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穏健主義の波とマイナーパワーがこの世を救う

タグ:Hermitage

Domaine Belle (ドメーヌ・ベル)は日本では余り知られていないが、Hermitage (エルミタージュ)の中でも有数の作り手である。
その歩みだが、1933年に Louis Belle (ルイ・ベル)によって創業したが、当時は育てた葡萄をネゴシアンや協同組合に売っていただけだった。これには彼自身が Tain de l'Hermitage の協同組合の創立者の一人だったという背景もある。
1971年に Albert (アルベール)が引き継ぐと畑を買い増し、遂に1990年、醸造設備とセラーを設けてワインの自社生産元詰めを開始する。2003年に Albert が引退し、その息子で現当主の Phillipe (フィリップ)による運営へと変る。2014年からは葡萄の100%有機栽培を開始する。
現在この生産者は Hermitage、Crozes-Hermitage、Saint-Joseph という3つのクリュに合計で25haを保有し、赤白合計で 8種類のキュヴェを生産する。


herm99abel01

この蔵の中でも絶対的エースと言える Hermitage rouge に関しては、基本的に全房発酵(除梗しない)ではあるが、状況によって変る事もあるという。発酵にはステンレスタンクを使用し、乳酸発酵の後に樽での熟成に入る=新樽比率は50%。

色はクリアだが深みのあるガーネットで、この時点でそれなりには綺麗に熟成した様な予感を持たせる。
拾い出せたエレメンツを挙げて行くと・・・まぁ、こんなあたりだろうか
序盤から出て来た「第1グループ」として、ラズベリーFraise des boisミント、薫煙香、牛蒡リコリス
後続の「第2グループ」では、ブラックベリー、カンファー、グリオッティンチェリーブルーベリー、アールグレイ、黒文字花椒ArmagnacBénédictineFernetローズヒップ
更にその後続として、コーヒーリキュール、楠、微かに枯葉ラヴェンダーキャラウェイ、トリュフ


酸もタンニンも暴れはしないが、しっかりとその存在を主張して尚且つ全体の規律を乱す気配がない。特筆すべきはトロリとして強いグリップを伴いながら纏りの良い流れ方。
しっかりした肌理の綺麗に揃った様なその躯体から繰り出される旨味達は五臓六腑に突き刺さりながら強く染み渡るが、そこには諄さや押し付けがましさは感じられない。
ただ、その際香味の広がりが縦方向主体で、もう少し水平方向のそれが欲しかった感はある。
アフターからフィニッシュについても、強くて盛り上がりも大きく伸びやかで長い。Belle 家の Albert ・Phillipe 親子の非常に誠実だとされる人柄を反映して造られたワインとも言えるだろうか・・・

現在、この生産者のワインは愛知県にある某インポータがエージェントになっているから、入手困難という訳ではないが、Hermitage は生産量が非常に少なく入手がやや難しい。

最後に、恒例のスコアリングだが・・・ 18.5 / 20




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ここでフィーチャーするMarc Sorrel (マール・ソレル)というドメーヌは Tain i'Hermitage (タン・レルミタージュ)に本拠を置き、1982年に現当主 Marc Sorrel 氏が父親からワイン作りを引き継いで以降、Hermitage (エルミタージュ)の名門の一角を占める様になった。生産量は非常に小さく、Hermitage 及び Crozes-Hermitage を併せても年間で1000ケース(12000本)程に過ぎない。そのワイン作りは基本的に全房発酵で、人為的介入を控えたやり方を身上とする。Hermitage で紅白4種=通常のHermitage Rouge / Blanc、Le Gréal (ル・グレアル=赤)、Les Rocoules (レ・ロクール=白)を生産する。


ermgrl97sorl01このボトル、神戸の酒屋で15年位前に購入した記憶があるのだが、そこははっきりしない。1997というとローヌ北部は猛暑のために酸が低くて評価が分かれる年だったが、そういうクセはあるものの、総体的には優れた出来と考えられる。

