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マイナーパワーがこの世を救う。今こそ日本を大和民族の手に取り戻せ!連綿と受け継がれる日本と大和民族を護ろう。 害人天国を~、ブッ壊す!

タグ:台湾

去る13日の台湾総統選挙は日本でも相当な関心を呼んでいた。
この選挙、実際に蓋を開けると、頼清徳候補=民進党に早い時点で当選確実が出て、意外にあっさり決着が付いた様に見える。もっと接戦になる様な見方もあった上に、中国からは、フェイク情報等をSNSその他で流す様な工作が激化する事も目に見えていたので、簡単に決着は付かないとも思えた。


得票数(得票率)は頼清徳(Lai Ching-te)候補=557万票(約40%)、侯友宜(Hou You-yi)候補=465万票(約33%)、柯文哲(Ko Wen-je)候補=367万票(約26%)という具合だった。
尚、中国共産党サイドは「頼清徳氏は40%しか獲っていない」と火病っているらしい。


結果として、野党候補が2名立ってしまい1本化に失敗したのが一番大きかった。そこに加えて、国民党の元総統=馬英九氏(73)が8日に行った発言が大きく働いてしまった模様である。これは、同氏がドイツのメディアの取材に対し、「(中台の両岸問題では)習近平を信用しなければならない」と発言したもので、更に(中台の統一についても)受け入れられると述べたので大炎上🔥。
国民党に大きな影響力を持つ人物が、とんでもなく大きなオウンゴールをやらかした。

馬英九氏は筋金入りでヤバい親中媚中、その中国に阿った言動は今に始まった事ではないが、今回は国民党も超ヤバいと判断したのか、12日の集会には同氏を呼ばなかった。

氏は野党候補1本化が企図された時も大きく関わっていた、同氏の事務所長(側近)が中国に呼ばれて「指令を受けた」らしい。その直後に氏が出しゃばって野党候補1本化が画策されたが、それは知っての通り、失敗する結果になった。
斯くして、総統選は一面で馬英九劇場の模様を呈して、民進党にあっさりと勝利を献上する結末になったと言える。

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斯くして民進党は総統選は獲って、行政のトップは押さえた。ただ、立法府の議会選挙では過半数を取れず少数与党でねじれを抱えて政権を発足させる破目になった。

国民党支持者は高齢者が多く、バスで集会にやってくる。地域の票の取り纏めをする里長は中国からマネトラハニトラで取り込まれている。
民進党は全世代で支持を得ていて、中国共産党に侵されてなるものかという気概が満ちている。
民衆党支持者は圧倒的に若年層で占められる。


台湾で選挙があると、「凍蒜」という文字がよく出てくる。「凍蒜」と当選が同じ読みなので凍蒜という言葉が使われるという。台湾での総統選・議会選挙、更に地方選挙でも日本では考えられないレベルの盛り上がりを見せる。30年前までは国民党の独裁体制だったのが当時の李登輝総統の指導下で民主化されて今に至る。

人口2300万人程度の大きくはない島国で、西側自由主義陣営と中国がぶつかり合うスポットともなれば、外国からの工作も激しくなるのも自明の理。そういう脅威に常に晒されている台湾、選挙で大きく命運が左右される。台湾の命運が世界の行く末にも大きく影響するというのが現実である。
台湾有事は日本有事、日本有事は台湾有事


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話はアメリカ大統領選に飛ぶが…
予備選が15日に共和党のIowa(アイオワ)州からスタートした。同州予備選はcaucus方式(今はprimaryが主流)で行われ、我等がトラ様=Donald J. Trump閣下が51%の得票率で20人の代議員獲得、2位はRon DeSantis氏=8名分獲得、3位はNikki Haley女史=7名分、4位はVivek Ramaswamy氏=3名分。代議員票を獲得したのはこの4名。
因みに、3名の代議員を獲得したV. Ramaswamy氏だったが、この予備選の直後にリタイアと共にトラ様の支持に回る事を表明。

因みに、Republicants(共和党)では獲り合う代議員票の総数が2429で、言うまでもなく過半数を獲る候補が出たらそこで決着。途中までは各州に於ける得票率に応じて票が配分されるが、後半に大勢が決し始めるとWinner Takes Allに切り替わる事も多いらしい。


共和党予備選・第2ラウンドは、23日のNew Hampshire州。同州の予備選方式はPrimaryでもOpen Primaryで、無党派で登録した有権者は共和・民主の何れかを選んで予備選に投票出来る。この州はBlue Stateなので、そこも合わせるとIowaとは違う展開が予想される。
そこら辺の話も次回=其の四で出来たらとは思う。




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今年=2024年は人類・世界の運命が決まる天王山の1年ともうここで呼んでしまおう!

