前回記事のBallantine's のキーモルトになっているのがMiltonduff (ミルトンダフ)である。Miltonduff と言っても、モルトに明るくない御仁にはピンと来ない名前であろうし、モルト愛好家でさえ、あまりマークしない蒸留所である。
 
mtdf13y70s@ngy01nこれは1970年頃流通していたボトルであるから、蒸留は1950年代中~後半という事になる。Ballantine’s 17年と同じボトルを使用している。
画像をよく見るとイタリア向けのボトルである事も推察できる。
Miltonduff の旧いボトルというと、スクエアボトルが直ぐに浮かぶが、スクエアは1970年代後半から。

封を開けてからかなり日数が経って、最後の一杯になっていた事もあってか、いきなりフルーティーで華やかなトップノート!
マスターの説明によれば、開けた当初は非常に硬かったという事。クランベリー・苺・ラズベリーという辺りの赤系果実のフレッシュ+コンポートの先制攻撃が炸裂!


そこから パレート=口蓋に傾れ込み、やがて杏仁系のニュアンスが覗く、エルダー、ジャスミン、ミントアニスといったヒントを見せ、
フローラルスパイシー且つハーブ的なニュアンスを演出している。
無論これだけでは終わらず、洋梨白桃辺りのエッセンスにプラスしてパパイヤ・パイン・パッションの南国系タッチが加勢する

モルト的甘みもしっかり主張しながらもすっきりと流れる印象。そういったフレーヴァー群が縦横に広がってゆき、シルキー、流麗にして軽快さを持って、且つ諄さを感じさせずじっくり染み渡り結構長い余韻も創り出す。

度数は43%、でもこの充実感!今時の下手なカスクストレンクスの奴より全然良い。


マイナーな蒸留所だからと侮ってはならない、Ballantine’s の重要原酒としての地位を守っている理由が判るというもの。

最後に皆様ご唱和を!、 あの時モルトは~凄かった ♫、今は如何か知らねども~ ♫

Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付けると…、18or18.5 / 20

Miltonduff Distillery
1824年、Andrew Peary、Robert Bain の両名によってSpeyside のElgin 付近にて創業。1937年からはHiram Walker 社の傘下に。1964年にはLomond Still 2基を導入し、Mosstowie という名のモルトも1981年まで生産。1992年、Hiram Walker はAllied Domecq に買収され、現在はPernod Ricard の傘下に。Miltonduff も運命を共にしている。Ballantine's の主要原酒でもあるが、Teacher's、Old Smuggler 等でも重要な役割を果たす。蒸留器は3対で計6基になり、年産はアルコール換算で500万リットル程度。



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※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(May. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。