北イタリアの重要なワイン産地であるPiemonte(ピエモンテ)州でもややマイナー、でもマイナー過ぎない所のワインをフィーチャーしたいと思う。ピエモンテでもBarolo(バローロ)・ Barbaresco (バルバレスコ)という二大メジャーのワインは造れば売れるので、本来の「らしさ」がなくなりつつある。そして価格がうなぎ登りと来ている。なので、マイナーな所のワインを掘ってみようかとなる。
そこで、この5月に渋谷区神宮前にあるイタリアワイン専門店にお邪魔してこんなワインを買ってみたという訳である。
今回フィーチャーするTorraccia del Piantavigna (トラッキア・デル・ピアンタヴィーニャ)という生産者は、Pierino Piantavigna が母方のFrancoli (フランコリ)家の土地にNebbiolo 種を1977年に植えたのがスタートだった。現在は100エーカー(40ha)程の畑を所有し、Ghemme(ゲンメ)DOCGとGattinara(ガティナラ)DOCGを軸にワインを生産している。
このGhemmeの場合、Nebbiolo(ネビオーロ)90%とVespolina(ヴェスポリーナ)10%から作られて、収穫は10月上旬に手摘みで行う。葡萄の収量は1エーカー辺り2200㎏(1haで5500㎏)を超えない。発酵だが、金属のタンクで行われて途中ルモンタージュが行われる。その後MLF (マロラクティック発酵)を経て、3年間樽熟と6ヶ月瓶熟が加わる。
色はレンガ色っぽいガーネットだが、褪せている感じは一切なく、意外と深度もあった。
エレメンツを挙げて行くと…
タバコ、乾式葉巻、セミスウィートチョコ、Cognac、先ずこれらが強い。
その次の段階に入ってカラメル、Drambuie、ラム酒漬のドライフルーツミックス、リエージュシロップ、カシス、ラズベリー、赤スグリ、crème de cacaoなんて辺りが
更にスミレ、ミント、コーラ、カユプテ、白檀、ジンジャーシロップ
非常に良く溶け込み、恐ろしい程スムーズ。Ghemme という事を考えるとえつ?と思う位綺麗でスムーズ、シルキーな所に驚く。(もう少し頑強な感じが欲しかったが…)ただ一寸早く進み過ぎている様にも思う。そこは2000年というヴィンテージにありがちな早熟さなのか。
兎に角言えるのはフランスではなくイタリアのワインだという事。フランスワインにはない感覚がそこにはあるのである。又、同じピエモンテでもBarolo やBarbaresco とも全く違う世界を演出する。
酸やタンニンは柔らかく長く続くものの、長さが決して足りない訳では無いが期待値より下回った。
採点結果としては、17.5 / 20、こんな所が妥当か。
今回はPinot/Nebbiolo 用のグラスでテイスティングしてしまったが、他のグラスでやったらボディの表現がもっと良く分かったかも知れない。
当サイトは各種ランキングに参加しておりますので、画面右側若しくは記事内のバナーをクリック下さい。
そこで、この5月に渋谷区神宮前にあるイタリアワイン専門店にお邪魔してこんなワインを買ってみたという訳である。
今回フィーチャーするTorraccia del Piantavigna (トラッキア・デル・ピアンタヴィーニャ)という生産者は、Pierino Piantavigna が母方のFrancoli (フランコリ)家の土地にNebbiolo 種を1977年に植えたのがスタートだった。現在は100エーカー(40ha)程の畑を所有し、Ghemme(ゲンメ)DOCGとGattinara(ガティナラ)DOCGを軸にワインを生産している。
このGhemmeの場合、Nebbiolo(ネビオーロ)90%とVespolina(ヴェスポリーナ)10%から作られて、収穫は10月上旬に手摘みで行う。葡萄の収量は1エーカー辺り2200㎏(1haで5500㎏)を超えない。発酵だが、金属のタンクで行われて途中ルモンタージュが行われる。その後MLF (マロラクティック発酵)を経て、3年間樽熟と6ヶ月瓶熟が加わる。
色はレンガ色っぽいガーネットだが、褪せている感じは一切なく、意外と深度もあった。
エレメンツを挙げて行くと…
タバコ、乾式葉巻、セミスウィートチョコ、Cognac、先ずこれらが強い。
その次の段階に入ってカラメル、Drambuie、ラム酒漬のドライフルーツミックス、リエージュシロップ、カシス、ラズベリー、赤スグリ、crème de cacaoなんて辺りが
更にスミレ、ミント、コーラ、カユプテ、白檀、ジンジャーシロップ
非常に良く溶け込み、恐ろしい程スムーズ。Ghemme という事を考えるとえつ?と思う位綺麗でスムーズ、シルキーな所に驚く。(もう少し頑強な感じが欲しかったが…)ただ一寸早く進み過ぎている様にも思う。そこは2000年というヴィンテージにありがちな早熟さなのか。
兎に角言えるのはフランスではなくイタリアのワインだという事。フランスワインにはない感覚がそこにはあるのである。又、同じピエモンテでもBarolo やBarbaresco とも全く違う世界を演出する。
酸やタンニンは柔らかく長く続くものの、長さが決して足りない訳では無いが期待値より下回った。
採点結果としては、17.5 / 20、こんな所が妥当か。
今回はPinot/Nebbiolo 用のグラスでテイスティングしてしまったが、他のグラスでやったらボディの表現がもっと良く分かったかも知れない。
当サイトは各種ランキングに参加しておりますので、画面右側若しくは記事内のバナーをクリック下さい。