東急8090系は1980年にデビュー。そして、軽量ステンレス車体として初の量産車になる。
それまでステンレスボディではコルゲートの襞(ひだ)がたくさんあるのが普通だったが、ビードを使用してかなりすっきりした側面になったのは印象深かった。
無愛想な切妻顔ばかりでデザインには無頓着だったとしか思えない東急の中で、少しはデザインを考えたのかという印象を持った。最初に見た時、小生は中学生になっていたが、少々の驚きは感じたものだった。


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(2009年・大井町線自由が丘~九品仏間で撮影)

機械的には8000系・8500系を正常進化させたものと考えられる。1980~85年まで製造されたが、1986年にはVVVF 時代の先導役になった9000系がデビューし主役の座を狙い増殖してゆく。 何せ、初期のVVVF 特有のあのサウンドを響かせる9000系はインパクトがあった。因みに1986年といえばVVVF 元年、東急9000系、近鉄3200系、同6400系、北大阪急行8000形といったVVVF 車がデビューした。

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東横線優等列車を中心に活躍するものの、その存在感は弱くなっていったのは否めない。更に5050系増殖に伴い、2005年以降は大井町線に押しやられた。
デザインに関して、設計時点ではもっと丸みを持たせたインパクトのあるものが提案されていたが、ケチな東急首脳陣が却下したという。本当なら8000系以来の界磁チョッパ車の集大成という存在になる筈だったのに、過渡期的で中途半端な存在に見えたのかも知れない。
そして今年5月、5050系に押し出された9000系に更に押し出されて系列消滅した。正面非貫通が仇になり、8500系より早く消えたのである。

「惜しい~っ!」という言葉が本当に似合う車だった。


実は、Part 2 もある!


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Sep. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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