Dufftown 街角ミュージック

マイナーパワーがこの世を救う。今こそ日本を大和民族の手に取り戻せ!連綿と受け継がれる日本と大和民族を護ろう。 害人天国を~、ブッ壊す!

Japan 1st! God Bless Japan!
Make 大和民族 Great Again! Make 大和民族 Strong Again!
Make 大和民族 Wealthy Again! Make 大和民族 Safe Again!
言論表現の自由は神与のものとして何があっても護るべし!
Twitter=@sakyo_daimonji

旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい
記事並び画像の無断使用転載はこれを固く禁ず!
画像をクリックすると大きな画像が出る。

東北本線随一の有名撮影地であるワシクリ=東鷲宮~栗橋間の中には幾つかの撮影ポイントが存在する。
東鷲宮側からだと、八甫の県道立体交差、八甫踏切、島川踏切、水沢踏切、黒小屋踏切、そして最も栗橋寄りの撮影地が通称・「佐間のストレート」である。
その名の通り、久喜市(旧栗橋町)佐間という所に存在する。この地点で撮影された列車の絵は沢山ネットに上げられているので、御存知の方も多かろう。跨線橋の歩道からの俯瞰と、地面からの2つのアングルが存在する。


485kng@sam
 
485系小山車G55/58編成が充当されていた時の特急きぬがわ4号
元々は青森運転所のA7 編成で、運用の経歴はというと…
はつかり(~Dec. 2002)→あいづライナー(~2005)→あいづ(特急・Jul.~Sep. 2005)→ 日光/きぬがわ(Mar. 2006~Jun. 2011)→あいづライナー(Feb. 2012~Mar. 2015)→ 廃車=Jul. 2015


pf1060@sam

EF65-1060(現・2060)牽引の貨物列車だが、異様に短いww
この時のスジは良く覚えていないが、ひょっとしたら臨時だったのであろうか?
この2点はいずれも2011年3月上旬撮影だが、このポイントは本来午前順光なので、正午位の列車だとサイドが影ってしまう。(順光時間はヒガハスと同じ位で、直ぐ近所の黒小屋・水沢踏切より少し早い)
此処にアップしたのは歩道橋からの俯瞰作例だが、下の路上から撮る事も出来る。廃止になった踏切跡の辺りから撮った作例も多く見られる。


210116@sam01

これは同一場所の午後アングル。 14時台のももちんことEF210+タキ返空・2012年10月撮影俯瞰午後アングルは長大編成は撮り難く、これ位の長さだと収まりも良い。
修学旅行列車で183系が走っていた頃は、15時位にここで撮った事もあった。

 

この佐間ストレートだが、小生は3年程御無沙汰状態だった。それでも去年12月から今年1月にかけて、カシオペアの最後の雄姿をここでも収めようとこのポイントを3年振りに訪れたのだが、何やら状況が変化してきたのである。

tb106@sam01

金ピカ日光詣スペーシア(106編成)の絵だが、良く御覧頂くと…、線路西側で架線柱が増殖しているのが判る。古い架線柱に交じってコンクリートのゴツい架線柱が増やされているのである。これではパン抜きなんて至難中の至難になってしまう。聞いた所では、去年末から急に増殖したらしい。

kin64@sam01

今年の一発目のカモレは「紙類」とも呼ばれる、小牛田~郡山~新座と走る3074レ 日本製紙石巻工場で生産されたロール紙を運んでくる列車らしい。ただ、年明け直ぐでは荷も少なく、5両目からは全て空コキww



これでも充分困ったものだが、3連休の折に訪れたら更なる惨劇が…orz

tb108@sam01

東側(上り線側)でも遂にゴツい架線柱が増殖開始!
通常は106編成(金ピカ)が充当されるスジだが、この日は108編成「粋」 白いボディも映える様な冬場の光線は良いのだが、この架線柱が絵そのものを串刺しにしてくれるorz


pf2096@sam01

PF(2096号機)による下りの配給単機架線柱のせいで単機でも非常に窮屈に見える。
kin64@sam02

増殖した架線柱を何とか処理しようと作ったアングルがこれ。可能な範囲内で真面に撮ろうとすればこれ位が精一杯。俯瞰で撮っても状況は然して変わらない。これでもかという位に串刺しにしまくってくれるのだからもう埒が開かない
如何足掻いても真面に撮れる状態ではない!
今年一発目のカモレと同じスジ=3074レで罐も同じ(EH500-64)、でもこの日は第一エンドから! しかもこの統一されたフルコン!=この列車の持ち味!


