Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2016年9月、FC2 から移転。
Blairfindy1号2号から大文字左京(だいもんじ・さきょう)に改名しリスタート
旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい

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wine

Chambolle-Musigny 1er cru Les Cras 1999 Ghislaine Barthod

ここで取り上げるDomaine Ghislaine Barthod(ドメーヌ・ギスレーヌ・バルト)をご存知の方もかなりおられるとは思うが、この蔵は1925年、Marcel Noëllat(マルセル・ノエラ)等によってDomaine Barthod Noëllat(ドメーヌ・バルト・ノエラ)として設立されたドメーヌで、その本拠は勿論Chambolle-Musigny(シャンボル・ミュジニ)村。同村内に7つの1er cru を保持していて、この村の所謂スタードメーヌであるのは言うまでもない。

1999年に前当主Gaston Barthod(ガストン・バルト)が死去して、その娘であるGhislaine が3代目として継承し今に至っている。1986年からここのワイン作りに関わっていた彼女だが、この1999年は彼女一人で取り仕切って作った最初のワインという事になる。

ghis99a先ずその色を見ると、綺麗でクリアなガーネットを湛え、この幸先良いスタートで展開に対する期待も高まる。

香りと味のエレメントを挙げてゆくと…
トリュフ、土、、ポルチーニ、ミネラルが先行
続いては野薔薇焼きたてのパンフレッシュの苺、ラズベリー、
クランベリー、グロゼイユ(赤スグリ)


勿論これでは終らず、楠、黒文字、シナモンリコリス、カラメル、
チョコレート
干し黒無花果ローズヒップ、ハイビスカスティーマロウ、ラヴェンダーミント昔のヴェルモットなんて辺りがサブキャラ的に現れる


酸が強い、まだまだ全体を引き締めているのを通り越し、全体を制している。でもこれが、本来のシャンボールの姿かも知れない。しかもその酸は強くとも収斂性はなく、タイトでスレンダーな形は一貫して崩れない。勿論これと同時に複雑さと豊かさもしっかり感じられる。

その浸透力も一貫して続き、徐々に盛り上がり更には吹け上って行く。流麗で非常にシルキーなお澄まし系の躯体で、秘められた美しいパワーというべきものを見せつつ、崩れる事もなく切れそうになっても切れずに長く続く。ただ開くのには意外と時間が掛る。


一般受けはし難い部分もあるだろうが、ワインの分かる御仁なら喜びを以て受け入れられる代物なのは間違いない。



Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするならば… 18 or 18.5 / 20





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Truchard Syrah 1998 Carneros Napa valley

このlivedoor に移転してからワインの記事を書くのは初めてと思われる。小生としては珍しく、所謂新大陸のワインを取り上げる事となった。最初に述べてしまうが、今回のワインは新大陸ワインの一般的なイメージとは違うものと言える。

この作り手であるTruchard(トゥルチャード)の所在であるCarneros(カーネロス)といえば、カリフォルニア北部の有名な産地であり、Oakland(オウクランド)より北にあり、Mendocino(メンドシノ)よりは南である。
ただ、この場所はPinot Noir、Chardonnay のイメージが強いかも知れない。それもその筈、彼のJensen(ジェンセン)が本拠を置き、Taitinger(テタンジェ)がDomaine Carneros でスパークリングを作っている。
このワイナリーの歴史を辿ってみると、Lyon(リヨン)郊外の街で生まれ育ったJean Marie Truchard(ジャン・マリー・
トゥリュシャール)という人物に行き着く。彼は1887年にアメリカに移住し、先ずはテキサスでワイン造りをスタートしたが、如何せんテキサスの暑さには勝てず失敗に終わった。
そして一世紀近い時を経て、Jean Marie の孫のTony は医師を目指していたが、その学費を払う為1972年に陸軍の医者として韓国に派遣されるが、その後直ぐ妻が大怪我をしたのを機にカリフォルニアに転勤。
その後ある時、車でナパを訪れた際、カーネロスの放棄されたプルーン畑を預金を叩いて購入する事を決断。ここからこのワイナリーの歩みが始まった。


