Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2016年9月、FC2 から移転。
Blairfindy1号2号から大文字左京(だいもんじ・さきょう)に改名しリスタート
旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい

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wine

CNDP cuvée réservée 2000 Domaine du Pegau

Domaine du Pegau (ドメーヌ・デュ・ぺゴー)といえばあのクソ漫画「神の何チャラ」にも登場して日本でも有名になった作り手。

この蔵の歴史は17世紀後半まで遡るらしいが、当初はオリーブオイルを中心に生産していてそこで資金を稼ぎ、ワインを本格的に作り出したのは18世紀に入ってからの模様。ただ、自社元詰めを始めたのはそれから250年経った1987年の事。現当主のPaul Feraud (ポール・フェロー)氏の娘、Laurence (ローランス)女史がドメーヌに加わった時であり、そこからの快進撃は凄まじいとすらいえるレベルかも知れない。

cndppegres2k01小生がこのドメーヌに出会ったのは彼是20年位前だった、当時交流があったある人から勧められ、当時は値段も結構安かった事で、1990年のヤツを買ったのが馴初めという訳である。
作りはクラシックな要素が強く、葡萄は除梗せず(先ずココが小生を萌えさせる)、発酵はコンクリの桶で行い、熟成は大樽使用(3000~6000リットル程度)の新樽無し、フィルター掛けも無しである。
因みに、使用する葡萄の比率としてはGrenache noir(グルナッシュ・ノワール)=75%、Syrah(シラー)=20%、残り5%がその他諸々という模様


色は暗めのガーネット、色だけ見るとかなり熟成感がありそうだが…さて実際は?
第1陣で中心的な部分としてはブラックチェリー、ブラックベリーリコリス、黒胡椒、西洋杉、ブルーベリー
第2陣として、なめし革、腐葉土、煎ったカカオプルーンエキスリエージュシロップ、微かにカンファー
更にはラベンダータイム、オレガノナツメグといったあたりが加わってくる。
フィニッシュとアフターで eau de vie Kirsch、eau de vie framboiseの感じがそれなりに出てくる。これは優秀なGrenache noir を主体にしたCNDP の特徴としてよく見られるものである。特に熟成をある程度重ねた場合顕著になると思われる。
最初はタンニンがやや目立つ、しかも甘苦系な感じ。酸が後からしっかり現れてくるが、甘苦系なニュアンスがやや強い。
それでも時間と共にグズグズに崩れたりする事はなかった。アフターは力強く粘りと伸びもあって勿論長い。全体としては期待以上だったか。


Les Meilleurs Vins de France 的なノリでスコアリングするなら… 18.5 / 20

ここの最上級品である Cuvée da Capo (キュヴェ・ダ・カポ)は最良年にしか作られず、しかも前出のクソコミックのお陰もあってか今や幻のワイン同然になり、価格も凄まじいレベルに。それが作られない時はその代りにCuvée Laurence (キュヴェ・ローランス)が作られるという事らしい。こちらは入手のチャンスもそこそこあって価格もまだ辛うじて現実的かと思われる。
この2つのスペシャル品の下に位置するこのワイン=CNDP cuvée réservée (レゼルヴェ)だが、それでもトップクラスのCNDP である事は明確である。15年位待てると報われるというのが小生的にはナイスで、これでも充分だとも思える。





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Montevertine riserva 1995 Toscana IGT

ワインの名も、蔵の名も Montevertine (モンテヴェルティーネ)この生産者のフラッグシップは Le Pergole Torte (ル・ぺルゴール・トルテ)だが、その下に当るこのMontevertine も高評価。今から15年以上前に都内某所の店で、当時そこに付いていたソムリエに勧められて買った記憶がある。

montvt95aこの生産者はChianti classico DOCG(キャンティ・クラシコ DOCG)の中でもRadda in Chianti (ラッダ・イン・キャンティ)という標高の高い場所に畑を構えていて、その歩みは1967年に当時鉄鋼業を営んでいたSergio Manetti (セルジオ・マネッティ)氏が5エーカーの畑を購入したところから始まったので、今年で丁度50周年を迎える事になる。
最初のリリースは1971年VT で当時はChianti Classico を作っていたが、1977年にその枠を超える Le Pergole Torte の生産を開始。
その後1980年代になると遂にChianti Classico の生産を辞めて、IGT 規格のワインに完全にフォーカスした。
以前は Il Sodaccio (イル・ソダッチオ)というワインも生産していたが、1998年で終了した。(畑の改植のためらしい)


Le Pergole TorteSangiovese (サンジョヴェーゼ)100%でフレンチオークのバリックを多用する典型的スーパータスカンであるのに対して、このMontevertineSangiovese 90%にCanaiolo(カナイオロ)と
Colorino(コロリノ)を混醸
してスラヴォニアンオークの大樽を使う。こちらはChianti Classico DOCG を付けて売る事も可能なのであるが、そういう事はしない。それは生産者の意地、プライドそして、こだわりと云う事だろう。
何れにせよかなり忍耐強く熟成させないとその真の姿を現さないという少々厄介なワインらしい。



