Dufftown 街角ミュージック

穏健主義の波とマイナーパワーがこの世を救う

タグ:SMWS

このサイトでも時折登場する ザ・ソサエティ(SMWS)だが、日本支部が作られたのは1993年。スコットランドで活動し始めてから10年遅れての事だった。以来、最初は天満商店(大阪)が、近年ではウイスク・イー(東京)が代理店となって日本支部もその中にあるという形だった。それが去年夏にザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ株式会社を設立して間借りから独立するような形になった。

さて、去る10月の末の事になるが、この会社が展示即売会みたいな事をやるというので足を運んでみた。都内にある会議室みたいな場所で平日の夜に行われたこのイベント、ソサエティのサイトから事前に申し込んだ会員が入れるというもの。
この即売会と同時に同じビルの中ではセミナーも行われていた模様である。この会議室、本来展示即売会の類なんてやる事なんて想定していない様な場所で、兎に角狭いし何しか暑い。落ち着いてテイスティングなんて出来やしない。


ザ・ソサエティが去年の組織形態変更までこんな催しをやったという記憶がない。ウイスキーフェスティバル等のイベントにブースを出す事はそれなりにあるが、それらはテスティングのみで、この様なボトルの即売(厳密に言うと注文取り)までやったというのは記憶にない。
以前ならリリースするボトルは入手困難で、殆ど速攻で完売するケースが目立ちこんな展示販売会なんてやる必要も無かったし、売る物が残っておらずやろうにもやれなかった筈である。一体如何いう風の吹き回しなのか?
間借りでなくなった分、一回の入荷量が大きく増えたとでも言うのだろうか? それは一寸考え難い。
思った様に売れないのだろうか? それも仕方ない部分がある、何せ価格が高騰してこれではなかなか買い手が付かんやろという状況になっているのが明らかである。


エディンバラ(Edimburgh)にある 本体 の方でも、高騰著しいスコッチモルトやアイリッシュに集中しすぎず、ブランデー(コニャック・アルマニャック)やラム、更にはジンといったウィスキー以外のアイテムに力を入れる傾向が顕著である。
これも数年前から比較的容易に想像出来た事態であり、小生としてはウィスキー以外の色々な酒も SMWS のブランドで出て来るのは興味深いと考えて歓迎してはいるが、何が何でもモルト一筋という一部の奇特な御仁達は納得していない様である。


展示されたアイテムは10~40%引きで購入出来ると言うのが唯一の魅力。但し、このイベントに参加する時点で4000円取られているから、高額商品の大幅割引を狙えれば良いが、そうで無いと元を取るのは一寸難しい感がある。

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左= A5.3  1997 - 2018 21年熟成で度数は 65%  Fully loaded sweet trolley なるタイトルが付いている。
アルマニャックのリリースは始まったばかりだが、今後増えて行くのだろうか? 因みに A はArmagnac を示す
右= 9.136  exclusive for Japan =日本専用 code 9 =Glen Grant 1992蒸留の24年熟成・度数は53.0%
最近はイラストの入った一寸派手なラベルになってきた。Bestows Pleasure and Wisdom~喜びと知恵を授ける~というタイトルが付いている


ソサエティのボトルには全てタイトルが付けられる様になって久しいが、これを読んだ所で味の想像が付く事なんぞ期待出来ない。(正直言えばただ煩せぇだけ、即刻無くせ)

その場にならないと展示されるアイテムとセール価格は判らない。テイスティングしながらプライスリストと睨めっこして、最終的に購入の候補として考えたのはこの 2アイテムだった。両方とも大幅値引きのボトルだった

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左= 29.203  1999-2017 17yo 59.4% タイトルはSmoked Mackerel Fish Cakes
code 29、つまりLaphroaig (ラフロイグ)の17年でカスク、本来23000円のところを 6掛けの13800円で出ていた。この条件だけならこれが絶対の本命と言いたい所だが、テイスティングしてみると本来のラフロイグらしさが足りない。こんなバーゲンプライスになってしまった背景が何となく判るボトルだった。
これは小生としても当てが少々外れて残念な結果だったが、ターゲットを切り替えることとした


