Dufftown 街角ミュージック

穏健主義の波とマイナーパワーがこの世を救う

タグ:Sherry

先日、50年以上前に出回っていたと思われるシェリーが売られているのを首都圏某所で発見した。でもそれは何処で保管されていたかも判らないボトルである。そこでの売価は1200円程度だったが、普通の神経なら敬遠する筈である。仮にそれが良好な環境で保管されていたとしても。
この如何にも古めかしさ爆発オーラたっぷりというボトルを見逃して帰る訳にも行かなかった。この貫禄あるボトルなら被写体としては十分で、売価を考えれば飲めたら儲けものという位の考えで購入したのであった。


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この Dry Sack (ドライ・サック)なる銘柄だが、Williams and Humbert (ウィリアムズ・アンド・ハンバート)による複数のタイプの原酒をブレンドして作るタイプの物で、銘柄自体のデビューは1906年(日本では明治時代)とされる
ブレンドされているのは Amontillado、Oloroso、PX の3種で、決してマニアックな物でも高級品でもないスタンダードな普及品である。オランダやドイツではミディアムタイプシェリー(中口から少し甘口くらい)の草分けとされ、ヨーロッパの広い範囲で今でも販売されている。
ヘレス・サーキット(Circuito de Jerez)にこれの名が付いたヘアピンがあるのを思い出される方々もおられよう。


このタイプのシェリーは殆ど飲む事が無い小生ではあったが、購入から約半月後の今月上旬に明けて飲んでみたのであった。現在売られているボトルの場合、その栓はハードリカーと同じ様な物が使われている場合が多い。円盤状のプラスティックに短いコルク栓が付いているタイプ、若しくはスクリューキャップである。ところがこいつの場合、亜鉛と思われるキャップシールを剥がすと、普通にワイン用のコルク栓が打ってあった。
約半世紀を経ていると思われるボトルであるからそのコルクの状態が思いっきり不安である。でも、ここまで来て抜かない訳にも行かないと思った小生はソムリエナイフで抜く事を決意。
ドキドキの中でやってみたその結果…、何と思いの外スムーズに壊れる事無く抜けてしまい少々拍子抜け
コルク自体はかなり短めの物であったが、譬えスタンダードなボトルでもこの時代の物は良質な物が普通に使われていたとしか思えない。


斯くして第一の関門は突破したが、果たしてそんなボトルが飲めるのか?
当初からポジれる要素はあった。それはベースになっているのが酸化熟成を長期間施したアモンティヤードとオロロソであり、度数も19~20%であったという事である。これが若し度数が15%程度でフロール熟成のフィノだったらまずお陀仏していたと思われた。


結果はというと…、普通にちゃんと美味しく飲めた
色は酸化熟成系のシェリーらしく、結構深度のあるマホガニー。ボトルの内部や底には澱がタップリ固まってへばりつく様な状態ではあった。3回に分けて飲んだのだが、途中から澱が入ってしまい濁る様になったのでペーパーフィルターで濾しながらグラスに注ぐ様になった。
味自体は然程甘い様には思えず、それでもPX (ペトロヒメネス)がしっかり効いている印象だが、特に香りに於いてはPX の主張が強かった。よってPX がブレンドされている事で「相当助けられている」と言えよう。
Palomino (パロミノ)種から作られるアモンティヤード・オロロソの原酒だけだったらここまで美味しく飲めただろうかという疑問はあるが、同時にその裏でPX という葡萄の持つ能力の高さを証明する事にもなった。
1950・60・70年代辺りに作られた酒の生命力って、ハンパないヤツが多い! 頭では分かっていても改めて実際に体験するとそこはビックリするものである。
当たるも八卦当たらぬも八卦ではあってもオールドボトルは止められなくなる小生である。





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アンダルシア(Andalucía)のワインは酒精強化ワインもしくはそれに類するものが多いと述べたが、へレス(シェリー)とモンティーヤ・モリレスでは作り方が同じ様でいて異なる部分もある。
基本的にソレラシステムでの熟成を施すところは一緒。数十樽を3~5段に積み上げて、新しい原酒を一番上の段に注入し、熟成が進む毎に下の段の樽に送って行く。一番下の段の樽から汲み出した酒がボトリングされる。各々の樽の中の酒の量は容量の2/3程度になる様調整される。腐敗防止の為に樽の表面を黒く塗るのもほぼ一緒。


