Henri Perrot-Minot (アンリ・ペロ・ミノ)、要は Domaine Perrot Minot (ドメーヌ・ペロ・ミノ)
その本拠は Morey-St.-Denis (モレ・サン・ドゥニ)で、現当主の Christophe(クリストフ)で4代目になる。3代目の Henri によって Domaine Perrot-Minot として興されたのは1973年、クリストフに継承されたのが1993年だった。継承した畑からのワインにはアンリの名が付き、93年以降に購入した畑からの物はクリストフの名で売っていたが、2005年からは Domaine Perrot-Minot に統一した。今回登場するのは先代から所有していた1級畑からのワインで、畑自体は村の中心に接する細長い所である。因みに他の生産者でこの MSD La Riotte が有名なのは Hubert Lignier (ユベール・リニエ)、Taupenot-Merme (トプノ・メルム)という辺り。



msdrio99permi01
この作り手は、90年代は凝縮感を売りにするスタイルだった。(当時の圧倒的な流行りでもあった)この1999VT のワインもそういう作り。2000年代以降は作りの方向性が変わったとされる。


色はBourgogne としてはかなりダークでくすんでいる。
丁子、セミスウィートチョコ、リコリスがお出迎え
ブラックチェリー、ブラックベリー、ハスカップ、シャンボールリキュール、そして鞣革、堆肥
酸よりタンニンの甘苦さが目立つというブルゴーニュワインとしてはやや異例な展開。それも時間と共に変化するかと思ったが、なかなか変化しない。兎に角甘ったるいフィーリングが延々と続いてしまうのには参った。
遅ればせながら苺ジャム、ラズベリー、クランベリー、野薔薇Bénédictine
返りの中からプラリネ、生キャラメル
時間が経っても基本的なバランスは変化せず、やや鈍重なフィーリングに徹してしまった。結構な値段出して買ったのにこれかよ(怒)というより他はない。アフターに向かっての盛り上がり・伸びやかさが然程感じられない。



酸のプレゼンス自体は時間経過と温度上昇によって少し回復したが、ブルゴーニュとして欲しいレベルに達していない。構造の維持を凝縮感に頼ってしまう感が強かった。以前、この蔵について「濃いけど余韻が短くてどこか雑な造り」という批評は彼方此方であったが、それが見事に当った様なボトルであった。
21世紀に入ったからのペロミノと比較するには良いのかも知れないが、今世紀に入ってからのこの蔵のワインは異常な値段であるから現実的ではない。


スコアリングは仕方なくしたという感じにはなったが、16.5 / 20
まぁ、こんな程度だろう。




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