、5Ⅱ、3、3Ⅱと歴代使ってきている小生としては、YouTubeなんかに上がっている動画も見てはいるので触らずとも凡の事は理解するというものである


今迄存在しなかった大きなダイヤルが目に付いた。肩液晶は狭まり、見た事無い様なダイヤルスイッチが新たに出来た。新しくなったハイパープログラムとハイパーマニュアルをウリにしたいのであろうが、ハイパーマニュアルがどうのこうのと言ったって所詮がAE (自動露出)であって、変節漢の小生にはあまり縁がない話である。Mモードさえちゃんと安定して使えれば良いのである。PENTAX という事もあって、自動〇〇なんてあまり信用していないのである。
愛用する事になるであろうMモードもしっかり鎮座ましましておられたのでひとまず安心。あとは資金をどの様に用意するかが大問題である。入院なんかしていなければ然程難しい事ではない筈だった。
更に最近は長期金利が上昇した事にマーケットが過剰反応気味で、株が一気に下がって値動きがかなり荒くなって総体的に非常に神経質な展開になってしまっていて、中々見通しが立たない。


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K-3 Ⅱでの作例、2019年撮影の225系新快速

「写真が好きだからカメラを造る」「対話する様に撮れるカメラを理想とする」「撮影プロセスまで愉しめるカメラにこだわる。」「数値では測れない領域まで挑む」「ユーザーの写真体験を資産とする。」
去年出された「PENTAX Statement」というものの内容である
こんな訳の分からない言葉を羅列されて正直イラッと来た。この時点でK-3 Ⅱからも約5年、「言葉でなく製品で応えろよ。、このクズ!」と思ったものだった。ここ2~3年、他のメーカーはミラーレスに注力してCanon EOS RシリーズやNikon Zマウントが市場の話題を独占する様になった。ミラーレスでは何と言ってもSony Eマウント一人勝ち状態である。開発リソースや資金力の貧弱なリコーイメージングは今からミラーレスに挑んでも無駄で、レフ式に「籠城する」しか選択肢はなかったのである


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K-3 (Ⅰ)での作例、近鉄5820系5851F=高安所属・2015年撮影

小生の撮影は99.9%以上がマニュアルモード使用である。ハイパーマニュアルではなく単なるマニュアルである。シャッタースピード、絞り値、ISO を全て任意で設定するやり方である。そんなの難しくて出来ないと最初からぬかす奴等はいるが、トライアンドエラーを一寸積み重ねれば適当な相場というものが判って来る。DNG 形式での撮影なら適正に近い値で出来れば、頓珍漢な出来でなければRAW 現像で補正は効く。
RAW モード撮影なら色々なピクチャーモードを設定する事は無い。小生の場合、色はナチュラルで他の部分はデフォルトである。RAW 現像でパソコン上で処理する際に色々弄る方が幅広くレベルの高い絵作りが出来るのである。
K-3 MarkⅢでもAdobe RGB、DNG 形式の設定で撮影出来るのは今までのPENTAX と同じである。カラースペースも撮影時はAdobe RGB で設定しておけば、後にパソコン上で現像する際にS RGB に変換する事は幾らでも可能な筈である。大は小を兼ねて、広いものを狭いものに変換するのは容易く可能な筈である。


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中之島界隈の夜景=2017年・K-3 Ⅱでの作例

猫も杓子もフルサイズ、ミラーレスという今のトレンドに抗う存在として。APSC 機のバランスと機動力を生かす事を重視した筈のK-3 MarkⅢ、「他がミラーレスとフルサイズに走るなら、当方はAPSC とレフ式を独占させて頂きます」と主張出来るマシンになるかは今の所分らない。PENTAX だからそんなには期待しても無理と片付けるのは簡単だが、人生に過度な期待をするのは禁物だとJackline Kennedy Onasis も言っていて確かにその通りではあるが、30万円というからにはそれにそこそこ見合う仕事はしてもらわないと詐欺という事になりかねないし、詐欺られてイイ金額ではない。

あの会社、リソースが無い、資金的にも貧弱でスタッフもいないのだろう。そこは理解出来るが何処まで現場主義が実践出来ているのかが非常に疑わしい。カメラを造るのも使っているのも会議室でもなく、ヴァーチャルな空間でもない、被写体のある一刻一刻動いている現場であるという事である。会社がかなり末期的ともいえる姿なのは間違いないとは思われるが、そんな中で実際の機械はどれだけの物に仕上がっているか興味深い。アトキンソンの西洋ハゲタカビジネスの標的にされない事を願うばかりだが。アトキンソンなんてイギリスのハゲタカみたいな奴を政府の中枢に入れて有難く拝んでいる菅政権も最初から末期的売国政権である。

昔はプロ野球で「〇億円外人」なんていうのが度々聞かれたが、その大外しの例として未だに語られるのがMike Greenwell (マイク・グリーンウェル)である。今度のK-3 MarkⅢがカメラ界のグリーンウェルになってしまうなんてさすがにそこまでは考えられないが…。

続其の弐へと続く!




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