ここからはワインのインプレッションに入るが・・・
色は透明感と深みのあるガーネットを呈している
香りを嗅ぎ、口に含んでエレメンツを拾い出して行くと・・・
メインのディレクトリに当る部分からは
カシスブラックベリー干し葡萄ハスカップクランベリー巨峰Fraise des bois黒文字、檜材、クローブという辺り
更にサブディレクトリ的に顕れたのは
野薔薇ラヴェンダー赤スグリスミレナツメグ、クミンシード、ココアといった所


果実の完熟感・ジューシー感、熟成による旨味感は非常に目立つ、酸は弱い訳ではないがやや後景化する傾向にある時間帯が一定程度続くものの、時間経過を経て酸とタンニンが又表に出てバランスを変える。
特に華やかという事は無いが、良く言えば非常に素直なキャラのワインとも言える。流麗でアフターも充分長く、総体的に甘美で不快に思う所は見られない。優等生的なワインとも言えるか。
何処かブルゴーニュのピノノワールの様な部分もあり、その一方で同時に昔のメドックを想起させる様な感じにも見える。


恒例のスコアリングだが、少々迷ったものの・・・ 18 / 20

ここ数年に関しては日本でこの名を聞く事もあまり無くなってしまった。これを購入した頃は1万円でしっかりお釣りも来たが、2003年ヴィンテージから高騰し、今や平均で13000~15000円相当になってしまった。



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ローヌ北部では Côte Rôtie (コート・ロティ)と双璧をなす銘醸品の Hermitage (エルミタージュ)、近年は Guigal (ギガル)、Jean Louis Chave (ジャン・ルイ・シャーヴ)、Chapoutier (シャプティエ)というビッグネームが目立ってしまうが、それらに次ぐ様な名門の一つである Bernard Faurie (ベルナール・フォーリー)の作品をここでは取り上げる。
ただ、日本への入荷は以前から非常に限られていたが、ここ数年は遂に入手出来るチャンスすら殆ど無くなってしまった。


Bernard は Faurie 家が Hermitage の丘でワイン作りを始めてから5代目となる。この家は Hermitage の中でも Méal(メアル)Bessard(ベサール)Gréffieux (グレフュ)といった優秀な区画を1935年以来保有し続け、面積は約1.7ha程であるが、そこの葡萄樹の樹齢は凡そ60~100年クラスといわれる。その中でも殊に Bessard の区画には強い拘りがある様で、そこからの葡萄を使わなければ真の Hermitage ではないとすら言い切る。
僅かな数の白も作っているが、これも逸品である。更に Hermitage 以外では Saint-Joseph (サン・ジョセフ)に2haを所持して2種類にキュヴェを作っている。


fau98her01ワイン作りの手法だが、古い木の桶で葡萄を破砕し、余り手を掛ける事をせず自然な形で発酵させる。赤ワインは18~24ヶ月、白は9~12ヶ月間それぞれ600リッターの古樽で熟成を掛けてからハンドボトリングという手法らしい。
現在は Gréffieux+Bessard、Bessard+Méal、Méal 単独と3種類のキュヴェを作り分けているが、(ラベルは一緒でボトル頭部のカプセルの色が違うだけ)この1998年はそういう作り分けをしていなかった時期のボトルである。


(テイスティングは2017年初頭)
先ず色についてだが、やや暗めのガーネットで変なえげつなさ等は無い
出て来たエレメンツを並べて行くと・・・
先ずは西洋杉から始まり、リコリスブラックチェリー、ブラックベリー、ブルーベリークランベリー、ラズベリーシナモン、中国山椒、続いてスミレ、ラベンダー野薔薇ミントという辺りが続いてくる。

更に時折微かにトリュフのニュアンスを出してなめし皮、Kirsch、、ミネラル、Fernet Blancaポルチーニ
又、ミーティーな感じも僅かに出る。


甘苦いタンニンがまだ優勢なところがある、これがバランス感を少々崩す場面がある。熟成感はかなり出ていて、時間とともに顕著になる。酸は強く出ては来ないが、不足と言う程でもない。

総体的な印象としては、ウットリする所までは行っていないが、残念という所は無い。フィニッシュからアフターに掛けての盛り上がりもそれなりにあって、余韻もかなり確保している。傑出した所こそ無いが、全体的に優秀でそれなりにしっかり誠実に作り込まれた美酒と言えるだろうか・・・

