Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2016年9月、FC2 から移転。
Blairfindy1号2号から大文字左京(だいもんじ・さきょう)に改名しリスタート
旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい

記事並び画像の無断使用転載はこれを固く禁ず!
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その他酒類

基地外変態リキュールの旅@大阪西天満

酒好きの御仁達でもリキュールに手を付けるケースは少なかろう。ヨーロッパではディジェスティフとしてリキュールを飲むという事は珍しくないが、この国では非常に稀である。
大阪西天満のある店はウィスキーのオールドボトルが豊富なので有名なのだが、そこでは古い時代のなかなか凄いリキュールも味わえるのである。そこで去年から今年にかけてそこで頂いたリキュール3種を紹介したい。


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brancamoka50s01上段左=MENT ANISE(マント・アニス)
製造者はMORONI(モロニ)という会社らしく、フランス南部で生産された物の様である。
ラベルの退色がかなり進んでいて色々な情報は読み取り難いが、聞く所によると1940年代の流通品だとか
ハーブ・スパイス系のリキュールで度数もある程度ある物は劣化し難く、寧ろ熟成している可能性すらあるから驚きである。
ミントとアニスが中心の味わいで、全体的にかなりガッツリ強烈で、強烈なウィスキーの代表選手であるLagavulin(ラガヴリン)でさえも簡単に吹き飛ばす程である。
酒自体は甘いものの、その強烈さゆえに1~2オンス程度なら飲み切れてしまう。ドライジンとステアしてショートカクテルにしてもその味は十分に楽しめるだろうか?


上段右=Gran Gerrosa Verde(グラン・ジェロサ・ヴェルデ) 40度
イタリアを代表する苦味系リキュールの Fernet Blanca(フェルネ・
ブランカ)
で御馴染みの Fratelli Branca(フラテッリ・ブランカ 註1)の品でこちらは1950年代流通
フランスのChartreuse Vert(シャルトルーズ・ヴェール)に少し近い感じのリキュールだが、こちらの方がよりあっさりしている様な印象だった。全体的にバランスの取れた味わいで好感が持てた。
こんなボトルでも家に一本でもあれば、随分とお洒落な感じで夜を過ごせそうな気がする。


上段2点は去年11月のものだが、被写体正面に当てるLED ライトが点かず、という事で撮影に苦労した上にこんな醜い絵になってしまった。使わない時には電池を抜かないと勝手に放電してあっという間に点かなくなってしまうらしい。
このしくじりを受けてそれ以来、入れる電池は小袋に入れてライトとは別けておき、使用時だけ入れる様にする事になったのである。


下段=CREMA MOKA delle antille(クレマ・モカ・デレ・アンティレ)こちらも Fratelli Branca の品で1950年代流通
こちらは今年4月の撮影で、ライトも当てて撮っている
CREMA MOKA という名の通り、所謂コーヒーリキュールコーヒーリキュールというと、専らコーヒーやヴァニラの香りばかりが強そうなイメージがあるが、こちらは一寸違う。ハーブ系の香りも豊かでスパイシー系・ウッディ系フローラル系のニュアンスも微かにある。エレメントが多く結構複雑!
無論、安っぽいヤツにある様な下品さやくどさは無く、作り手は何せイタリアを代表する薬草苦味系リキュールであるフェルネ(Fernet 註2)の本家とも言うべきF. ブランカなので、その力量とプライドが表現されている様にも見えた。
この時はモルトウィスキー2種類を頂いた後の締めとして頂いたのたが、コイツが一番光っていたかも知れない
又、この3種のいずれについても、ベースになるスピリッツ自体が丁寧に作られた物だった事も透けて見えるのであった。香味を付ける各種の原料に関しても勿論である。


関連記事=リキュールに垣間見た!ヨーロッパ食文化の底力

※記事上で重大な表記の間違いがあり、6月21日に訂正。



註1)1845年、Bernardino Branca(ベルナルディノ・ブランカ)によってミラノを本拠に創業したイタリアでも大手になる酒造メーカー
1982年にはヴェルモットの有名どころであるカルパノ(Carpano)を傘下に収めている(2001年に完全子会社化)。更にはグラッパの有名メーカー、カンドリーニ(Candolini)もここの傘下(1987~)になっている
現在はBranca International S.p.A. という持株会社の下でグループ化されている
註2)イタリアのビターな薬草系リキュールは総称してリコーレ・アマーロ(Liquore Amaro)と呼ばれるが、フェルネはその中の一種。今でも複数のブランドが存在し、Branca 以外でもVincenzi(ヴィンチェンツィ)も有名