こんなキツイ状況下で我ながら良う撮れたなぁ…、と自画自賛(草)

架線柱が倒れるという事故が起きて間もないので、この区間で点検した結果がこうなのだろう。でも、こんな大事な時期にやったらアカンやろ! 
もう腹立つわぁ!(*`Д')
この先如何なるのか判らんけど…、有名撮影地が一箇所死んだ状態やわ!



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jan. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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シェリーなんて酒のどこが美味いのか、あんなヒネた酒なんて飲めないという御仁も多かろう。これ自体は個人の好みという所が大きいから責める気は無い。
しかしながら、シェリーという酒に対する評価が低過ぎるのではないかというのが小生の率直な思いである。


この酒についてこの国の大多数の人は、パーティー等のウェルカムドリンク若しくはオードブルの前に少しだけ飲む様なイメージで、本格的に飲むという事は考えないであろう。
イギリスを中心に隆盛を誇ったシェリーだが、消費量も生産量もここ数十年で落ち込む一方である。この事態がシェリーカスクの確保を困難にしている。生産する蔵の数も全盛期と比して1/10程度になっている。

この背景として、世界的な嗜好の変遷の中で、結果としてこの酒自体が「時代遅れ」になってしまった。更には、ワインの輸送や保管に関する技術が大幅に向上し、スティルワインをほぼ世界中に良い状態で輸出入出来る様になったことは大きい。酒精強化という事自体、輸送中の劣化を防止する意味合いで始まった技法といえるからである。

この状況は歴史の必然といえなくもないが、そういう中でも、復権の兆しも見える様な事もちらほらとある。少し前にイギリスでManzanilla がブームになったらしいが、日本でもシェリーを大々的に取り扱うバーが増えつつある。ただ、バーというよりスペイン型バルという形態が殆どだが。

しぇりークラブ(東京・京都)は有名になったが、東京ならエチェガライ(Echegaray)、ベネンシア(Venencia)、バル・デ・オジャリア(Bar de Ollaria)
関西で挙げれば、キンタ(Quinta =大阪)、シェリーバーKAO、Venga(京都)、うさぎ(神戸)、Sherry Bar A&G (西宮)こういった辺りであろうか…
 

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ここで、小生にとってのタイプ別萌え度を著すと…
Fino (Manzanilla 含む)      ☆☆☆☆
Amontillado             ★★★☆☆
Oroloso               ★★★★
Palo Cortado            ★★★★★


 
左画像を見るとラベルこそウィスキーファンには御馴染みで英国の有名な酒商であるBBR=Berry Bros. & Rudd だが、
中身はエミリオ・ルスタウ=Emilio Lustau のアモンティヤード
この蔵、先ず間違いは無い!飲む前から期待大! 非常に高いレベルで安定している上に、Almacenista シリーズというレアなアイテムでも名を馳せる
勿論、アルマセニスタシリーズでない通常のシェリーも素晴らしい! カッチリしていてブレも隙も無いというのが第一印象


アルマセニスタとは、シェリーの醸造と熟成までを手掛ける個人醸造家。この個人醸造家も資金繰り等の問題から激減し今は50人を割っている。
実はこのルスタウ、1950年まではこのアルマセニスタの一人だったが、そこからシェリー界ののスーパースターの一角に食い込んだのである。


フィノ系はそれこそ白ワインの代わりになる。¥5000程度の下手な白ワインより美味しい奴はいくらでもある。
アモンティヤードはそれこそ万能選手になり得る存在である。
オロロソ(ドライタイプ)やP. コルタドなら赤ワインの代わりに肉料理とコーディネイト出来る。
又、長熟品でアルコールが20度辺りに達している物であればウィスキーやブランデーの代わりに飲んでも良く、シガーと共に楽しむ事も可能である。
フィノでもアルコールは16度位あるので開栓後の寿命も長い、アモンティヤード等の酸化熟成系は18~20度の奴が多く、元々酸化しているので更に丈夫で重宝する。


