日本のハードリカー業界でもインポーターとして結構な地位を築いた感のあるウイスク・イー(Whisk-e)が、その主力商品の一角として何年もの間この国内に広めてきた商品群を失う事になった。
Ben Riach(ベンリアック)Glendronach(グレンドロナック)Glenglassaugh(グレングラッソ)の取扱(代理店契約)を年内で終了すると既にアナウンスされている。


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これは去年夏の旧ブログ時代の記事でも取り上げた事ではあるが、上記の3つの蒸留所を経営する The Ben Riach
Distillery Co. Ltd.(ベンリアック・ディスティラリ)が、世界的に有名な彼の Jack Daniel's (ジャック・ダニエル)で御馴染みの Brown-Forman (ブラウン・フォーマン)に身売りした事によるものであるのは犬でも猫でも判る話ではある。


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そこから考えると、 ジャックダニエル の正規代理店はスカイツリー至近の本所吾妻橋にあるあのビール会社なので、来年以降の取り扱いはそこに変わるのが順当とも思われる。
しかし、そこはそんなに単純にカタが付く話でもなく、結構ややこしい事も多い。同じ資本・経営下にあっても銘柄毎に日本での取り扱い業者が異なるという一寸判り難いケースも実際は多いからである。


何れにせよ、大手メーカーが新しい輸入元になる可能性は極めて高い。取扱アイテムは数を稼げる定番商品に絞ってくる可能性は高い。しかもドンドン強気な価格設定になるのも必至。
件の3蒸留所が得意にしている少数限定商品は正規輸入されなくなる可能性がある。ただそれでも平行輸入品として極一部で入手可能になる可能性はあるが、寡占化が止まらない酒造・酒販業界の現実がこの件にもクッキリ顕れている。




寡占化はハードリカーだけではなく、ワインの業界でも加速している。ボルドー、シャンパーニュ、更には新大陸各地で膨張し巨大化した資本が彼方此方の名門生産者を買い漁って呑み込んで行く。
インポーターの世界でも、中堅以下の業者が一生懸命売ってきた銘柄を、大手・準大手がいきなり割り込んで札束で顔を引っ叩く様にしてかっさらうのは日常茶飯事。その後はゲームの駒の様に軽々しく扱った挙句、見込んだ程の利益が出ないとなれば、あっという間にポイ!


こんな事に振り回されまくり虐げられる我々愛好家はたまったのもではない!



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