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ジンを重連させたマティーニの件 

Martini (マティーニ・マルティニ)といえば犬や猫でも知っている位の超スタンダードカクテルである。基本的レシピとしては、ドライジンとドライヴェルモットを3:1でステアしてオリーブを添えてサーヴする、というものである。

ところがこのカクテル、あまりにも有名すぎて、「何チャラマティーニ」と名がつく派生レシピが星の数程存在してしまっていて、その中には最早マティーニとは到底呼べない様なものも多数あるのである。
そういうスピンオフ的な物の中では昔、横浜の或る店で覚えたスモーカーズマティーニ(ドライジンとアイラモルトを3:1若しくは2:1+Fernet Blanca 1tsp)もお気に入りで、今でも家で作ることがある。


ただそこは偏屈者の小生にとって、マティーニといえばドライマティーニである。ベースとなるのは勿論ドライジンだが、ここ数年でクラフト(ブティックともいう)と呼ばれる小規模生産で非常に特徴をもった品が沢山登場して愛好家を惑わせているww


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以前に取り上げた台湾ボトラーのMiltonduff の件で出てきた名駅エリアのバーでの話(3月)になるが、先ず最初の1杯を如何するかという所でジントニックを選択した。
バックバーに何やら所謂クラフトジンが何本も置いてあったのを見て、ベースのジンは何が良いだろうかと相談したら、左画像のボトルを紹介された。
MARCONI 46(マルコニ46)、名前だけ見ると乃〇坂46の紛い物みたいな名前だが、46は度数を表していて、グラッパでは有名なPOLI (ポリ)社のリリースするドライジンである。日本には本当に限られた数しか輸入されず、なかなかお目に掛かれない代物である。


先ずはそのジントニックを頂く。ジュニパーの主張も強く、且つスパイシーでウッディな要素も目立って全体としてのトーンはやや低めだが、後からハーブ系のテイストも出てなかなかのパンチ力を持ったボディを見せてくれる。
でもそこはイギリス的London Dry な感じではなく、そこはイタリアのグラッパ屋の作品という印象であった。

てなわけでこのジンを気に入った小生としては、これを使ったドライマティーニを頼むことにした。そこでだが、「これだけだと諄くなり過ぎると思われるので、他のジンと合せて使うようにします」とのバーテンダー氏の言葉だった。つまりはジンを重連にするという事なのだ。
彼はバランスの良いとされるGordon(ゴードン)を重連の相手として選択した。恐らくこの両銘柄を1:1で使う様な形で、MARCONIGordon共々25ml、ヴェルモット10mlという感じ(見た目からの推測)でドライマティーニを仕上げてくれた。
(右画像のGordon London Dry Ginは1990年代の物)

実はこれが非常に良く仕上がった予想以上の逸品となったのである
最初温度が低い時点では、マルコニのキャラは奥側から一歩遅れてアフターに向ってジワリと攻めて来るテイストであった。段々盛り上がって広がって行く印象だった。
後に温度が上がってくるとその表情が一変。マルコニの力強さとキャラクター、そしてスピリッツ由来と思われる微かな甘味が前面に出てくる。だが、味わい深さとバランス感は失わない。1杯で2度美味しいこのドライマティーニはそのグレードの高さも見せてくれて満足の行く物となった。
バーテンダー氏は、「カクテルは時間が経って温度が上がっても崩れない事が重要。特にドライマティーニの様な度数の高い物は飲むのに多少時間が掛かるので、そこを意識した」と語ってくれた。


意外な大収穫を得た小生は、帰京後このMARCONI 46 を信〇屋で入手して、ジン重連ドライマティーニを幾つかでも自作してみようと思い立ったのであった。
換言すれば、一つの理想になるマティーニを探す挑戦を敢行する決意が出来たと言う事か?


只今このネタの続編を製作すべく色々実験検証中!