最後にいつものパターンでスコアリングしてみると・・・ 18 / 20





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今回はローヌ北部、Hermitage からFerraton père et fils(フェラトン・ペール・エ・フィス)のものを取り上げる。

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この作り手は近年、Chapoutier 傘下に入り、そのためか一部の物はかなり高額で入手困難なワインになってしまったが、それ以前は比較的良心的な価格で入手出来た。

これはその時代のワインである。 一見するとSyrah とは思えない様な色である。熟成したBourgogne のPinot Noir を少し濃くした様な色である。綺麗なガーネットである。
最初は微かにクローブ、シナモン、ブラックペッパー、赤胡椒、キャラウェイといったところのニュアンスが先行してくる。
その後間もなく、ラズベリー、Fraise des Bois(野苺)、赤スグリの様な赤系果実カシス等の黒系や青系果実がくっ付いて、混じり合いながら流れてくる。コンポートのように入ってきて、リキュールの様になって広がり流れてゆく。


最初は酸が強く感じられたが、時間経過とともに昔のBordeaux とBourgogne の中間の様な口当たりに変ってきた。ただ、酸が基本をしっかり支え旨味感、明瞭感と同時に一種の訴求力をも産み出している様に思われる。
西洋杉、ミントButon、Dr. Pepper、カカオマスというサブキャラ達が時折参戦してくる。 余韻は申し分ない長さで合格点ではある、ただ、もう少し盛り上がりと伸びが欲しかった。Hermitage としては比較的華やかな感じのワインではなかろうか。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとすれば…、18 or 18.5 / 20(この部分やや微妙)


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Feb. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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先日、Paul Jaboulet Aîné(ポール・ジャブレ・エネ)のCôte Rôtieを取り上げたが、今回は本丸とも言うべきHermitage を取り上げる。
 
lachapelle94n1 ストレートに結論から先に言えば、思ったほどの迫力はなく、少々拍子抜け。
1990年代以降、一部の評論家からは酷評される様な状態であったが、この1994もRhône の作柄自体は悪いとは言えないのだが、このワインの下馬評は総体的に芳しくなかった。


色は深めのガーネットで、オレンジレンガ色は出ていない。年相応という感じ。
先ずは黒スグリ西洋杉が御出迎え。なんだかBordeaux みたいな感じだが、Hermitage でもよくある事。 ブラックチェリー丁子、桂皮、リコリスミント土、枯葉、カカオ苺のリキュール等といった要素が感じられた。
ただ、その先の展開からあまり多くを期待出来る感じではなかったのが残念である。盛り上がりや伸びやかさも期待値程ではない。余韻はこのワインとしては及第点という程度か。


Hermitage la Chapelle(エルミタージュ・ラ・シャペル)といえば、燦然と輝く名前である。
Hermitage の中では勿論、フランスワインの中でも頂点を極め得る様な超名品である。1990年代に入り経営状態が悪化すると、その名声にもやや陰りが出て来る様になり、評価の方も芳しくない様な状況になる事もあった。



Paul Jaboulet Aîné は1834年にTain de Hermitage で創業し、以来5代にわたり続いたが、1990年代位から経営不振に陥り、2006年1月に身売り。Château La Lagune のオーナー=Compagnie Financière de Frey の経営になった。
肥大化したBordeaux、Champagne の資本に他の地方の名門生産者が飲み込まれるという事の典型になってしまった。


身売りの後、Nicolas Jaboulet(ニコラ・ジャブレ)はヌフパプの名門Château de Beaucastel で有名なPerrin 家のMarc Perrin(マール・ペラン)と組んで、Nicolas Perrin(ニコラ・ペラン)なるネゴシアン(nègociant)を2009年に作って活動している。
Rhône の北部・南部を代表するビッグネームのジョイントになるが、以前から両家の間には親交があった。
この新しいメゾンのHermitage を小生は年明け早々に入手する見込みである。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、17 / 20

関連記事= Côte Rôtie Les Jumelles 1997 Paul Jaboulet Aîné



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Dec. 2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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