前記事に続く形になるが、Springbank Society ボトルにはSpringbank のみならず、Longrow(ピート焚き)Hazelburn(3回蒸溜)も当然だが存在する。

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色は完全にアンバー(琥珀色) 予想通り、ピート、フェノールで幕を開け、ヨード感、磯の香り。 更には焼牡蠣・生牡蠣・アサリ・シーフードミックスという所が続く。ここまでは非常に海っぽい。
この蒸留所は確かに海に近いが、ピートのスモークと相俟って、シーフードの燻製類が恰もそこにあるかのような錯覚すら起させる。ここまでだと一寸やり過ぎかとも思ってしまう。 そして一気に塩気(ブリニーというやつ)が押し寄せる。
その後、Springbank らしいモルト感が徐々に湧いて昇って来て、円形に広がり始める。
Longrow =Springbank peated という事が厭ほど判る。 時々僅かにトロピカルフルーツが顔を覗かせ、時間経過と共にその存在感をやや増して行く
Refill Sherry butt による熟成だが、シェリー樽のニュアンスもそれなりに出ていて、ピート、塩、モルトを集約させ綺麗に纏めている。余韻も長く、結構厚みもある。
何と云っても、8年とは思えない熟成感であり、酒としての完成度もかなり高い

 
Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けるとすると…、18 / 20



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Mar. 2014)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。

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