20エーカー(8ha程)でスタートしたこのワイナリー、今や400エーカー(栽培面積は280エーカー=約113ha)で11種類のワインを造る


truchard98aこのヴィンテージである1998年、Carneros の辺りはあまり暑い年ではなかった様である。その事で収穫がやや遅めとなりハングタイムを稼げたという。葡萄が木に付いている日数が長かったという事であり、理想的なハングタイムに近かったとも考えられる。
これとは逆に葡萄の成熟が早まってハングタイムが縮まるのは本来具合が悪い事なのである。

そして当のTruchard はこの年に設備改修で大きな地下カーヴを設けているから、記念すべき年のワインとも言える。樽は全てフレンチオークで新樽使用率は30%程度という事らしい。

色は深みと艶のあるガーネット
エレメントとしては、先ずブラックベリー、カシスという辺りが先頭に立ち、影からラスベリー、苺、クランベリーリコリス、なめし皮の様な感じが付いてくる。
更にはナツメグローズマリーラベンダーローズヒップ濡れた土、腐葉土、更にはグリオッティンのチェリー焼きたてのパンまで出て来る

18年経った今でも、酸・タンニン共々引き締まってややシャープさすら感じさせ、新世界的な感じはあまり見せない。これはハングタイムを稼いだ事の恩恵と言えるであろうか。


各要素の溶け込み方もなかなか良いので、不自然な繋ぎ目も見当たらず、アフターの長さは充分というレベルで、その残り方も切れ方も綺麗で心地良い。新大陸とは思えない様な結構シリアスな部分を見せるワイン
神田にある某酒屋で勧められて買ったのだが、これは大当たりだったと言える。



総体的にはPinot Noir 的なシルエットを著していた様に見えるが、間違いなく優雅で優秀なSyrah である。ボトルを見ずにテイスティングしたら、それこそCôte Rôtie(コート・ロティ)やCornas(コルナス)の様なローヌ北部の名醸達と見間違うかも知れない
何せ彼らのルーツであるリヨンはローヌの北の入口みたいな所、受け継がれた血流をこの1本を通じて見せたくれたと表現するのは強ちだろうか?

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Brunello di Montalcino Val di Suga 1999 Tenimenti Angelini

Brunello di Montalcino(ブルネロ・ディ・モンタルチーノ)はToscana(トスカーナ)でも言わずと知れた銘醸品でイタリアワインの女王とすら呼ばれる事もある。
その中でも、Biondi Santi、Banfi、Il Colle、Salvioni、Poggio di Sotto、Case Basse 等といった生産者達はつとに有名である。



bnl-vsuga99bこのワイン、江戸川区にある店で勧められて購入した物であるが、それまでこの生産者については殆ど知らなかった。
Angelini(アンジェリニ)一家はトスカーナでも指折りの名門。そのアンジェリニ一家が1994年にこの3つの名門ワイナリーを取得し
Tenimenti Angelini が成立。
因みにその3つとは…
Val di Suga(ヴァル・ディ・スガ)=Montalcino(モンタルチノ)
Tre Rose(トレ・ロゼ)=Montepulciano(モンテプルチアノ)
Fattoria San Leonino Castellina(ファトリア・サン・レオニノ)=Chianti(キャンティ)
こうしてToscana の伝統的な銘醸地で最高レベルのワインを作り出せる生産者となったのである。

今では全体で400haを所有する上に、作り出すワインは悉くトップレベルの評価を得続けている。 畑の方ではかなりの高密度植樹(7200本/ha)を行い、ワイン造りではクラシックな作り方を重視しつつも、適度に最新の手法も入れているという。