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今からはブランデーが来ぅ~る~っ?、という件 Part 2

ブランデーの方がウィスキーよりひょっとしたらポテンシャル高くねぇ?
これは勿論、実に雑な言い方であり、語弊があるのを承知である。


小生がこういう考えをある程度強く持つきっかけがあったのである。
横浜市のある酒屋を訪れた時にこういう言葉を投げかけられた。「ウィスキーを13度位に薄めた場合、ワインに敵う訳がないでしょう。」
ワインもウィスキーも勿論ピンからキリまであるから一概には言えないが、 色々な酒を飲んでいる経験からこれは尤もだと思った。


その考えをワインからブランデーに援用して行くと、
ウィスキー等のスピリッツは穀物を糖化してシロップにしたものから造られるが、ブランデーは葡萄(果実)のジュースである。この差というものが意外と大きいのでないかと思う様にもなった。

世界に色々ある酒には気候風土や歴史といった独自の裏付けがあって存在している物が多いのであるから、各々の良さがある事は十分承知している。それらを無理矢理同じ物差しの上に乗せて貴賎を付ける気は毛頭、無い。
この国では穀物の酒ばかり飲んでいる人間が多い為か、ブランデーの能力というものが過小評価されていた事は否めない。それでもここ2年程でカルヴァドスの人気が上がって来たのである。


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左画像= SMWS C1 2 48.2%   SMWS にとってコニャックの第2弾に当たるボトル。
第1弾同様レ島(Ile de Ré)産の物、ということでその出所はCAMUS(カミュ)なのは間違いない
右画像=Domaine de Martique 1973 48% Bas-Armagnac ボトリングは2010年頃?
極小生産者のヴィンテージ・アルマニャックも最近は殆ど入手出来なくなって来た


去年4月に SMWS(ザ・ソサエティ)がコニャックをリリースした時は驚いた人もいたかも知れない。ただ、ソサエティは過去にラムをリリースしている事もあるから小生は驚かなかった。それどころか、「漸くかい!」「何でもっと早く出さへんかったんかい」という印象だった。
これ以外でも有名ボトラーであるW. Cadenhead(W. ケイデンヘッド)はこれまでにもコニャックを数回リリースしている。

コニャック、アルマニャックを始めとして、ワイン産地で作られるマール(marc)、フィーヌ(fine)更にはオー・ドゥ・ヴィー・ドゥ・ヴァン(eau de vie de vin)
葡萄以外からの物としてはノルマンディの林檎から作られるカルヴァドス(Calvados)()、アルザス等で作られる
オー・ドゥ・ヴィー・ドゥ・フリュイ(eau de vie de fruits)という具合に、これからのスター候補はまだ控えているといって良い。


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左画像=Calvados Pays d'Auge 1998 44% あの信濃屋が推すApreval(アプルヴァル)からの品。
これは京都寺町二条にあるBar Calvador とのコラボボトリングでシングルヴィンテージ
右画像=Vedrenne vieux Kirsch 45% 1990年代初頭? Kirsch なので原料はチェリー
ブルゴーニュのリキュールで有名な会社だが、嘗てはKirsch(キルシュ)等のブランデー類でも名を馳せていた。


フランスだけでも色々なブランデーがあるがそれだけでは終らない。
イタリアも粕取りのグラッパが有名だが、勿論かなりのブランデー大国である。
スペインも負けじとヘレス・ブランデー(Jerez Brandy)を擁するなど、旋風を巻き起こす能力はある。
ヨーロッパ各地のブランデーも加われば、まだまだ御宝の様な樽が彼方此方に眠っている可能性は期待出来る筈である。


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左画像=Valdespino Family Heritage Solera gran reserva 40%
シェリーの名門、ヴァルデスピノの名品。シェリーの序に造っているなどと言って侮ってはならない。
世界でもトップクラスのブランデーであるのは言うまでもない
右画像=MERITO 35 Solera gran reserva 40%
シェリーとしてはBERTOLA(ベルトラ)の名で知られるDiez Merito(ディエス・メリート)からの最上品のブランデー。このクラスにもなると流石という味わいである。
35というその名の通り、35年以上ソレラで熟成した物で、下のランクに当たるMERITO 25=25年以上の物と共に間もなく日本市場でもデビューの見込み。ただし、価格が相当なものとなる模様

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左画像=NOYAC Armenian brandy 25年 40% 1980年代のロット? 埼玉県内某所で購入。
旧ソ連のアルメニアではブランデーの生産が盛んだった。1910年創業のARARAT(アルアラト)は有名で、今でも日本にも輸入されている。
裏のラベルを見ると、樽で英国に運ばれロンドンにあるNoyac Intl. で瓶詰されたと書かれている。ARARAT の最上級品がNOYAC(ノヤク)の名を冠して売られていた。アルアラトはノアの箱舟が漂着した場所とされていて、ノヤクはノアの泉という意味である。

