生チョコ、今となっては牛馬犬猫の類でも知っている様な言葉になった。ここでだが、これは一体いつ頃からポピュラーな言葉になったのか?
デパ地下だろうが街中の路面店だろうが、それこそ何処に行っても厭という程「生チョコ」を見掛ける様になったのは、勿論今世紀に入ってからであろう。


「生チョコ」と似た様な物でガナッシュ(Ganache)という物もある。生チョコとガナッシュを無理やりにでも区別するなんて事をしているのは日本だけであろう。この両者、チョコレートにクリームを加えて一度ペースト状にして加工するという所はまるっきり一緒である。こんな両者を区別する必要なんて無く、「生チョコ」なんていう言葉自体が非常にナンセンスにしか聞こえないと考える小生である。

因みに公取委のチョコレート類の表示に関する公正競争規約によると、
チョコレート生地にクリームを含む含水可食物を練り込んだもので、チョコレート生地が全重量の60%以上で、且つクリームが全重量の10%以上のもので水分量が全体の10%以上
前号に適合するチョコレートにココアパウダー、粉糖、抹茶等の粉体可食物をかけたもの、又はチョコレート生地で殻を作り、内部に前号に適合するチョコレートを入れたものであって、当該チョコレートが全重量の60パーセント以上で且つチョコレート生地の重量が全重量の40パーセント以上であることが生チョコと名乗れる条件との事。


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Silsmaria のチョコレート生菓子 3種類

では日本特有の生チョコという言葉というかコンセプト的な物を作り出したのは誰で、それが何時だったのかというと…、実は何と、昭和の内に生み出されていたのである。
先日、小生が横浜の馬車道に出かけた際の事だった。イタリアワインで有名な「Il Calice」(イル・カリーチェ http://www.il-calice.jp/)を数年ぶりに訪れてワインを購入、その後車を置いたコインパーキングに戻る途中、 Silsmaria (シルスマリア)馬車道店の前を通り掛かった。普段甘い物をあまり購入しない小生だが、抑々チョコレート系の菓子が好きでこれも何かの縁だと思い買い物をしてみる事にした。そこで店のスタッフさんから聞いた話に小生少々驚愕
実は Silsmaria の平塚にある本店が生チョコ生誕の地だったというのである。時は1988年、まだギリギリ昭和という時で世はバブル真っ只中、そんな中この店のオーナーシェフだった小林正和氏がガナッシュをもう少し日持ちする様にとアレンジして作ったのが生チョコなのだそうだ。


生チョコ=1988年生まれという訳で…
近鉄21000系5200系名鉄1000系小田急1000形東京メトロ02系・03系・05系東急1000系西武2000系(Ⅱ)
田中将大、坂本勇人、前田健太、柳田悠岐、石川 歩、秋山翔吾、Craig Kimbrel (クレイグ・キンブレル)、Russel Wilson (ラッセル・ウィルソン)、Ricky Fowler (リッキー・ファウラー)、Sergio Agüero(セルヒオ・アグエロ)、 Mesut Özil (メスト・エジル)、乾 貴士、Marin Cilic (マリン・チリッチ)、小塚崇彦、
三浦翔平、松坂桃李、辻井伸行
新垣結衣、戸田恵梨香、吉高由里子、菜々緒、May J.、小嶋陽菜、大島優子、樫野有香、大本彩乃、福田彩乃、
佐々木希、ホラン千秋、近江友里恵、福原 愛、浅田 舞
こういった面々が「生チョコ」と同い年になるという事である。


生チョコの誕生から5年後、小林氏が監修・制作したある商品で生チョコが世間に広まり始める。その商品とは明治からリリースされた「Melty Kiss」であった。ここから各製菓メーカーもこのジャンルに乗り込んで来て生チョコは一気に市民権を得た


現代の我々の生活に馴染んでいる物で、日本での発祥が横浜という物は多い。ガス、街灯、塗装業、写真、アイスクリーム、近代型の水道、タンメン、ナポリタン、食パン、ビール等々がこれに当る。平塚発祥になる生チョコは一寸掠ってしまったという所が残念か?
余談だが、今年2019年は日本におけるアイスクリーム発祥から150年目の節目である。(発祥当時はあいすくりん)




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