去年11月、当サイトにも度々登場する大阪・西天満のBar Rosebank に伺った時の話である。
ビールで始めて、Dewar's Pure Malt・1960年代→Glenfarclas 15y・1970年代(両方とも掲載済み)と来た後の、取敢えずの締めをと思ったので、何処かで見た様なボトルという程度の印象しかなかったが、これは面白いかも知れないと思ってトライしたのであった。


ヨーロッパ
、特にイタリアやフランスでは食後や締めにリキュールを飲むというのは今でもポピュラーな事なのだが、日本でこれをやると変態呼ばわりされるらしいwww

日本では最近でこそ、小規模生産の力作みたいなリキュールが一部で注目されてもいるが、総体的にはカクテルの材料としてしか見ていない人が多く、ストレートで飲むというだけで、完全に変人と見做されるorz


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Fernet Tonic なるリキュールで60年代のボトルである。
Fernet で有名なのはFernet Blanca であるが、それだけではなく、色々な生産者がいる。 Fernet 自体は北イタリアで作られる、アルコール度数も40度前後になる薬草主体で苦みの効いたリキュールの総称の一つと考えるべきである。このボトルもそんなFernet(系)リキュールの一つである。

Fernet 系の味わいは勿論、Vermouth Rosso(ヴェルモットロッソ)、Buton(ブトン)、Amaro(アマーロ)、Jägermeister(イェガーマイスタ)、Angostura(アンゴステュラ) 等々を想起させる要素が一杯詰まっている様な感じで、薬草苦味系オールスター的な酒に見えた。当初の期待値を大きく上回る、かなり複雑な酒質で余韻もあって、非常に楽しめる酒であった

ウィスキー等のスピリッツでイタリア仕様というと、ファンからは珍重される。その中で嘗て存在したE. Giaccone やGiovinetti & figli といった辺りの酒商は、今や伝説を超えて神話というべき存在である。リキュール類ではフランスのイメージが強いかも知れないが、イタリアもリキュール大国なのである。

60年代のボトルだから美味いんだろうといえばそれまでかも知れないが、こういう物が近現代の歩みの中で長期的に根付いて存在しているヨーロッパの食文化の底力には敬服せざるを得ない

リキュールも近年レベルダウンしているというのは、一般論的に言えば、隠し様の無い事実であるが、そういう中でも、少量生産で大変高品質な作品を出している生産者もまだ彼方此方に存在する。ウィスキー、ブランデー、ラム、ワインについては、レベルダウン、樽不足、価格高騰という状況にある中で、リキュールが今後最後の砦になるかも知れない。今の内にリキュールも掘り下げておく事は賢明で価値のある事になるだろうか。

Les Meilleurs Vins de France
的な感じで点を付けるなら…、18.5 / 20
これ位やっても良いだろう


信〇屋
さ~ん! プライベートボトリングでこういう薬草苦味系リキュール出してみませんかぁ~!



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jan. 2015)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

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