Martini (マティーニ・マルティニ)といえば犬や猫でも知っている位の超スタンダードカクテルである。基本的レシピとしては、ドライジンとドライヴェルモットを3:1でステアしてオリーブを添えてサーヴする、というものである。
ところがこのカクテル、あまりにも有名すぎて、「何チャラマティーニ」と名がつく派生レシピが星の数程存在してしまっていて、その中には最早マティーニとは到底呼べない様なものも多数あるのである。
そういうスピンオフ的な物の中では昔、横浜の或る店で覚えたスモーカーズマティーニ(ドライジンとアイラモルトを3:1若しくは2:1+Fernet Blanca 1tsp)もお気に入りで、今でも家で作ることがある。
ただそこは偏屈者の小生にとって、マティーニといえばドライマティーニである。ベースとなるのは勿論ドライジンだが、ここ数年でクラフト(ブティックともいう)と呼ばれる小規模生産で非常に特徴をもった品が沢山登場して愛好家を惑わせているww
以前に取り上げた台湾ボトラーのMiltonduff の件で出てきた名駅エリアのバーでの話(3月)になるが、先ず最初の1杯を如何するかという所でジントニックを選択した。
バックバーに何やら所謂クラフトジンが何本も置いてあったのを見て、ベースのジンは何が良いだろうかと相談したら、左画像のボトルを紹介された。
MARCONI 46(マルコニ46)、名前だけ見ると乃〇坂46の紛い物みたいな名前だが、46は度数を表していて、グラッパでは有名なPOLI (ポリ)社のリリースするドライジンである。日本には本当に限られた数しか輸入されず、なかなかお目に掛かれない代物である。
先ずはそのジントニックを頂く。ジュニパーの主張も強く、且つスパイシーでウッディな要素も目立って全体としてのトーンはやや低めだが、後からハーブ系のテイストも出てなかなかのパンチ力を持ったボディを見せてくれる。
でもそこはイギリス的London Dry な感じではなく、そこはイタリアのグラッパ屋の作品という印象であった。
てなわけでこのジンを気に入った小生としては、これを使ったドライマティーニを頼むことにした。そこでだが、「これだけだと諄くなり過ぎると思われるので、他のジンと合せて使うようにします」とのバーテンダー氏の言葉だった。つまりはジンを重連にするという事なのだ。
彼はバランスの良いとされるGordon(ゴードン)を重連の相手として選択した。恐らくこの両銘柄を1:1で使う様な形で、MARCONI、Gordon共々25ml、ヴェルモット10mlという感じ(見た目からの推測)でドライマティーニを仕上げてくれた。
(右画像のGordon London Dry Ginは1990年代の物)
実はこれが非常に良く仕上がった予想以上の逸品となったのである
最初温度が低い時点では、マルコニのキャラは奥側から一歩遅れてアフターに向ってジワリと攻めて来るテイストであった。段々盛り上がって広がって行く印象だった。
後に温度が上がってくるとその表情が一変。マルコニの力強さとキャラクター、そしてスピリッツ由来と思われる微かな甘味が前面に出てくる。だが、味わい深さとバランス感は失わない。1杯で2度美味しいこのドライマティーニはそのグレードの高さも見せてくれて満足の行く物となった。
バーテンダー氏は、「カクテルは時間が経って温度が上がっても崩れない事が重要。特にドライマティーニの様な度数の高い物は飲むのに多少時間が掛かるので、そこを意識した」と語ってくれた。
意外な大収穫を得た小生は、帰京後このMARCONI 46 を信〇屋で入手して、ジン重連ドライマティーニを幾つかでも自作してみようと思い立ったのであった。
換言すれば、一つの理想になるマティーニを探す挑戦を敢行する決意が出来たと言う事か?
只今このネタの続編を製作すべく色々実験検証中!
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そういうスピンオフ的な物の中では昔、横浜の或る店で覚えたスモーカーズマティーニ(ドライジンとアイラモルトを3:1若しくは2:1+Fernet Blanca 1tsp)もお気に入りで、今でも家で作ることがある。
ただそこは偏屈者の小生にとって、マティーニといえばドライマティーニである。ベースとなるのは勿論ドライジンだが、ここ数年でクラフト(ブティックともいう)と呼ばれる小規模生産で非常に特徴をもった品が沢山登場して愛好家を惑わせているww
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MARCONI 46(マルコニ46)、名前だけ見ると乃〇坂46の紛い物みたいな名前だが、46は度数を表していて、グラッパでは有名なPOLI (ポリ)社のリリースするドライジンである。日本には本当に限られた数しか輸入されず、なかなかお目に掛かれない代物である。
先ずはそのジントニックを頂く。ジュニパーの主張も強く、且つスパイシーでウッディな要素も目立って全体としてのトーンはやや低めだが、後からハーブ系のテイストも出てなかなかのパンチ力を持ったボディを見せてくれる。
でもそこはイギリス的London Dry な感じではなく、そこはイタリアのグラッパ屋の作品という印象であった。
てなわけでこのジンを気に入った小生としては、これを使ったドライマティーニを頼むことにした。そこでだが、「これだけだと諄くなり過ぎると思われるので、他のジンと合せて使うようにします」とのバーテンダー氏の言葉だった。つまりはジンを重連にするという事なのだ。
彼はバランスの良いとされるGordon(ゴードン)を重連の相手として選択した。恐らくこの両銘柄を1:1で使う様な形で、MARCONI、Gordon共々25ml、ヴェルモット10mlという感じ(見た目からの推測)でドライマティーニを仕上げてくれた。
(右画像のGordon London Dry Ginは1990年代の物)
実はこれが非常に良く仕上がった予想以上の逸品となったのである
最初温度が低い時点では、マルコニのキャラは奥側から一歩遅れてアフターに向ってジワリと攻めて来るテイストであった。段々盛り上がって広がって行く印象だった。
後に温度が上がってくるとその表情が一変。マルコニの力強さとキャラクター、そしてスピリッツ由来と思われる微かな甘味が前面に出てくる。だが、味わい深さとバランス感は失わない。1杯で2度美味しいこのドライマティーニはそのグレードの高さも見せてくれて満足の行く物となった。
バーテンダー氏は、「カクテルは時間が経って温度が上がっても崩れない事が重要。特にドライマティーニの様な度数の高い物は飲むのに多少時間が掛かるので、そこを意識した」と語ってくれた。
意外な大収穫を得た小生は、帰京後このMARCONI 46 を信〇屋で入手して、ジン重連ドライマティーニを幾つかでも自作してみようと思い立ったのであった。
換言すれば、一つの理想になるマティーニを探す挑戦を敢行する決意が出来たと言う事か?
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