Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2016年9月、FC2 から移転。
Blairfindy1号2号から大文字左京(だいもんじ・さきょう)に改名しリスタート
旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい

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その他酒類

ジンを重連させたマティーニの件 続編

ジンを重連させたマティーニの件(当該記事はこちら)、漸くその続編が出来た

ジン(Gin)といえばその語源はオランダ語の jenever、英語なら Juniper、即ち杜松の実である。
この原型となる酒はイタリアで11世紀に作られていたとされる。
17世紀にオランダの医師 F. シルヴィウス(Franciscus Sylvius)が杜松の実を使った薬用酒を開発したのが広まり、オランダ生れのオレンジ公ウィリアム=ウィリアム3世がイングランド国王となると(1689年)イギリスで一気にポピュラーな物となった。

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ここで主役に抜擢したMARCONI 46 についてその特徴をもう一度確認すべく、ソーダでトワイスアップにして飲んでみた。又後日にはストレートでも試してみた。
コクも感じる、ジュニパーは強い。その後、苦味系薬草リキュールの様なハーブ感、更には微妙にスパイシー&フローラルな部分も追い掛けて来る。そんな所が北イタリアなのだと思った。ストレートで数回テイスティングする内に、それこそ今出来の下手なモルトウィスキーより全然美味いと確信してしまう様になった。そしてこの実験検証に際しては MARCONI 46 と合せる相手のジンは6銘柄に絞った。

レシピは MARCONI ・相方のジン共々に25cc、フレンチヴェルモット=10cc、オレンジ系ビターズ=1dsh 。
ヴェルモットはDOLIN (ドラン=フランス産 註1)、ビターズはBitter Bastards (ビター・バスターヅ)のCuracao Bitters(キュラソー・ビターズ)を使用。


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第1は、GIN LANE 1751 royal strength 47.3%=上段左側
GIN LANE(ジン・レイン)はクラフト・ジンと呼ばれる物の一つだが、比較的クラシックなテイストとされるロンドンドライタイプ
検証結果
期待値に少し届かず。口に含むと荒さとバランスの悪さが出る様な気がした。相性としか言い様が無いのだろうか?


第2は、Citadelle dry gin =上段右側
Citadelle (シタデル)はフランス産。Conac Ferrand (コニャック・フェラン 註2)がコニャック蒸留が出来ないシーズンに単式蒸留器を活用する形で、1989年の創業と同時に製造を開始。2008年に国際的コンクールで立て続けに章を取るとプレミアムジンとして大ブレーク。
ただ、コイツとの組合せも簡単に言うと萎え~っ
Citadelle 自体が繊細過ぎる傾向があるためか、膨らみが無くなり、両方の持ち味が出ていない印象。

第3は Tanqueray London Dry Gin・47.3%=中段左側
タンカレーの一般的なアイテムだが、プレミアムジンの元祖ともいえる。
この組合せは間違いの無い味に仕上がった。お互いの特色も出た上で、バランスもそれなりに取れて上手く纏った様に思えた。


第4は Tanqueray number Ten・47.3%=中段右側
タンカレーの中のプレミアムアイテムだが、見ての通り妙なボトルに変わってしまっている。
このNo.10とのコラボでは又違った味になったが、こちらは柑橘系フレーヴァーが目立つ。#10を使う方が小奇麗で透明感のある形には仕上がるが、通常のTanqueray の方がバランスは良い様に見えた。

第5は  季の美(きのび)京都ドライジン・45% =下段左側
日本でもクラフト・ジンが急激に増えて来ているが、京都蒸留所が去年からリリースしているこの銘柄はその代表格。表記上は45度となっているが、実際は45.7度で輸出用ボトルと同一度数( 80 UK proof )
ボタニカルは11種類と多くはないが、和や京都を表現すべく柚子・山椒・宇治緑茶等を使用している。季の美との組合せは普通に考えたらありえない反則的豪華コラボ。
MARCONI は葡萄からのスピリッツと思われるが、季の美のスピリッツは米由来。お互いがジンとしては高級で少量生産だが、それぞれの素性の高さが良く判る。口に含んだ時に感じた迫力はさすがで、スピリッツが良いとこんなに美味しいのかと感じさせてくれて、お互いの良さは消えてはいない。
季の美は京都を押し出したキャラクターに仕上がっていて、香味はやや大人しい。MARCONI は押し出しの強いキャラ。この2つがどういう形で結びつくかは作るまで不安があったが、そこは杞憂に終った。迫力がある分諄いと感じられる場合もあるだろう。
しかもこの超強力コラボには決定的弱点がある。それは店でサーヴィスするとなると結構な価格になるのは避けられず、特別裏メニューにするのが関の山だろうか。

