Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2016年9月、FC2 から移転。
Blairfindy1号2号から大文字左京(だいもんじ・さきょう)に改名しリスタート
旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい

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wine

Sancerre Les Culs de Beaujeu 2000 François Cotat

今や世界中で栽培される白品種の代表格の一つであるSauvignon Blanc(ソーヴィニョン・ブラン)はロワール渓谷(Val de Loire)が発祥地。
Sancerre(サンセール)といえば、ロワールを代表する白ワインであり、その代表的生産者を挙げるとこうなる


Alfonse Mellot(アルフォンス・メロ)を筆頭に、 Lucien Crochet(リュシアン・クロシェ)、Gitton(ジトン)、Vacheron(ヴァシュロン)、 Fouassier(フアシエ)、Etienne Daulny(エティエンヌ・ドルニ)というあたりが出て来るであろう、
そして何と言っても…!
François Cotat(フランソワ・コタ)Pascal Cotat(パスカル・コタ) 
この両生産者は従弟同士で、両者の父親(兄弟同士)が一つのドメーヌを共同経営していた。ただ、現在この両者ではワインのキャラクターが少し異なる。サンセールで初めて単一畑のワインを出す様になったのもこのCotat の家


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F. Cotat の誇る最上のSancerre は、Les Monts Damnés (レ・モン・ダネ)が有名だが、今回登場のこの一本=Les Culs de Beaujeu (レ・キュル・ドゥ・ボジュ)も同様で、両者とも勿論単一畑からの物
 

色は黄緑が入った薄いイエロー、色だけ見ると異様に若く見えてビックリ。15年経った様な風には見えない

カモミール花の蜜プリンスメロンマスクメロングレープフルーツレモン洋梨青林檎ミラベル、ミネラル類、エルダー、蜂蜜焼きたてのバゲット、乳酸飲料
更にはマンゴー、パイン、パパイアという辺りまで出て来て、微かにではあるがフレッシュストロベリー、赤スグリまで出してくる。
酸は表立って来ないものの非常にしっかりしていて、味の纏わり付き加減が非常に良い。諄さは無いが綺麗な丸みがあって非常に粘りがある。旨味の詰まった感じは充分に感じられるが、グラ部分はまだ十分に開放されてはいない。
それでも、アフターにおける厚みと長さはかなりのもの 潜在能力を未だ出し切ってはいないのは明らかで、まだまだこの先引出しはありそうである
15年以上経ってもまだまだ熟成して能力を発揮するぜぃ~という事で、Sancerre でこれだけの熟成能力があるというのは信じられないであろうが、トップクラスの白ワインの凄さを見たという事でもある。


価格は最近高騰して来ているが、それでもBourgogne の名だたる白より遥かに安い
品種も産地も全く違う物同士比べるのはナンセンスと言えばそれまでだが、Corton Charlemagne を1本買う金があったら、このワインを2・3本買えるのは事実。
2000という年はロワールでは最上級のヴィンテージとも言われるが、それをも裏付ける事象であるとも考えられる


この話を先日生麦のこの酒屋で話したら、「あそこはとんでもなく凄いんですよ! 20年位待たないとダメかも知れません…」という事になった。
この時点で開けてしまったのは完全にしくじりだったのは明らかな様である。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするならば… 18.5 / 20

 

※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jun. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい

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Barbaresco Vigneto Brich Ronchi 1996 Rocca Albino

上げている様であまり上げてないPiemonte(ピエモンテ)のネタ。
ピエモンテ、その中心は冬季五輪の舞台ともなったTorino(トリノ)。トリノはFIAT、Juventus FC、Cinzano でも有名で、彼のcasa Savoia(サヴォイア家)の本拠地であった。
そのトリノから南南東に約50㎞程行った辺りがBarolo(バローロ)、Barbaresco(バルバレスコ)というピエモンテが誇るワインの2大スターが産れるエリアである。この2大スター、小生も好きな銘柄なのだが、如何せんローヌ・南仏系最優先である上に、近年の価格高騰はピエモンテのワインも例に漏れずという事もあり、入手する機会もあまり多くない。 ピエモンテというとBarolo がどうしても目立ってしまい、Barbaresco は影が薄くなる感もあるが、それでもイタリアを代表する銘酒である。


ronchi96a今回登場のRocca Albino(ロッカ・アルビノ)、バルバレスコではGaja(ガヤ)、Bruno Giacosa(ブルーノ・ジャコーザ)等と並び称される名門とされるが、価格でいうとこの偉い2つに比べて全然安い。因みに、この蔵の敷地内にはFerrari を始めとした高級車が沢山止められているそうである。

