Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2016年9月、FC2 から移転。
Blairfindy1号2号から大文字左京(だいもんじ・さきょう)に改名しリスタート
旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい

記事並び画像の無断使用転載はこれを固く禁ず!
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wine

Crozes-Hermitage La Guiraude 2001 Alain Graillot

Alain Graillot(アラン・グライヨ)といえば、Crozes-Hermitage(クローズ・エルミタジュ)の中でも名手といわれる所の作品。このLa Guiraude(ラ・ギロード)は所謂スペシャルキュヴェ。
Crozes-Hermitage なんて日常消費用的なイメージの付き纏うアペラシオンだが、このクラスのワインになるとこれは当て嵌まらない。


guiraude2k1b

北ローヌの2001は優秀な年と言われるから期待度も高い。10年以上前に名古屋に行った際に5000円弱程度で購入したボトルだった様に記憶しているが、今となってはこの作り手・このキュヴェ共々見掛ける事が殆どない。
色はそこそこの深度を持ったガーネットで均一性がある。
煎ったカカオ、なめし皮、黒文字、トリュフ、モリーユ、腐葉土…てな感じの暗いトーンで始まる。
時間の経過もあってブルーベリー、カシス、ブラックチェリー、プルーンバルサミコ、黒無花果、リコリス、クローブという展開となる。
微かにラベンダーローズマリー、ジュニパー、和山椒というニュアンスが追加的に感じられる。

酸は力強いが滑らかにして美しさを感じさせて、そこに収斂性は感じられない。その躯体は時々緩むが、基本的にまだタイトで内向的である。
比較的すんなり終るのかと思いきや、一旦飲み込んでからの反撃がかなりある。果実味と旨味感がさり気無く盛り上がって、これがなかなか消えず、かなりの時間持続を見せる。Crozes-Hermitage としたら出色の存在であるのは明らかで、Côte Rôtie やHermitage 等ともある程度対抗し得る一本かも知れない。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするなら…、18 / 20



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Chinon Clos du Chêne Vert 1997 Charles Joguet

Charles Joguet(シャルル・ジョゲ)は旧ブログ時代にも取り上げた事のある作り手だが、その時の物とはヴィンテージこそ同じだが別のキュヴェ。ロワール渓谷(Val de Loire)を代表する赤ワインのChinon (シノン)でもトップを争う作り手
ここのChinon は畑毎に違うキュヴェとして造られているので、何と最大で8種類も存在する。
この1997年を以てシャルルは引退し、ドメーヌは彼をサポートしていた者達に引き継がれた。1957年に芸術家志望だった彼が父の死と共にその夢を捨て、ドメーヌを引き継いでから丁度40年に当たる時だった。
参照記事=Chinon Clos de la Dioterie 1997


joguet97cvert01このラベルを見ると、Chêne Vert という名の通り、緑の楢の木がデザインされているのが判る。

それはともかく、先ずワインの色だが…
艶と透明感のあるガーネット、深さは中程度

拾い出せた要素を挙げて行くと
焼きたてのバゲット、リコリスArmagnacスミレ野薔薇
苺、ラズベリー、クランベリー、スモモ、コケモモ、ルイボスティー
その後微かにトリュフ、マッシュルーム、乾燥きのこ類
追加的にイタリア系薬草リキュールブラックベリー、ブルーベリーナツメグ、シナモン、オールスパイス、セミスウィートチョコ

如何にもこの作り手らしいエレメントのラインナップ。赤い要素が多い。そして、上質なお澄ましの様な旨味の出方。
 
味わって行くとこのワインの主役は何と言っても酸だと気付く事になる
その酸に透明感と深度があり、尚且つ滑らかで力も感じさせる上で、このワインのシームレスな躯体を纏めている。各要素の溶け込み方のバランスは素晴らしい

アフターにかけての盛り上がりは控えめだが、伸びはそれなりにある。
 
Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けてみると… 17.5~18 / 20

購入したのは15年近く前だったと記憶しているが、これが3000円台で買えるなら誰も文句は言わないであろうが、今となってはさすがに無理である。



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Barolo Bussia 2000 Aldo Conterno

