Dufftown 街角ミュージック

穏健リベラルの波とマイナーパワーがこの世を救う

2016年9月、FC2 から移転。
Blairfindy1号2号から大文字左京(だいもんじ・さきょう)に改名しリスタート
旧名義の画像が混在しているのは御了承願いたい

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wine

優良シェリー蔵抹殺される?

Alexander Gordon(アレクサンダー・ゴードン)というシェリーでも優良な生産者がいた
日本では名古屋市にある会社がエージェントになっていて、必ずしも入手困難な銘柄ではなかった。(決して容易でもなかったが)
小生も、6年程前のアンダルシア製品展示会で出会ってからここのシェリーは結構好きだった。何と言っても品質と価格のバランスが優れていたと思う。
しかし、そのエージェントの会社の人間から、この蔵が事実上抹殺されてしまったという情報を手に入れたのである。
つまり、この優良なシェリーを二度と手にする事は出来ないという事なのである。

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このAlexander Gordon という名に対しある大手ブランドからクレームがついて、差止請求が認められてしまったのである。その大手とは、Gordon Tanqueray(ゴードン・タンカレー)、言うまでも無くジンのトップブランドであり、酒造業界世界最大手である彼のDiageo(ディアジオ)のコングロマリットの中核をなす会社の一つである。
差止を認めた判決の詳しい内容は判らないが、これによりアレクサンダー・ゴードンは販売不可能となった。操業も差し止められ、巨額の賠償金も課された可能性もある。

このボデガとしての名称はMarqués de Irún(マルケス・デ・イルン 註1)、現在の経営者はLuis G. Gordon(ルイス・G・
ゴードン)氏なのだが、近年ではEmilio Rustau(エミリオ・ルスタウ)の手に渡り、現在はLuis Caballero(ルイス・カバジェロ 註2)の傘下。
更にシェリーのみならず、Rueda(ルエダ 註3)で白ワインの生産も手がけている。

シェリーでも最古のボデガであり(1770年頃スタート)、生産量は多くないものの超名門の一つであった。
そして、この創業者であるゴードン一家が現在の様なシェリーの生産販売のシステムを最初に構築したとされている。
しかも、Gordon=ゴードンという名は英語圏でもポピュラーな姓である。


一方、ジンで有名な Gordon's の創業者もAlexander Gordon という人物で創業は1769年である
(昔のボトルにはAlexander Gordon and company としっかり書いてある)。
要は創業者の名前と創業年代がモロ被りしてしまった事の不幸といえる。


ただどうしても大手資本の極めてヤクザ的な横暴が透けて見えてしまう、その司法の判断が又圧力にいとも簡単に屈した酷いものの様にも見えてしまう。

この蔵及びそのストックの原酒については、親会社であるCaballero が引き取るなりするのかも知れないが、この佳酒が絶滅するのは忍びない。同グループのウェブサイト上で、シェリーの項目からこのA. ゴードンの名は既に削除されている。
このボデガを抹殺しようとしているのがDiageo の一員。Diageo は無論スコッチウィスキーの最大手である。これが余計にクソな話に聞えるのである。
何せスコッチの業界はシェリー樽の確保に常々奔走しているのであるから。



25年以上前だが、当時カリフォルニアに存在したKenwood(ケンウッド)というワイナリー(当時それなりに高評価を得ていた)に対し、オーディオ機器のケンウッドがカリフォルニアの裁判所に差止請求を起したが、結局返り討ちにあった事を思い出した。
因みにそのワイナリーの場所の名がKenwood だったのであるが、L.O.L. の大草原としか言いようのない話である。


参照記事=そうだ、Sherry を飲むべし Part 1  Part 2  Part 3




註1)Marqués de Irún(マルケス・デ・イルン)はゴードン家の爵位
註2)シェリーでは最大手のグループで、スペインを代表する酒造大手でもある。E. ルスタウもここの傘下
註3)スペインを代表する白ワイン産地はマドリードの北西にあるこのRueda と、ガリシア地方のRias Baixas(リアス・バイシャス)




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Crozes-Hermitage La Guiraude 2001 Alain Graillot