2024年の世界では、天王山や分水嶺というべき大きな選挙が目白押しなのだ。その最たるものがアメリカ大統領選挙+連邦議会選挙(Election2024)という事になるが、それだけではない。台湾の総統選・議会選挙に始まり、インドネシア大統領選挙+総選挙奸酷総選挙ロシア大統領選挙メキシコ大統領選挙+議会選挙インドの総選挙東京都知事選挙…等々が予定され、日本やUK、カナダでも総選挙の可能性がある。

これらの大部分に於いて、キーワードは「保守反撃」という事になろうか。去年後半から世界は過激な左傾化の潮流が後退し始め、その寄り戻しという意味もあって保守の反撃という傾向が彼方此方の選挙でも表れて来ている。
そして、これが2024も続くのか、それとも左傾化が再びaccelerateするのかで人類世界の運命が決せられてしまうと言っても、華厳の滝のナイアガラ!ではなく過言ではない。
今こそ左傾化をStopしなければ、人類そのものの破壊~滅亡への流れが止まらなくなると小生は断言する。


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その運命の天王山第1弾が13日に迫っている。台湾の総統選挙+議会選挙である。
与党の民進党国民党等の野党が戦うこの選挙には、与党系=内省人(元からのガチreal台湾人)中心で中国とは距離を置く→台湾独立も視野に入れる、に対し野党系=外省人(中国大陸から来た人)が強く、親中で中国共産党とも結び付く、という一番の対立軸(簡単に大雑把に言うと)がある。


与党民進党からは副総統である、頼清徳(Lai Ching-te)候補が立っている。2022年7月11・12日に安倍晋三元総理の弔問に訪日したのがこの御仁で、当時自称外務大臣だったリンホウセイ(中国共産党員?)が、「ご指摘の人物」にしてしまったのは記憶に新しい。
尚、頼氏の外国訪問の内訳は、日本=4回、アメリカ=2回、ヴェトナム・マレーシア・中国・イスラエル・インドネシアが1回ずつである。


野党系では国民党候補者=侯友宜(Hou You-yi、前新北市長)候補と、民衆党候補者=柯文哲(Ko Wen-je、前台北市長)候補という2名が立っているが、去年11月にこの2人を1本化する話があったものの不成立に終わった。
Foxconn(鴻海精密工業)創業者、Terry Gouこと郭台銘(Guo Taiming)氏も立候補を画策したが、こちらは断念している。因みに郭氏は外省人の2世。

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今回の総統選が非常に読み難いのは、去年末の時点で既に、頼清徳侯友宜両候補の間で接戦になると見られている上に、台湾の制度として1月2日以降は世論調査や情勢分析を発表する事が禁じられている為でもある。

頼清徳候補の人気は高くなく、中国(共産党)の脅威についても台湾全土で鈍感になりつつある。2019年に起きた香港への苛烈な弾圧の直後だった前回の総統選(2020年1月)とは風向きが違う。民進党政権の8年間で暮らし向きが良くならなかったと、経済政策に不満を持つ若者も多く存在する。
台湾には同じ政党が12年、16年という様に長期に渡り政権を取り続ける事には警戒が抑々強い。


総統選と同時に行われる立法委員選挙では、民進党が過半数を押さえる事は絶望視されている。2年前の地方選では民進党は惨敗し蔡英文女史が党首を辞任している。
譬え、総統選は頼清徳氏で勝てたとしても議会で少数派になって、所謂「ねじれ」状態になるのが確実と言われる。


国際情勢を大きく左右するこの総統選+立法委員選が人類と世界の運命が決する天王山第1弾なのは間違いない。よって、中国狂酸党も選挙への干渉工作に躍起で苛烈な攻勢を仕掛けているのは牛馬犬猫の類でも解る様な話だろう。
日本の人間も、日本有事は台湾有事=台湾有事は日本有事であるのを心に銘記なして13日を見なければならない。


台湾総統選・立法委員選の天王山レベル→☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(9/10)

其の弐へと続く!



