Dufftown 街角ミュージック

マイナーパワーがこの世を救う。今こそ日本を大和民族の手に取り戻せ!連綿と受け継がれる日本と大和民族を護ろう。 害人天国を~、ブッ壊す!

タグ:Bordeaux

フランスワインの産地を広範囲に渡って雹・遅霜(冷害)が襲い、甚大な被害が発生するという事態がここ数年続いている。特にボルドーやブルゴーニュで被害が広がる傾向にある。そして何と2017・2018の場合は遅霜も広範囲に起きたので何とウルトラ級ダブルパンチ
ブルゴーニュ、殊にそのフラッグシップ的存在のコート・ドール(Côte d'Or)地域は2011年から8年連続で大々的に雹害を受けた。


2014年6月にはボーヌ(Beaune)にゴルフボール大の雹が降り注いで90%の畑が5分で壊滅!
たった5分で各生産者の受けた被害額は最低の所でも8万ユーロ(1000万円超)



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雹害なんて毎年何処かではあるで。

去年も結局記録的不作という事になったらしいが、ここ数年は毎年あの手この手で不作になる。


雹害に遭ったら、収穫ゼロなんていうのもザラ、葡萄の木自体が目茶目茶にやられるケースも多いで。
木自体がやられたら、改植せんとアカン。そうすると被害はその 1 年の事だけでは済まん。改植したらその部分は10年以上戦力にならん。


今年もボルドーとコニャックは予定通り雹の餌食に。雹といってもそいつの大きさが卵くらいというのは草

今年のヨーロッパは春先から酷い。4月の冷害でヨーロッパのワイン産地が悉く被害を受けているし、そこにフランス西部を襲ったのが5月26日の大規模な雹嵐。


ラングドックも2016年8月に2000haが雹害に遭っている。

モンラッシェ(Montrachet)なんか生産者6名集って 2樽=約600本しか仕込まれへんかった事あるで。
2016年やから一昨年の事やけど、DRC、ルイ・ラトゥール(Louis Latour)、ルフレーヴ(Leflaive)、コント・ラフォン
(Comte Lafon)、ギ・アミオ(Guy Amiot)、ラミ・ピヨ(Lamy Pillot)、フルーロ・ラローズ(Fleurot Larose)がそれぞれ単独でのモンラッシェ生産を諦めて、この 6 組が僅かな収穫を持ち寄って共同で仕込んだものの、600本分しか作れず。
如何せん収穫が例年の10%しかないので、6名とも単独では1樽も仕込めなかったという訳。

ルフレーヴがDRC 以下5社の葡萄を買い取り、醸造熟成管理もルフレーヴが行う。出来たワインは参加した全員で山分け。葡萄を複数の生産者から調達しているので、各々の名義で売る事は現行の法律上出来ない。
そこでそれは全て自家消費用の非売品にして、イベント等で空けたり、関係先にプレゼントするつもりらしい。


それは雹害のせいではなく、遅霜の為だった筈


規模もある程度以上でバックヴィンテージのストックも相当ある所は何とかそれを少しずつ売りながら数年程度なら資金繰りも何とか凌げる。
規模が小さく歴史も浅く畑を買う時の借入が沢山残っている様なドメーヌは幾ら価格を上げても追い付かない。これがこれ以上続いたら潰れるドメーヌ続出、そこを大資本が買い漁って寡占化がドンドン進む。


こうなると資本力とブランド力で強気一辺倒ボッタクリ放題の儲け放題。反対に消費者はもうお手上げ

雹害遅霜にやられ続けた為か、ブルゴーニュの超名門がカリフォルニアの奴等に買収されるという事まで起きた。

Bonneau du Martray (ボノー・デュ・マルトレ)が Sceaming Eagle (スクリーミング・イーグル)に買収されたって話か。
因みに、スクリーミング・イーグルは1本で50万円相当!=秋田犬1匹分やで


秋田犬と一緒にすんなや!

Martray なんてコルトン・シャルルマーニュ(Corton Charlemagne)の代名詞みたいな蔵だったのに、カリフォルニアなんかに買われてしまってかな C


2016年、フランスワインの生産量は収穫量ベースで過去30年で最低水準だった。特にシャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワールは雹害遅霜で大きく落ち込んだ模様。

量なんて如何でもエエで! 質さえ良ければエエねん! (気休め)

そんなのが何年も続けば気休めにもならなくなる。

生産量が大きく落ち込んでその分、葡萄の質が大きく上がって世紀のグレートヴィンテージになる」というのは、1961年のボルドーは確かにそうだったが、大体は値段を吊り上げる為のセールストーク的常套句で終る。その時と今ではワインの作りも違うし、フランス人は毎年こんな事ばかり言っているが真に受けん方がいい

雹害対策兵器としてニュートン・システムズ・インターナショナル(Newton Systems Intl. )という会社から Hail Cannon (ヘイル・キャノン)という機械が出て来た。ボルドーでは既に導入されたが効果の程は不明。
爆音が出るので近所迷惑になるというので、挨拶がてら近隣に自分の所のワインを配って歩いた所もあるらしい。LOL


それやったのって確かディッサン(Château d'Issan)違うか?