前当主Angelo Rocca 氏は2012年10月に自家用機の事故で非業の死を遂げたが(享年64)、3人の娘達が後を継いでいる。
そしてこの蔵の2トップとして双璧をなすのがこのBrich Ronchi
(ブリック・ロンキ)とVigneto Loreto(ヴィニェト・ロレト)で、畑も違うが樽の使い方も違う。このB. Ronchi はフレンチオークのバリック(新樽)100%で作られていた事もあったらしい。しかしこれも最近は昔ながらの大樽主体に変えられている。


今回登場の1996年は先代の作品で、バローロボーイズ系のモダンスタイルの影響を強めに受けていた時代のワインである。ただここ数年、バローロ・バルバレスコ共に一時期幅を効かせまくったボーイズ系モダンテイストは影を潜めつつあり、クラシカルな作りに回帰し始める蔵が多いのは小生にとっては一寸した救いである。


さて、肝心のワインの内容に関してだが、

先ず、色は透明感と深さを感じさせ、レンガ色の少しだけ混じったガーネット
そして、拾い出せたエレメンツを挙げて行くとこういう感じである 桜材枯葉なめし皮生の和牛肉スミレ野薔薇ビターチョコ、CognacカラメルButonアッサムティーラズベリーキルシュ漬チェリープルーンエキスArmagnac タンニンはややゴツめ、酸は然程表に出ない。
フレンチオークのバリックを多用した為であろうか、Nebbiolo(ネビオロ)という葡萄、そしてバルバレスコというワインの本当の良さが出し切れていないという印象が残る。
バローロは勿論、バルバレスコの真髄もその独特な酸とタンニンの持つ力にある筈なのである。 時間がかなり経ってからグリップ感が良くなってしっかり溜る様になって広がりと重厚さは感じられる様に変るフィニッシュからアフターへとつながる所にスムーズさが今一つで何処か鈍重さが見える。そしてアフターはややドライな傾向、でも結構長い 1996という秀逸な年のワインで期待は持てたのだが、総体的には少し物足りなさが残った


Les Meilleurs Vins de France
的な感じで点を付けるなら…、17.5/20



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(May. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい

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Château de la Tuilerie Cuvée Eole Rouge 1997

Costières de Nîmes(コスティエール・ドゥ・ニーム) というと安いワインのオンパレードだと御思いの方も多かろうが、ところがどっこいこの世はそんなに甘くないww
産地としてのポテンシャルは高いと言われ、あのR. Parker Jr. (ロバート・パーカー・ジュニア)が「知る人ぞ知るローヌワイン」として、その潜在能力に異常なまでの期待を寄せた位である。
場所的にはChâteauneuf-du-Pape から南下した所にあるこの地域は、Languedoc の括りに入れるかRhône に入れるべきか迷う様な感じだが、現地の生産者達はあまり拘っていないとか?(現在はローヌ渓谷最南端部という事になっている)

eolerouge97bChâteau de la Tuilerie は1955年からワイン造りを始め、この地区で最も古い地質の場所に畑を持つ。所有する畑は98haに上り、同地区トップクラスの生産者の一つである。
そしてこのCuvée Eole Rouge / Blanc はこの蔵の上級品である。
画像にある何処かのスペーシアを想起させる金ピカラベルは2000年頃までのラベル。以降、2回のモデルチェンジを経て今ではすっかり存在感の無いラベルに変っている。


色を見ると、微かに煉瓦色の入りかけたガーネット、落ち着きを感じさせる良好な色。感じられたエレメンツとしては…、ブラックチェリー、カシス、ブルーベリーレッドチェリー、苺、ラズベリー、シナモン、クローブ、楠、八角、カカオ、ビターチョコラベンダーミント古いイタリアの薬草酒
タンニンは細かく、酸は強めでも上品、凝縮感は充分以上
ただ、全体的な溶け込みが良く、滑らかで軽やかでシームレスに流れる、心地良く全く諄くない。

 
18年半という熟成もあってか開きは早めだが、崩れる気配は見せない。梅酒の様な舌触りと喉越し、旨味の詰り具合もイイ!
勿論アフターにかけてのキープ力も結構あって、侮ってはならないどころか秀逸とすら思えるワイン。



ワシクリの序に寄る栗橋の酒屋で購入したのだが、何せこのワインの購入時の価格は4000円を切っている!大変良い買い物だったと一寸ドヤ顔になれるわけである。
成金趣味しか能が無い中国人にこんな買物は出来まいww



Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるならば…、17.5~18/20
 

Nîmes という街自体はGard(ガル)県の中心地。
Montpellier(モンペリエ=Languedoc の中心)とAvignon(アヴィニョン=Provence とRhône 境目となる)のほぼ中間位にある。

 

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Saint Joseph Les Granits 1995 Chapoutier

Chapoutier(シャプティエ)と云うと、現当主Michel(ミシェル)がローヌの鬼才と呼ばれ、特に今世紀に入ってからはErmitage(エルミタージュ)()では向かう所敵なし。価格の方も恐ろしい事になっている。
1989年、当時25歳のMichel がMaison Chapoutier での親類達のやり方に嫌気がさしていて、彼がメゾンを離れる決意を固めていた。ところが翌90年、祖父Max(マックス)との話し合いでメゾンを買い取るか、出て行くかという究極の選択をする事となり、前者を選択したMichel は父であるMarc(マール)を含む親類達を追い出すという荒療治を行った。
以来四半世紀に渡り、有機栽培、terroir(テロワール=土壌)の徹底した表現、モノセパージュ(単一品種による醸造)を推し進め、そのやり方に賛否は分れるものの、今では、Guigal(ギガル) と並ぶローヌの雄であるのは言うまでもない。


sjgranits95b実はこのワインは4年振りの登場である。2本購入した内の1本を2012年、もう1本を先日テイスティングした訳である。

中程度だが非常に綺麗なガーネット、これだけでも何処か期待出来る感じ
出て来たエレメントを挙げて行くと… レッドサワーチェリー、クランベリー、ラズベリーブラックベリー、ブルーベリービターチョコ、ココア、 なめし皮、黒胡椒、ミント、ローズマリーリコリス楠、ジュニパー、薫茶野薔薇
かなりの高レベルの凝縮感だが、酸がしっかりしてこれ自体に結構な力を感じさせるので、諄く感じない。


タンニンもまだまだ健在で、20年も経って若さすら感じる。Saint Joseph としてはかなり驚異的である。流れる様で綺麗な全体構成にして厳格さも忘れない。ローヌ北部のSyrah としてはフルーティーでソフトで若飲み的なワインが多いこのアペラシオンにおいて、こういうワインは貴重であるのと同時にSaint Joseph が持ち得るポテンシャルを思いっきり見せつけてくれる。
フィニッシュでの盛り上がりもあって、上出来の出汁の様な旨味の集積感も見えて、アフターも当然、長い


Hermitage、Côte Rôtie のトップクラスと対抗するのは如何せん辛いが、二線級なら軽く打ち負かす可能性大。

Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするならば… 18~18.5/20

この蔵のワインはErmitage の一連の「スーパースター」達(Le Pavillon、l'Orée、Le Méal、Greffieux、Ermite)ばかりに眼が行きがちだが、Côte Rôtie la Mordorée、CNDP Barbe Rac という大スターも存在する。
普段あまり顧みられないSaint Joseph でもこんなスターを作るのだから恐ろしい。
M. Chapoutier、批判される事も多いのは事実だが、こんなワインを造られたら脱帽以外にはない。



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)本来、Hermitage と記載される事が多いが、Chapoutier は何故かErmitage と記載している
 

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Saint Domingue 1998 Saint-Emilion grand cru

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埼玉県北部にあるワインショップで勧められて買ってみた一本だが、異常に長いボトルに入っていて、ボルドーとは思えない感じ。
色は結構強烈というかえげつない感じすらある。まだルビーパープルを少し残したガーネット


飲み始めたあたりで最初はトリュフ系、なめし皮系の香りがしたが、それも消えて、17年以上熟成したと思えない程若いフレーヴァーが出る。やや不自然な位ですらある。
総体的にはタンニンが突出して全体を覆う様な勢いで暴れている。マセラシオンの後で無理矢理プレスした様な感じすら受ける、相当プレスしなければこんなにはならない。


中心となる要素としては、カシス、ブラックチェリー、プルーンラズベリー、そこにプラスして、ビターチョコラベンダーミントKirsch、という感じだが、口に含んでから出て来る様なフレーヴァーが無い。無論異様にゴツいタンニンが押えてしまっているというのは事実。 時間を長く掛けて漸く落ち着く場面もあったが、右岸のメルロの本来の良い所が出ている様には見えない

バランスが兎に角悪いので、フィニッシュまで収斂性を引きずっていて、余韻も短い、何せ展開が無い、単調 新世界の安物ワインみたいで、ボルドーの恥晒しと云われても反論は出来まい。
今のボルドーにはこんなワインが仰山あるのも事実。飲んでいてこんなにイラッと来るワインも珍しいがww


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら…、15/20



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