右= 37.79  1987-2016 28yo 57.5% The Tasting Panel's Choice Japan Edition タイトルは Sublime Complexity

code 37 は Cragganmore (クラガンモア)、Diageo 系列のなかでも結構重要なスペイサイドの蒸留所で、 SMWS を含めてボトラーズからのリリースが必ずしも多いとは言えない。
これの元々の価格は何と 34000円なのだが、これではさすがに売れ残るのも無理は無かろう。このイベントでは40%オフの約20000円でのご提供
テイスティングすると、日本支部がかなり力を入れてリリースしたのは良く判る渾身の逸品
何にも買わずにただ飲んだだけで帰ってしまうと、何の為にわざわざ行ったのかという事になるので、大盤振る舞いしてこのボトルをお買い上げさせて頂いたのであった。20000円でも正直納得しきれてはいないが、ここまでのバーゲンプライスに感謝という事で・・・。(しかも 3回払いに後日変更


次回が開催されても、参加するかも購入するかも判らない。




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スコッチモルトを中心にここ数年高騰が止まらないウィスキーだが、この夏のザ・ソサエティ=SMWS ニューリリースのリストを見て、予想通り呆れる様な数字が並んでいた
去年辺りから相場が落ち着くかと思ったら、そうは問屋が卸さずまだまだ青天井状態である


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Islay (アイラ島)の奴の高騰ぶりは酷い!

有名人気蒸留所の物は高騰し過ぎて皆酷い! 興味すら湧かぬ!

モルトでもワインでもブランド品でも、元々が名前と幻想にカネ出す様なもんやからセーフ!


スコッチだけではソサエティと雖も種類を確保出来ないのか、遂にインドのウィスキーまで手を出した。
中身は如何考えても AMRUT、それが6年熟成で42800円也(草不可避


インドは熱帯やから、エンジェルズシェアが年間8%。6年熟成するのもかなりきつい。
それってKAVALAN (カヴァラン=台湾)と理屈は一緒やね。


エンジェルズシェアから単純計算すると熟成スピードはスコッチの 4倍相当?
インドで6年ならスコッチの25年位に相当する熟成って事かも知れんけど、4万越えって明らかに基地外、たかだか AMRUT 如きで!


コード51番の Bushmills からもリリースされるけど、たかだか16年の奴が30000円!

アイリッシュは元から馬鹿馬鹿し杉山清貴とお目が高い こんなんでもゲッツ!しちゃうやつおるんやろ。

8月発売の Springbank 1996・54.7度が、21年で 5万円オーヴァー 因みにオフィシャルの46度は平均で4万円台

昔のソサエティは相場より少し割高やったで。モルトの相場自体の高騰で結果的に逆転して、ここ3年位は相場より少し安いという事で日本でも会員を急に増やしてきたのに、これじゃ一気にメンバー減る定期。

SMWS も元々ラムのリリースはあったけど、この夏場にコニャック4種にラム2種がリリースで、これからコニャック、ラム、バーボン辺りのリリースを増やすのは確実。その内、カナディアンとか出してきよるかも知れんで。


ここまで来たらシェリーマディラ辺りもきっとワンチャンある

「生命の水」と銘打ったラベルで山崎や余市を出していた頃がなつか C


別にソサエティばっかり集中攻撃せんでもエエやろ!
新進の中小のボトラーなんてもっと全然酷い! イタリアとかドイツのボトラーみんな酷過ぎ。


そこは大手や老舗も似たようなもんで Gordon and MacPhail の Connoisseur's Choice もアホらしい値段になってきた。ニューリリースのPulteney 2001・16年の加水46%が16000円になるらしい。

ウイスキー終りだねぇ~、全部アホらしく見える、僕は思わずブランデー 買い占めたくなるぅ~

シングルカスクでカスクストレンクスだと出せる本数が少ないから、その分高くなる。加水で嵩増しして本数を増やしても値段がその分安くもならない。

ラムも彼方此方で蒸留所が潰れてるから原酒確保がドンドン難しくなる。

逃げる先はブランデーしかないのか?