第6は  GORDON'S London Dry Gin Traveller's Edition
6つの中でこれが一番だったか。香りもボディも一番上手く綺麗に仕上がった様に思われる。MARCONI の持つ押しの強さから来るパンチは明確に感じられるが、滑らか且つ軽快に流れる部分も確保出来ている様に見える。これによって件の記事における名古屋のバーテンダー氏の選択は最適解にかなり近かったという事も判った。
これと同時に、ゴードンが先日のパッケージ変更でその味も少々変わってしまったという事実も判明した。


全て同じ形のグラスを使い検証してみたが、同じレシピでグラスは変えてという形でも実験すべきだったのではという部分はある。カクテルでもグラスの形を変えると香味の出方も変わる可能性があるからである。
この極めてシンプルでスタンダードなカクテルでも色々弄ると可能性が広がってくる。近年はジンの中でもクラフトジンと呼ばれる特色豊かな新興勢力がドンドン出てきているので、本当に弄り甲斐がある様になったのは間違いない。
次はカルヴァドスの名門、Christian Drouin(クリスチャン・ドゥルーアン 註3)が作る Le Gin (ル・ジン)あたりをフィーチャーしてやってみても面白いか?




註1)Savoie(サヴォア)地方のChambéry(シャンベリ)にあるメーカーで1821年創業。1932年にヴェルモットとして初めてA.O.C. を取得している。
註2)コニャック地方でもGrande Champagne (グランド・シャンパーニュ)区域にある、Alexander Gabriel (アレクサンドル・ガブリエル)によって創業された小規模メゾン。実際のコニャックはPierre Ferrand の名で売られる。

註3)ノルマンディの実業家だったChristian Drouin Sr. が Pays d'Auge(ペイ・ドージュ)の域内に農園を買い1960年に創業、79年になって初めて市場に製品をリリース。現在は3代目のGuillaume Drouin (ギョーム・ドゥルーアン)が当主で、使用する林檎は30品種に上る。COUER de LION (クール・ドゥ・リオン)のブランド名で知られる。




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メモリーズ Beefeater Crown Jewel

この銘柄を憶えている御仁はどれだけいるだろうか?
ドライジンの中でも1,2を争う超メジャーブランド、Beefeater (ビフィーター)のプレミアムレンジの商品で、如何にもというその名は Crown Jewel (クラウン・ジュエル)
それこそこの紫色のリッター瓶で憶えている御仁も多いのではないかと…


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約8年前に終売になったこの銘柄だが、今年3月に近鉄を撮影するために三重を訪れた時、津駅近くのバーで再会出来た。
土曜の夕方というのにマスター氏は不在で女性スタッフ2名が接客に当られていた。その日がマスター氏の高校の同窓会に当っていたらしく、終了後撤収し次第店に戻られるとの事だった。小生はカウンター片隅に陣取って仕方なく1杯目はビールを頼み間を繋ぐ。
店自体がかなり古い感じでマスター氏も結構ご年配な方らしいが、バックバーにはかなり豊富な種類のボトルが置いてあり、地方都市にもこんな店があるとありえん良さみ深くしてバイブスアゲアゲである。
そして小生の目前には Nikon F4 が何故か鎮座していて、マスター氏はカメラも趣味にしていた様である。


だが、マスター氏は同窓会が長引いたらしく、中々お戻りにならない。そんな中、小生も2杯目に移行せざるを得なかった。そこで、Beefeater Crown Jewel のドライマティーニをオーダーした。この銘柄、8年位前にしれっと終売になってしまった訳なので、これを使ったドライマティーニなんてそれこそ何時以来だか思い出せない。
開けてから年月が経ってしまったからなのか、香味は少々飛んでしまっていた印象が拭えなかった。それでも現行の製品より美味いというのが凄い。
コイツの度数は47.3ではなく50度、免税店用の商品ながら事実上のフラッグシップとして自信を持って出していた物だった事は今でも容易に想像が付く。腐っても鯛、痩せても枯れてもCrown Jewel という事なのだろう
Beefeater も " 24 " とかへんちくりんな物は作らんでエエから、このクラウン・ジュエルを大々的に復活させて欲しいと願って止まない小生である。(去年僅かな量が復活販売された模様だが…)





マスター氏も戻られるや否や、大挙して乗り込んでこられた同窓生達の注文を捌くのにテンヤワンヤで、じっくりお話しする事も儘ならなかったのは残念。
結局小生が最後にオーダーしたのはこのウィスキーだった。