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昔、「職業学生」というものが台湾にはあった。
職業が学生というのも変だと思うが、要は国民党のスパイ若しくは監視要員。留学生としてアメリカ等に潜り込み、同胞達が国民党政権に対して批判的・反抗的な言動をしていないかを監視し、党にチクるという役割。
密告するとその数に応じて金がもらえるという仕掛けでアメリカに住む元からの台湾人や留学していたりするエリートが主なターゲット。職業学生は金欲しさに誰彼となく密告する傾向があったという。こうして作られたブラックリストに載せられた人物が台湾に帰国すると、しつこい監視や各種嫌がらせ、場合によっては暗殺という事が待ち受けていた。
国民党独裁、殊に蒋介石の時代はそれこそ現在中凶が香港に対してやっている様なやり方=監視と恐怖で縛り付ける様な政治をやっていたのである。


2008年に国民党に政権を奪還した馬英九も実はその職業学生の一人だった。ハーバード大学留学中に職業学生として活動していた。
国民党の政権奪回の際、絶望した人が焼身自殺したなんていう話がある。国民党に戦後数々の酷い仕打ちをされ続けた人は国民党政権奪還に非常に暗澹とした気持ちになったのは間違いない。政府に対する抗議の自殺や自殺テロ未遂事件が頻発する。
国民党の馬英九政権は不透明な密室政治を使って台湾の中国化を推し進めようとしていた事は明らかで、台湾の人達に危機感を与えた。
物価高騰・不動産価格上昇や貧富の差の拡大が社会の閉塞を招き、大埔事件、洪仲丘事件、パスポート特別対応事件、林益世収賄事件という事件があって、馬英九政権は激しい批判と抗議の波に晒されていた。政権2期目になると、一部の特権階級が私腹を肥やし社会正義が犠牲にされるとして批判と抗議が加油されて行った。そして2014年3月ある事件が起きる。



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台湾の国会に当るのが立法院なのだが、その建物に隣接している教会がある。それは「台湾基督長老教会・済南教会」というプロテスタントの教会である。
そこには李登輝自身も生前、信者として通っていた事もあって、8月14日には納棺・火葬の礼拝も行われた。又彼の娘の結婚式もここで行われていたらしい。因みにこの教会の建立は日本時代の1916年で設計者も井出薫であった。
立法院の隣にあるこの教会、2014年3月18日に政治事件で大きな役割を果たす。レンガ造りの教会屋上から若者達が続々と飛び乗って立法院に進入、そして議事堂を占拠した。これがひまわり学生運動=太陽花学運の勃発である。
済南教会はこの学生運動を支持していて、この教会の信徒である若者の中から多数が運動に参加したという。


抑々、ひまわり学生運動(太陽花学運)とは何かというと台湾の学生らが3月18日から4月10日まで立法院(国会)を占拠し、国民党による「海峡両岸服務貿易協議」(台湾と中国とのサービス貿易協定)への承認強行に反対した事件である。

プラカードで埋め尽くされた議場の様子もさることなが ら、23日晩から翌日早朝にかけての行政院一帯における流血の強制排除、30日の17ヵ国49都市に跨る世界一斉デモにあわせた総統府前ケタガラン通りでの、整然としてゴミ一つ残さない五十万人デモが世界の人々の心を動かし有名になった。背景としては媚中が過ぎる国民党・馬英九政権に対する若者達の危機感と反発と言える。馬英九政権の特に2期目に入ってからの腐敗と社会の閉塞が大きく作用したのも間違いない。
そして中国に追随する馬政権にも、中国と同じ特質があることが明らかになり、中国という人権無視の専制国家に台湾は呑み込まるという危機感が大きくなったと考えられる。


その時使われたスローガンをいくつか挙げてみたい。「独裁が事実となったとき、革命は義務である」、「自分の国は自分で救う」、「公民不服従」、「あとは君たちのことだ」、「同胞は団結すべし、団結こそ力なり」、「私は〇〇だ。私は台湾独立を主張する」
今となっては真偽の程は分らないが、これにも李登輝が絡んでいたという話はある。教会からの立法院進入作戦について何らかの示唆を与えたのではと考える向きはある。


1990年3月の三月学運の時、総統は李登輝だった。この学生運動を通じて民主化への渇望に手応えを感じた彼は、このムーヴメントとメンバーを取り込む事で、民主化への流れを着実に進めた。そして更には民主主義台湾のリーダーになる人物も育てていった。
ゾンビの様に国民党政治が復活したら、今度は太陽花学運でダメージを食らわせた形になったのである。斯くして、この年の地方選挙で国民党は大敗し2016年に李登輝の弟子、蔡英文を擁して民進党が政権を奪還するのである。


まだもう少し書きたい事もあるので、其の拾に続く!