積乱雲が近付くと衝撃波を発射してその雲を壊して雹害を防ごうという仕掛け

この機械は世界中で導入が進んでいるらしい


アホくさ! 自然を舐め過ぎてるやんか!

アメフトのヘイルメリーと一緒やね これがホンマのヘイルメリー、お後が宜しい様で

ブルゴーニュも負けてへんで! クラウド・シーディング・システム(cloud seeding system)が導入されてるで!
積乱雲が近付くと125機のマシンからヨウ化銀の粒子を発射して雹の形成を防ぐというモンやで。


昔奥多摩の小河内ダムの所にあった人工降雨機みたいやね LOL

人間の力で自然に勝てるとか、テクノロジーの進歩でワインの全要素をコントロール出来るというバベルの塔が伸びきっていたのは事実。1990、2000年代は全体的には順調で恵まれた作柄の年が多かったという事に過ぎない。


フランスワインが不作、カリフォルニアは山火事で葡萄畑が潰滅。どないしたらエエねん?

それはインポーターの台詞や!

利幅の大きい超高額品ばっかり売って殿様商売出来れば良いが、そうは行かないのがこの世の中。高額品は元々生産量や割り当ての問題があって買い付けられる数が少ないから、数もそれなりに捌ける様なアイテムをコンスタントに売っていかないと商売は続かない。

インポーターも前なら決算期や商品入替の時に余分になった在庫を値下げして捌けさせるというのが毎年恒例だった。そうして新しい物のための保管スペースを空けると同時に在庫の換金もやっていた。

それって売り方荒くてアカンやろ。某・ラッ〇なんてそんな事はしない。

あそこは元々倉庫屋で、保管スペースには事欠かないし、ネームヴァリューもあって商売が元々強気一辺倒、それが大手酒造会社の傘下に入ってから拍車が掛った。
その L という会社みたいに出来るのはほんの一部。


そこでこんな生産量減少が広範囲に続くと売る物が無くなって商売上がったり

もうフランスワイン扱うの辞めたインポーターも出てるらしい。


イタリア・スペインにいきなりシフトさせようたってそう簡単には行かんやろ!
プロから見たら、売り易いものにしか手を出したくない。マニアックな物に手を出す人間は僅かなパーセンテージやから。
イタリアも干ばつできつかったらしく、2017年はワイン3大生産国=フランス、イタリア、スペインが不作揃い踏みというミゾーユーな事態


仏、西、伊以外の地域から新しいネタを引っ張ろうとしても、そこが非常に難しい。たとえ良いネタが見付かってもまともな状態で日本まで引っ張ってくるのには色々な困難がある。現地での流通・管理の体制が不備だったりしてリーファーコンテナに積み込む所までも進まないケースも多い。


イタリア物でもカンパーニャのアリアニコ系は絶対にワンチャンある!

残念! そっちも不作続きになるで それ以前に、タウラージとかは日本では受けないからアウト


買える内に買えるだけ買ってストックするしか手は無いな、結局

そだねぇ~!




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埼玉県北部にあるワインショップで勧められて買ってみた一本だが、異常に長いボトルに入っていて、ボルドーとは思えない感じ。
色は結構強烈というかえげつない感じすらある。まだルビーパープルを少し残したガーネット


飲み始めたあたりで最初はトリュフ系、なめし皮系の香りがしたが、それも消えて、17年以上熟成したと思えない程若いフレーヴァーが出る。やや不自然な位ですらある。
総体的にはタンニンが突出して全体を覆う様な勢いで暴れている。マセラシオンの後で無理矢理プレスした様な感じすら受ける、相当プレスしなければこんなにはならない。


中心となる要素としては、カシス、ブラックチェリー、プルーンラズベリー、そこにプラスして、ビターチョコラベンダーミントKirsch、という感じだが、口に含んでから出て来る様なフレーヴァーが無い。無論異様にゴツいタンニンが押えてしまっているというのは事実。 時間を長く掛けて漸く落ち着く場面もあったが、右岸のメルロの本来の良い所が出ている様には見えない