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左画像=Real Tesoro(レアル・テソロ)の上級品でオロロソはAlmirante(アルミランテ)
価格はリーズナブルだが、評価は結構高い。オロロソは本来辛口だが、このオロロソは完全な辛口ではない気がする、僅かにP.X. が混合されている様に思える。
右画像=Bertola (ベルトラ)のオロロソ・12年熟成 
この蔵は1911年創業このBertola は目〇田〇屋お勧めとして上のBBR と共に購入


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左画像=William & Humbert(ウィリアム&ハンバート) Palo Cortado 20年
創業は1877年、シェリーでも最大手の一つとして、" Don Zoilo "、" Dry Sack " 等のシリーズで有名。その中でもプレミアムレンジに入る逸品がコレ!
右画像=Alexander Gordon (アレクサンダー・ゴードン) Palo Cortado
この作り手は際立つ部分は無いものの、綺麗に纏まっている優良な所で、価格も比較的リーズナブル。ただ、名古屋の大栄産業が取扱いを止めたため日本ではもう終売となり幻の銘柄に。




シェリーからはブランデーやヴィネガー等の副産物も出来る。この中にも逸品が存在する。


シェリーから派生するブランデーはシェリーブランデー又はへレスブランデーと呼ばれる。
本来シェリーの酒精強化に用いるワインスピリッツをブランデーとして樽熟させた物が多い。


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左画像=ヴァルテスピノ(Valdespino)のFamily Heritage 40%
右画像=オスボーン(Osborne)のConde de Osborne 40.5%
両者ともメジャーな生産者の品で、シェリーブランデー最上級規格のSolera Gran Reserva 。

因みにヴァルテスピノの方は100年を超える原酒も混じっているが、19世紀から組まれているソレラを使っているからこその芸当といえる。価格は¥17,000位。


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左側=ガーヴェイ(Garvey)が世に送り出す超高額ブランデー、Conde de Garvey
外販される事なくプライベートで200年以上脈々と受け継がれたブランデー、勿論ソレラでの熟成。ボヘミアガラスのボトルでキャップは銀製! その価格、現在約16万円


右側=Barbadillo の超高級シェリー、Reliquia Barbadillo(レリキア・バルバディージョ)
此処に写っているのはP.X. =極甘口のヤツだが、他にAmontillado、Oroloso、P. Cortado もある
これを育むソレラも150年以上というからビックリ! 因みに価格は最低でも¥45,000以上!


シェリーという酒、勿論ピンからキリまである。下は¥2000を切るものから上は数万円に達する物まである。
ただ、¥3000程度の奴でも優秀な生産者の物なら然して不満を覚える事はあるまい。¥4000~6000位のクラスになればかなりのハイレベルが期待出来る。


小生は学生時代から少しは嗜んでいたが、そこから約25年時折は楽しんでいたが、今シェリーカスクのウィスキーという所から廻り込んで新たな発見を重ねながら今迄以上に嗜もうとしている訳である。

最後にもう一度  そうだ! Sherry を飲むべし! 
このアクションでシェリーのみならずウィスキーをも救えるかも知れない!
そう願ってSherry を飲むべし!


シェリーの御供にはやはりコイツが最高か、スペイン産高級生ハムの代名詞ハモン・イベリコ(Jamón Ibérico)

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某サ〇トリーがValdespino (ヴァルテスピノ)を買収したのは記憶に新しい。
大々的にシェリーを売り出す事よりも、自社のウィスキーの為のシェリー樽を確保する事が主目的なのは明らかだった。
しかし、見事にその目論見は外れた!(抑々シェリーを馬鹿にした話だがww) 
まぁ、" It serves you right " とまでは云わないがwww



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ここの所忙しく、バタバタとして当サイトの更新も儘ならなかった小生であるが…
シェリー(Sherry)と云っても、どういう酒かを良く御存じない御仁も多かろう。

