Dufftown 街角ミュージック

穏健主義の波とマイナーパワーがこの世を救う

カテゴリ: wine

Il Podere Dell’Olivos(イル・ポデレ・デロリヴォス)、これだけ聞くとイタリアワインみたいだが、要はJim Clendenen (ジム・クレンディネン)率いる Au Bon Climat (オー・ボン・クリマ)イタリア品種で作ったワインのシリーズ。
このシリーズにはNebbiolo(ネビオーロ)やBarbera (バルベラ)で作られたワインもあったが、シリーズ自体が2005年あたりで生産終了になった模様である。
クレンディネン氏がそのメインである Au Bon Climat 以外に現在も手掛けるシリーズでは、Braham Mendelsohn(ブラハム・メンデルソン)・ICI La Bas(イシ・ラ・バ)・Vita Nova (ヴィタ・ノヴァ)があるが全てフランス品種を使用している。


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今回登場の Teroldego (テロルデゴ)という品種、あまり聞かない名前かも知れないがそれもそのはず、イタリア北部・トレンティーノ・アルト・アディジェ州(Trentino-Alto-Adige)、その中でも標高2000m位にあるロタリアーノ(Rotaliano)地域の土着品種である。今でも同地域の固有種とされているが、近年ではイタリア北部の幾つかの地域で補助品種的に作られるケースが出てきている。この品種の歴史としては、ヴェローナ(Verona=ヴェネト州)周辺で生まれた物がに持ち込まれ、残されている文献からも19世紀初頭には認識されていたと考えられる。

このワイン、1998では見ての通りブルゴーニュボトルを使用していたが、2000年位からボルドー型ボトルに切り替えられている。
ここからはワイン自体のインプレッションに移るが、色はややくすんだガーネットで深度は中程度。
そしてボディについてだが、先ず以て酸は豊富というよりかなりでしゃばる。
見て取ったエレメンツを挙げて行くと…、
濃縮ぶどうジュース、ブルーベリージャム、ブラックベリー、ブラックチェリー、プルーン、スミレ

以上に加えて微かにシナモン、桧材、楠、カンファー、エスプレッソビターチョコ
時間経過と共に生キャラメルミルクチョコレートDrambuie


カリフォルニアにありがちな甘ったるさと諄さは少々厚かましい位の酸によって抑えられている。葡萄が元々じゃじゃ馬の様な酸を持っていたと考えるべきなのだろうか?
20年もの時を経てまだまだ元気は良いのだが、美しく熟成した感じはあまり出てこない。キレの良さや品という部分では今一つである。フィニッシュからアフターにかけての長さはそれなりにはある。
如何せん3000円にも満たない様な価格だった事を思えば健闘はしていると言えるだろうか?


スコアリングしてみたらその結果…、17 / 20



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今回登場のワインはカリフォルニアからのものだが、何時買ったかなんてもう覚えてはいない。それでも10年近く前に神田のワインショップで買ったのは確実な様だ。
Clos Mimi (クロ・ミミ)はサンタマリアに存在していたワイナリーだが、とにかく情報がない。
1996年にTim&Mimi Spear (ティム&ミミ・スピアー)の夫婦が始めたワイナリーで、どうやら2009年まではワインの生産を行っていた模様である。ここは自社畑を持っておらず、契約生産者から買ったブドウのみでワインを作っていた可能性が高い。2010年夏に原料のブドウを買うためのライセンスを失ったとの情報を見つけたので、2009年が最後のヴィンテージになったと考えられる。Paso Robles(パソ・ロブレス)、Santa Ynez (サンタ・イネス)地域の農家から購入した Syrah 100%のワインに特化したワイン造りをしていた様で、北ローヌの様なワインを目指していたと思われる


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ここでフィーチャーしているPetite Rousse (プティット・ルース)はその中でもエントリークラスで、この上にはBunny Slope(バニー・スロウプ)、Shell Creek (シェル・クリーク)といったボトルが存在していた。