バランスが兎に角悪いので、フィニッシュまで収斂性を引きずっていて、余韻も短い、何せ展開が無い、単調 新世界の安物ワインみたいで、ボルドーの恥晒しと云われても反論は出来まい。
今のボルドーにはこんなワインが仰山あるのも事実。飲んでいてこんなにイラッと来るワインも珍しいがww


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、15/20


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Pavillon Rouge de Château Margaux といえば、勿論あの有名なChâteau Margaux の2nd ワイン。1995はボルドーでも秀逸なヴィンテージとされる。

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色はガーネットでギトギトした濃さはない。 リコリスチェリーブランデー、カシスリキュールCognacブラックベリー微妙に土、枯葉、なめし皮、カカオ
明瞭感は不足気味で、芯になる要素が見当たらない。それより困るのは、中盤の間延び感が目立つ事。
それなりの酸は確保しているが、基本的に密度が低い印象。熟成感も少しはあるが、出汁が効いてくる感じも、梅酒の様なタッチもない。
華やかさは少々あるが、アフターが如何せん弱く、長さも感じられない。

Pavillon Rouge といえば、所謂セカンドワインとしてはLes Forts de Latour と並んで最高の物の一つだった筈なのに、この様は情けない。

セカンドワインは早飲みに作ってあると反論されるかも知れないが、そういう問題では片付かないのは明らか。 世界的に蔓延する高額な低レベルワインの典型みたいな物である。
これでも、超有名一流シャトーがこの値段とかいう煽り文句と共に売り出されると、あっという間に売れる事が多いのがホンマに腹立つ。


特にネット販売で食っている店の場合、売ったら勝ちと言わんばかりに煽り文句を並べるケースが非常に多い近頃流行りの「下らない無塗装低レベル車」より更にタチが悪い
許せねえと今こそこの懐剣が疼き出すかww


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、15 / 20


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mntrs94n01当ブログではこの1990ヴィンテージを以前に取り上げたが、今回は1994。
1994年のボルドーというとあまりパッとしないイメージだが、そんな中でも高評価を得る銘柄もある。


このエティケット(1999 ヴィンテージまで)が今となっては懐かしい。現在のエティケットと比べるとこちらの方が上品である。
ボルドーといえば、近年は見た目も中身も下品になっている物が多いのだがwww。


それはともかく、 色は結構品の良い暗めのガーネット。 幾分タニックではあるがあまり出しゃばらず、思ったより綺麗に熟成しているという印象。

リコリス、なめし皮プルーン、カシス薬草系リキュール、Armagnacブラックチェリー、ブラックベリー、微かにクランベリーカカオリキュールにエスプレッソ、遅れて枯葉、土
綺麗に纏まって大き過ぎない躯体で、出汁の効きかけた感じもある。どこかが目立っている感はなく、上手く纏めて来たという印象だが、この事が結果としてこのワインにボルドーらしさをもたらしている。
残念なのは、フィニッシュが然程大きくは盛り上がらず、アフターが
medium long というレベルに留まるという事


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするなら…、17.5/20

因みに、Montrose 1990の記事はこちら



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Apr. 2014)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい

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このボトルを購入したのはもう20年近く前の事だったが、当時はワインファンを名乗る人も今ほど多くはなく、ワインで話題になるのは専らボルドーだった。

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リリースされた当初は、所謂パーカーポイントでMontrose が100点を記録したというので、ファンの間ではそれなりに騒ぎになった。ただ、後になって95点に下がったが…。
80年代後半以降、このシャトーは安定して高評価を得ているが、このワインも例外ではない事がよく判った。


ブラックベリー、ブラックチェリー、カシスなめし皮、森の枯葉、西洋杉、土、ヴァニリン、Butonといった辺りが主要素になっている。
時間が経過して、樹脂系の甘いニュアンスが少し強くなってくる。80年代以降のボルドーによく見られる展開になった。コーヒーキャンディーやキャラメル、ビターチョコの要素も微かに加わってくる。


舌触りでは、タンニンの溶け込みが今一つ綺麗ではないが、総体的にはリキュールの様になり過ぎず、適度に出汁の効いた感じを出しては、バランスを崩さずに推移してゆく。

酸はあまり表に出ないが不足を感じさせるところまで行かず、諄さや押し付けがましさの塊になる手前で踏みとどまり、そこそこのスタイリッシュさをキープしている。
余韻は勿論充分に長い



Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、18.5 / 20


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Sep. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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