シェリーとはスペインの地名、Jerez(へレス)の英語読みである。この地名を聞いて昔のF-1 スペインGP を思い出す方は結構なオッサン(オバハン)www(註1
この地は元々、ヘラ(Xera)という名であったが、アラブ人の支配を受けた時代からSherish=シェリッシュとも呼ばれる様になった。それからスペイン語でXerez、Jerez と呼ばれ、英語ではSherry、フランス語ではXérèz となり、この酒のD.O.(denominación de origen=産地統制名称)はJerez-Xérèz-Sherry と3ヶ国語併記の珍しい形になる。


スペイン南西部はアンダルシア地方にある以下の3区域で産出されるフォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)で法に定められる一定の要件を満たす物がシェリーを名乗れる。
その3地域とは、Jerez de la Frontera (へレス・デ・ラ・フロンテラ)、El Puerto de Santa Maria (エル・プエルト・デ・
サンタマリア)、Sanlùcar de Barrameda (サンルカル・デ・バラメダ)


作り方の基本を簡単に言うと、ワインに葡萄由来のアルコールを添加して度数を上げてから熟成させる。
使用される葡萄は、Palomino(パロミノ)Pedro Ximénez(ペトロ・ヒメネス 通称PX)Moscatel(モスカテル) の3品種だが、パロミノが9割を占める。そして何と言っても、ソレラシステムによる熟成方が何と言っても特徴的である。バット(butt)やパンチョン(puncheon)と呼ばれる500リットル程度の樽が、3~5段程度に積み上げられる。その樽は腐敗防止の為黒く塗られていて、他のワインと違い樽の中には容積の75%程度の量しか満たさない。25%程度を空間にしておくのはフロールの生成若しくは酸化熟成を促すためである。(註2


熟成が終り瓶詰される酒は最下段の樽から抜き取られる。一度に抜き取られるのは樽の中の数%程度の量である。抜き取られた分の補酒はその一つ上の段の酒で行う。
補酒の為に抜き取られた分は又更に一つ上の段の樽から行う。最上段ではルーキーともいうべき酒が補われる。酒は熟成を重ねながら上から下に段階的に送られ注ぎ足される事になるので、上の段には若い酒、下に行く程熟成が進んで行くという形になる。
このシステムにより、製品の質的なバラつきを抑え、一定の品質を担保するという効果が得られる。


 

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シェリーを語る上で避けて通れない名門で大手の一つ、Luis Caballero (ルイス・カバジェロ)のシェリー達この生産者はシェリーに留まらず、ブランデーやリキュール類まで幅広く手掛ける。

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Perez Barquero (ペレス・バルケロ)、ここも亦優秀!
ここの蔵はパロミノ種を使わず、専らP.X. 種を採用しているのが特徴。この蔵のあるMontilla (モンティージャ)という場所がP.X. の育成に適しているからという事らしい。 P.X. 種は非常に糖度の上がる品種であるので、酒精強化無しでも15%を超えるアルコール度数が確保出来る。

 
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Dioz Baco (ディオス・バコ)は19世紀半ばから続く蔵。ラベルは少々派手めだが、酒は派手さは無いものの、優秀なバランスを持つ。買って損は無い銘柄!

 

シェリーという酒に関して、フロールという言葉を聞いた事があるかも知れないが、本来は花という意味だが、この場合は酸膜酵母と訳される。
モストを発酵させワインにするとその過程でこの膜が張る。通常のワインならこんな膜が出来ると完全な失敗となるが、これがシェリーにとっては決め手になるのである。
澱引きの後酒精強化となるが、フロールがしっかりしているの物はフィノとなり、アルコール度数16度以下に調整される。
フィノにならなかった物は18~20度に調整されオロロソに回る。フロールが存在出来る限界となる度数が16度あたりであり、オロロソの場合、この膜を消し酸化熟成に持って行く。その途中での腐敗を防止するという意味もあって18~20度まで酒精強化を行う。


シェリーは、以下のタイプに大別される。
Fino(フィノ)
シェリーの大多数がこのタイプ。全体の80%程度がこれに入る。フロールの下で酸化を防ぎながら熟成される。辛口でシャープ、軽やかな風味の物が多い。
Manzanilla(マンサニージャ)
フィノの内、Sanlùcar de Barrameda で作られ一定要件を満たす物。