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Balvenie 1974-90 15yo 57.1% Singnatory dumpee bottle
超懐かしいボトルにバイブスアゲアゲ! 何つったって、Signatory (シグナトリ)のダンピーボトル
その上、ボトラーズながら Balvenie (バルヴニー)としっかり明記されているのがポイント高い
Balvenie に関してはボトラーズからの場合、蒸留所名が明記された状態でリリースされる事は殆ど無い上に、シングルモルトとして出る事も少なく、ティースプーンモルトとして出されるケースが多いのは御存知の方も多かろう。
70年代前半蒸留のスペイサイドというと、やたらトロピカルフルーティーなキャラを想起される御仁も多かろうが、これはそういう酒ではない。スペイサイド本来の酒質に忠実な面がはっきり出ていて、押し付けがましさは無くクラシックなタイプで落ち着きのあるなかなかの美酒であった


大都市圏では消費し尽された様な酒が、地方だとまだこういう形で残っている事もあるのは、見方によっては皮肉にも大都市と地方の間で愛好家の数とレベルにおいて差があるという事の証しになってしまうのであろうか?

こうして、津での結構 GJ な体験を終えて近鉄特急で宿泊地の四日市に向かい、次の日に備えたのであった。(津ではホテルが取れなかったのが残念




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What a Big Surprise! but ...

去る7月に、 GORDON'S London Dry Gin 47.3% 販売終了という話をした。
これにはバーテンダー等の御仁達も右往左往した様で、そこに愛好家達も加わる形で国内に残った在庫に群がり一気に市場から姿を消した。
先月末に神戸の Bar SAVOY に足を運んだ際、ドライマティーニを締めに頼んだが、「これ、まだあります」と GORDON'S 47.3% を見せられて迷い無くそれをベースに指定した。昔に比べれば味は落ちているものの、鉄板銘柄としての安定度とバランスは無視出来ないと改めて思った小生だった。


それから1ヶ月も経たないというのに…、世田谷のある有名酒販店=〇濃〇でこんな物を発見してしまった。
商品紹介の札には「ゴードン・ロンドン・ドライジン 1000ml 47.3% 直輸入」と書いてある。47.3%は廃止された筈で、「古い札を外し忘れたん違うか?」と思ったが、念の為、手に取って見た。


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紛れも無く新パッケージでありながら、47.3%と書いてあり、これには驚きである
何かの悪い冗談の類かと思ったがそんな事もない様である。
でも、良く見ると Traveller's Edition (トラヴェラーズ・エディション)という文字があり=ボトル下部、1000mlという容量である事からも、空港その他の免税店で販売する目的で作られた特殊仕様だと考えれば合点が行く。
47.3%というハイプルーフに対する需要は北米、アジア、オセアニアでまだまだ需要があると考えられる。(ゴードンの場合、元々が豪州仕様から始まった)
件の酒販店でも入荷して直ぐなのだろうが、結構なスピードで売れている様に見えた。小生も早速2本購入した次第。


近年になってハードリカーの業界は空港・フェリー・クルーズ船等々にある免税店のマーケットに注力している。1947年にアイルランド西部の地方空港で世界最初の免税店が生まれて今年で70年()、免税店のマーケットはトラヴェル・リテールと称されて世界中に広がり、新興国を中心に今も広がりを見せている。それこそ「第6の大陸」とすら呼ぶ所もある程である。

これはあくまでもトラヴェル・リテール向けの商品で、所謂並行品として極めて限定的なルートでしか日本に入ってこない事は想像に難くない。現に今回のこれも有名酒販店が直輸入したロットである。
となれば、一回当りの入荷量も限られて来るだろうから入手は容易くない事が予想される。この手の商品は何時仕様変更されたり消滅してもおかしくはない。

これらの事象を頭に入れながら、早速開けてジントニックで試してみたのだが…、旧型と比較して味が少々変わってしまった様な気がした。尤も、まだ1回しか試していないのではっきりした事はまだ言えないが、何れにせよ色々な意味でこの件が一安心とはならないのは確か。





)Shannon Airport (シャノン空港)はDublin (ダブリン)から西南西約190kmの場所にあり、1936年に造成が開始され1940年に開港。以前はヨーロッパ・アメリカ間のフライトの給油地としての役割を果たしていた。アイリッシュコーヒー(カクテル)はこの空港のレストランで生まれている。



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<悲報><事実上終了?>Gordon's London Dry Gin 大幅ダウン