葡萄品種はへレスの場合大部分がパロミノ種である。ペトロヒメネスPedro Ximénez =以下PX とする)は主に甘口用の補助的な物に過ぎない。これがモンティーヤ・モリレスでは殆どが PX である。PXフィノアモンティヤードオロロソPX 等々悉くこの品種で作られる
へレスでは Fino を始めとしてほぼ全てで酒精強化を行う。これに対してモンティーヤでは Fino と Amontillado については酒精強化を行わなずOloroso とPX についてのみこれを行う
オロロソは最初から酸化熟成を施す物であり、PX は葡萄を天日干しした後に発酵させる途中でブランデー添加により発酵を止めて多くの糖分を残すからフォーティファイしなければならない。
PX という品種は糖度が高いので、完全発酵すればフィノの標準的アルコール度数の15%にほぼ達してしまう。Montilla - Moriles ではフィノで抑々フォーティファイの必要が無いといえる。あとは樽の中でフロールを張らせて熟成すれば完成するのである。



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Montilla - Moriles の傑作選として先ずはこの2点を御紹介
左=Bodegas Moreno (ボデガス・モレノ)Amontillado Viejo CABRIOLA (アモンティヤード・ヴィエホ・カブリオラ)
あの Tio Pepe でお馴染みのへレスの名門 Gonzalez Byass (ゴンサレス・ビアス)が昔所有していたボデガが引き継がれ1957年にモンティーヤに移って来たという事。このワインはそこの最上級でまさに超フラッグシップと呼べる逸品だが、何せ入手困難の極みにしてほぼ幻のワイン。熟成期間は恐らく30年近辺と思われ、リリースされた数も極めて少ないと考えられる。
小生は数年前に輸入されたと思われるボトルを先日何とかゲットしたが、ここ数年で価格が高騰した模様。度数は20%


右=Tauromaquia Amontillado (タウロマキア・アモンティヤード)
Perez Barquero (ペレス・バルケロ)が作り出す逸品、こちらも入手が結構難しい
熟成は12年程度、度数は19度


前段ではまだこの産地ではAmontilladoが酒精強化をしない事にはしっかり触れていなかったが、フィノの発展形ともいえるのがアモンティヤードである。フィノのフロールは抑々10~12年程度が限界であるからその先は酸化熟成に移行せざるを得ない。その際の腐敗防止策としてへレスではここでブランデーの再添加を行い18%位までアルコールを上げるケースが多いが、モンティーヤという所は内陸で大西洋に面したヘレスと比べても非常に乾燥している。水分の減少が起こり易く、結果的にアルコール度数が17~20%というレベルに上がってそのまま酸化熟成に入れるという事らしい。
アルコールが半分以上を占めるハードリカーの熟成では殆ど起らない様な現象だが、樽に入っているワインは元々15度程度でアルコールの揮発が起こり易い状況ではないと考えられ、モンティーヤのソレラでは水分の減少スピードがアルコールのそれを上回るという事象が普通に起きるのであろう。


Montilla - Moriles のワインを見て行くと、フィノ・オロロソ・PX でも素晴らしく印象的なボトルは多いが、特に蔵のエース的な存在は圧倒的にアモンティヤードである様に思われる。アモンティヤードが圧倒無双しているといっても良いかも知れない。これは Jerez (=シェリー)にはない傾向である。
そのヒントは Montilla の名前にある。Amontillado の文字は A-montilla-do とバラす事が出来る。つまり Amontillado はモンティーヤ式という意味なのである。フロール熟成が終ってから酸化熟成に移行する(ほぼ真逆の形の熟成に移行するという一種の離れ業ともいえる)、それがモンティーヤ式と表されるのであろう。