Amontillado(アモンティヤード)

途中までフィノだったが、フロールが壊れる等して、酸化熟成に持っていかれた物。悪い言い方をすればフィノ崩れという事にもなるが、フィノの繊細でシャープな部分とオロロソの様なコクと熟成感の中間的なキャラを持つ。
Oloroso(オロロソ)
フロールが出来なかった物や意図的のその生成が阻止された樽で、18%位まで酒精強化され長期熟成されたタイプ。長期に渡る酸化熟成で色は褐色になり、コクと香りの高さが持ち味。基本は辛口だが、甘口も存在する。
Palo Cortado(パロ・コルタド) 直訳すると切られた棒となるが、フィノの樽には一本の斜線が付けられる。それがP. コルタドに変化し始めると、その斜線を切る様にクロスする線を書き足すという所からこの様に呼ばれる。偶然が重ならないと出来ず、意図的に作れないタイプのシェリー、
生産量も当然少ない。フィノ崩れからアモンティヤードも通り越してオロロソの一歩手前まで行った物というのが妥当か。FinoAmontilladoOloroso の3者のキャラを併せ持つ不思議な酒となる。
その不思議さ故、" El Misterio del Palo Cortado " なるドキュメンタリーフィルムが存在し、去年日本でも公開された程である。


ここまでがVinos Generosos と云われる辛口タイプだが、下記の様なDulces Naturales=天然甘口のタイプも存在する
Pedro Ximénez(ペトロ・ヒメネス) 同名の葡萄を陰干しし、糖度を非常に高めて作る。発酵終了時点で相当なレベルの残糖があるため甘口となる。
Moscatel(モスカテル) 製法はP.X. と同じ、これも甘口。


Vinos Generosos de Licor という辛口甘口を混合して作る物も存在する。

 

ここで、シェリーにピッタリな料理も紹介したい。

callos01
 
マドリード風の牛モツ煮込み、callos(カジョス)
2011年秋、三条京阪KYOUEN 内のLa Gallega(ラ・ガジェガ)にて(サイトは
こちら
モツの類が食えないという御仁も結構多いと聞くが、それは人生に於ける大きな損失であると思わずにはいられない小生である。


シェリーの魅力をディスカヴァーして、その生産が今一度盛り上がり、良質な物がもっと生産される様になる様に、我々も気合を入れてシェリーを応援すべく、購入を増やして行きたいのだが…
こんな伝統ある魅力的な酒を当のスペイン政府は推さない、これが不思議である。
シェリーは世界の潮流から取り残されて、推しても商売にならないと踏んでいるのであろうか?
以前はアンダルシア製品展示会なるイベントが東京で毎年4月に行われた時期もあったが、2013年以降行われていない。


てな訳で、Part 3 へと続く!

追記 : アンダルシア製品展示会は2015年に再開


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註1)F-1 が開催されたのは1986~90年(スペインGP)、94・97年(ヨーロッパGP)の7回のみ。1990年にM.ドネリー(Martin Donnelly)が重大なクラッシュ事故を起こしたのを契機に、91年からカタロニアでの開催となった。 1986年はA. セナとN. マンセルが0.014秒差でフィニッシュというF-1 史上最大の接戦となる。又、97年にはM. ハッキネン(Mika Häkkinen)が初優勝を記録している。二輪では99年WGP 予選でM. ドゥーハン(Michael Doohan)が重大な事故を起し選手生命を絶たれている。
註2)ワインを樽に入れて熟成する時は、酸化が進まない様に容量ギリギリ近くまで満たす事が常識となっている=空気に触れる面積を減らすため。