ワイン自体のインプレッションという事になるが
先ず色を見ると、均一なくすんだガーネットで深度はかなりある。

拾い出したエレメンツを挙げて行くと…
主だった所としてはブラックチェリーシャンボールリキュール野薔薇ローズヒップ
そこから続くものとしては、ラズベリールバーブハスカップ、クローブ、シナモン焼きたてバゲットArmagnacプルーン

タンニンは変に目立たないが、酸が強くしかもシャープというか収斂性まで感じる。口の中ではそこがどうしても目立ってしまう。溶け込んだ様な感じと丸みは時間経過の後から広がって行くものの、長さはmedium to long という程度に留まってしまう。ただ、そうは言ってもニューワールドにありがちな不自然な下品さは感じられず、結構奇麗に纏まった液体である。
このワインの位置付け(エントリークラス)と価格からすると健闘してはいる。総体的にはには一寸濃いめのSaint-Joseph というイメージか。


スコアリングの結果は…、17~17.5 / 20 という微妙なものになったが、3000円程度の価格であった事を考えれば完全に「当たり」である。
このClos Mimi は非常に有能なワインメーカーだったのではないかという印象で、前出の上級キュヴェも手に入れて飲んでみたかったというのが率直な印象であるのと同時に、僅かな年数で消えてしまったのが惜しまれる




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今回フィーチャーするワインだが、生産者はDomaine de Cabasse (ドメーヌ・ドゥ・カバス)という所。
côte du Rhône village ではSéguret (セギュレ)に7ha、Sablet (サブレ)に5ha、cru (クリュ )ではGigondas (ジゴンダス)に3haを所有する。この地域のドメーヌとしては小規模であるが、並行して経営するホテルの方が結構有名でこちらがメインだといえる。
白1種+ロゼ1種+赤6種で合計8種類のワインを生産しているが、この D'Eux というワインがこの蔵のラインナップでも断トツトップになるワインで、今や値段も一桁違う。この2001年の物を購入した約10年前の時点では一桁違う所までは行っていなかったが、それでも「côte du Rhône village でこんなにするぅ?」という位の結構なお値段だったが、店の強力なプッシュに負けて買ってしまった記憶がある。(当時でも8,000円位だった記憶があるが…)


因みに D'Eux というキュヴェの生産だが、Syrah 65%+Grenache 35%というセパージュで、発酵前に葡萄を冷却し除梗、16~20日程度のマセラシオン。その後は225リットルの小樽で新樽~3年樽を各25%使用し8~10か月程度熟成する。デビューは1998年VTで年産2000~3000本程度である。


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色はルビーパープルをそれなりに残しているが、暗めで濃いめのガーネットに移行している。色自体はえげつない様な濃さではない。
最初は酸がガ~ンと押して来るが、そこは少々下品なやり方にも感じられて、タンニンも一寸粉っぽい。
そこから少しおいて第1弾のエレメンツとしてブラックベリーカシスが押して来る。その後続いてはシャンボールリキュールブラックチェリーが登場。
サブ的な要素のグループとしてはカンファー、白檀、ローズマリー(生)、ローレル(生)Angostura
ラズベリー、ハイビスカスティー黒文字
遅れて漸くKirschが出現し、更にはArmagnac


ボディの出方はやや新大陸っぽい感じだったが、時間がかなり経過した時点から、エレガンスがボチボチ出現し、出汁っぽい感じと梅酒みたいな抜けが出て来る。そしてこれと同時にアフターに掛けての伸びと膨らみが出て来る上に、それが長さ結構なレベルにまで達するという所は評価すべきである。ただしタンニンの粉っぽさは最後まで変わらず。力強さは十分以上だが、全体のバランスが今一つ釣り合っておらず精緻さに欠ける様にも思える。

総体的印象としては若さが少し残っているのは間違いないと思われ、côte du Rhône village で20年近く経って全然しっかりしているし、まだこの先5年程度は普通にもち堪える可能性は高い。でもここからもう一段大きく成長するかというと、その点についてはやや否定的にならざるを得ない。