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Bodegas Robles (ボデガス・ロブレス)もモンティーヤでは有名な所で、創業は1927年。3代目に継承された1990年代からはオーガニック栽培に取り組んでいる。
画像の2本はそのラインナップ中でも特殊な存在=日本向け商品で、日本を中心としたアジア文化への理解を深めるというコンセプトがあるらしい。因みに味わいは総体的にかなり控えめである。
左=Bajosol 0/0(バホソル 0/0)は甘口で他でいうペトロヒメネスに当るが、これは樽熟成していない。
右=Bajoflor Oloroso 0/6 (バホフロール・オロロソ 0/6)オロロソでも6年程度の酸化熟成と短めである。この Bajoflor には Fino 2/0(2年熟成フィノ)・Fino 4/0 (4年熟成フィノ)・Amontillado 5/3 (フロール下で5年+3年酸化熟成アモンティヤード)もある。
数字の読み方は恐らくフロール下熟成年数と酸化熟成年数を意味しているのであろう。


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左画像=Cruz Conde Oloroso Mercedes(クルス・コンデ・オロロソ・メルセデス)16%
1902年に Rafael Cruz Conde によって創業した、こちらも Montilla - Moriles ではメジャーな存在。ワインのみならず、ブランデー、ラム、ジンその他諸々と幅広くリリースしている。ボデガの見学ツアーも積極的に受け入れている。

右画像=Taberner 2014 Vino Tinto de la Tierra de Cádiz Huerta de Alvalá
Syrah 種100%で作られる赤ワインでフレンチオーク(アリエ産)の樽で18ヶ月熟成。因みに度数は15.5%という事になっているがこれは少々嘘くさい。
生産地は Cádiz(カディス)と書いてあるが、Vino de la Tierra と付いているのでフランスでいうVin de Pays (ヴァン・ドゥ・ペ)と同じ様な位置付けで、かなり広範囲にカヴァーする名称である。


ボトルの背後にアメリカの前大統領が写り込んでいたり、何しか色々能書きが書かれている様に見えるが、小生にとってそんなのはどうでもよい。ネットで調べると何やら評価も高いように見えるが、小生の眼は誤魔化せない。簡単に言えばクソワインとまでは云わないが、かなり残念なワイン。諄くて甘ったるさも感じさせ、何処かのっぺりとしている。酸が無さ過ぎて草すら生えない。



先月の展示会で見かけたワイン以外の物としては…

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スペイン名産品といえば、先ず出て来る生ハム。アンダルシアはその中でも本場 of 本場!
画像にある Jamón Serano reserva (ハモンセラーノレゼルヴァ)は一般的な白豚から作られる。これに対しあの有難がられる Jamón Ibérico (ハモン・イベリコ)はイベリコ種黒豚から作られる。
いずれにせよ、生産地はアンダルシア及びカスティージャ(Castilla)地方の山間部に集中している。


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The Best Extra Virgin Olive Oil という触れ込みで最高品質本物のオリーヴオイルを名乗るPagos de Toral (パゴス・デ・トラル)、250mlで何と3500円
夜の内に収穫し4時間以内に絞る、添加物はゼロで酸度は0.08~0.10。14㎏のオリーヴから 1リットルしか採れないという。(通常はオリーヴ 5㎏から 1リットル)オイルではあるが紛れもなくオリーブジュースであるとの事。取扱は仙台市にあるその名も、スペインオリーブジュースという業者(ストレート過ぎて




アンダルシア自体が何と言っても観光地として、又オリーヴや生ハムの産地としてもメジャーである。一方でワインの産地としてはマイナーである。しかも草生えるレベルでマイナーかも知れない。この地方の十八番ともいえる酒精強化タイプは現代のマーケットではウケが良くない様で、Condado de Huelva(コンダド・デ・ウエルヴァ)ではライトな辛口白ワインにシフトしていて、従来の酒精強化ワインは日本には先ず入ってこない。
Montilla - Moriles に於けるワイン造りの歴史は紀元前8世紀まで遡るとされ、此処で培われたメソッドがヘレス・マラガでも使われて行ったという歴史がある。そして「パクリ」に当る 2地域の方がマーケットでは成功を収める形となり、モンティーヤはその陰で極めてマイナーな地位を甘受する破目になってしまった。Montilla - Moriles の特徴を作り上げているPX という葡萄が、同時に弱点にもなってしまうとも言える。この品種は収量を上げる事が出来ないのである。生産量が稼げないから大きく売り出すのも難しいとなるとメジャーには成れない。
マイナーでも良い、逞しく格調高くブレずに生き続けて愛好家を楽しませて欲しい! メジャーになれば良いというものではない! 物の解る人は解るのである。