Aldo Conterno(アルド・コンテルノ)は彼のGiaccomo Conterno(ジャコモ・コンテルノ)から1969年に分かれた蔵。
そのワイン作りのスタイルだが、樽の影響を最小限以下に抑えるために、スラヴォニアン・オーク(Slavonijan oak )の大樽しか使わないという非常にクラシックな作りが徹底されている。今でこそ代替わりして新しい技術も導入されているが、基本的な作りは変わっていない。
この2つのConterno、両者ともBarolo はおろかイタリアワインを代表するスーパースターであるのは言うまでもない。

 
aldobussia2k01
これは10年位前に名古屋のワインショップで購入した様に覚えているが、開けたのはつい先日。因みに、その時の価格は6000円台だったと記憶している

色は微かにレンガ色を含むガーネット。然程濃いわけではないが、深く、艶やかさもある。

 
最初にインパクトを作ったのは、酸! その力と美しさには早々といいね!マーク

ブラックチェリーラズベリーレッドカラント、苺Cognac、クローブ、シナモン、ローレル、黒文字、アッサムティー、煎ったカカオ、
リコリス
スミレナツメグクランベリー、野薔薇
最終的にはFernet 系リキュールやChina(キナ)系リキュールを想起させるニュアンスも加担してくる

力強くも、決して強引にならない。今時のワインにありがちな一種のジャイアン的強さとは厳しく一線を画すものである。
ワイン自体は快晴の冬空の様な深い透明感を現じながら、その旨味感は盛り上がりと伸びを見せて、五感に染み入りながら延々と響き渡る様にアフターへと続く、その持つ持続力もハンパないのである
これでも十分にトップクラスのBarolo である


これが実はこの作り手のBarolo の一番最低ラインに当たるというのは信じられない。ここのBarolo でも更に上位になる銘柄=Colonnello(コロンネッロ)、Cicara(チカラ)、Romirasco(ロミラスコ)等はそれこそ超弩級のスーパースターなのは疑い様が無いであろう。その辺の価格も今となっては超弩級だが…

もし仮にLes Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら… 18.5 / 20


)クロアチア東部の高地にあるワイン産地にして、オーク材の産地でもある。ここのオークがイタリアに輸出されてワイン樽に使われている。




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Chambolle-Musigny 1er cru Les Cras 1999 Ghislaine Barthod

ここで取り上げるDomaine Ghislaine Barthod(ドメーヌ・ギスレーヌ・バルト)をご存知の方もかなりおられるとは思うが、この蔵は1925年、Marcel Noëllat(マルセル・ノエラ)等によってDomaine Barthod Noëllat(ドメーヌ・バルト・ノエラ)として設立されたドメーヌで、その本拠は勿論Chambolle-Musigny(シャンボル・ミュジニ)村。同村内に7つの1er cru を保持していて、この村の所謂スタードメーヌであるのは言うまでもない。

1999年に前当主Gaston Barthod(ガストン・バルト)が死去して、その娘であるGhislaine が3代目として継承し今に至っている。1986年からここのワイン作りに関わっていた彼女だが、この1999年は彼女一人で取り仕切って作った最初のワインという事になる。

ghis99a先ずその色を見ると、綺麗でクリアなガーネットを湛え、この幸先良いスタートで展開に対する期待も高まる。

香りと味のエレメントを挙げてゆくと…
トリュフ、土、、ポルチーニ、ミネラルが先行
続いては野薔薇焼きたてのパンフレッシュの苺、ラズベリー、
クランベリー、グロゼイユ(赤スグリ)


勿論これでは終らず、楠、黒文字、シナモンリコリス、カラメル、
チョコレート
干し黒無花果ローズヒップ、ハイビスカスティーマロウ、ラヴェンダーミント昔のヴェルモットなんて辺りがサブキャラ的に現れる


酸が強い、まだまだ全体を引き締めているのを通り越し、全体を制している。でもこれが、本来のシャンボールの姿かも知れない。しかもその酸は強くとも収斂性はなく、タイトでスレンダーな形は一貫して崩れない。勿論これと同時に複雑さと豊かさもしっかり感じられる。