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李登輝の話も最初は3回位で切り上げるつもりでいたが、只今の時点で其の八。まだ数回は出来そうだ。
さて、2020年1月11日の事になるが、その日は台湾総統選挙だった。現職である蔡英文(さいえいぶん・Ts'ai Ing-wen)=民進党が再選を果たした。得票率も60%に迫る圧勝だった。
当時、日本のマスコミは殆ど注目しなかったが、米中対立が激化している中では現代アジアの「関ヶ原の決戦」ともいうべき大事な選挙だったのだ。


中共としては親中政党である国民党(中国との統一を綱領に書いている)に政権を取らせて台湾を事実上手に入れようと裏では選挙の度に色々な工作を仕掛けて来た。去年11月の地方選挙でもそうだったが、サイバー攻撃、金銭による買収、フェイクニュースを流して世論を中共寄りに捻じ曲げさせ選挙に介入しようと仕掛けている。
台湾が中共に寝返ってしまえと、アメリカのアジア戦略も大打撃を受けるどころか崩壊する。日本もアジア全体も中共に制圧されてしまうのは間違いない。
台湾の選挙はアジアの行く末を左右するだけの意義を持ってしまっている。


しかし、そんな状況下でも蔡英文はきっちり圧勝した。
李登輝にしてみれば、蔡英文は自分が見出した愛弟子。彼女が再選を果たした事はこれ以上ない冥土の土産になったのかも知れない。


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これから烏龍茶といえば台湾という時代が来るかもしれない

2000年の総統選に勝って民進党初めての政権の立役者になった陳水扁(ちんすいへん・Chen Shui-bian)なのだが、国民党と中獄凶産党の工作に嵌る様にしてスキャンダル連発となり、2008年の退任後に逮捕され今も形の上では服役中である。(病気療養の為仮釈放中)
当然、この2008年に民進党は政権を失った。蔡英文・民進党サイドはその時の悔しさを忘れていないだろう。2018年の統一地方選でも民進党は大敗したが、風向きは完全に変わり総統選は圧勝。これはトランプ様様みたいな部分はあるが、勿論、中凶への警戒感もドンドン増して行くであろう。


陳水扁も元々李登輝の弟子の様な存在だった。しかし総統2期目からスキャンダル連発になった陳水扁を李登輝が批判し袂を別つ形になった。2018年1月、陳水扁は療養のため仮釈放中となっていて、息子等を伴い李登輝の許を訪れた。こうして約12年振りの会談が実現し和解を果たした。
その際に李登輝が出した言葉は旧約聖書19章11節にある「悟りは人に怒りを忍ばせる、過ちをゆるすのは人の誉である」というものだった。



8月15日の高雄市市長補欠選挙も大きかった。
リコールと書いたが、リコールされたのは国民党の市長で同党一番の人気を誇る韓国瑜(かんこくゆ・Han Kuo-yu)
2018年の統一地方選挙で民進党が強いとされる高雄で圧勝。高雄で国民党の市長というのはある意味快挙だったが、国民党としては糠喜びみたいな形になってしまった。それどころかこれからの弱体化の兆候が見えてしまった。
ではこの韓国瑜という市長(とても禿げている)、何故リコールされたかというと、これがまた酷い話。当選直後に次期総統選挙への出馬を決め、総統選に国民党候補として出馬したその為か、市長らしい仕事はほとんどせず、夜な夜な飲んだくれた挙句に昼頃二日酔いで登庁するのはザラ。市議会に出て来たのも何と2回だけ、そこでも答弁らしい答弁はせず。


中国大陸の奴の末裔らしいと言えばそれまでだが、総統選敗北後に市長職に復帰したら待っていたのはリコールだった。ただでさえも中凶寄りな発言が目立っていた所に、2019年からの香港の惨劇が重なると高雄市民の支持を失ったのは当然だったと思われる。さすがにそれでは市民の怒りを買いリコールされるのも当然だったのだろう。
結局、補選は民進党の陳其邁(ちんきまい・Chen Chi-mai)がリベンジを果たした。投票率は42%だったが、陳氏の得票率は70%に達した。国民党は韓氏の人気に依存する状態が顕わになり、韓氏シンパとそうでない人々との間に隙間風が吹いて党自体が弱体化するとも考えられる。


其の九へと続く!