Alain Graillot(アラン・グライヨ)といえば、Crozes-Hermitage(クローズ・エルミタジュ)の中でも名手といわれる所の作品。このLa Guiraude(ラ・ギロード)は所謂スペシャルキュヴェ。
Crozes-Hermitage なんて日常消費用的なイメージの付き纏うアペラシオンだが、このクラスのワインになるとこれは当て嵌まらない。


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北ローヌの2001は優秀な年と言われるから期待度も高い。10年以上前に名古屋に行った際に5000円弱程度で購入したボトルだった様に記憶しているが、今となってはこの作り手・このキュヴェ共々見掛ける事が殆どない。
色はそこそこの深度を持ったガーネットで均一性がある。
煎ったカカオ、なめし皮、黒文字、トリュフ、モリーユ、腐葉土…てな感じの暗いトーンで始まる。
時間の経過もあってブルーベリー、カシス、ブラックチェリー、プルーンバルサミコ、黒無花果、リコリス、クローブという展開となる。
微かにラベンダーローズマリー、ジュニパー、和山椒というニュアンスが追加的に感じられる。

酸は力強いが滑らかにして美しさを感じさせて、そこに収斂性は感じられない。その躯体は時々緩むが、基本的にまだタイトで内向的である。
比較的すんなり終るのかと思いきや、一旦飲み込んでからの反撃がかなりある。果実味と旨味感がさり気無く盛り上がって、これがなかなか消えず、かなりの時間持続を見せる。Crozes-Hermitage としたら出色の存在であるのは明らかで、Côte Rôtie やHermitage 等ともある程度対抗し得る一本かも知れない。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするなら…、18 / 20



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Chinon Clos du Chêne Vert 1997 Charles Joguet

Charles Joguet(シャルル・ジョゲ)は旧ブログ時代にも取り上げた事のある作り手だが、その時の物とはヴィンテージこそ同じだが別のキュヴェ。ロワール渓谷(Val de Loire)を代表する赤ワインのChinon (シノン)でもトップを争う作り手
ここのChinon は畑毎に違うキュヴェとして造られているので、何と最大で8種類も存在する。
この1997年を以てシャルルは引退し、ドメーヌは彼をサポートしていた者達に引き継がれた。1957年に芸術家志望だった彼が父の死と共にその夢を捨て、ドメーヌを引き継いでから丁度40年に当たる時だった。
参照記事=Chinon Clos de la Dioterie 1997


joguet97cvert01このラベルを見ると、Chêne Vert という名の通り、緑の楢の木がデザインされているのが判る。

それはともかく、先ずワインの色だが…
艶と透明感のあるガーネット、深さは中程度

拾い出せた要素を挙げて行くと
焼きたてのバゲット、リコリスArmagnacスミレ野薔薇
苺、ラズベリー、クランベリー、スモモ、コケモモ、ルイボスティー
その後微かにトリュフ、マッシュルーム、乾燥きのこ類
追加的にイタリア系薬草リキュールブラックベリー、ブルーベリーナツメグ、シナモン、オールスパイス、セミスウィートチョコ

如何にもこの作り手らしいエレメントのラインナップ。赤い要素が多い。そして、上質なお澄ましの様な旨味の出方。
 
味わって行くとこのワインの主役は何と言っても酸だと気付く事になる
その酸に透明感と深度があり、尚且つ滑らかで力も感じさせる上で、このワインのシームレスな躯体を纏めている。各要素の溶け込み方のバランスは素晴らしい

アフターにかけての盛り上がりは控えめだが、伸びはそれなりにある。
 
Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けてみると… 17.5~18 / 20

購入したのは15年近く前だったと記憶しているが、これが3000円台で買えるなら誰も文句は言わないであろうが、今となってはさすがに無理である。



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Barolo Bussia 2000 Aldo Conterno

Aldo Conterno(アルド・コンテルノ)は彼のGiaccomo Conterno(ジャコモ・コンテルノ)から1969年に分かれた蔵。
そのワイン作りのスタイルだが、樽の影響を最小限以下に抑えるために、スラヴォニアン・オーク(Slavonijan oak )の大樽しか使わないという非常にクラシックな作りが徹底されている。今でこそ代替わりして新しい技術も導入されているが、基本的な作りは変わっていない。
この2つのConterno、両者ともBarolo はおろかイタリアワインを代表するスーパースターであるのは言うまでもない。