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スコッチウィスキーと云えばシェリー樽。旧い世代だと斯様に思われる御仁も多かろう。確かに古い時代の物、特にブレンディドではシェリー樽の要素が大きく感じられる物は多い。
何でこんな枕なのかと云えば、シェリーそのもの並びシェリーカスクのウィスキーを小生は応援している(したい)からである。 ワインには新樽何%使用などという文言はよく目にするし、バーボンでは新樽使用が義務である。
これらに対し、スコッチで新樽使用は稀である。スコッチの樽で過ごす時間は総体的に長い傾向にある。熟成年数という部分だけでいえば3年でウィスキーとして成立するが、実際は通常短いもので5年、それこそ20年以上過ごす物も少なくない。
新樽を使うと樽の影響が出過ぎてしまう危険性が高いから、他の酒の「御下がり」の樽を使うのは理に適っていると言える。


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左=Glenfarclas Family casks 1967 58.7% 2007年ボトリング 2010年撮影
右=Aberlour 1964 8yo 50% イタリア向け


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左=Glendronach single cask 1994-2011 17yo 60.1% 並びに1971-2011 39yo 48.1%
右=Mortlach 12yo 43% 1970年代ロット・日本コールドベック扱い


先ずは、シェリー樽熟成のスコッチウィスキーの絵を4点取敢えず貼ってみた。

さて、以前にも述べた通り、昔シェリーはスペインからスコットランドを含めたイギリスに樽で運ばれていた。当時、ヨーロピアン(コモン)オークは安く、これで出来た樽は酒の保存運搬用として2、3回使うと捨てられる状態だった。 スコッチウィスキーをシェリー樽で熟成させる手法は、その運び樽の廃物利用だったのである。
寒冷で痩せた土地も多く、長くイングランドに圧迫を食らってきて豊かとは云えないスコットランド人はケチだったので(?)、捨てられたその樽に目を付けたとも言われている。
そんなケチなやり方が生み出したこの超ファインプレーだが、45年程前に暗転してしまった。転機になったのは1970年、EC(EU の前身)域内で樽詰状態での酒の輸出入が大幅に規制された事にある。(EC のワイン法改正で原産地名称統制を受けるワインは生産地で瓶詰まで行う事が義務付けられた)
かくして1970年代以降、スコッチウィスキーのシェリー樽比率はドンドン下がり、近年はバーボン樽が殆どを占めている。


一方メーカーや蒸留所では、この状況に対応すべく、シェリーの蔵と手を組んでシーズニングという方法を用いて独自にシェリー樽を確保せんとする様になった。シェリーを1、2年程樽に入れその内側に染み込ませて、新樽のえげつない部分も取る。そのシーズニングを専門にやる会社までスペインには存在するのである。
そのシーズニングが結構な曲者で、80年代までは酷い物も多かったという。
出来の悪い酒を使い、更にはそれを煮詰めた紛い物まで使用して、挙句の果てには何度も使い回す。その中には不衛生な樽も多く、二酸化硫黄でたっぷり燻蒸して無理矢理消毒して使えば、オフフレーヴァーの塊になるのは明らかだった。
さすがに1990年頃このシーズニングについて規制が掛ったが、それまでそんな事は茶飯事だったらしい。シェリー樽熟成を切り札にしていた生産者にとって、良質な樽の確保が困難になった事は、品質面での信用低下を始めとして大きな打撃を齎したのは想像に難くない。(特にMacallan、Glenfarclas なんていう辺り)
これ位優良又は秀逸ななシェリーで注意深くシーズニングすれば問題は起きない筈なのだが…


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Sherry のトップメーカーの一角を占める Delgado Zuleta のラインナップの一部
2012年4月都内で行われたアンダルシア製品展示会にて


ここまではスコッチウィスキーの樽という切り口から見てきたが、シェリーのファクターは勿論これだけではない!
誰が何と言おうともシェリーという酒は愛づるべき物である
 

この先はPart 2 にて


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12月も27日となると、クリスマスも終り、仕事納めも間近で正月の準備に追われる時である。

そんな時、あの娘に久し振りに逢いたい!