ドライジンでも昔から超有名だった GORDON'S London Dry Gin(ゴードン・ロンドン・ドライ・ジン) に大きな異変が起きた。
ゴードンといえばそれこそTanqueray(タンカレー)Beefeater(ビフィーター)Bombay(ボンベイ) 等と並ぶ老舗一大ブランドで、小生の若かりし頃、それこそ20~30年前なんてジンといえばこれだった。



今回大幅に刷新されたパッケージは既に彼方此方の店頭で見掛けられてご存知だろうが、変わったのはパッケージだけではない。パッケージデザインが変更になると中身も微妙に変わる事は多い(悪い方に)
ただ、今回のモデルチェンジはそんな生易しいものではなく、ブランドの存在価値そのものすら揺るがしかねない一大事である。


これまでスタンダードだった47.3度が廃止になったのである


ここで改めて Gordon's Dry Gin の事を調べると…、
19世紀末までは 低度数の緑瓶・白ラベル のみだったのが、1907年、オーストラリアへの輸出用に透明瓶・黄ラベル47.3度という御馴染みのパッケージが登場し、世界的にはこちらが主力となった。
これまで47.3度・40度・37.5度(欧州仕様緑瓶)の3本立てみたいな形だったが、新しいパッケージでは47.3度が43度に落とされてしまった。ほんの数度違うというのが何だと言うかも知れないが、この違いを侮ってはならない。これは大きな差を生み出すのは目に見えている。

こういうメジャー銘柄の場合、世界の彼方此方に工場があって一種のパテント生産の様な形で大量生産されて世界中に出回っている。そういう中で43度のボトルも以前確かに存在した。
その時小生が見た43度は南アフリカでパテント生産された奴で、試しに買って飲んでみたら47.3度の物に比べてパッとしなかった様に記憶している。それももう15年以上前の事だった。


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左=つい先日までのボトル・勿論 alc 47.3%
右=1990年代流通と思われるボトル 小生も若い頃から慣れ親しんだパッケージの alc 47.3%

21世紀に入って15年以上経った現在、ジンには数え切れないほどの銘柄があって、度数もまちまちである。低いものなら37度辺りから高ければ60度に達する物もある。又、同じ銘柄でも度数の異なる複数のエディションが存在する事も珍しくは無い。ヨーロッパでは45度を超える様なハイプルーフは必ずしも主流ではない様である。(ここには EU の法律の絡みもある様であるが)
そう考えれば、47.3度という度数に何の意味があるかと言うかも知れないが、その度数が約100年に渡り維持されて世界各国に出回ってきたのが伊達や酔狂だとは思えない


今回その伝統の度数を捨てて、大幅にダウンさせた事自体、どうしても看過出来ない問題である。度数と同時に彼方此方微妙にケチって基本的な味までダウンさせて来るのも想像が付く話。
この新型をベースにしてカクテルを作るとすると、殊にマティーニ、カジノと云ったシンプルでジンの割合の高いカクテルの場合、呆れる様な事態になる事は容易に想像が付く。ジンでも所謂ロンドンドライタイプの奴に関して、カクテルベースとして使う事を考えれば45度は欲しいのである。
今回の規格変更のニュースが広まってから 旧ボトルの47.3度 が各酒販店等で売切れるまでのスピードは予想より遥かに速く、小生も何とか2本買うのが精一杯だった。プロの御仁達はおろか、愛好家達も困った事は容易に想像が付く。


メーカーとしては「世界的に広がる健康志向、ライト嗜好に合せて」といった名目を理由として掲げる気でいるのであろうが、度数を落として薄くして、その分本数を稼ぎたいというのがゴードン及びこれを支配するディアジオ(Diageo)の本音だとしか思えない。薄くして値段は殆ど変えないのだから実質的には値上げでもある。
更には「世界仕様」をやめ、ラインナップを減らす事でのコストダウンも期待した可能性がある。


ブランドの名前だけで消費者が無条件に付いて来ると思ったら大間違いである。ドライジンに限らず、ウィスキー・ブランデー、シャンパーニュ、その他諸々のメジャーブランドは何回もレベルダウンという背信行為を繰り返して来ているのは確かである。
TanquerayBeefeater の様な他の老舗メジャーから度数変更という話は無いが、何れ追随しまうのかという心配は尽きない。47.3度に慣れた Gordon's のユーザーが、今回の一件でTanqueray に流れる可能性は考えられるが、仮にそうなっても会社としてはTanquerray Gordon and Co. )なので全然OK という事かも知れない。
小生にとって Gordon's はオワコンで、取敢えずTanqueray にでも流れておこうかと思う次第である。