もう手遅れかも知らんで、そこも。

愛好家で済むなら、「ウィスキーはもうオワコンや」言うて他に逃げればエエ。それこそウィスキー専門を売りにしている様なバーやったら、幾ら高騰しても仕入れなきゃ客に出せる物がなくなる。

これから世界のセレブ観光客がドンドンやってくるから(適当)、バーだったらそいつら相手にぼったくってセーフ!

日本のバイヤーが一樽毎に一生懸命テイスティングして選ぼうか思案している傍から、中獄や台湾の奴等が試飲もなしで金に糸目もつけずに数十樽レベルでごっそり買って行く。
日本のマーケットなんて今や用済みで存在しないも同然。まともな樽なんて回って来んよ!

それは、さとり世代やゆとり世代が全然酒飲まんのが悪い!

複数樽ヴァッティングしてシングルカスクでなくスモールバッチにして売って価格を一寸抑えてるケイデンヘッドが良心的に見えてきたわ。




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ブランデーの方がウィスキーよりひょっとしたらポテンシャル高くねぇ?
これは勿論、実に雑な言い方であり、語弊があるのを承知である。


小生がこういう考えをある程度強く持つきっかけがあったのである。
横浜市のある酒屋を訪れた時にこういう言葉を投げかけられた。「ウィスキーを13度位に薄めた場合、ワインに敵う訳がないでしょう。」
ワインもウィスキーも勿論ピンからキリまであるから一概には言えないが、 色々な酒を飲んでいる経験からこれは尤もだと思った。


その考えをワインからブランデーに援用して行くと、
ウィスキー等のスピリッツは穀物を糖化してシロップにしたものから造られるが、ブランデーは葡萄(果実)のジュースである。この差というものが意外と大きいのでないかと思う様にもなった。

世界に色々ある酒には気候風土や歴史といった独自の裏付けがあって存在している物が多いのであるから、各々の良さがある事は十分承知している。それらを無理矢理同じ物差しの上に乗せて貴賎を付ける気は毛頭、無い。
この国では穀物の酒ばかり飲んでいる人間が多い為か、ブランデーの能力というものが過小評価されていた事は否めない。それでもここ2年程でカルヴァドスの人気が上がって来たのである。


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左画像= SMWS C1 2 48.2%   SMWS にとってコニャックの第2弾に当たるボトル。
第1弾同様レ島(Ile de Ré)産の物、ということでその出所はCAMUS(カミュ)なのは間違いない
右画像=Domaine de Martique 1973 48% Bas-Armagnac ボトリングは2010年頃?
極小生産者のヴィンテージ・アルマニャックも最近は殆ど入手出来なくなって来た


去年4月に SMWS(ザ・ソサエティ)がコニャックをリリースした時は驚いた人もいたかも知れない。ただ、ソサエティは過去にラムをリリースしている事もあるから小生は驚かなかった。それどころか、「漸くかい!」「何でもっと早く出さへんかったんかい」という印象だった。
これ以外でも有名ボトラーであるW. Cadenhead(W. ケイデンヘッド)はこれまでにもコニャックを数回リリースしている。

コニャック、アルマニャックを始めとして、ワイン産地で作られるマール(marc)、フィーヌ(fine)更にはオー・ドゥ・ヴィー・ドゥ・ヴァン(eau de vie de vin)
葡萄以外からの物としてはノルマンディの林檎から作られるカルヴァドス(Calvados)()、アルザス等で作られる
オー・ドゥ・ヴィー・ドゥ・フリュイ(eau de vie de fruits)という具合に、これからのスター候補はまだ控えているといって良い。


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左画像=Calvados Pays d'Auge 1998 44% あの信濃屋が推すApreval(アプルヴァル)からの品。
これは京都寺町二条にあるBar Calvador とのコラボボトリングでシングルヴィンテージ
右画像=Vedrenne vieux Kirsch 45% 1990年代初頭? Kirsch なので原料はチェリー
ブルゴーニュのリキュールで有名な会社だが、嘗てはKirsch(キルシュ)等のブランデー類でも名を馳せていた。


フランスだけでも色々なブランデーがあるがそれだけでは終らない。
イタリアも粕取りのグラッパが有名だが、勿論かなりのブランデー大国である。
スペインも負けじとヘレス・ブランデー(Jerez Brandy)を擁するなど、旋風を巻き起こす能力はある。
ヨーロッパ各地のブランデーも加われば、まだまだ御宝の様な樽が彼方此方に眠っている可能性は期待出来る筈である。