関連記事=そうだ、Sherry を飲むべし! Part 1  Part 2   Part 3




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アンダルシア、それはスペインでも最南部で地中海と大西洋に面した場所で、ジブラルタル海峡を挟んでモロッコと向かい合う。主要な場所としては、Sevilla (セヴィーリャ)、Cordoba (コルドバ)、Màlaga (マラガ)、Granada (グラナダ)、Jerez de la Frontera (へレス・デ・ラ・フロンテラ)といった町がある。世界遺産も多く存在し、白い壁の建物が並ぶ街並みが彼方此方にある。
モロッコにも近い場所にあるという事から、アラブ勢力の支配を受けていた時代もあり、イスラム様式の建築物のみならずイスラム圏のテイストが色濃く感じられる場所も多い。又、フラメンコの本場もこのアンダルシアである=Sevilla が発祥の地。


この地方の特産品というと…、そこはスペインなのでオリーヴや生ハムは直ぐに出て来る。へレスやカディスの様に海に近い所なら魚介類やその加工品というのもアリだろう。
この他はというと、アンダルシアといえは何と言ってもシェリー!


シェリーとは、Jerez-Xérèz-Sherry なんて3ヶ国語併記の珍しい形になる D.O.(denominación de origen=産地統制名称)を持つあの酒精強化ワインである。Jerez de la Frontera (へレス・デ・ラ・フロンテラ)、El Puerto de Santa Maria (エル・プエルト・デ・サンタマリア)、Sanlùcar de Barrameda (サンルカル・デ・バラメダ)という3つの地域で生産され法に定められる一定の要件を満たす物がシェリーを名乗れる。

アンダルシアで産されるワインといったら、結局シェリー以外は思い浮かばない=直ぐには他の名は出て来ない。ぶっちゃければこれが現状ではないか。
そこで先ず、同州で設定されているD.O. は幾つあるだろうか?
それが意外と少ない。
(Ⅰ)Jerez-Xérèz-Sherry y Manzanilla Sanlùcar de Barrameda
(へレス・ケレス・シェリー・イ・マンサニーリャ・サンルカル・デ・バラメダ) 
(Ⅱ)Montilla - Moriles(モンティーヤ・モリレス) (Ⅲ)Condado de Huelva (コンダド・デ・ウエルヴァ)
(Ⅳ)Màlaga (マラガ) (Ⅴ)Sierra de Màlaga (シエラ・デ・マラガ)


実を言うとたったこれだけである。この中でいえば(Ⅰ)が断トツメジャーで他を圧倒している。
嘗ては(Ⅳ)のマラガも酒精強化ワインとして、又甘口のデザートワインとして人気があったものの、現代では世間のニーズに合致しなくなりその地位と人気は低下していった。ただ、又近年になって復活の兆しも見せている。主要品種は Pedro Ximénez 並び Moscatel で、これを収穫後天日干しにしてから醸造、発酵の途中で酒精強化を行い発酵も止めて糖分を残して甘口にする。(Porto =ポルトに近いやり方)
これに対し、Sierra de Màlaga のD.O. では赤・ロゼ・白の普通のスティルワインが生産される。


これに加えて(Ⅱ)(Ⅲ)もシェリーに近いタイプのワインが多いので、アンダルシアはフォーティファイド系のワインの宝庫であるという事になる。この背景には温暖過ぎる気候並びレコンキスタ以降近世に至るまでの歴史があると推察される。
この地方では夏場になると最高気温が40度に達する事態が頻発する上に、雨量もかなり少ない。このような条件下では葡萄は焼けた様になり易く酸も育たないから、通常のスティルワインの生産にはあまり向いていない。
15世紀辺りからアンダルシアのワインは広範囲に輸出されていたが、その時代は勿論リーファーコンテナなんて無かったから、熱劣化に強いフォーティファイド系ワインが有利だった…そう考えれば合点が行く。