)1769年にGordon and Co. として創業、1898年にTanqueray と合併しTanquerray Gordon and Co.  を結成した。
1922年にDCL (Distillers Company Ltd.)に買収されて、現在はディアジオ(Diageo)の一員



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基地外変態リキュールの旅@大阪西天満

酒好きの御仁達でもリキュールに手を付けるケースは少なかろう。ヨーロッパではディジェスティフとしてリキュールを飲むという事は珍しくないが、この国では非常に稀である。
大阪西天満のある店はウィスキーのオールドボトルが豊富なので有名なのだが、そこでは古い時代のなかなか凄いリキュールも味わえるのである。そこで去年から今年にかけてそこで頂いたリキュール3種を紹介したい。


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brancamoka50s01上段左=MENT ANISE(マント・アニス)
製造者はMORONI(モロニ)という会社らしく、フランス南部で生産された物の様である。
ラベルの退色がかなり進んでいて色々な情報は読み取り難いが、聞く所によると1940年代の流通品だとか
ハーブ・スパイス系のリキュールで度数もある程度ある物は劣化し難く、寧ろ熟成している可能性すらあるから驚きである。
ミントとアニスが中心の味わいで、全体的にかなりガッツリ強烈で、強烈なウィスキーの代表選手であるLagavulin(ラガヴリン)でさえも簡単に吹き飛ばす程である。
酒自体は甘いものの、その強烈さゆえに1~2オンス程度なら飲み切れてしまう。ドライジンとステアしてショートカクテルにしてもその味は十分に楽しめるだろうか?


上段右=Gran Gerrosa Verde(グラン・ジェロサ・ヴェルデ) 40度
イタリアを代表する苦味系リキュールの Fernet Blanca(フェルネ・
ブランカ)
で御馴染みの Fratelli Branca(フラテッリ・ブランカ 註1)の品でこちらは1950年代流通
フランスのChartreuse Vert(シャルトルーズ・ヴェール)に少し近い感じのリキュールだが、こちらの方がよりあっさりしている様な印象だった。全体的にバランスの取れた味わいで好感が持てた。
こんなボトルでも家に一本でもあれば、随分とお洒落な感じで夜を過ごせそうな気がする。


上段2点は去年11月のものだが、被写体正面に当てるLED ライトが点かず、という事で撮影に苦労した上にこんな醜い絵になってしまった。使わない時には電池を抜かないと勝手に放電してあっという間に点かなくなってしまうらしい。
このしくじりを受けてそれ以来、入れる電池は小袋に入れてライトとは別けておき、使用時だけ入れる様にする事になったのである。


下段=CREMA MOKA delle antille(クレマ・モカ・デレ・アンティレ)こちらも Fratelli Branca の品で1950年代流通
こちらは今年4月の撮影で、ライトも当てて撮っている
CREMA MOKA という名の通り、所謂コーヒーリキュールコーヒーリキュールというと、専らコーヒーやヴァニラの香りばかりが強そうなイメージがあるが、こちらは一寸違う。ハーブ系の香りも豊かでスパイシー系・ウッディ系フローラル系のニュアンスも微かにある。エレメントが多く結構複雑!
無論、安っぽいヤツにある様な下品さやくどさは無く、作り手は何せイタリアを代表する薬草苦味系リキュールであるフェルネ(Fernet 註2)の本家とも言うべきF. ブランカなので、その力量とプライドが表現されている様にも見えた。
この時はモルトウィスキー2種類を頂いた後の締めとして頂いたのたが、コイツが一番光っていたかも知れない
又、この3種のいずれについても、ベースになるスピリッツ自体が丁寧に作られた物だった事も透けて見えるのであった。香味を付ける各種の原料に関しても勿論である。


関連記事=リキュールに垣間見た!ヨーロッパ食文化の底力

※記事上で重大な表記の間違いがあり、6月21日に訂正。



註1)1845年、Bernardino Branca(ベルナルディノ・ブランカ)によってミラノを本拠に創業したイタリアでも大手になる酒造メーカー
1982年にはヴェルモットの有名どころであるカルパノ(Carpano)を傘下に収めている(2001年に完全子会社化)。更にはグラッパの有名メーカー、カンドリーニ(Candolini)もここの傘下(1987~)になっている
現在はBranca International S.p.A. という持株会社の下でグループ化されている
註2)イタリアのビターな薬草系リキュールは総称してリコーレ・アマーロ(Liquore Amaro)と呼ばれるが、フェルネはその中の一種。今でも複数のブランドが存在し、Branca 以外でもVincenzi(ヴィンチェンツィ)も有名




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