ワインの名も、蔵の名も Montevertine (モンテヴェルティーネ)、この生産者のフラッグシップは Le Pergole Torte (ル・ぺルゴール・トルテ)だが、その下に当るこのMontevertine も高評価。今から15年以上前に都内某所の店で、当時そこに付いていたソムリエに勧められて買った記憶がある。
この生産者はChianti classico DOCG(キャンティ・クラシコ DOCG)の中でもRadda in Chianti (ラッダ・イン・キャンティ)という標高の高い場所に畑を構えていて、その歩みは1967年に当時鉄鋼業を営んでいたSergio Manetti (セルジオ・マネッティ)氏が5エーカーの畑を購入したところから始まったので、今年で丁度50周年を迎える事になる。
最初のリリースは1971年VT で当時はChianti Classico を作っていたが、1977年にその枠を超える Le Pergole Torte の生産を開始。
その後1980年代になると遂にChianti Classico の生産を辞めて、IGT 規格のワインに完全にフォーカスした。
以前は Il Sodaccio (イル・ソダッチオ)というワインも生産していたが、1998年で終了した。(畑の改植のためらしい)
Le Pergole Torte がSangiovese (サンジョヴェーゼ)100%でフレンチオークのバリックを多用する典型的スーパータスカンであるのに対して、このMontevertine はSangiovese 90%にCanaiolo(カナイオロ)と
Colorino(コロリノ)を混醸してスラヴォニアンオークの大樽を使う。こちらはChianti Classico DOCG を付けて売る事も可能なのであるが、そういう事はしない。それは生産者の意地、プライドそして、こだわりと云う事だろう。
何れにせよかなり忍耐強く熟成させないとその真の姿を現さないという少々厄介なワインらしい。
色はやや明るめでレンガ色に近いガーネット
香味の要素が色々あっても20年を超える時間の中で溶け込んで一体化しているので、分析して挙げて行くのは少々難しいが中ではあるが、拾い出したものを挙げて行くと…
トリュフ、土、ティートゥリー、楠、サワーチェリー、ブラックチェリーという辺りが先頭に立つ。
それらを追いかける形でビターチョコ、なめし革、モリーユ、乾燥ポルチーニという所が出てくる、
そしてそこから更に苺、ラズベリー、リコリス、ミント、Fernet Blanca、Cognac、刻みタバコの要素が出て展開する。
総体的に少々枯れかけた様にも見えるが、酸が非常に綺麗でえぐい感じは無い。酸が全体を貫いて、柔らかく同時にブレがなく尚且つシームレスな躯体。
酸だけでなく、旨味感も柔らかいがかなり強く終始崩れる事なく、水平方向にも垂直方向にも広がる。更にはこの両者が一体となって、シルキーなタッチの非常に上品で美しい液体を作り出す。淡麗に見えて長く美しく力強い。
1995年はトスカーナでも偉大なヴィンテージの一つであり、しばしば同じ位ハイレベルな1997年・99年と比較され、95年はその中でも少々玄人好みのキャラとされる。ヴィンテージのキャラとこの生産者の作りが上手くマッチしているのも間違いなかろう。
Les Meilleur Vins de France 的なノリでスコアリングすれば… 18.5 / 20
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この生産者はChianti classico DOCG(キャンティ・クラシコ DOCG)の中でもRadda in Chianti (ラッダ・イン・キャンティ)という標高の高い場所に畑を構えていて、その歩みは1967年に当時鉄鋼業を営んでいたSergio Manetti (セルジオ・マネッティ)氏が5エーカーの畑を購入したところから始まったので、今年で丁度50周年を迎える事になる。
最初のリリースは1971年VT で当時はChianti Classico を作っていたが、1977年にその枠を超える Le Pergole Torte の生産を開始。
その後1980年代になると遂にChianti Classico の生産を辞めて、IGT 規格のワインに完全にフォーカスした。
以前は Il Sodaccio (イル・ソダッチオ)というワインも生産していたが、1998年で終了した。(畑の改植のためらしい)
Le Pergole Torte がSangiovese (サンジョヴェーゼ)100%でフレンチオークのバリックを多用する典型的スーパータスカンであるのに対して、このMontevertine はSangiovese 90%にCanaiolo(カナイオロ)と
Colorino(コロリノ)を混醸してスラヴォニアンオークの大樽を使う。こちらはChianti Classico DOCG を付けて売る事も可能なのであるが、そういう事はしない。それは生産者の意地、プライドそして、こだわりと云う事だろう。
何れにせよかなり忍耐強く熟成させないとその真の姿を現さないという少々厄介なワインらしい。
色はやや明るめでレンガ色に近いガーネット
香味の要素が色々あっても20年を超える時間の中で溶け込んで一体化しているので、分析して挙げて行くのは少々難しいが中ではあるが、拾い出したものを挙げて行くと…
トリュフ、土、ティートゥリー、楠、サワーチェリー、ブラックチェリーという辺りが先頭に立つ。
それらを追いかける形でビターチョコ、なめし革、モリーユ、乾燥ポルチーニという所が出てくる、
そしてそこから更に苺、ラズベリー、リコリス、ミント、Fernet Blanca、Cognac、刻みタバコの要素が出て展開する。
総体的に少々枯れかけた様にも見えるが、酸が非常に綺麗でえぐい感じは無い。酸が全体を貫いて、柔らかく同時にブレがなく尚且つシームレスな躯体。
酸だけでなく、旨味感も柔らかいがかなり強く終始崩れる事なく、水平方向にも垂直方向にも広がる。更にはこの両者が一体となって、シルキーなタッチの非常に上品で美しい液体を作り出す。淡麗に見えて長く美しく力強い。
1995年はトスカーナでも偉大なヴィンテージの一つであり、しばしば同じ位ハイレベルな1997年・99年と比較され、95年はその中でも少々玄人好みのキャラとされる。ヴィンテージのキャラとこの生産者の作りが上手くマッチしているのも間違いなかろう。
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