色は煉瓦色が入った綺麗なガーネットコーヒー豆ラベンダークローブラズベリー、赤スグリプラム、プルーン、ブラックベリー森の土、枯葉、なめし皮、バルサミコ、葉巻、トリュフ苺ジャムプラリネ、スウィートチョコ、杏仁、楠フレッシュのタイム 未だまだタニックな感じは目立つものの、ゴツいという感じは無く、肌理はかなり細かく心地良い。

酸はシルキーで上品だが非常にしっかりして全体を美しく纏めている。
総体的に透明感と深みがあり、躯体は澱みなく軽快に水平方向主体に広がり続ける。軽快だが軽くは無く、凝縮度は無理なく高いが、同時にしっかり包み込んで来る。正面切ってその強さを出すのではなく、コンスタントに絶え間なく五感に染み入り続ける事でトータルな強さを感じさせる
この心地良さを言葉でリアルに表現するのは難しい、飲んでエクスタシーを感じないといけない。 一見クラシックなブルゴーニュを想起させる感じだが、実際のタッチは如何にもイタリアワインという感じがする。フランスワインには無いタッチアフターは言うまでもなく柔らかさを出しながらもかなり長い。フィニッシュの粘りもかなりある。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じて点を付けるなら…、18.5 / 20




※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jun. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

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Sancerre Les Culs de Beaujeu 2000 François Cotat

今や世界中で栽培される白品種の代表格の一つであるSauvignon Blanc(ソーヴィニョン・ブラン)はロワール渓谷(Val de Loire)が発祥地。
Sancerre(サンセール)といえば、ロワールを代表する白ワインであり、その代表的生産者を挙げるとこうなる


Alfonse Mellot(アルフォンス・メロ)を筆頭に、 Lucien Crochet(リュシアン・クロシェ)、Gitton(ジトン)、Vacheron(ヴァシュロン)、 Fouassier(フアシエ)、Etienne Daulny(エティエンヌ・ドルニ)というあたりが出て来るであろう、
そして何と言っても…!
François Cotat(フランソワ・コタ)Pascal Cotat(パスカル・コタ) 
この両生産者は従弟同士で、両者の父親(兄弟同士)が一つのドメーヌを共同経営していた。ただ、現在この両者ではワインのキャラクターが少し異なる。サンセールで初めて単一畑のワインを出す様になったのもこのCotat の家


fcotat2000cb02

F. Cotat の誇る最上のSancerre は、Les Monts Damnés (レ・モン・ダネ)が有名だが、今回登場のこの一本=Les Culs de Beaujeu (レ・キュル・ドゥ・ボジュ)も同様で、両者とも勿論単一畑からの物
 

色は黄緑が入った薄いイエロー、色だけ見ると異様に若く見えてビックリ。15年経った様な風には見えない

カモミール花の蜜プリンスメロンマスクメロングレープフルーツレモン洋梨青林檎ミラベル、ミネラル類、エルダー、蜂蜜焼きたてのバゲット、乳酸飲料
更にはマンゴー、パイン、パパイアという辺りまで出て来て、微かにではあるがフレッシュストロベリー、赤スグリまで出してくる。
酸は表立って来ないものの非常にしっかりしていて、味の纏わり付き加減が非常に良い。諄さは無いが綺麗な丸みがあって非常に粘りがある。旨味の詰まった感じは充分に感じられるが、グラ部分はまだ十分に開放されてはいない。
それでも、アフターにおける厚みと長さはかなりのもの 潜在能力を未だ出し切ってはいないのは明らかで、まだまだこの先引出しはありそうである
15年以上経ってもまだまだ熟成して能力を発揮するぜぃ~という事で、Sancerre でこれだけの熟成能力があるというのは信じられないであろうが、トップクラスの白ワインの凄さを見たという事でもある。


