私は、先月14日にスコッチ文化研究所認定のウイスキーエキスパート試験を受験致しました。
その結果が先日通知されまして… 合格しました!!
目標としていた90点台には及ばず、80点台での合格となりましたが、登録料8000円の払い込みも済ませまして、 晴れてWhisky Expert を名乗れるわけです。
ただ、この手の資格の登録料が高いと思っているのは私だけでしょうか?
 

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ここからはbeyond の部分を…
この国のバー文化については彼方此方で色々批評があるものの、問題はバーを含めた酒文化の未熟さではなかろうか

バーについては、最近はガールズ・バーなるものが増殖しもてはやされる傾向にあるが、キャバクラの延長線上にあるものにすぎない。「酒=女に注いでもらうもの」等というのが平気でまかり通る時点で、地球の田舎、世界の笑い物である。
因みに、私はバーテンダーさんの性別で店を選んだ事は一度もない。 色々な客層がいて、色々な業態が必要とされるのは承知の上だが、バーとは呼んではならないものまでバーと名が付くのは納得出来ない。

流行りの物をやたら並べて、煽りまくる様な売り方をするバーも本音では信用出来ない。流行や話題性ではなく、美味いか不味いか、価値があるかないかが一丁目一番地なのだと思う。


買ったボトルは直ぐに飲まなければならないという前提を、言葉に直接出さずとも入れて話そうとするバーテンダーも問題だと思う、悪気はないのであろうが。ただ、人が買ったボトルをいつ開けようが飲もうが余計なお世話なのである。


それから、カクテルというとやたらシロップだの何だのやたら色々使いたがるバーも問題だと思う。オリジナリティや技術を見せたいとか女性客に受けたい等、更には原価が同じでも手数を稼いだ方が高く売れるといった諸々の理由はあるのだろうが。
酒の味がレベルダウンしているという現実はあっても、酒の味をストレートに出した様な物が評価される時代になって欲しいと思う。


日本のワイン市場の未熟さも酷いものである(中国は論外だが)。
良く目にするのが、WA で何点、WS では何点、IWC、RWG…、というのを持ち出して、酷い時には某有名マンガまで使って煽るような売り方の所。
出て来るのは、Bordeaux、Bourgogne、Champagneばっかり、時々新大陸が出て来るという感じ。
有名メディアで取り上げられたからといって、有り難く買ってしまう連中が未だにいるというのが信じられない。
売り易く利潤も乗せ易い物ばかり売ろうとして、それがさぞかし有難いものである様に誇張して売る側と、それをすぐに信じ込んで買ってしまう消費者のアホバカな日本市場の一端が見て取れる。


酒のメディアの質も酷いとしか言い様がない。ワイン業界の広告を入れまくる雑誌で信用出来る論評が出来るとは思えないし、一部の業者のマスターベーションとしか思えないワインメディアまである。
新聞雑誌共々、記事の質の低い場合も多く、色々売り付けたい側の論理が透けて見え見えなのである。売る方も買う方も勉強不足な人間が多過ぎて、もっと掘り下げて勉強しなければレベルアップは望めない。

流行る物、高く売れる物が名品であるという論理は資本主義の論理としては正しいのかも知れないが、それが精神性を薄めて、文化を駆逐し、人類の存在そのものを堕落させる事象の一つではないだろうか。
消費を急がせる世界的風潮を糺さないと酒文化どころか人類が滅びる!!



※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Nov. 2015)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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