大阪は水の都を昔から自称していた。年末には「OSAKA 光のルネッサンス」なるイベント(大阪・光の饗宴の一環)も行われるなど、水の都的な所を観光資源として売りにしようと官民挙げて躍起になっている様にも見える。
水の都・大阪の中でも大きなアイコンともいえるのが中之島界隈である。「中之島」という通りに 2本の川に挟まれて中州みたいになっている。寝屋川と大川がテレビ大阪のある寝屋川橋で合流するものの、そこから約1km西の天神橋付近で 2本に分かれて堂島川と土佐堀川を形成している。この 2本が大阪市中央卸売市場付近で再合流し安治川になるのである。


ここでは2017年11月下旬に撮影した作例を紹介する。光のルネッサンスは開催前でイルミネーションの賑やかさはないが、普段でも所々ライトアップがあり全国区の夜景スポットではある。

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夜景はトワイライトからブルーモーメントになる時間を狙うのが定石である。ただその時間は限られたものなので、ポイントを絞る必要があった。八軒屋浜や玉江橋の辺りは過去に撮影しているの事もあって、この時は大江橋からスタートし西に向かって進み渡邊橋まで進む事にした。
16時過ぎに仕事が終わってその後この界隈に移動しての撮影だったが、こんなシャッターチャンスがあろうかと思って、smc DA 14mm f2.8 (ここ数年あまり出番がなかった)を用意していたのが嵌った。
17時前に現場に着いて軽くロケハンした後、大江橋での最初のショットは西側を向いて撮ってみた。西の空は綺麗な茜色が出始めていたがまだまだ明るい。
そこで橋の逆サイドに移ってブルーモーメントに入り始めた東側から撮り始める事とした。



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北北東寄りにカメラを振って撮ると阪高の奥に西天満界隈が入る。西天満は大阪地裁が有名で法曹関係の場所が多く地味な場所なので、光量も少なめで今一つパッとしない。川に架かるアーチ橋は水晶橋と思われる。この橋の灯りがアクセントになっているのが救いだろうか?

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こちらは水晶橋に正対するアングルで撮った作例。右サイドは大阪市役所になる。12月になるとこのサイドはイルミネーションでもう少しきらびやかになるのだろうか?
これならもっと東にある難波橋あたりからスタートしても良かっただろうか?



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御堂筋を渡って西側に戻ると、漸く夜景らしくなってきた。西側の地平線近くには適度に茜色が残り、ブルーモーメントが始まる時の幻想的な空である。この日は見ての通り一日中快晴、晩秋から冬に移ろう一日で黄砂も無く湿度も低く絶好の夜景日和だった。
「夜景撮るのは何時ですか? こういう時でしょう!」という典型のシチュエーションだった。


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少し角度を変えて撮ってみる。堂島川なんてどう考えてもドブ川に毛が生えた程度の物なのだが、堂島浜のビル群の水鏡が出来るとそんな感じはあまり受けない。

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更にポジションとアングルを変えて撮るとこうなる。
ここで一つの大きなポイントとなるのが阪神高速 1号環状線なのだが、この日は通行量が思ったより少なめでアピールに欠けてしまった。渋滞しない程度にもっと通行量があると光量と華やかさが稼げたのにそこは残念だった。


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大江橋から西に移動し中之島ガーデンブリッジとのほぼ中間点から北西方向を臨む。この時点でほぼ完全にブルーモーメントに入ったのだが、このアングルだと左奥に新梅田シティが大きく映り込んでくる。阪神高速の下に映る橋が中之島ガーデンブリッジである。

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更に歩を進めてガーデンブリッジの手前で撮るとこんな作例も出来る。

其の壱と謳っているという事は、当然これにはまだ続きがあるって事で…、そこは其の弐にて!



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