色はやや明るめでレンガ色に近いガーネット
香味の要素が色々あっても20年を超える時間の中で溶け込んで一体化しているので、分析して挙げて行くのは少々難しいが中ではあるが、拾い出したものを挙げて行くと…
トリュフ、土、ティートゥリー、楠サワーチェリーブラックチェリーという辺りが先頭に立つ。
それらを追いかける形でビターチョコ、なめし革、モリーユ、乾燥ポルチーニという所が出てくる、
そしてそこから更に苺、ラズベリー、リコリス、ミントFernet BlancaCognac、刻みタバコの要素が出て展開する。

総体的に少々枯れかけた様にも見えるが、酸が非常に綺麗でえぐい感じは無い。酸が全体を貫いて、柔らかく同時にブレがなく尚且つシームレスな躯体
酸だけでなく、旨味感も柔らかいがかなり強く終始崩れる事なく、水平方向にも垂直方向にも広がる。更にはこの両者が一体となって、シルキーなタッチの非常に上品で美しい液体を作り出す。淡麗に見えて長く美しく力強い。
1995年はトスカーナでも偉大なヴィンテージの一つであり、しばしば同じ位ハイレベルな1997年・99年と比較され、95年はその中でも少々玄人好みのキャラとされる。ヴィンテージのキャラとこの生産者の作りが上手くマッチしているのも間違いなかろう。


Les Meilleur Vins de France 的なノリでスコアリングすれば… 18.5 / 20




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単なる一国の山火事では済まないか?

カリフォルニアで山火事は毎年の様に起きているが、今回の奴は桁が違った様である。
同州の北部にある Napa(ナパ)Sonoma(ソノマ)といったワインの大産地を直撃したというのが大きい。ワインは今やカリフォルニアの一大産業でもあるが、そこに齎された被害は計り知れないものとなる可能性が高い。
ブドウ畑が大きなダメージを受けてしまうと、植え替えどころか畑の土の作り直しまで迫られるであろう。そこから苗木が育ってワインが造れるようになり、そして以前のクオリティを回復するまで10年以上は楽に掛ってしまうと思われる。
再建資金が確保しきれずに潰れるワインヤードが続出する事も十分に予想される。加えて、ワインの世界でも膨張した大資本が寡占化の波を大きくしているが、これを機にその動きを一気に加速させる事も想像に難くない。

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当サイトで取り上げたカリフォルニアワイン達=左はHavens (ヘイヴンズ)、右はTruchard(トゥルチャード)

この件がカリフォルニアの話だけで済むなら小生としてはあまり困らない。カリフォルニアワインは圧倒的に北米市場で消費されるが、アジア等の市場にも出回る。世界の中でも北米はワインの一大消費地である。北米マーケットの動向が変化すれば、それは世界中に波及する。カリフォルニアワインの供給が大幅に減る(特にプレミアムレンジ以上)という事は、欧州やその他のワインの需給にも影響が出る事も意味してしまう。
実際の需給バランスの変化が明らかになる以前に、需給逼迫で高騰するという機運が「拡散」されるだけで相場は一気に高騰する。

小生の予測としてだが、これまでカリフォルニアの所謂カルトワインを漁っていた資金が、先ずはボルドーに流れ込むと考えられる。近々のボルドーのプリムール( primeur =新酒)相場の動きが一つのベンチマークにはなりそうではあるが、世界的にキャッシュフローは過剰気味で、今回の山火事で投機的資金がワインに一気に流れ込む契機が生ずる可能性は高い。


ボルドーが更に高騰すれば、当然の如くフランスの他地域、欧州各地の銘醸達も一気に引っ張られて高騰の連鎖が起きることも容易に想像が付く。ワイン相場の世界的高騰は又一段と進むと予想される。

結論:いつも通り、全く馬鹿馬鹿しくて話にならぬ!



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Torrepieve Chardonnay IGT 2008 Tenuta Santa Maria

この作り手、正しくは Tenuta Santa Maria di Gaetano Bertani(テヌータ・サンタ・マリア・ディ・ガエタノ・ベルターニ)というらしい。G. Bertani は Veneto(ヴェネト)州を代表するワイン蔵の一つでもあり、Valpolicerra(ヴァルポリチェラ)Soave(ソアヴェ)といったワインでも有名である。

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この Torrepieve(トレピエヴェ)というワインは、Verona(ヴェローナ)の東約10マイル程の場所にある畑で造られ、使われる Chardonnay は1990~1993年にかけて植樹された物である。
収穫は9月上旬から中旬にかけて行われ、発酵と初期の熟成は50%がオークの小樽で、残りはステンレスのタンクで行われる。翌年3月にその両方のワインがアセンブルされて10ヶ月追熟を受けた後ボトリングされる、との事。