右画像=Christian Brothers California Brandy 40% 多分1970年代
19世紀からカリフォルニアに根付いてワイン作りを開始し、ブランデーは1940年生産開始。ポットスティルでの2回蒸留で作られる。現在はバーボンで有名なヘヴン・ヒル(Heaven Hill)の系列に属している。


そしてブランデーの可能性は欧州に限った事ではない。
アメリカでもウィスキーやジンを作り出す所謂クラフト蒸留所が雨後の筍の様に登場しているその中でも、ケンタッキー州でブランデーに注目し取り組んでいるカッパー&キングズ(Copper and Kings)蒸留所の評価が高い様である。日本国内デビューはまだなのが惜しまれるが、数年内に導入される可能性はあると小生は見る。(信〇屋あたりが放っておかないか?)
ペルーでは17世紀からピスコというブランデーが存在しているのである。ブランデーは日本でも細々とは作られていて、こういう所からでも脚光を浴びる物が出て来るかも知れないと思うと、楽しみな話だとも言える。





)カルヴァドスでもドンフロンテ(Donfrontais)区域 では洋梨を30%以上使用する事が義務付けられているので注意されたい。逆にペイ・ドージュ(Pay d'Auge)では洋梨は30%以下に制限されている。林檎・洋梨共々使用可能な品種は法律で指定されている。



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今からはブランデーが来ぅ~る~っ?、という件 Part 1

ウィスキーの人気が世界的に凄くなって、原酒不足と価格高騰が止まらないというのは既にご存知であろうが、「ウィスキー命」「モルト一筋」等と仰る位の御仁達と雖も、この状況も此処まで来てしまうとウィスキーにばかりしがみ付いてはいられないというのも事実ではないだろうか。

近年、沢山のウィスキーファンを開拓して来たその原動力となったのは1970年代迄に蒸留された原酒であったとも言える。そんな「古き良き時代」の原酒達は殆ど消費しつくされて、最早お目に掛かる事も殆どなくなってしまった。それどころか90年代の原酒でさえかなりの価格になってしまっている。
此処10年位は増産に次ぐ増産だが、大手コングロマリットに属する蒸留所は特に、効率よくアルコールを採る事が主眼に作っているのは否めない。そう考えると、原酒の品質なんて高が知れた程度に留まってしまう可能性が高い。


そんな状況下で、ブランデーに対する市場の注目度が大きくアップしているのは最早隠し様がない。
日本でブランデーというと、Cognac(コニャック)がすぐに連想される事が圧倒的に多いと考えられる。バブル時代のあの名物ピンドンコン()とかに代表される如く、成金のオッサン達が銀座辺りで豪遊しているイメージも未だに抜けないかも知れない。


ブランデーとはそもそも、果実を発酵させてワインを作りそれを蒸留したものを指す。フランス語ではEau de Vie 生命の水、つまりウィスキーと同じ起源と言う事になる。
オランダ語のBrandewijin(ブラントヴィン)=ワインを燃やした物がBrandy という言葉の起源とされる。
フランスでブランデー産地として最初に確立されたのはArmagnac(アルマニャック)だといわれ、Alsace がこれに続く感じで、彼のCognac は寧ろ後発組だった。


コニャックが何故そんなにメジャーになったのか?
コニャックはヌーヴェル・アキテーヌ地域圏(Nouvelle Aquitaine)に属し、ボルドーの直ぐ北に位置し、近隣には貿易港としても栄えたラ・ロシェル(La Rochelle)がある。
古くはワインの産地として有名だった時代もあり、欧州北部に輸出されることが多かった。ただ、ワインは酸がやたら強く品質も安定しないという事で近隣のボルドーに押されてしまう。
オランダから来た商人達はそこに眼を付けて、蒸留して売る事を思い付いたらしい。酒に強いとされる北欧人達を中心に評判を呼び、やがてイギリスの上流階級の間で人気爆発となり、その名声は一気に広まった。輸出相手に恵まれたコニャックは大成功を収めた。

一方、Armagnac はピレネーに近いガスコーニュ地域(あの「三銃士」所縁の地として有名)に属し、小規模生産者が多数を占めて生産量も低かった事もあり、コニャック程メジャーにはなれなかった。
それでもアメリカ独立戦争の際には、イギリスで人気のあったコニャックやウィスキーがボイコットされてアルマニャックの需要が高まった時代もあった。
因みにコニャックの蒸留はポットスティルでの2回蒸留で、スピリッツの度数も70度前後あるのに対し、アルマニャックの場合は独特の半連続蒸留器(アルマニャック・スティル)を使用。低速での1回蒸留で、スピリッツの度数は55~60度程度に留まる。