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左画像=Valdespino Family Heritage Solera gran reserva 40%
シェリーの名門、ヴァルデスピノの名品。シェリーの序に造っているなどと言って侮ってはならない。
世界でもトップクラスのブランデーであるのは言うまでもない
右画像=MERITO 35 Solera gran reserva 40%
シェリーとしてはBERTOLA(ベルトラ)の名で知られるDiez Merito(ディエス・メリート)からの最上品のブランデー。このクラスにもなると流石という味わいである。
35というその名の通り、35年以上ソレラで熟成した物で、下のランクに当たるMERITO 25=25年以上の物と共に間もなく日本市場でもデビューの見込み。ただし、価格が相当なものとなる模様

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左画像=NOYAC Armenian brandy 25年 40% 1980年代のロット? 埼玉県内某所で購入。
旧ソ連のアルメニアではブランデーの生産が盛んだった。1910年創業のARARAT(アルアラト)は有名で、今でも日本にも輸入されている。
裏のラベルを見ると、樽で英国に運ばれロンドンにあるNoyac Intl. で瓶詰されたと書かれている。ARARAT の最上級品がNOYAC(ノヤク)の名を冠して売られていた。アルアラトはノアの箱舟が漂着した場所とされていて、ノヤクはノアの泉という意味である。

右画像=Christian Brothers California Brandy 40% 多分1970年代
19世紀からカリフォルニアに根付いてワイン作りを開始し、ブランデーは1940年生産開始。ポットスティルでの2回蒸留で作られる。現在はバーボンで有名なヘヴン・ヒル(Heaven Hill)の系列に属している。


そしてブランデーの可能性は欧州に限った事ではない。
アメリカでもウィスキーやジンを作り出す所謂クラフト蒸留所が雨後の筍の様に登場しているその中でも、ケンタッキー州でブランデーに注目し取り組んでいるカッパー&キングズ(Copper and Kings)蒸留所の評価が高い様である。日本国内デビューはまだなのが惜しまれるが、数年内に導入される可能性はあると小生は見る。(信〇屋あたりが放っておかないか?)
ペルーでは17世紀からピスコというブランデーが存在しているのである。ブランデーは日本でも細々とは作られていて、こういう所からでも脚光を浴びる物が出て来るかも知れないと思うと、楽しみな話だとも言える。




)カルヴァドスでもドンフロンテ(Donfrontais)区域 では洋梨を30%以上使用する事が義務付けられているので注意されたい。逆にペイ・ドージュ(Pay d'Auge)では洋梨は30%以下に制限されている。林檎・洋梨共々使用可能な品種は法律で指定されている。



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小生、最近は SMWS(ザ・ソサエティ) のボトルと絡む事は殆ど無かったが、今月は幾つか続け様に飲む事が出来た。その訳として、ソサエティの春のテイスティングウィークが開催された事は勿論大きい。でも実はそれだけではない もう一つとして、増上寺の隣にある東京プリンスホテルが大規模改装を行うのに合せて、その1階にあるメインバー=Windsor がクローズになる。

そこで、同バーに在庫していた SMWS のボトルが40%オフで飲めるという「Final Shot」と題された嬉しい企画があった。
会員でありながら、ソサエティの酒を飲まないのでは何のための会員か判らんし、恰好が付かないと言わんばかりに飲みに行ったのである。


先ず、汐留(パークホテル東京内、バー ザ・ソサエティ)の方でテイスティングしたのは前記事の 33.133 だけでなく、他にもあった。
3月リリースの新作と4月下旬リリース予定の物も混じっている。


54.35=Aberlour 1997 17yo 55.1%
カスクタイプはrefill hogshead で、色はやや明るいストロー
シナモン洋梨白桃青林檎ミラベル八つ橋、ホワイトチョコ、白葡萄ジュースミント浅煎りのコーヒー豆アーモンド
当初はアルコールが立っているのが目立つ。基本的に淡い、終り方もドライところが時間経過と共にこのドライで硬い部分が解れて丸くなると、甘さが水平方向にも出始め、同時にアフターの本来の長さも引き出されて来た。
時間の掛る酒ではあると見えるが、結局の所、かなりの健闘作なのは間違いないと思われる。
テイスティングによってで購入候補に名乗りを上げた。
Les Meilleurs Vins de France 的な形で点を付けるなら…、17.5~18 / 20