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先日、チェコ共和国のミロシュ・ヴィストルチル(Milos Vystrcil)上院(元老院)議長が世界の注目を集める演説を台湾立法府内で行った。その名言がコレ
「我是台湾人」=私は台湾人だ
これだけ聞くと、何言うてんの?チェコ人やろ自分!と言うかも知れないが、このオリジナルはJFケネディが1963年西ベルリンで行った演説 " Ich Bin Berliner "
(実際のステイトメントではEin Berliner だが、これはJFK の言い間違いで、正確にはEin は付かない)である。
このエピソードに触れた上でこのカヴァーヴァージョンになる様な発言が飛び出した。


彼のスピーチの概要は以下の通りである。
まずは立法院から立法院国会外交栄誉奨章一等奨章の記念章を頂いたことに感謝したい。台湾の立法機関の頂点にある立法院で発言する機会を得たことは大変光栄であり、心から感謝したい。(中 略)
私は、すべての民主主義者は民主主義の原則を守り、民主主義を作り出す人々を支持する義務があると固く信じている。このため、国会外交の代表として台湾を訪れ、その経験を交換し、互いに支持し、協力の範囲を拡大することができたことを大変光栄に思う。
1963年、当時アメリカの大統領だったJ.Fケネディ氏は西ベルリンで演説した際、共産主義と政権による圧迫を強く非難した上で、ドイツ語で「私はベルリン市民だ」と述べ、ベルリン市民と自由という最高の価値に対する支持を表明した。
私も同様の方法で台湾の人々に対する支持を表明し、立法院での講演を締めくくることをお許しいただきたい。「我是台湾人(=私は台湾人です)」


チェコと台湾には国交がない。チェコでも大統領以下一部の政治家等は親中である。それでも議会の長が政財界の関係者を伴って訪台団として台湾に行ったわけだが、訪台を強く望んでいたのはヴィストルチル議長の前任者=ヤロスラフ・クベラ(Jaroslav Kubera)氏であった。2019年時点で、チェコ特にプラハ市長や多くの政治家達は中共と距離を置く姿勢を明確にしていた模様で、プラハは北京との姉妹都市関係を解消し、台北との姉妹都市関係を締結した。
クベラ前議長が訪台を今年2月に予定している事が分かると、中共の駐チェコ大使(張建敏)が「訪台すれば中国市場に依存しているチェコ企業に大きな損失が出る」という戦狼外交そのものみたいな書簡を送っていた。それ以前にも親中のゼマン大統領を通じてクベラ議長の訪台を止めさせるべく圧力をかけていた
中国大使館の晩餐会に出席したのが1月17日、その3日後にクベラ前議長は急死。17日の時点で心臓に症状が出ていて、遺した言葉が「中国大使館が用意した食事や飲み物を絶対食べない様に」というものだった。
コレ、単なる病死と考えるのは少々無理がある。


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さて、李登輝の話になるが
1999年、総統だった彼が後継=2000年総統選・国民党の候補者として指名したのは宋楚瑜ではなく連戦だった。
当時、有力とみられていたのは宋楚瑜、彼は李登輝を総統に押し上げた影の立役者の一人。台湾省の首長だったが、人気は絶大。ジャージ姿に野球帽という「蔣経国スタイル」で地方遊説するので有名だった。ところが台湾省は1998年12月20日で省としての機能が凍結されていた。宋楚瑜は梯子を外された格好になって李登輝とも袂を別って無所属で総統選に立候補した。
これで国民党支持層は分裂を強いられ、本人の金銭スキャンダルが1999年末に報じられるに至り、2000年の総統選は僅差ながら民主進歩党の陳水扁の勝利となり、国民党は遂に政権の座から滑り落ちた。国民党候補者だった連戦は、陳水扁どころか無所属の宋楚瑜にも及ばずとんだ赤っ恥をかいたのである。
コレ、李登輝の書いた台本通りだったと言われている。


斯くして、国民党政権をブッ壊す事に成功した李登輝だが、来日が何度も阻まれていたのは有名な話である。70~90年代までは台湾政府の幹部であり、日本と台湾は国交がなく中共の反対もあって実現しなかった。2000年時点で200万人の人の往来がある日台間でありながら、22歳まで日本人で夫婦の会話も日本語という彼が日本の地を踏めないというのは笑止千万ともいえるが、90年代までは媚中な田中派とその流れを汲む人達の政権が続いていた事も大いに関係していると思われる
2001年、総統退任後に心臓治療の為に来日が叶ったが、そこにあったのは当時首相だった森喜朗=清和会の英断でビザが降りたからである。その際も、外務省の厄人(アジア太平洋局長)が大ウソをついてまで来日を阻止しようとしていたのである。


其の八に続く!



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