 
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これは10年位前に名古屋のワインショップで購入した様に覚えているが、開けたのはつい先日。因みに、その時の価格は6000円台だったと記憶している

色は微かにレンガ色を含むガーネット。然程濃いわけではないが、深く、艶やかさもある。

 
最初にインパクトを作ったのは、酸! その力と美しさには早々といいね!マーク

ブラックチェリーラズベリーレッドカラント、苺Cognac、クローブ、シナモン、ローレル、黒文字、アッサムティー、煎ったカカオ、
リコリス
スミレナツメグクランベリー、野薔薇
最終的にはFernet 系リキュールやChina(キナ)系リキュールを想起させるニュアンスも加担してくる

力強くも、決して強引にならない。今時のワインにありがちな一種のジャイアン的強さとは厳しく一線を画すものである。
ワイン自体は快晴の冬空の様な深い透明感を現じながら、その旨味感は盛り上がりと伸びを見せて、五感に染み入りながら延々と響き渡る様にアフターへと続く、その持つ持続力もハンパないのである
これでも十分にトップクラスのBarolo である


これが実はこの作り手のBarolo の一番最低ラインに当たるというのは信じられない。ここのBarolo でも更に上位になる銘柄=Colonnello(コロンネッロ)、Cicara(チカラ)、Romirasco(ロミラスコ)等はそれこそ超弩級のスーパースターなのは疑い様が無いであろう。その辺の価格も今となっては超弩級だが…

もし仮にLes Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるなら… 18.5 / 20


)クロアチア東部の高地にあるワイン産地にして、オーク材の産地でもある。ここのオークがイタリアに輸出されてワイン樽に使われている。




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Chambolle-Musigny 1er cru Les Cras 1999 Ghislaine Barthod

ここで取り上げるDomaine Ghislaine Barthod(ドメーヌ・ギスレーヌ・バルト)をご存知の方もかなりおられるとは思うが、この蔵は1925年、Marcel Noëllat(マルセル・ノエラ)等によってDomaine Barthod Noëllat(ドメーヌ・バルト・ノエラ)として設立されたドメーヌで、その本拠は勿論Chambolle-Musigny(シャンボル・ミュジニ)村。同村内に7つの1er cru を保持していて、この村の所謂スタードメーヌであるのは言うまでもない。

1999年に前当主Gaston Barthod(ガストン・バルト)が死去して、その娘であるGhislaine が3代目として継承し今に至っている。1986年からここのワイン作りに関わっていた彼女だが、この1999年は彼女一人で取り仕切って作った最初のワインという事になる。

ghis99a先ずその色を見ると、綺麗でクリアなガーネットを湛え、この幸先良いスタートで展開に対する期待も高まる。

香りと味のエレメントを挙げてゆくと…
トリュフ、土、、ポルチーニ、ミネラルが先行
続いては野薔薇焼きたてのパンフレッシュの苺、ラズベリー、
クランベリー、グロゼイユ(赤スグリ)


勿論これでは終らず、楠、黒文字、シナモンリコリス、カラメル、
チョコレート
干し黒無花果ローズヒップ、ハイビスカスティーマロウ、ラヴェンダーミント昔のヴェルモットなんて辺りがサブキャラ的に現れる


酸が強い、まだまだ全体を引き締めているのを通り越し、全体を制している。でもこれが、本来のシャンボールの姿かも知れない。しかもその酸は強くとも収斂性はなく、タイトでスレンダーな形は一貫して崩れない。勿論これと同時に複雑さと豊かさもしっかり感じられる。

その浸透力も一貫して続き、徐々に盛り上がり更には吹け上って行く。流麗で非常にシルキーなお澄まし系の躯体で、秘められた美しいパワーというべきものを見せつつ、崩れる事もなく切れそうになっても切れずに長く続く。ただ開くのには意外と時間が掛る。


一般受けはし難い部分もあるだろうが、ワインの分かる御仁なら喜びを以て受け入れられる代物なのは間違いない。



Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするならば… 18 or 18.5 / 20





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