色は若干ゴールドの入った イエロー
白桃 洋梨 ミラベル 焼き林檎 花梨 マスクメロン ゴールドキウィ 蜂蜜 、ジャスミン、
ローマンカモミール ミントChartreuse Jaune 乳酸菌系飲料 焼いたアーモンドクリーム カスタード
シャルドネのワインとしては良くある要素を大体揃えて来た様に思われる。少しだけ出た熟成感と共に丸みを持った躯体になっている。酸は程々で、ピュアな果実味も強く出てもいるが、少々甘ったるさも感じてしまう。
ブルゴーニュというより新世界のシャルドネのノリが強めに出てしまっているのだろうか?
アフターもそこそこの長さはあるが、伸びには少々欠けるきらいがある。諄さ・単調さ・野暮ったさといった所がやや目立つ展開に引きずり込まれてしまうのが残念。

Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとすれば… 16.5 or 17 / 20




先月末に、このワインを輸入した業者の直営店(西宮市にある)に足を運んだ際、まだ棚にこのワインが残っていた事もあって、このテイスティングでの印象を店の人に話したら、その人も小生と同じ感想を持っていたのだという。
その店の在庫を見ると、摂津市の千里丘にあった頃の物(2004年頃まで)はさすがに見当たらなかったが、箕面市坊島にあった頃(2013年頃まで)に輸入された品はまだ結構残っている。そんな慌てず騒がすじっくり売ろうという姿勢には好感が持てる小生である。




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Mas de Daumas Gassac Rouge 1998

Mas de Daumas Gassac(マ・ドマ・ガサク)といえば、南仏でも指折りの銘醸品となったが、その創業者である Aimé
Guibert(エメ・ギベール)氏が去年5月中旬に91年の生涯を閉じた。(ドメーヌ自体は2000年から子供達への引き継ぎを開始)

このドメーヌは1970年、Languedoc(ラングドック)のAniane(アニアーヌ)という所で産声を挙げた。パリの皮革メーカーの経営者だったギベール氏が、Montpellier(モンペリエ)近郊のVal de Gassac(ガサック渓谷)に農場を購入したのがきっかけ。
そして、ボルドー大学教授で地質学の権威だったHenri Enjabert(アンリ・アンジャベール)氏から、その土地がボルドー系品種と相性が良いと教わって、1972年に Château La Mission Haut Brion(Ch. ラ・ミッション・オーブリオン)から
Cabernet Sauvignon(要するにカベソー)の苗木を譲り受けて先ずは10haを植樹した。
そして、当時ボルドー屈指の醸造家で大学教授でもあったEmile Peynaud(エミル・ペイノ)氏の協力を得てワインの質の向上に取り組むと、世の評論家達を悉く唸らせてその名を欧州に留まらず世界に広げて行った。


創業から半世紀近くを経た今、現在は森林に囲まれた中に合計52haの畑が点在するまで拡張している。此処の葡萄栽培の重要なポリシーの一つが多様性で、畑に植えられる葡萄はトータルで50品種近くに上る。
しかも古い品種と古い苗木を大切に使いましょう運動を頑固に展開し、市販のクローンは使わないのもポリシーとの事。


gassac98aワインのデビューは1978年ヴィンテージ。その後はあっという間に「南仏のラフィット」、「ラングドックのグランクリュ」等と持ち上げられていちびったのは有名な話。
赤と白の両方を生産するが、赤のセパージュはカベソー80%~90%にその他10品種を混醸、白はChradonnay(シャルドネ)及び
Viognier(ヴィオニエ)主体にその他6種類をブレンドして作られる。


(テイスティングは今年の4月)
色はかすかにルビーパープルを残したガーネットだが、決してガッチリ濃いような色ではなく、寧ろ上品でクリアな感じ。

土、シナモン、楠、西洋杉、腐葉土、というエレメント群がが先行し、その後続くのがカシス、ブラックベリー、ブラックチェリー、
シャンボールリキュール
Armagnac干し葡萄、スターアニス、
アニス、スミレ
更には数回ジュニパー(杜松の実)を微かに感じ取る場面も

最初は酸が強く感じたが、後に果実味が主体になって、旨味感も非常にしっかりしているが、まだ少し硬さと閉じ込められたニュアンスが見受けられた。それでも何かが突出している様な傾向は無く、押し付けがましさも感じられず、綺麗に纏っていて古き佳き時代のワインというラインが見える。これがギベール夫妻の思い描く世界なのだろうか?


ただ、余韻はmedium long to long という微妙な感じで、フィニッシュに掛けての盛り上がりも期待ほど大きくは無いが、もう少しだけ熟成を重ねさせると更に覚醒するかも知れないが…、そこは微妙かも知れない


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