その浸透力も一貫して続き、徐々に盛り上がり更には吹け上って行く。流麗で非常にシルキーなお澄まし系の躯体で、秘められた美しいパワーというべきものを見せつつ、崩れる事もなく切れそうになっても切れずに長く続く。ただ開くのには意外と時間が掛る。


一般受けはし難い部分もあるだろうが、ワインの分かる御仁なら喜びを以て受け入れられる代物なのは間違いない。



Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするならば… 18 or 18.5 / 20





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Truchard Syrah 1998 Carneros Napa valley

このlivedoor に移転してからワインの記事を書くのは初めてと思われる。小生としては珍しく、所謂新大陸のワインを取り上げる事となった。最初に述べてしまうが、今回のワインは新大陸ワインの一般的なイメージとは違うものと言える。

この作り手であるTruchard(トゥルチャード)の所在であるCarneros(カーネロス)といえば、カリフォルニア北部の有名な産地であり、Oakland(オウクランド)より北にあり、Mendocino(メンドシノ)よりは南である。
ただ、この場所はPinot Noir、Chardonnay のイメージが強いかも知れない。それもその筈、彼のJensen(ジェンセン)が本拠を置き、Taitinger(テタンジェ)がDomaine Carneros でスパークリングを作っている。
このワイナリーの歴史を辿ってみると、Lyon(リヨン)郊外の街で生まれ育ったJean Marie Truchard(ジャン・マリー・
トゥリュシャール)という人物に行き着く。彼は1887年にアメリカに移住し、先ずはテキサスでワイン造りをスタートしたが、如何せんテキサスの暑さには勝てず失敗に終わった。
そして一世紀近い時を経て、Jean Marie の孫のTony は医師を目指していたが、その学費を払う為1972年に陸軍の医者として韓国に派遣されるが、その後直ぐ妻が大怪我をしたのを機にカリフォルニアに転勤。
その後ある時、車でナパを訪れた際、カーネロスの放棄されたプルーン畑を預金を叩いて購入する事を決断。ここからこのワイナリーの歩みが始まった。


20エーカー(8ha程)でスタートしたこのワイナリー、今や400エーカー(栽培面積は280エーカー=約113ha)で11種類のワインを造る


truchard98aこのヴィンテージである1998年、Carneros の辺りはあまり暑い年ではなかった様である。その事で収穫がやや遅めとなりハングタイムを稼げたという。葡萄が木に付いている日数が長かったという事であり、理想的なハングタイムに近かったとも考えられる。
これとは逆に葡萄の成熟が早まってハングタイムが縮まるのは本来具合が悪い事なのである。

そして当のTruchard はこの年に設備改修で大きな地下カーヴを設けているから、記念すべき年のワインとも言える。樽は全てフレンチオークで新樽使用率は30%程度という事らしい。

色は深みと艶のあるガーネット
エレメントとしては、先ずブラックベリー、カシスという辺りが先頭に立ち、影からラスベリー、苺、クランベリーリコリス、なめし皮の様な感じが付いてくる。
更にはナツメグローズマリーラベンダーローズヒップ濡れた土、腐葉土、更にはグリオッティンのチェリー焼きたてのパンまで出て来る

18年経った今でも、酸・タンニン共々引き締まってややシャープさすら感じさせ、新世界的な感じはあまり見せない。これはハングタイムを稼いだ事の恩恵と言えるであろうか。


各要素の溶け込み方もなかなか良いので、不自然な繋ぎ目も見当たらず、アフターの長さは充分というレベルで、その残り方も切れ方も綺麗で心地良い。新大陸とは思えない様な結構シリアスな部分を見せるワイン
神田にある某酒屋で勧められて買ったのだが、これは大当たりだったと言える。



総体的にはPinot Noir 的なシルエットを著していた様に見えるが、間違いなく優雅で優秀なSyrah である。ボトルを見ずにテイスティングしたら、それこそCôte Rôtie(コート・ロティ)やCornas(コルナス)の様なローヌ北部の名醸達と見間違うかも知れない
何せ彼らのルーツであるリヨンはローヌの北の入口みたいな所、受け継がれた血流をこの1本を通じて見せたくれたと表現するのは強ちだろうか?

Les Meilluers Vins de France 的な感じで点を付けるとすれば… 18 / 20





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