価格は最近高騰して来ているが、それでもBourgogne の名だたる白より遥かに安い
品種も産地も全く違う物同士比べるのはナンセンスと言えばそれまでだが、Corton Charlemagne を1本買う金があったら、このワインを2・3本買えるのは事実。
2000という年はロワールでは最上級のヴィンテージとも言われるが、それをも裏付ける事象であるとも考えられる


この話を先日生麦のこの酒屋で話したら、「あそこはとんでもなく凄いんですよ! 20年位待たないとダメかも知れません…」という事になった。
この時点で開けてしまったのは完全にしくじりだったのは明らかな様である。


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Barbaresco Vigneto Brich Ronchi 1996 Rocca Albino

上げている様であまり上げてないPiemonte(ピエモンテ)のネタ。
ピエモンテ、その中心は冬季五輪の舞台ともなったTorino(トリノ)。トリノはFIAT、Juventus FC、Cinzano でも有名で、彼のcasa Savoia(サヴォイア家)の本拠地であった。
そのトリノから南南東に約50㎞程行った辺りがBarolo(バローロ)、Barbaresco(バルバレスコ)というピエモンテが誇るワインの2大スターが産れるエリアである。この2大スター、小生も好きな銘柄なのだが、如何せんローヌ・南仏系最優先である上に、近年の価格高騰はピエモンテのワインも例に漏れずという事もあり、入手する機会もあまり多くない。 ピエモンテというとBarolo がどうしても目立ってしまい、Barbaresco は影が薄くなる感もあるが、それでもイタリアを代表する銘酒である。


ronchi96a今回登場のRocca Albino(ロッカ・アルビノ)、バルバレスコではGaja(ガヤ)、Bruno Giacosa(ブルーノ・ジャコーザ)等と並び称される名門とされるが、価格でいうとこの偉い2つに比べて全然安い。因みに、この蔵の敷地内にはFerrari を始めとした高級車が沢山止められているそうである。

前当主Angelo Rocca 氏は2012年10月に自家用機の事故で非業の死を遂げたが(享年64)、3人の娘達が後を継いでいる。
そしてこの蔵の2トップとして双璧をなすのがこのBrich Ronchi
(ブリック・ロンキ)とVigneto Loreto(ヴィニェト・ロレト)で、畑も違うが樽の使い方も違う。このB. Ronchi はフレンチオークのバリック(新樽)100%で作られていた事もあったらしい。しかしこれも最近は昔ながらの大樽主体に変えられている。


今回登場の1996年は先代の作品で、バローロボーイズ系のモダンスタイルの影響を強めに受けていた時代のワインである。ただここ数年、バローロ・バルバレスコ共に一時期幅を効かせまくったボーイズ系モダンテイストは影を潜めつつあり、クラシカルな作りに回帰し始める蔵が多いのは小生にとっては一寸した救いである。


さて、肝心のワインの内容に関してだが、

先ず、色は透明感と深さを感じさせ、レンガ色の少しだけ混じったガーネット
そして、拾い出せたエレメンツを挙げて行くとこういう感じである 桜材枯葉なめし皮生の和牛肉スミレ野薔薇ビターチョコ、CognacカラメルButonアッサムティーラズベリーキルシュ漬チェリープルーンエキスArmagnac タンニンはややゴツめ、酸は然程表に出ない。
フレンチオークのバリックを多用した為であろうか、Nebbiolo(ネビオロ)という葡萄、そしてバルバレスコというワインの本当の良さが出し切れていないという印象が残る。
バローロは勿論、バルバレスコの真髄もその独特な酸とタンニンの持つ力にある筈なのである。 時間がかなり経ってからグリップ感が良くなってしっかり溜る様になって広がりと重厚さは感じられる様に変るフィニッシュからアフターへとつながる所にスムーズさが今一つで何処か鈍重さが見える。そしてアフターはややドライな傾向、でも結構長い 1996という秀逸な年のワインで期待は持てたのだが、総体的には少し物足りなさが残った


Les Meilleurs Vins de France
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