そんな欲求が小生の心に大きく顕れたのであった。
2015年も押し詰まったその日は日曜日、朝は早朝出撃でカシオペアから始まるワシクリでの列車アワーを撮影
8時台・9時台は佐間の跨線橋からの俯瞰にトライし(数年振りになる)、その後は黒小屋踏切に移動して11時30分通過の臨専用PF&タキまで粘った。ワシクリには頻繁に通っている感じだが、それにはカシオペアの事もあるが、東北線ではこの春から黒磯での罐替えが無くなるので、宇都宮始発でもない限り直流機は見られなくなるというのも大きい。


日曜で天気は晴、午後は如何しようかという所で、幾つかのオプションはあった。
同じ埼玉県内で午後は東武を撮影するとか言う事も考えてはいたが、やはりあの娘に会いに行こうと、圏央道、中央道を飛ばして日野まで行く事とした。


その娘の名は…、世莉奈(せりな) 当サイトにも2回程登場している。
場所は豊田駅前の某イ〇ンモール、の入口前広場。わっきゃーなこと、清水わかなという一寸ズングリした人と2ステージずつ行うという事だったのだが、2人の順番も判らない状況だったが、兎に角車を飛ばした。


しかし、その日の埼玉県内は風が強く、圏央道でも思った様に飛ばせずイライラが募る。豊田駅前到着は13時を過ぎ、駐車場から会場に慌てて駆け込んだ…、しかし第1ステージは終わっていた。
彼女の2回目のステージまでは約2時間空く事となり、仕方なくイ〇ンの中で時間を潰す、これが実に大変なわけで… 

画像から状況の察しは付くであろうが…、ショッピングセンターでのフリーライブとは雖も、場所だけ借りる様な形なのであろう。フリーライブには違いないが、実質路上ライブと変らない感じである。
ここで、小生の中には厭な予感は一つあった。
年末、それは太陽が一番低い時期、時間も15時を過ぎるとなると、近くの建物の影がドンドン伸びて行く。という事は、拝察頂きたい…、そう、背景爆発の恐怖である!アーティストは北西方向を向く形なので、この時期の光線状態は良くない



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その恐怖は現実となり… 左=背景やや爆発気味 右=一部が建物の影に ただ、こんな程度で済んで良かった?という感じもある。
この日は15時を過ぎた頃から徐々に雲が増えて、曇ったり晴れたりと状況がコロコロ変化するから堪らなかった。



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15時半位だというのに光線の質は夕方風。こういう時の色調の調整は難しい。コートはキュートなピンクなのに、やっぱり完全防備という感じに見えて寒々しい
 
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低い角度の光線がサイドにギラリという感じになってしまう。被写体が列車ならまだしも、人の場合は頬骨の辺りが飛びやすく辛い。

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彼女を最初に見た時、このショルダーシンセサイザーを肩に掛けている姿が妙に印象的だった。小生からすると彼女についてはこのイメージが強い。 アンコールも含めて5曲を熱唱してこのステージは終了したが、その後は物販、更には撤収作業と続いて行った。寒い中で吹きさらしの中、30分程度とはいえ同じ所に突っ立っているのは結構辛い!
こんな時体力低下を身に染みて感じるのである。彼女達は埼玉からこの日の朝やって来て、設営から始まり、30分のステージと物販を2回ずつ、その後撤収も自分たちで行っていたのだから、若いとはいえ非常にきつかったであろう。


彼女に初めて会ったのは2011年6月18日、小手指のライブハウスだった。
他の娘を目当てに小手指まで足を運んだのだが、その対バンのトリが彼女だった。
ワッ! カワイイ! 」と思って一発で好きになった、そこから彼女との関りももう4年を超える。
そのライブは初のCD をリリースした直後だったと記憶しているが、音楽活動を始めてから初のCD をリリースするまでに4年掛ったのだという。

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(2011年6月18日=出逢った日の彼女)

当時彼女は20代前半、小生は40代前半だった。あれから4年、御互い一寸歳を取り、彼女も20代最後の年を迎える、小生も40代後半である。彼女はこの春2ヶ月程語学留学に行くのだという。彼女が日本を離れるのはたった2ヶ月なのだが、その前に一度でも会っておきたいという欲求が年末の寒い中こんな1日を過ごさせたのである。
寒空の下、ワシクリ等で列車を待つのと野外フリーライブを観るのと、どっちが堪えるかと言われても早々答えは出ない。
ただ兎に角言えるのは、逢いに行って良かったという事である。


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jan. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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