ここ数日マスゴミは北海道新幹線への期待と祝賀ムードをを煽っているがその一方で、特急料金が高過ぎるとの批判は拭えない。
政治新幹線だから高いのかと勘繰られる御仁もおられるかも知れない。 単純に新青森~新函館北斗間の特急料金ははやぶさ普通車指定席で4450円である。 距離は149㎞なので、キロ当たり29.9円となるが、これだけだと安いか高いか判断しにくい。
そこで、他の新幹線の色々な区間の特急料金と比較で考えてみる事にする。 普通車指定席で比較 距離・特急料金・キロ当たりの特急料金を掲載する。


尚、距離については小数点以下第一位、キロ当たり料金については小数点以下第3位を四捨五入している。因みに、(N)=のぞみ料金・(H)=はやぶさ料金という意味である
先ずは東海道・山陽・九州の数値から挙げると…

東京~博多(N)=1175㎞・¥9130→¥7.77    東京~新大阪(N)=552㎞・¥5700→¥10.32
東京~熱海=104㎞・¥2250→¥21.63      東京~掛川=229㎞・¥3860→¥16.85
東京~名古屋(N)=366㎞・¥4830→¥13.20    東京~米原=446㎞・¥5060→¥11.35
東京~広島(N)=894㎞・¥7420→¥8.30      東京~岡山(N)=733㎞・¥6860→¥9.36
新大阪~博多(N)=623㎞・¥5700→¥9.15    新大阪~広島(N)=342㎞・¥4820→¥14.09
岡山~広島(N)=116㎞・¥3210→¥27.67     新大阪~熊本=750㎞・¥7870→¥10.49
新大阪~鹿児島中央=912㎞・¥9810→¥10.76
博多~熊本=118㎞・¥3000→¥25.42       博多~鹿児島中央=289㎞・¥4940→¥17.09

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続いて東北系の数値はこういう感じ
東京~新青森(H)=714㎞・¥7200→¥10.08    東京~盛岡(H)=535㎞・¥6320→¥11.81
東京~仙台(H)=351㎞・¥4950→¥14.10     東京~宇都宮=109㎞・¥2990→¥27.43
仙台~新青森(H)=363㎞・¥4950→¥13.64    東京~福島=272㎞・¥4200→¥15.44
東京~米沢=312㎞・¥5090→¥16.31        東京~山形=359㎞・¥5400→¥15.04


上越北陸関係ではこの通り
東京~新潟=334㎞・¥4950→¥14.82      東京~浦佐=229㎞・¥4200→¥18.34
東京~高崎=105㎞・¥2990→¥28.48
東京~金沢=450㎞・¥6780→¥15.06      長野~金沢=228㎞・¥4960→¥21.75



キロ当たりという指標で考えると、100㎞位迄の区間がかなり割高になり、距離が嵩むほど割安になる傾向と判る。
北海道新幹線と同様の150㎞前後の区間の数値が未だ載せていないのにはお気付きか?
他の線区で150㎞位を乗ると…
東京~新富士=146㎞・¥3000→¥20.55     名古屋~京都(N)=147㎞・¥3210→¥21.84
新神戸~岡山(N)=143㎞・¥3210→¥22.44   熊本~鹿児島中央=171㎞¥3700→¥21.64
東京~那須塩原=157㎞・¥3320→¥21.15    仙台~新花巻(H)=148㎞・¥3320→¥22.43


emblem@sfj

東海道・山陽より東北の方が僅かに割高かという印象もあるが、目立つ様な差ではない。
「政治新幹線」という近年開業した地方区間について言えば、九州の料金自体は決して高くなく、北陸は若干高い傾向であるが、政治新幹線だから高いという論理は必ずしも成り立たない
特急料金自体、何キロから何キロまでは幾らという設定なのでキロ当たりで計算すると誤差は出易い。
そうは言っても、新青森~新函館北斗の29.9という数字は、やはり高いという事になる。何とこれでも抑えたつもりという事らしいから、北総鉄道や泉北高速も色を失うかも知れないww

 
これに輪を掛けて問題なのは、この区間だけ特急料金が別料金という事である。東北と北海道の料金が別個になっていて、跨いで乗ると通算ではなく「合算」になるというまるで高速料金みたいな仕掛け。
 
実は、東海道から博多以南(九州区間)まで通しで乗った場合も、博多以南は別料金として「合算」になるのである。

一方、山陽&九州なら「通算」なのである。 このぼったくりと妙な料金体系のせいで、東京~新函館北斗間は863㎞で¥11130キロ当たり¥12.90となり、距離的にほぼ同等の東京~広島と比べて1.5倍の高値になってしまった。ほぼ同距離でありながら「函館の方が遥かに遠い」という形になってしまったのである。
首都圏から北海道や九州まで新幹線で行く奴は、余程の暇人、物好き、若しくは相当なアホくらいしかいないという前提でこういう料金体系になってしまうと推察できる。
そういう暇人や物好きが掃いて捨てる程この国にいるなら、今頃ブルトレが死ぬほど走っていたかも知れない

s15@him01

こういう話をすると、直ぐに観光需要が掘り起こせるから絶対儲かるという輩が出て来る。経済効果が幾らだという大風呂敷な根拠の薄い数字を振り翳す輩も多い。観光客が増えたと言っても一時的なものである可能性は高い。

今の所この国内でイスラム過激派等がテロを起すべく大量に入り込んで来る蓋然性が低い(=テロが実際に起るリスクも低い)という事で消去法的に増えていると考えるのが妥当と見える。
これだって大規模災害や国際情勢の変化で一気に暗転してしまう可能性は否定できない。観光客頼みみたいな国土政策を布いて成功する訳がない。

ブームもバブルも長続きはしない事は既に学んでいるであろう。
何処かの街では新幹線開通から1年も経っていないのに早くもドヤ顔で勝利宣言をしている御仁も多いらしいが、後々吠え面掻いたら末代までのいい笑いものである。
沖縄の3K =基地・観光・公共事業というのは良く耳にするが、基地が無い場所ならその代わりに農業でNKK という寸法。幾ら美辞麗句を並べて装っても、透けて見えるのは専ら土建屋の論理である。


北海道新幹線沿線は寒冷で豪雪地帯もある。という事は、鉄骨や鉄筋コンクリートに掛る負担も大きくなる。想定以上にその劣化が早まる可能性も否定出来ない。それは将来的なコストとして跳ねかえる。経済効果が多少あっても、それを上回るコストが圧し掛かっては話にならない。
北海道新幹線国土政策の根本を問う超問題作になるであろう。これは間違いない!

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※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jan. 2016)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

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