1997というとフランスワインについては、一部を除いて難が多く、総体的にあまり評価は良くない。
ただ、そういう中に於いて、Bandol を含むプロヴァンス(Provence)一帯は非常に良い出来だったと聞いて、一昨年に買ってみた。
Bandol といえば、中心品種はMourvèdre であり、この葡萄の特性上、結構な忍耐を強いるワインと言えるであろう。そして、このCh. Pradeaux やDom. Tempier は有名な作り手である。
色はやや赤茶が交りかけたガーネット 薬草系リキュール類、昔のベルモットロッソ、なめし皮、邪門紅茶、リコリス、シナモン、ビターチョコ、エスプレッソリキュール、クローブ、クミン、チェリーブランデー、ブラックベリー等の黒果実類、ラズベリー等の赤果実類。赤系と黒系がポジションチェンジしながら入り混じる。
時間経過と共に、厚みも出て来る。まだ結構タニックな所があり酸もしっかり主張する、和三盆的な甘さを感じさせる果実感が感じられる。出汁の効いた感じが出て来ていて、且つ梅酒の様な喉越しもある。各要素の溶け込みは良くシームレスな躯体になっていてバランスとしてはかなり良い、ワインらしいワイン。少々残念なのは、フィニッシュにややドライな一面があり、アフターがmedium long という点。
Les Meilleurs Vins de France 風に点を付けるとするなら…、17.5/20
※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(2015年1月)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。
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