Castello Banfi(カステロ・バンフィ)はBrunello di Montalcino(ブルネロ・ディ・モンタルチノ)では有名な生産者で、実はBrunello di Montalcino DOC の畑の10%の面積を所有していて、尚且つモダンな作りを推進している。
このSummus(スムス)なるワインはSangiovese、Syrah、Cabernet
Sauvignon の混醸による、所謂スーパータスカン。
今でこそ、Cabernet Sauvignon、Syrah 等の「国際品種」はトスカーナでも増えているが、Banfi は早くから国際品種に手を染めていた。
色が兎に角濃い、暗いルビーパープルでエッジがややガーネット。 カシス、ブルーベリー、ブラックベリー、黒胡椒、丁子、土、バルサミコ、肉屋のショーケース、全体として閉じていて、香味の要素がスムーズに出てこない。
凝縮感は強く感じるが、何せタンニンがゴツい。一方、酸もそれなりにある感じでそこは救いである。
ただタンニンを中心にして収斂性が結構感じられ、その為か、フィニッシュに妙にドライな所があると感じられ、余韻もあまり長く感じられなかった。閉じているという一言で片づけられないものを感じた。
1990年代以降のボルドーをも想起させる要素が強い。酸やタンニンはまだ十分以上のレベルだが、全体として少々下品で単調に感じるとともに、このまま熟成させたとしても展開はあまり期待出来ないのではと心配になる。
3品種の熟成スピードの違いからくるミスマッチがある様にも見受けられるが、モダンな作りの限界も見せられてしまった感もある。
Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとすれば…、17/20
Castello Banfi
1970年創業、Montalcino エリアでも最南部に居を構え、800ha程の敷地内に180ha弱の畑を持つ大規模なワイナリー。Sangiovese 種を含めた各種葡萄のクローン研究はもとより、樽や土壌に至るまでの大々的な研究でも有名。
1979年にCabernet Sauvignon を植樹したのを始めに国際品種も手掛ける様になる。 Summus は1985年から生産。
※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(May. 2014)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。
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このSummus(スムス)なるワインはSangiovese、Syrah、Cabernet
Sauvignon の混醸による、所謂スーパータスカン。
今でこそ、Cabernet Sauvignon、Syrah 等の「国際品種」はトスカーナでも増えているが、Banfi は早くから国際品種に手を染めていた。
色が兎に角濃い、暗いルビーパープルでエッジがややガーネット。 カシス、ブルーベリー、ブラックベリー、黒胡椒、丁子、土、バルサミコ、肉屋のショーケース、全体として閉じていて、香味の要素がスムーズに出てこない。
凝縮感は強く感じるが、何せタンニンがゴツい。一方、酸もそれなりにある感じでそこは救いである。
ただタンニンを中心にして収斂性が結構感じられ、その為か、フィニッシュに妙にドライな所があると感じられ、余韻もあまり長く感じられなかった。閉じているという一言で片づけられないものを感じた。
1990年代以降のボルドーをも想起させる要素が強い。酸やタンニンはまだ十分以上のレベルだが、全体として少々下品で単調に感じるとともに、このまま熟成させたとしても展開はあまり期待出来ないのではと心配になる。
3品種の熟成スピードの違いからくるミスマッチがある様にも見受けられるが、モダンな作りの限界も見せられてしまった感もある。
Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとすれば…、17/20
Castello Banfi
1970年創業、Montalcino エリアでも最南部に居を構え、800ha程の敷地内に180ha弱の畑を持つ大規模なワイナリー。Sangiovese 種を含めた各種葡萄のクローン研究はもとより、樽や土壌に至るまでの大々的な研究でも有名。
1979年にCabernet Sauvignon を植樹したのを始めに国際品種も手掛ける様になる。 Summus は1985年から生産。
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