このブログでグレインウィスキー(grain whisky)を取り上げるのはこれが初となる。

dundas20nこの画像は、去年12月のWhisky Festival で撮影したもの。オフィシャルとして出された20年熟成。 グレインウィスキーなので、味はバーボンに似てくる場合が多い。長熟のもの(30年以上)がたまにボトラーズから出てくるが、オフィシャル同然の形で出るのは殆どない。

ウッディでスパイシーな要素が強く、多少オイリーで、程々のフルーティーさもある。非常に滑らかで、甘さは強く感じるが、嫌味ではない。20年という数字以上のものを感じる、グレインウィスキーといって侮ってはならない。同価格帯(12000円前後)のバーボンと比較しても遜色無いどころか上回る事すらあるだろう (註1) 。

Port Dundas(ポートダンダス)といえば、Diageo(ディアジオ)所有のグレインウィスキーの蒸留所であるが、閉鎖されてしまった。
Diageo のグレイン製造はCameronbridge註2) 、North British
(Edrington Group との共同経営)にシフトしたからである。 直ぐ近くにあったDundas Hill Cooperage=樽工場も閉鎖され、140人程が職を失ったという事だが、一部はCameronbridge に再雇用された。
Port Dundas という蒸留所は2つ存在していて、一つは1811年Daniel MacFarlane によって、もう一つは1813年にBrown, Gourlie & Co. によって作られ、1845年には両者ともCoffey Still を導入し (註3) 、グレインウィスキーを生産した。 1860年代に両者は合併し、1877年にD.C.L. に入った。1903年に火事で焼失するも、10年後に再建される。

第二次世界大戦中は休業していたが、終戦後に再開し、1970年代には大規模な設備改修による近代化が行われた。アルコール換算で3900万リッターの生産量(年間)を誇った。 Alfred Bernard(アルフレッド・バーナード) が1885~87年に行った大旅行の際、最初に訪れた蒸留所でもあった。この時の事は彼の大著 "Whisky Distilleries of the United Kingdom" に記載されている。



註1)バーボンもグレインウィスキーの一種と考えるべきである。
註2)グレインの蒸留所としては最古で最大。Diageo 傘下のSmirnoff Vodka、Tanqueray Gin 等も生産する。
註3)Aeneas Coffey(イーニアス・コフィ)が1831年に特許を取得したので、patent still とも呼ばれるが、この特許が1845年に切れている。




※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Feb. 2013)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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