前述の通り、アンダルシアではシェリーが無双してしまう訳だが、そのオルタナティブとなり得る存在はあるのか?
あるとすれば、質という部分に於いてはへレス同様とよく似たキャラのワインを産する Montilla - Moriles (モンティーヤ・モリレス)様ではないか。最近になってそのモンティーヤの面白さが判って来た小生である。


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Montilla - Moriles の代表的生産者、先ずは Alvear (アルヴェアル)の中でもプレミアムレンジの逸品達を。
左画像=Fino CB (フィノ・セ・ベ)15度 葡萄はPedro Ximénez (ペトロヒメネス)100%で、フィノでも10年前後熟成した物をボトリング=フロール(flor)が生きていられる限界の年数近くまで熟成した事になる。19世紀初頭にセラーマスターを務めていたCarlos Billanueva (カルロス・ビジャヌエヴァ、そこはVillanuevaではない)のイニシャルを冠してCB と名付けられた自信作。確かに華やかさと深みがあって且つ価格も控えめで小生のお気に入りとなった。
右画像=Oloroso Asunción (オロロソ・アスンシオン)並びに Amontillado Carlos Ⅶ(アモンティヤード・カルロス7世)共に度数は19%で20年以上の熟成を経る。
Oloroso は酒精強化をして、Amontillado は酒精強化をしていないというのだが、自然発酵だけで15度を超えて酸化熟成に耐えられる度数まで行くとはなかなか考えにくい。モンティーヤのワインで Fino 並び Amontillado では基本的に酒精強化をしないとされるが、それは使用する葡萄がペトロヒメネスという品種は糖度が非常に高くなる=完全発酵で高い度数が得られる事に由来している。


ところで、Jerez-Xérèz-Sherry と Montilla - Moriles はどう違うのか?
そんな所まで1記事でやろうとすると長くなるので、そこはPart 2 に譲りたい



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Alvear に続いてこちらもモンティーヤでは有名な Toro Alvará (トロ・アルヴァラ)
1922年発足のこの作り手は極甘口の Don. PX (ドン・ぺーエキス)シリーズで有名だが、Fino・Amontillado・Oloroso 等々色々なタイプを作っている。


左画像の2種類だが、左は Marqués de Poley Oloroso (マルケス・デ・ポレ・オロロソ)
アルコール発酵が終った所で更に酒精強化されてそこから10年以上の酸化熟成を経て瓶詰めされる、度数は17度。
右は Fino Eléctrico (フィノ・エレクトリコ)Eléctrico の名は Alvará が創業に当って購入した建物が以前発電所だった事に由来する。地元でこの蔵のワインを買う際は「電気ショックをくれ!」等というのだとか。フィノは10年熟成で度数は15%


次に右画像の2点。左は Amontillado Viejisimo Sorela 1922 (アモンティヤード・ヴィエイシモ・ソレラ1922)
Marqués de Poley シリーズの最高傑作ともいうべき物でソレラシステムで35年程度の熟成とされる。度数は21度。小生も以前に 1本購入して飲んだが、さすがというべき出色の逸品
右=Marqués de Poley Cream (マルケス・デ・ポレ・クリーム)度数が17%の甘口でフィノ・オロロソ・PX を40・30・30の割合でブレンド。





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これも8月末の関西での話の続きになってしまうが、南茨木で阪急京都線を撮った後(前・前々記事参照)、16時半頃8300系準急で梅田に到着。そこから最終的には宿泊先の神戸に向わなければならなかった。
当初の予定としては夕方前はグランフロント大阪でMUSIC BUSKER in UMEKITA を見物する予定だったのだが…、 お察し下さい 的な感じでそれはキャンセル。
この日の大阪はかなり良く晴れていた、夕方でも場所を選べば撮り鉄可能と考えて決断したのが 阪神(本線)の大物(だいもつ)駅 のカーブでの撮影だった。大物のカーブは良い時期に行ければ一度挑戦しても良いと思っていた場所だった。
この駅は普通のみが停車なのでジェットカーに乗車して向ったのだが、途中で2回も追越(急行特急1回ずつ)を食らって意外と時間が掛った。