最後にスコアリングの結果を出すと…、17 / 20


)リヨンの南からアヴィニョン近くまで南北で250kmに渡るcôte du Rhône、その全域をカヴァーするのが広域AOC であるcôte du Rhône、指定された90のコミューンで使えるのがAOC côte du Rhône villages、その中の18のコミューンでは単独の村名+côte du Rhône villages という形になる。
Côte Rôtie、Hermitage 等の特定原産地 15箇所はローヌの頂点を形成する物として、クリュ(Cru)と位置付けで扱われる。



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Domaine Denis Bachelet (ドメーヌ・ドゥニ・バシュレ)、僅か4haという規模の一寸マニアックなドメーヌ。Gevrey-Chambertin (ジュヴレ・シャンベルタン)に所在するこの超小規模生産者の当主である Denis Bachelet (ドゥニ・バシュレ)氏は1963年ベルギー生まれでこのドメーヌ自体は彼の祖父母のものだった。彼は幼少期から学校の休みの時期には祖父母の所に遊びに来ていてワインに興味を抱く様になり、16歳でボーヌの醸造学校に入学、その後1981年からワイン造りを始め、83年にはこの蔵を引き継いだ。祖父母は1973年に引退していて、祖父は81年に逝去。蔵を引き継いだ時点で畑も僅か1.8ha程で醸造・熟成用の設備も備わっていなかった。
因みに、このドメーヌが醸造所として使っている建物は元々がルイ14世の飛脚小屋だったというのである。


この蔵の所有する畑は4haと述べたが、その内訳もたったこれだけの簡単なものである。
Charmes-Chambertin grand cru =0.43ha、Gevrey-Chambertin 1er cru Les Corbeaux =0.44ha
Gevrey-Chambertin (village) =1.8ha、Côte de Nuits village =1.0ha
Bourgogne rouge=0.6ha、Bourgogne Aligoté =0.4ha
そして、大変古い葡萄樹を末永く大切に使う事がポリシーになっていて(何チャラ西日本みたいやねぇ)、樹齢の古さはここのセールスポイントでもある。それでも毎年枯死する木があるのでその植え替えが必要になってしまうという事らしい。


gev1corb2k1bachl01この蔵のワイン造りについてだが…、
リュット・レゾネ(lutte raisonnée)で栽培した葡萄は完全に除梗していて、低温マセラシオン(12~15度)を一週間以内で行い、その後に25度程度で2週間位のアルコール発酵。発酵中に2回パンチダウンして、1回だけポンプオーバーする。新樽使用率は全てのワインで30%以下に抑えられている。
今回登場する Corbeaux (コルボー)という1級畑だが、特級 Mazis-Chambertin (マジ・シャンベルタン)の隣になっていて、上部には1級畑の Les Fonteneys (レ・フォントゥニ)がある。このあたりの区画には嘗て泉があったという事で今でも適度な水分が保たれ易い土壌になっているらしい。


ここからはワインのインプレッションに入る。
先ず、色はルビーパープルを微かに残すガーネットでほぼ均一。深度は中程度で予想したよりは濃い。
拾い出したエレメンツを挙げて行くと、
第1のグループとしてはリコリス昔のFernet 系、黒文字コーヒーCognac、鞣革、乾燥ポルチーニ、Angostura
続く第2のグループはハスカッププルーン苺、ラズベリー、野薔薇、ローズヒップ、ルバーブ

更なる第3グループ的な所としてはウォッシュ系チーズ焼きたてバゲットカラメル、セミスウィートチョコ


1級畑という事もあるのだろうか?、全体として特にインプレッシヴな感じはしない。ただ、押し付けがましさや諄さは殆ど感じない。どこか抑制が効いた作りでありながら、時間と共に小生を自然と引き込んでくるパワーが出て来る。
香味の持続力といいアフターまでの長さという部分もしっかり合格点で、立ち上る香りの華やかでいて何処か官能的でありながら包み込まれる様な部分もしっかり感じられる。ボディについても酸を基軸にする様なブルゴーニュらしさもしっかり出ている。
香、味、ボディのバランスも時間経過と共に良好から非常に良好なレベルに移って行くのは好感度が高い、2001年という必ずしも恵まれた年ではないにも関わらず、まだこの先更に甘美な液体に成長する可能性も見えている。
クラシックなブルゴーニュが過不足なく体現されているのは非常にポイントが高い。