82.20=Glencadam 1998 17yo 54.9%
カスクタイプは2nd fill Sherry butt、てなわけで色はやや明るめのブラウン
シェリーの掛り方は、2nd fill にしてはかなりしっかり綺麗に乗っている。
ここは期待以上で、Amontillado を容易に想起させる質感。但し、時折ゴム臭も出て来るが、塩気とオイリーさも出してくるその背後から白桃黄桃スウィートチョコマーマレード
その後、何故かピザソース
この蒸留所らしいクリーミーさは感じるが、何せ展開が少ない。購入候補だったが、この時点で脱落
コイツに点を付けるとすれば…、16.5/20


53.232=Caol Ila 2000 15yo 62.7%
2nd fill Sherry butt 熟成で僅かに赤みのある明るいゴールドカラーそれなりに期待したが、結論を言うと…、兎にも角にもガッカリ!
ピートと塩気の塩梅はCaol Ila らしいが、如何せん迫力不足で薄い。アフターは微かに鰹出汁 これに付けられる点数なんてこんなもの…、15/20


93.68=Glen Scotia 2002 13yo 58.3%
refill Bourbon barrel 熟成で色はゴールドとストローの間位か。
干し草海藻潮風、ミネラル、ヴァニラアーモンドタルトシリアル類、杜松、オレンジピールグレープフルーツ落雁という辺りのエレメントが見える。
口内舌上ではしっかりとシロップ形のモルト感が主張して後を引く若干のスモークを伴って、柔らかい膨らみと伸びやかさは予想を超える
もっと時間をおいてじっくりやれば、かなりの佳酒となるであろう という事で…、17.5 / 20 位の点数は付けておきたいか

最近は増産と共に、オフィシャルの限定品をリリースする等、攻勢をかけ始めているこの蒸留所だが、その本来のポテンシャルが高いという事が窺える。


53.232 93.68 は4月リリースだが、何れも結局は瞬時に売り切れるのかと思うと頭が痛い。

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SMWS のボトルはどれをとっても見た目が基本的に同じww、違うのは書かれている数字と理解に苦しむ能書きだけ)

ここからは、プリンスホテルのバー、Windsor でテイスティングした物について触れる。

26.106=Clynelish 1984 29yo 58%
2nd fill Sherry butt で熟成、2014年のボトリング。色は微かに赤みのあるブラウン
最初グラスに鼻を当てる…、如何にもClynelish という薫りから始まってくれて期待膨らむ
シェリー香は仄かにという所だが、スモーク感とオイリーさ、よっ、待ってましたという感じになる。
そこからマーマレードArmagnac、杜松、コーヒー薫茶焼いたアーモンドクリームオレンジピールグレープフルーツの皮、ミラベル洋梨
追加でカモミールミント干し草が微かに感じられる

舌触りはやや硬めでタニックな部分もある。ただ、時間が経つとそこから転じてモルティな甘さが上品に広がる。
刺激的な硬さも少し残しながらも一方でホワイトチョコの様な感触も加わり、分厚いボディが長く続く。
残り香にはココナッツパパイアのニュアンスもあった。総体的にブレが無く崩れない。
フルーツタルトみたいなだけのClynelish はもう見たくない、お前の生きる道を思い出せと叫びたくなった。このボトルは人気があった様で、小生が頂いたのが実はラストショットだった。

ここは思い切って、18.5 / 20 を献上したい!
こんなClynelish を久し振りに飲めただけでも嬉しい


この記事を書きながら思い出した事があった、実はこの発売(2014年末)当時、絶対良さそうだと思いながら価格(¥18000程度)を見てチャレンジもせず早々に諦めてしまったのである。
あれから約1年以上経って、相場がここまで高騰する事までは予測し難かったとはいえ、買うという勇気が出せなかった事は大きなしくじりである様に思える、結果論ではあるが。