立秋も過ぎてしまって光線状態的にあまり期待できない事も予想された上に、そもそも当初の予定に無かった事だったので(一応想定にはあったが)、ここは当るも八卦当らぬも八卦でOkay と割り切って、30分程度の撮影にトライした。

hs8246@damt01

阪神8000系急行尼崎止り。一見、尼崎で終わりにして何の意味があるのかと思う運用であるが、奈良方面からの快速急行に接続する為の列車である。以前は快速急行が尼崎で直通特急を待ち合わせてお急ぎの方は直特でという設定だったと記憶している。
そんな事はともかく、正面ばっかりやたら明るいのに、サイド暗っ! これはあかんわ~!
8月も既に下旬、ここではサイドまで十分に陽が回らないのであろう。この時点で日没まで残り1時間程、太陽の角度も非常に下がって来ていたので周囲の物の影の落ち方が凄いのにも悩まされる



sy5631@damt01

山陽車= 5030系 直特 純粋な! 5030系 は貴重である。何せ2編成しか存在しないのである。
この編成= 5030F は2013年に荒井駅(高砂の一つ西)の構内でトラックとの衝突事故を起し甚大な被害を受けたものの、川重で修復を受けて廃車を出す事なく復活した編成である。(当時は結構大きなニュースとして関東でも取り上げられた)



hs5518@damt01

5500系の最終編成5517F 
これならまだ青胴車と呼べる


実はこの撮影の途中から同業者がもう1人参加となって、「この時期になってしまうとサイドは出ないすよ」なんて話をしていたら、そんな中やってきたのがコレ!

hs5502@damt01

5500系リノベーション車を僅かなチャンスの内に見事にキャッチ成功!
「リノベーション」を受けているのは現時点でこの1編成だけであるが、この見た目、青胴車ではなく紫胴車になってしまっている。
今や 赤胴車 は全て「裏切り者」となり、これから 5000系・5131形 5700系 に置き換えられ、5500 / 5550系になると青胴車も消滅する事になる。


この場所は夏至に近い頃でないと本当に良い絵は撮れないと悟って再びジェットカーに乗り尼崎に行った。そこで一端下車して商店街を覗いてみた。ディープな関西という空気を味わえるかと期待したが、それは不発に終った。アーケードの中で見つけた古めかしい喫茶店でアイスコーヒーと共に一服して、夜空の下で駅に戻り直特に乗って三宮に。


lustaugallina01三ノ宮駅から10分程度歩かされる宿に着いた時は20時を過ぎていた。今の大阪神戸の宿の相場高騰を考えるとまともな価格で泊れるだけでも多少の不便は織り込まなければならない。
チェックイン後一旦シャワーを浴びてから疲れた体に鞭を打つ様にして夜の三宮に繰り出した。
神戸に泊るなんて何時以来だろうか?9年位御無沙汰だったと思われた。


遅い夕食は宿の近くで見つけた店でとんかつ御膳を食ってお茶を濁した。でもそんな事はあまり重要ではない。


夜のメインはあくまでもその後。神戸でも休日の夜となれば営業している店は少ない。特にバーの類は日祝休という店が多い。

そういう状況下で結局はBar USAGI(バー・うさぎ)に直行。この4月にも訪れた店で、シェリーを売りにしているので有名だが、クソ暑い中だったので先ずはビールを飲み干す。

そこからLUSTAU(ルスタウ)のArmacenista(アルマセニスタ)シリーズのシェリーを嗜み、ルスタウのこのシリーズが相変らずハイレベルである事も再確認したのであった。ボトルサイズが500mlとケチ臭い感じになってしまったものの(嘗ては750ml)、シェリーを嗜むというのなら外せない鉄板的存在である。


実は店に入った直後の時点で、今や殆どお目に掛れなくなった Cadenhead(ケイデンヘッド)のブラックダンピー時代の物 2種類(25年以上前の物)をバックバーで見付けてしまい、無論それが気になって仕方なかった。話を聞くとバーゲン価格でのご提供という事で2本ともショットで遠慮なく注文。(そのウィスキー自体の話は日を改めて…)

結局日付が変るまで飲み続けてからホテルに戻って翌日に備えた小生である。
実はもう一箇所初挑戦があるのでそこは Part 2 にて!




