Ben Riach(ベンリアック)、Glendronach(グレンドロナック)と言えば、今やスコットランドでも超メジャー蒸留所の仲間入りしたと言って良い。
10年以上前はあまり話題に上らなかったこれらの蒸留所を一躍スターダムに押し上げた男と云えば、あの、Billy Walker(ビリー・ウォーカー)氏である。
左=Ben Riach 1983 29yo 44.5% 信濃屋向け限定ボトル
右=Glendronach Cask Strengh Batch 1 54.8%
この2つの特徴として、プライベートボトリングも含めたシングルカスク(勿論カスクストレンクス=樽出しそのまんま)でのリリースが非常に多い。これがこの2つの蒸留所の人気を押し上げていた大きな要素だったのは間違いない。Ben Riach の70年代蒸溜のボトル達は関西で爆発的人気を誇っていたはつい数年前の事だった。
Ben Riach 然り、特にGlendronach については、人気上昇が留まる所を知らず、ここ数年は原酒の需給が逼迫気味になったのか、その価格も非常に高騰していた。 そんな中で、ウィスキーファンには衝撃を以て受け止められたニュースがあった。
Ben Riach、Glendronach、のみならずGlenglassaugh(グレングラッソ)も所有する Benriach Distillery Company(ベンリアック・ディスティラリー・カンパニー)が、去る4月にアメリカの酒造超大手Brown-Forman(ブラウン・フォーマン)に身売りしたのはウィスキーファンや酒業界の方々なら既に御存知であろう。(金額は2億8500万ポンド)
Brown-Forman と言えば、何と言っても Jack Daniel (ジャック・ダニエル)の名が浮かぶ!更にはWoodford Reserve、Early Times 等々の有名どころを傘下に収める世界的企業。又スコットランドでも嘗てはGlenmorangie(グレンモーレンジ)蒸留所の大株主だったからスコッチとも縁が無い訳ではない。
2004年、Burn Stewart(バーン・スチュワート)の幹部だったビリーが南アフリカの投資家2人と組んで Ben Riach をPernod-Ricard(ペルノリカール)から買収。Benriach Distillery Company を立ち上げ、そこから近年のウィスキー人気にも乗って飛ぶ鳥落とす勢いで大躍進。
2008年にGlendronach も同じ様に買収。
2013年にはGlenglassaugh を今度はオランダの投資家から買収。
かくして、更に勢いを加速させるかに見えたが…、実はその裏で身売り話は2~3年前から結構な数あったらしい。
因みに、この画像は90年代初頭に僅かな期間だけ流通した43度のジャック
ビリー自身はこの身売りに関する声明で金の為ではないと言っているが、端っから適当なタイミングで売り抜けるつもりだったとしか思えない。
Billy Walker 氏はスコッチウィスキーに関わって約50年、年齢もかなりの所に達している筈ではあるからリタイアという事を考えていても不思議ではない。
だた、年齢云々より彼がその声明の中でブランドという言葉を数回使っている事が小生としては引っ掛る。その上、ファンを魅了し続けた魅惑的な原酒が底を突き始めていたのも事実と思われる。
この話、引っ張れそうなのでPart 2 へと持ち越す!
※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jun. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。
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10年以上前はあまり話題に上らなかったこれらの蒸留所を一躍スターダムに押し上げた男と云えば、あの、Billy Walker(ビリー・ウォーカー)氏である。
左=Ben Riach 1983 29yo 44.5% 信濃屋向け限定ボトル
右=Glendronach Cask Strengh Batch 1 54.8%
この2つの特徴として、プライベートボトリングも含めたシングルカスク(勿論カスクストレンクス=樽出しそのまんま)でのリリースが非常に多い。これがこの2つの蒸留所の人気を押し上げていた大きな要素だったのは間違いない。Ben Riach の70年代蒸溜のボトル達は関西で爆発的人気を誇っていたはつい数年前の事だった。
Ben Riach 然り、特にGlendronach については、人気上昇が留まる所を知らず、ここ数年は原酒の需給が逼迫気味になったのか、その価格も非常に高騰していた。 そんな中で、ウィスキーファンには衝撃を以て受け止められたニュースがあった。
Ben Riach、Glendronach、のみならずGlenglassaugh(グレングラッソ)も所有する Benriach Distillery Company(ベンリアック・ディスティラリー・カンパニー)が、去る4月にアメリカの酒造超大手Brown-Forman(ブラウン・フォーマン)に身売りしたのはウィスキーファンや酒業界の方々なら既に御存知であろう。(金額は2億8500万ポンド)
Brown-Forman と言えば、何と言っても Jack Daniel (ジャック・ダニエル)の名が浮かぶ!更にはWoodford Reserve、Early Times 等々の有名どころを傘下に収める世界的企業。又スコットランドでも嘗てはGlenmorangie(グレンモーレンジ)蒸留所の大株主だったからスコッチとも縁が無い訳ではない。
2004年、Burn Stewart(バーン・スチュワート)の幹部だったビリーが南アフリカの投資家2人と組んで Ben Riach をPernod-Ricard(ペルノリカール)から買収。Benriach Distillery Company を立ち上げ、そこから近年のウィスキー人気にも乗って飛ぶ鳥落とす勢いで大躍進。
2008年にGlendronach も同じ様に買収。
2013年にはGlenglassaugh を今度はオランダの投資家から買収。
かくして、更に勢いを加速させるかに見えたが…、実はその裏で身売り話は2~3年前から結構な数あったらしい。
因みに、この画像は90年代初頭に僅かな期間だけ流通した43度のジャック
ビリー自身はこの身売りに関する声明で金の為ではないと言っているが、端っから適当なタイミングで売り抜けるつもりだったとしか思えない。
Billy Walker 氏はスコッチウィスキーに関わって約50年、年齢もかなりの所に達している筈ではあるからリタイアという事を考えていても不思議ではない。
だた、年齢云々より彼がその声明の中でブランドという言葉を数回使っている事が小生としては引っ掛る。その上、ファンを魅了し続けた魅惑的な原酒が底を突き始めていたのも事実と思われる。
この話、引っ張れそうなのでPart 2 へと持ち越す!
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