最後にスコアリングの結果は…、17.5~18 / 20 完全に18までやるのには一寸躊躇した。





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先日、50年以上前に出回っていたと思われるシェリーが売られているのを首都圏某所で発見した。でもそれは何処で保管されていたかも判らないボトルである。そこでの売価は1200円程度だったが、普通の神経なら敬遠する筈である。仮にそれが良好な環境で保管されていたとしても。
この如何にも古めかしさ爆発オーラたっぷりというボトルを見逃して帰る訳にも行かなかった。この貫禄あるボトルなら被写体としては十分で、売価を考えれば飲めたら儲けものという位の考えで購入したのであった。


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この Dry Sack (ドライ・サック)なる銘柄だが、Williams and Humbert (ウィリアムズ・アンド・ハンバート)による複数のタイプの原酒をブレンドして作るタイプの物で、銘柄自体のデビューは1906年(日本では明治時代)とされる
ブレンドされているのは Amontillado、Oloroso、PX の3種で、決してマニアックな物でも高級品でもないスタンダードな普及品である。オランダやドイツではミディアムタイプシェリー(中口から少し甘口くらい)の草分けとされ、ヨーロッパの広い範囲で今でも販売されている。
ヘレス・サーキット(Circuito de Jerez)にこれの名が付いたヘアピンがあるのを思い出される方々もおられよう。


このタイプのシェリーは殆ど飲む事が無い小生ではあったが、購入から約半月後の今月上旬に明けて飲んでみたのであった。現在売られているボトルの場合、その栓はハードリカーと同じ様な物が使われている場合が多い。円盤状のプラスティックに短いコルク栓が付いているタイプ、若しくはスクリューキャップである。ところがこいつの場合、亜鉛と思われるキャップシールを剥がすと、普通にワイン用のコルク栓が打ってあった。
約半世紀を経ていると思われるボトルであるからそのコルクの状態が思いっきり不安である。でも、ここまで来て抜かない訳にも行かないと思った小生はソムリエナイフで抜く事を決意。
ドキドキの中でやってみたその結果…、何と思いの外スムーズに壊れる事無く抜けてしまい少々拍子抜け
コルク自体はかなり短めの物であったが、譬えスタンダードなボトルでもこの時代の物は良質な物が普通に使われていたとしか思えない。


斯くして第一の関門は突破したが、果たしてそんなボトルが飲めるのか?
当初からポジれる要素はあった。それはベースになっているのが酸化熟成を長期間施したアモンティヤードとオロロソであり、度数も19~20%であったという事である。これが若し度数が15%程度でフロール熟成のフィノだったらまずお陀仏していたと思われた。


結果はというと…、普通にちゃんと美味しく飲めた
色は酸化熟成系のシェリーらしく、結構深度のあるマホガニー。ボトルの内部や底には澱がタップリ固まってへばりつく様な状態ではあった。3回に分けて飲んだのだが、途中から澱が入ってしまい濁る様になったのでペーパーフィルターで濾しながらグラスに注ぐ様になった。
味自体は然程甘い様には思えず、それでもPX (ペトロヒメネス)がしっかり効いている印象だが、特に香りに於いてはPX の主張が強かった。よってPX がブレンドされている事で「相当助けられている」と言えよう。
Palomino (パロミノ)種から作られるアモンティヤード・オロロソの原酒だけだったらここまで美味しく飲めただろうかという疑問はあるが、同時にその裏でPX という葡萄の持つ能力の高さを証明する事にもなった。
1950・60・70年代辺りに作られた酒の生命力って、ハンパないヤツが多い! 頭では分かっていても改めて実際に体験するとそこはビックリするものである。
当たるも八卦当たらぬも八卦ではあってもオールドボトルは止められなくなる小生である。





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