当サイトで2年前にもフィーチャーしたMontevertine (モンテヴェルティネ)、その時は1995年のモノだったが今回はヴィンテージ違いの1997年。
Chianti classico(キャンティ・クラシコ )の中でも Radda in Chianti (ラッダ・イン・キャンティ)という標高の高い場所に畑を構えているこの生産者、その歩みは1967年に当時鉄鋼業を営んでいた Sergio Manetti (セルジオ・マネッティ)氏が5エーカーの畑を購入してスタート。最初のリリースは1971年VT で当時はChianti Classico を作っていたが、1977年にその枠を超える Le Pergole Torte (ペルゴール・トルテ)の生産を開始。
所謂スーパータスカンという括りにしてしまうと、Sassicaia (サシカイア)や Tignanello(ティニャネロ)よりは後輩だが、Ornellaia (オルネライア)よりは古いという事になるのだが、それでも古参の部類に入る。
その後1980年代になるとChianti Classico の生産は止めて、IGT 規格のワインに完全にフォーカスした。


Le Pergole Torte がSangiovese (サンジョヴェーゼ)100%でフレンチオークのバリックを多用する典型的スーパータスカンであるのに対して、その下位に当る Montevertine は Sangiovese 90%にCanaiolo(カナイオロ)と Colorino(コロリノ)を混醸してスラヴォニアンオークの大樽を使う。こちらはChianti Classico DOCG を付けて売る事も可能なのであるが、そういう事はしない。それは生産者の意地、プライドそして、こだわりと云う事だろう。この2銘柄、上位下位という以前にスタイルが大きく異なるのである。
何れにせよかなり忍耐強く熟成させないとその真の姿を現さないという少々厄介なワインだが、「高ければイイ、有名ならイイ」等とほざく俄かどもにはこんな世界は理解出来まい。


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ワインのインプレッションに入る。
先ずは色を見る。少しだけレンガ色の入ったガーネット、クリアで輝きもあって深度は中程度。


拾い出したエレメンツを纏めてみるとこうなる。
第1グループとしてはリコリス、黒文字Cognacクローブ、シナモン、カルダモン、カラメル、Bénédictine、Drambuie
昔のキナリキュール煎ったカカオ(アフリカ系)
そこからの第2グループは赤スグリ、苺、ラズベリー干し葡萄、ダークチェリー、プラムクランベリー
更に竹炭、乾燥セップ茸ブルーベリーcrème de moca といった辺りが加わって来る。


早い時点からタンニンより酸が前面でワイン全体を強力に支える構造が明らかになる。強力とはいっても押しの強さではなくあくまでも美しく嫋やかさがある。総体的に非常に良く練れていてシルキーな舌触りも提供している。それでいてまだ若さと力強さも忘れていない。ボディの構成にどこかBourgogneのGC を想起させる部分がある。


出汁と旨味の効いた感じが出るのにやや時間がかかるが、そこからは非常に良くシームレスに溶け込み、流麗さは期待通り。現時点でかなり甘美な液体に仕上がってきてはいるが、まだ伸びしろも見て取れる。2年前の時点で嫋やかになりきってしまっていた感のある1995とは違う。
1995と比べて完成度ではまだまだかも知れないが、密度では勝る。サンジョヴェーゼと言っても非常に幅は広いが、この葡萄の神髄を著すワインの一つと言って差し支えない。

スコアリングの結果としては、18.5~19 / 20


1995の同銘柄のインプレッションはこちらを参照



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