世の巷はワインというと、Bordeaux, Bourgogne, Champagne ばかり取り上げたがるが…、 私は違う!この3ヶ所の物も飲んではいるが、私は敢てRhône を追いかけている。



cuveeplessy951995年というのはフランスワインの秀逸なvintage と評され、ローヌ北部も例外ではない。 Gille Barge(ジル・バルジュ)は日本にはなかなか入って来ない作り手。数年前、スポット的に少量が輸入されたが、それ以降は見掛けた記憶が無い。日本では無名でも、欧州での評価は高い。よって、生産量が非常に少ない事も相俟って、日本では入手が非常に困難になってしまう。(註1)

スタイル的にはクラシックな生産者である。ここの最上のワインがこのCôte Rôtie cuvée du Plessy である。côte blonde・côte brune 境界近くのLencement という比較的有名な畑の葡萄から作られている。もう1種、Brune というcuvée も存在する様であるが、葡萄の樹齢が若い様で、Plessy にはまだ及ばないらしい。

既に16年が経過している事もあり、全体が暗めのガーネットであった。色調は深いがクリアで凄く濃いという事は無い。実は味、香り共にまだ若さと堅さが残っていた。 Côte Rôtie で本当にSyrah 100% であるものは少ない筈である、実際にはViognier が僅かでも混醸される事が多い様で、この Côte Rôtie もSyrah 100% である様には思えない。

ノーズには混醸されるViognier の特徴的アロマ=ダージリンティーマスカットの僅かなニュアンスが感じ取れる。(註2)

全体的には、味わいも香りもトーンはやや暗め。でも、これでこそCôte Rôtie という感じである。カシス・ブラックチェリークランベリーブルーベリーの果実の要素。更には、なめし皮・Armagnac ・黒オリーブ等が続く。 更には、オイリーな部分と黒胡椒・五香粉・コリアンダー等のスパイシーな要素もしっかり感じ取れ、僅かにスモーキーさと西洋杉的ニュアンスもある。

ボディの厚みも優秀なレベルで、酸やタンニンは柔らかくはなっているが、まだ結構強い様である。sterness、austerity とcomfort が両立している。素直に伸びる様な長い余韻と相俟って、噛む様に飲めば、満足の行く充実感がある。 It's real and earnest !

ただ、本当のピークは2~3年先だったかも知れないので、少し惜しい気がする。もし、待てていたら、fascination & elegance がもっと引き出せたかも知れなかった。
Syrah は苦手という人が結構いる様であるが、こういうものを飲んでしまうと、嵌るのが必定かも知れない。ただ、個人的には、余り沢山の人に嵌られると競争倍率が上がって困る一面もある。愛好家が増えても割り当ては増えないであろうし…。
Bordeaux, Bourgogne, Champagne あたりに比べると、Rhône は評価され難い部分があるのは、実は日本市場に限った事ではないが…。


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けると…、18.5 / 20

(註1) ローヌ北部の物はスポット的に輸入される事が以前はよくあったが、それが続かない。日本では人気が出難い上に、売る方も売り易くない。生産量の関係で割り当ても増えないので、継続的に輸入されない事が多い。売り易く利潤も乗せ易い物ばかり売ろうとして、それがさぞかし有難いものである様に誇張して売る側と、それをすぐに信じ込んで買ってしまう消費者のアホバカな日本市場の一端が見て取れる。
 (註2) Côte Rôtie に於いてはSyrah のみだと硬過ぎる酒質になる危険があり、酒質のバランスを整え、相乗効果でSyrah のポテンシャルを更に引き出すためにも、敢て少々の白ワイン用品種のViognier を混醸する。法律上は最大15%まで認められるが、大体は数%程度と思われる。




※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jan. 2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

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