常に高評価を受けるJean Tardy(ジャン・タルディ)のワインを取り上げる。

nsgboudots96trd02nNuits St. Georges (ニュイ・サン・ジョルジュ)の中でもかなり有名なこのLes Boudots(レ・ブード)という畑は同村最北部にあり、という事はVosne Romanée との境界付近に位置する。
このワイン、実はもう生産されていない。Meo Camuzet(メオ・カミュゼ)との分益耕作契約が2007年に終了しているためである。そういった事情もあって、このドメーヌのラインナップもここ数年で変化している。


ルビーが少し入ったクリアなガーネットだが、色自体濃さや深さもそれなりにある。
ラスベリー、苺、Fraise des boisブラックチェリーCognac、sous bois、シナモン、クローブ、カラメル、スウィートチョコ、リコリスラベンダー
明瞭感と透明感、力感が良いバランスで混在する。酸・タンニンもまだまだ健在で、舌の上ではしっかり主張してくる。

微かなジャミーさを伴いながらも、時には古い時代の甘苦い薬草リキュール又、時にはフランボワーズリキュールの様な感じで流れて行く。同時に舌の上では時折フレッシュな表情も見せてくる。
横方向の広がりが足りない気もするが、如何せん1994とは思えない堅牢さを持つ躯体である。
ただの凝縮感ではない、芯の強い凝縮感を身上とするこの作り手の実力を見た。

余韻の長さも十分、但し最後の一伸びが更に欲しい気がする。そこは1994という事で仕方がない部分か?


Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けてみると…、18.5 / 20

Domaine Jean Tardy
1963年、Vosne Romanée で創業し、1970年にJaen が父親の畑を引き継ぐ。1997年から加わった息子のGuillaume Tardy が現在は醸造責任者として取り仕切る。
Henri Jayer やMeo Camuzet とも関係が深いとされるが、その一方でクラシックなスタイルの誠実な作りで高評価と人気を得ている。
自社で元詰しない分のワインは、Louis Jadot やJoseph Drouhin に売却してしまう。



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Jun. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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