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Alexander Gordon(アレクサンダー・ゴードン)というシェリーでも優良な生産者がいた
日本では名古屋市にある会社がエージェントになっていて、必ずしも入手困難な銘柄ではなかった。(決して容易でもなかったが)
小生も、6年程前のアンダルシア製品展示会で出会ってからここのシェリーは結構好きだった。何と言っても品質と価格のバランスが優れていたと思う。
しかし、そのエージェントの会社の人間から、この蔵が事実上抹殺されてしまったという情報を手に入れたのである。
つまり、この優良なシェリーを二度と手にする事は出来ないという事なのである。

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このAlexander Gordon という名に対しある大手ブランドからクレームがついて、差止請求が認められてしまったのである。その大手とは、Gordon Tanqueray(ゴードン・タンカレー)、言うまでも無くジンのトップブランドであり、酒造業界世界最大手である彼のDiageo(ディアジオ)のコングロマリットの中核をなす会社の一つである。
差止を認めた判決の詳しい内容は判らないが、これによりアレクサンダー・ゴードンは販売不可能となった。操業も差し止められ、巨額の賠償金も課された可能性もある。

このボデガとしての名称はMarqués de Irún(マルケス・デ・イルン 註1)、現在の経営者はLuis G. Gordon(ルイス・G・
ゴードン)氏なのだが、近年ではEmilio Rustau(エミリオ・ルスタウ)の手に渡り、現在はLuis Caballero(ルイス・カバジェロ 註2)の傘下。
更にシェリーのみならず、Rueda(ルエダ 註3)で白ワインの生産も手がけている。

シェリーでも最古のボデガであり(1770年頃スタート)、生産量は多くないものの超名門の一つであった。
そして、この創業者であるゴードン一家が現在の様なシェリーの生産販売のシステムを最初に構築したとされている。
しかも、Gordon=ゴードンという名は英語圏でもポピュラーな姓である。


一方、ジンで有名な Gordon's の創業者もAlexander Gordon という人物で創業は1769年である
(昔のボトルにはAlexander Gordon and company としっかり書いてある)。
要は創業者の名前と創業年代がモロ被りしてしまった事の不幸といえる。


ただどうしても大手資本の極めてヤクザ的な横暴が透けて見えてしまう、その司法の判断が又圧力にいとも簡単に屈した酷いものの様にも見えてしまう。

この蔵及びそのストックの原酒については、親会社であるCaballero が引き取るなりするのかも知れないが、この佳酒が絶滅するのは忍びない。同グループのウェブサイト上で、シェリーの項目からこのA. ゴードンの名は既に削除されている。
このボデガを抹殺しようとしているのがDiageo の一員。Diageo は無論スコッチウィスキーの最大手である。これが余計にクソな話に聞えるのである。
何せスコッチの業界はシェリー樽の確保に常々奔走しているのであるから。


25年以上前だが、当時カリフォルニアに存在したKenwood(ケンウッド)というワイナリー(当時それなりに高評価を得ていた)に対し、オーディオ機器のケンウッドがカリフォルニアの裁判所に差止請求を起したが、結局返り討ちにあった事を思い出した。
因みにそのワイナリーの場所の名がKenwood だったのであるが、L.O.L. の大草原としか言いようのない話である。


参照記事=そうだ、Sherry を飲むべし Part 1  Part 2  Part 3



註1)Marqués de Irún(マルケス・デ・イルン)はゴードン家の爵位
註2)シェリーでは最大手のグループで、スペインを代表する酒造大手でもある。E. ルスタウもここの傘下
註3)スペインを代表する白ワイン産地はマドリードの北西にあるこのRueda と、ガリシア地方のRias Baixas(リアス・バイシャス)




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