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左画像=コニャックの代表選手、CAMUS Napoléon 1980年代 リッター瓶
右画像=アルマニャックの代表選手 Marquis de Montesquiou Napoléon 1980年代


小生はそれこそ20代から、色々な種類や産地ののブランデーが存在することは知っていた。それなりの種類も飲んでいた。コニャック・アルマニャックという2大メジャーを含むフランス産は勿論、フランス以外の国の物も彼是試した。
ブランデーは葡萄以外の果実からも作られるから、アルザスを始めとして欧州の彼方此方で特産にもなっているフルーツブランデー(Eau de Vie de Fruits)も嗜んだ。
そういう経験の中で小生は、ブランデーの持つその能力はウィスキーのそれを上回るのではないかとも密かに思ってはいたのであった。


これ以上続けると冗長になってしまうので、Part 2 へと持ち越す!




ピンドン=ピンクのドンペリ、つまりDon Perignon rosé(=Moët Chandon のフラッグシップ)とコニャックを混ぜて、氷を入れた大きなブランデーグラスに満たしたもの。バブル時代の象徴みたいな飲み物。ピンドンコニャックもその当時と味が大きく変ってしまっているため(特にピンドンの方が)、今それを完全に再現するのは殆ど不可能。



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リキュールに垣間見た!ヨーロッパ食文化の底力

去年11月、当サイトにも度々登場する大阪・西天満のBar Rosebank に伺った時の話である。
ビールで始めて、Dewar's Pure Malt・1960年代→Glenfarclas 15y・1970年代(両方とも掲載済み)と来た後の、取敢えずの締めをと思ったので、何処かで見た様なボトルという程度の印象しかなかったが、これは面白いかも知れないと思ってトライしたのであった。


ヨーロッパ
、特にイタリアやフランスでは食後や締めにリキュールを飲むというのは今でもポピュラーな事なのだが、日本でこれをやると変態呼ばわりされるらしいwww

日本では最近でこそ、小規模生産の力作みたいなリキュールが一部で注目されてもいるが、総体的にはカクテルの材料としてしか見ていない人が多く、ストレートで飲むというだけで、完全に変人と見做されるorz


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Fernet Tonic なるリキュールで60年代のボトルである。
Fernet で有名なのはFernet Blanca であるが、それだけではなく、色々な生産者がいる。 Fernet 自体は北イタリアで作られる、アルコール度数も40度前後になる薬草主体で苦みの効いたリキュールの総称の一つと考えるべきである。このボトルもそんなFernet(系)リキュールの一つである。

Fernet 系の味わいは勿論、Vermouth Rosso(ヴェルモットロッソ)、Buton(ブトン)、Amaro(アマーロ)、Jägermeister(イェガーマイスタ)、Angostura(アンゴステュラ) 等々を想起させる要素が一杯詰まっている様な感じで、薬草苦味系オールスター的な酒に見えた。当初の期待値を大きく上回る、かなり複雑な酒質で余韻もあって、非常に楽しめる酒であった

ウィスキー等のスピリッツでイタリア仕様というと、ファンからは珍重される。その中で嘗て存在したE. Giaccone やGiovinetti & figli といった辺りの酒商は、今や伝説を超えて神話というべき存在である。リキュール類ではフランスのイメージが強いかも知れないが、イタリアもリキュール大国なのである。

60年代のボトルだから美味いんだろうといえばそれまでかも知れないが、こういう物が近現代の歩みの中で長期的に根付いて存在しているヨーロッパの食文化の底力には敬服せざるを得ない

リキュールも近年レベルダウンしているというのは、一般論的に言えば、隠し様の無い事実であるが、そういう中でも、少量生産で大変高品質な作品を出している生産者もまだ彼方此方に存在する。ウィスキー、ブランデー、ラム、ワインについては、レベルダウン、樽不足、価格高騰という状況にある中で、リキュールが今後最後の砦になるかも知れない。今の内にリキュールも掘り下げておく事は賢明で価値のある事になるだろうか。

Les Meilleurs Vins de France
的な感じで点を付けるなら…、18.5 / 20
これ位やっても良いだろう


信〇屋
さ~ん! プライベートボトリングでこういう薬草苦味系リキュール出してみませんかぁ~!



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jan. 2015)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

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