今や世界中で栽培される白品種の代表格の一つであるSauvignon Blanc(ソーヴィニョン・ブラン)はロワール渓谷(Val de Loire)が発祥地。
Sancerre(サンセール)といえば、ロワールを代表する白ワインであり、その代表的生産者を挙げるとこうなる


Alfonse Mellot(アルフォンス・メロ)を筆頭に、 Lucien Crochet(リュシアン・クロシェ)、Gitton(ジトン)、Vacheron(ヴァシュロン)、 Fouassier(フアシエ)、Etienne Daulny(エティエンヌ・ドルニ)というあたりが出て来るであろう、
そして何と言っても…!
François Cotat(フランソワ・コタ)Pascal Cotat(パスカル・コタ) 
この両生産者は従弟同士で、両者の父親(兄弟同士)が一つのドメーヌを共同経営していた。ただ、現在この両者ではワインのキャラクターが少し異なる。サンセールで初めて単一畑のワインを出す様になったのもこのCotat の家


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F. Cotat の誇る最上のSancerre は、Les Monts Damnés (レ・モン・ダネ)が有名だが、今回登場のこの一本=Les Culs de Beaujeu (レ・キュル・ドゥ・ボジュ)も同様で、両者とも勿論単一畑からの物
 

色は黄緑が入った薄いイエロー、色だけ見ると異様に若く見えてビックリ。15年経った様な風には見えない

カモミール花の蜜プリンスメロンマスクメロングレープフルーツレモン洋梨青林檎ミラベル、ミネラル類、エルダー、蜂蜜焼きたてのバゲット、乳酸飲料
更にはマンゴー、パイン、パパイアという辺りまで出て来て、微かにではあるがフレッシュストロベリー、赤スグリまで出してくる。
酸は表立って来ないものの非常にしっかりしていて、味の纏わり付き加減が非常に良い。諄さは無いが綺麗な丸みがあって非常に粘りがある。旨味の詰まった感じは充分に感じられるが、グラ部分はまだ十分に開放されてはいない。
それでも、アフターにおける厚みと長さはかなりのもの 潜在能力を未だ出し切ってはいないのは明らかで、まだまだこの先引出しはありそうである
15年以上経ってもまだまだ熟成して能力を発揮するぜぃ~という事で、Sancerre でこれだけの熟成能力があるというのは信じられないであろうが、トップクラスの白ワインの凄さを見たという事でもある。


価格は最近高騰して来ているが、それでもBourgogne の名だたる白より遥かに安い
品種も産地も全く違う物同士比べるのはナンセンスと言えばそれまでだが、Corton Charlemagne を1本買う金があったら、このワインを2・3本買えるのは事実。
2000という年はロワールでは最上級のヴィンテージとも言われるが、それをも裏付ける事象であるとも考えられる


この話を先日生麦のこの酒屋で話したら、「あそこはとんでもなく凄いんですよ! 20年位待たないとダメかも知れません…」という事になった。
この時点で開けてしまったのは完全にしくじりだったのは明らかな様である。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとするならば… 18.5 / 20

 

※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jun. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい

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