1.190=Glenfarclas 1993 21yo 56.2%
SWMS の1丁目1番地は言わずもがな、Glenfarclas
シェリー樽のイメージが強いこの蒸留所だが、バーボン系のカスクも当然存在している。
これはrefill hogshead 熟成で去年のボトリング、色は明るいゴールドという感じか。
見付けられたエレメントとしては、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、胡桃油、干し草、アーモンド、八ッ橋、オレンジピール、シナモン、乾燥ローズマリー、白胡椒、フェンネル、クミンそして時折ハーブ入りレバーパテ、ひょっとしたら微かに魚介出汁
モルト感は基本的に落雁形だが、これ自体は非常にしっかりで、シロップ的な甘さも少々加わる構体は前後左右に結構上手に広がり、結構bold and oily な感じも出てて、味のグリップ感は充分この蒸留所の巣の部分は結構明確に出せている様に見える。
I want you just the way you are という感じでアプローチすれば良いか。これで、購入しても損は無いと判断!点数としては…、17.5~18 / 20


4.195=Highland Park 1999 14yo 59.3%
1st fill Bourbon barrel 熟成・2014年末ボトリング色は明るいイエローヴァニラ、オーク、ホワイトチョコ、ジンジャービア、蜂蜜、フェンネル、ビターオレンジベルガモット(ハーブの方)、ミント。こんなあたりの要素は汲取れるが、硬くて荒い感じが目立つ。
この時の状態では、16.5 / 20 程度の点数しか遣れないか


このWindsor について一言言いたいが、この様なハイプルーフのウィスキーをストレートで飲むに当って、加水用の水を提供する素振りも見せないというのは問題だと思う。(こういうバーは多いが)せめて一言聞くなりしては欲しいものである。途中から僅かにでも加水して味を見られれば、コメントや点数ももう少し違った可能性はある。

さて、3月25日=3月リリース品の発売日を迎えて…、この時点で購入候補は絞られた。そして結局どうなったか… ご想像にお任せします


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Mar. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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近年大人気で品薄のIslay 島(アイラ)のウイスキーだが、此の島のウイスキーは一般的に、ピーティーでスモーキー(要するに、主に泥炭由来の強い燻煙香があるという事)というイメージがある。それがやたら受けるのか、価格高騰も激しく入手困難な傾向も強まっている。
アイラなんて淡路島程度の大きさで、蒸留所も現在8ヶ所しかない上に小規模な所が多く、生産量にも限界がある。この島のウイスキーの代表選手として一番人気なのは、 Ardbeg (アードベッグ) という事になるのであろう。

今のこの人気沸騰ぶりは20年前を思うと信じられないものがあるのではないか。 1979年から97年の間は苦境に立たされ、生産停止も経験し、年産数万リットル程度の細々とした活動を強いられた時も長かった。
アードベッグ自体の規模が小さく、蒸留機も一対のみ。今は超頑張って年産110万リットル(アルコール換算)を維持しているが、世界的人気には全く追いつかない。よって、ボトラーズから出る事は少ないし、出ても恐ろしい価格だったりする。
 

smws33133a先日、 SMWS (サ・ソサエティ)からこのアードベッグの鮮烈な一本が出て来たのである。そして小生、SMWS 会員の一人として、テイスティングする機会に恵まれた。

SMWS 33.133 8yo 60.8%
33は勿論Ardbeg を示す
コードソサエティはArdbeg で133回もリリースしているという事になる。


色は赤みのあるブラウン 香りを嗅いだだけで、一発で Ardbeg と判る。この時点で期待大!
言うまでもなく、ピーティーな煙感もガッツリ! ショートエイジながら、シェリーがダークトーンを足して且つ丸く収めて締めている。ショートエイジの荒々しさは見えるが不快な感じはしない。鰹出汁、昆布出汁、ベーコンソーセージフレッシュのローズマリー、黒胡椒、シリアル、煎りカカオ、焚火、煙草炒りたてのナッツといった辺りの風味が見て取れ、微かなグラッシーさも垣間見える。


