Dufftown 街角ミュージック

穏健主義の波とマイナーパワーがこの世を救う

タグ:コートロティ

ローヌ渓谷(Côtes du Rhône)を代表する銘醸であるコート・ロティ(Côte Rôtie)。その中でも " King of Classic Style " と呼べる存在の作り手がいる。それこそ、他に誰あろう René Rostaing (ルネ・ロスタン)である。このサイトでは初登場となるが、漸くここのワインを取り上げられた事が正直嬉しい小生である。

彼はそもそも、200年以上に渡って Ampuis (アンピュイ 註1)地域でワインを作ってきた一族の末裔で、1971年に親族姻族達の畑を纏める形で現在のドメーヌを創設。その当時、Côte Rôtie に所有していた畑は 2haであったが、1990年に彼の「ウト」に当る Albert Dervieux (アルベール・デルヴュ 註2)から 4haを引継ぎ、更には親戚の Marius Gentaz (マリウス・ジャンタス)からも1993年に 1.4haを引継ぎ、Côte Rôtie だけで合計7.4haを所有するようになった。
コート・ロティのみならず Condrieu (コンドリュ)にも畑を持ち白ワインを作るが、入手困難な逸品である

クラシックな造りを極める為に敢えて最新技術を導入するという、ある意味で鬼畜な作り手であるが、それも彼のこのワインに対する揺るがぬポリシー故の事である。
この作り手の Côte Rôtie で2枚看板となるのが、La Landonne (ラ・ランドンヌ)とこの Côte Blonde (コート・ブロンド)という2銘柄である。(註3



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色は非常に美しいガーネット
カンファー、クローブ、中国山椒、楠といったニュアンスが先陣を切ってきた。
そこから野苺、ラズベリーブラックベリー、ブラックチェリー葉巻、カカオ、リコリスハスカップ、スローベリー
副次的に古い時代のヴェルモットスターアニスラヴェンダー
トリュフ、ローズマリーコーヒー
更にその先にはクランベリークリムゾンルバーブカシスチェリーブランデーといったエレメンツが待ち構える。


予想したより総体的なトーンは低い。旨味感、酸、タンニンの完全にシームレス化した溶け込み感流麗さを見せる熟成感、コンスタントな強さに加えて、澄んだ深い海の様な透明感を見せ付けながら、素晴らしい持続力を発揮する。

アフターに向って一見落ちそうで落ちないで粘りを見せる、柔らかくも非常に長い非常に美しい酸によって高いレベルで統率がなされている。Côte Rôtie が本来持つ美点とはこれなりと雄弁且つ繊細に教え示してくれると言えるであろう。

1996というのは必ずしも恵まれたヴィンテージではないとは言え、流石の出来栄え。

「Guigal (ギガル)のあの基地外トリオ?それがナンボのもんじゃい!」という自信に満ちた雄叫びが聞えても来そうである。


最後に恒例となったあの形でスコアリングすると・・・ 18.5 / 20



註1)Côte Rôtie の直ぐ麓にある村で、ローヌ北部を代表するワインの聖地とも言われる。毎年1月の " Marché Au Vin " (ワイン市)というイベントは有名。
註2)ドメーヌとしての名前はDervieux-Thaize (デルヴュ・テーズ)1990年にリタイアするまでCôte Rôtie を代表する名手の一人だった。
" La Viaillere "、" Côte Blonde La Garde "、" Côte Brune Fongent " 等のキュヴェが有名だった。
註3)両者では使用する葡萄の区画も違うが、セパージュ及び徐梗率も少し違う。La Landonne はSyrah 100% で徐梗率10~20%であるのに対して、Côte Blonde ではSyrah 95%+Viognier 5% で徐梗率30~50%である。



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jumelles97n01Paul Jaboulet(ポール・ジャブレ)は超有名なHermitage La Chapelle(エルミタージュ・ラ・シャペル)のイメージが強く、実際に得意にしていて一番力を入れているのもHermitage である。
しかし、ネゴシアン物ではあるが、レベルの高いCôte Rôtie(コート・ロティ)も作っている。このワインに冠せられているJumelles は双子の姉妹という意味


1997年は、Paul Jaboulet が身売りする前で、本当にPaul Jaboulet だった時代の懐かしい貴重なワインである。
フルーティーなニュアンスが先行する。あとからスパイシーな要素が出て来る。
カシス、ブラックチェリーのジャム、ラムレーズン、ブラックベリーというあたりが少々のミネラル感ミンティーな感じを伴い入ってくる。
そこから葡萄ジュース、チェリーブランデーやカシスリキュールになって抜けて行く。 途中から、ベーコンの脂、カルダモン、白胡椒、黒コショウ、Fernet Blanca葡萄ジャムが参戦してくる。


結構Côte Rôtie らしくはなってくる。明瞭感はそこそこあるのだが、惜しいのは、余韻の長さが充分ではあるが少し物足りない事か。

Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付ければ…、17.5 / 20



Paul Jaboulet Aîné は1834年にTain de Hermitage で創業し、以来5代にわたり続いたが、1990年代位から経営不振に陥り、2006年1月に身売りをして、Château La Lagune のオーナー=Compagnie Financière de Frey の経営になった。
肥大化したBordeaux、Champagne の資本に他の地方の名門生産者が飲み込まれるという事の典型になってしまった。その地域や畑に受け継がれた精神性やテロワール(土壌)が踏み荒らされ、画一的な商業主義ワインの粗製乱造が起きる事を危惧せねばならないのである。
Frey 家の人間はPaul Jaboulet 買収に際してこう言ったらしい、「Bordeaux の洗練を植え付けてやる」。
もし本当なら、Rhône を冒涜した話であり、頭がおかしいとしか思えない!てめぇらのやってきた事棚に上げてふざけんなとしか言えない。


身売りの後、Nicolas Jaboulet はヌフパプの名門Château de Beaucastel で有名なPerrin 家のMarc Perrin と組んで、Nicolas Perrin なるネゴシアン(nègociant)を2009年に作って活動している。
Rhône の北部・南部を代表するビッグネームのジョイントになるが、以前から両家の間には親交があった。この新しいメゾンのHermitage を小生は間もなく入手する見込みである。



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Nov. 2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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