このサイトでは5年ぶりの登場となる Taurasi (タウラージ)、南イタリアは夜景で名を馳せ、しかもあの Diego Maradona(ディエゴ・マラドーナ)もいた街としても有名な Napoli(ナポリ)を擁する Campagna (カンパーニャ)を代表する銘醸品である。
イタリアワインでは北の Barolo 、Barbaresco という大スターがいるなら、南の一大看板は紛れもなく Taurasi である。


この生産者 l’Azienda Vitivinicola di Prisco (ラジエンダ・ヴィティヴィニコラ・ディ・プリスコ)= Pasqualino di Prisco の歴史は新しく、デビューは1995年。ラインナップは Taurasi を筆頭に、Fiano di Avellino、Greco di Tufo、Greco di Tufo Pietra Rosa と少なめだが、そこは如何にも Campagna という並び。
このタウラージだが、2000・2001ヴィンテージが日本にも導入され(スポット輸入だった?)高評価だったものの、その後見掛ける事は殆どなくなった。Taurasi を始めとした Campagna のワインはこの国で人気は出ないし、このワインを作り出す Aglianico (アリアニコ)種も認知度が高まらない。


日本での認知度が低いタウラージだが、その中でも Mastroberardino(マストロベラルディノ)、Feudi di San Gregorio (フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ)、Antonio Caggiano(アントニオ・カッジャーノ)、Perillo(ペリッロ)、Terradora(テラドラ)、という辺りが第 1 グループみたいになってしまい、新興勢力の範疇に入るこの蔵は少々マイナーである。


taur2kprsc01小生がこのボトルに出逢ったのは嘗て江戸川区内にあったイタリアワイン専門のショップだったと記憶している。ヴィンテージすら背面のラベルにスタンプで押してあるだけというケチぶりには今更ながら恐れ入ったのであった。

さて、肝心のインプレッションに入り、先ず色についてだが・・・、深度のあるやや暗めのガーネット
最初は全体的に篭り気味。鞣革牛レバーという所が出てきてスタート。
そこから徐々に打ち解けて来て、ビターチョコ、カカオニブブラックベリー、カシス、ブルーベリー、ブランデー漬けのレーズンミント
BénédictineFernet Blanca、という辺りが第1グループ

続いてはカラメルタブ昔のヴェルモットCognacクランベリー、
Groseiile
、陽に照らされたコンクリート

呑みこんだ時の跳ね返りの中からは黒胡椒、キュンメルクミン黒文字ラヴェンダー
ローズティー、更には梅酒紹興酒


タンニンもまだまだ強い、それだけでなく酸もしっかりしている。タンニン、酸、果実の完熟感、熟成から顕れる旨味感が先頭交代しながらバランスを保つ。

一旦突き刺さる様なモーションを見せてから、残響の様に広がりそこから五感に染み入る様な形の全体像。
熟成が足らないという事もないのだろうが、それでも真価を発揮するのはあと2~3年先だというであろうか? 各要素が強くグリップしながら複雑でアフターも長いのは言うまでもなく、水平にも垂直方向にもバランス良く広がる。
デビュー6シーズン目にしてこのレベルに平気で達したディ・プリスコのポテンシャルが非常に高い事は明々白々で、日本での入手チャンスが生まれる事を強く希望する。入手時の価格は6000円弱だった様に記憶しているが、最近になっても殆ど高騰してはいない模様である。
フランスに於ける生産量の低下やカリフォルニアの大規模山火事等を受けてイタリアワインに必然的に注目が集らざるを得ない状況下で手を付けるインポータがあって然るべきだと思うのは小生だけか? 今がチャンスでっせ!

最後にお約束のスコアリングだが・・・ 18.5 / 20 は与えて良いか





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