2nd fill Sherry でありながら、ブラックチェリー、ブラックベリーエスプレッソ、Cognac、ダークチョコ、黒文字等のエレメントを以てシェリーはしっかりサポートする。 60度を超える超ハイプルーフという事もあって、兎に角強烈なのは明らかだが、引きそうで引かない、終りそうで終わらない、ボディとフレーヴァーが五感にしっかり刺さる

酒としての完成度は高いと見えた。この部分、シェリー樽の貢献度が大きいのは明らかだが、ベースにはこのウイスキーの素性の良さがある様に思える。

画像とテキストではなかなか伝えられないのがもどかしいが、迫力は大層なもので、同時に剛直さと美しさが同居しているのは感動モノである。ある投手が以前、「火の玉ストレート」なんていう謳い文句を掲げていたが、 これこそ「火の玉ウイスキー」と呼ぶべき一本ではないか。

仮にLes Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら… 18~18.5 / 20

 

アイラから産み出される「強烈火の玉系」ウイスキーは他にもあるといえばあるのだが…    

klch5y599a  pcl2002yama01

左= Kilchoman 2009-15 5yo 59.9% Sherry cask ・信濃屋向け
右= Port Charlotte 2002-10 8yo Yamaoka/Sakamoto Selection 65.3%


Kilchoman はカスクタイプを問わず殆ど同じ味になってしまう。5年程度の超ショートエイジが殆どという事もあってハウススタイルとニューメイクの味が前面に思いっきり出てしまう。良く言えばハウススタイルが決まり過ぎている。又非常に丁寧に手を抜かず真面目に作っているのは良く判る。
このボトルの場合、シェリー樽でここまで上手く纏めてしっかり作ったものだと思う、ただ12000円という価格は一寸頂けないが。


Port Charlotte も8年という割に熟成感があって、意外とバランスも良い。65.3度という度数をそこまで感じさせない酒だったと記憶している。

この両者、かなり佳い酒であるが、前出のアードベッグ= SMWS 33.133 と比べてしまうと、もう一押し二押しが足りない様に思えてしまう。
「火の玉」度がまだ足りないと見えるのである。裏を返せばアードベッグに一日か二日之長があるという事でもある。この一日二日分が将来縮まるのか否かは如何とも言えないが、縮まれば面白い事になるかも知れない。




本題の SMWS 33.133 に話を戻して… 実はこのボトル、25日正午に発売となったが…、案の定、ほんの一瞬で完売!
日本への割り当てが何本だったかは判らないが、今回は買占めを防ぐためにSMWS サイドもルール変更をして、色々制約を付けたので、少しは買いやすくなるかと思ったが、それも殆ど効果なし。
このArdbegの他、Bunnahabhain(10.86)、Clynelish(26.111) も一瞬というより一刹那で、同時発売の他銘柄も殆どが数十分以内に売り切れ。


以前この SMWS のボトルは割高とされてあまり人気が出なかった。日本でメンバーを募っても数が延びなかった時期もあり、数年前には入会金割引でボトルもプレゼントという大盤振舞のキャンペーンまでやったのである。小生も実はそのボトルに釣られて入会したのであったが、そのおまけのボトルが北海道の某老舗蒸留所の18年だったというのは今では信じられない話である。
ところがその後、ボトラーズのモルトは一気に高騰し、結果的にはソサエティのボトルが良心的価格という事になってしまった。てなわけで、一気にメンバーが増えて、ボトルの競争率も跳ね上がったという事も背景の一つらしい。



Islay のウイスキーについて序にもう一言言えば、此の島の中でも以前は蒸留所毎にキャラの違いは鮮明で、ブラインドでも蒸留所を言い当てられる可能性があった。なのに、近年は画一化してその違いは曖昧になっている。
Bruichladdich やBunnahabhain は本来アイラのイメージとは一線を画す穏やかな酒質だったのだが、この2つでさえ近年はピーティな傾向に変った。
あるバーで女性客がLaphroaig (ラフロイグ)をボトルキープして飲んでいる光景を目にして驚いたのが8年位前のことであった。
アイラのモルトでさえ、妙に甘ったるく、且つ判り易い味に無理矢理作っている様な酒が目立つのには呆れるばかりである。


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Mar. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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