去年夏に埼玉県南部の或るバーに寄った時に頂いたシェリーカスクのスペイモルトを紹介する。

2ballindal左側=Balmenach 21yo 1984-2005 57.8% The Bottlers
 
非常にシャープな感じ。何といっても酒質がかなり硬いと思われる。開くのにかなり時間が掛る。当然ながら、シェリー的木香+革製品のニュアンスが結構強く最初に来る。
その後、カカオ、カラメル、徐々にクローブ、シナモンやリコリス等のスパイシーさとスモーキーな感じが出て来る。 舌の上では結構グラッシーな感じを出しながらも、シリアル系のタッチを伴いながら充分なモルト感が顔をのぞかせる。


フルーティーな要素は強くないが、オレンジ赤系果実のニュアンスがあった。
シェリー樽によってかなりしっかり締められている様にも思えるが、エグみや嫌みはなく、Balmenach という基本的に地味な酒を強力にドレスアップしている。中々の好印象!


右側=Ballindaloch(Glenfarclas)41yo 1969-2010 52.7% 
           "Rogha" Scotch Malt Sales

リフィルシェリーだというのだが、ホンマかいなという感じ。1st fill としか思えない様な思いっきり濃いマホガニーの色
ランシオオレンジビターチョコ、セミスウィートチョコ、エスプレッソ、カラメルプルーン、ブランデー漬けのドライフルーツといった香味が出て来る。


厚みもあるが、甘さがかなり支配的で、妙にタニックでザラついた舌触りは一貫している。樽由来のエグみもしっかり出てしまっている
元々の酒質は結構良かったのであろうが、寝過ぎである!その典型の様な物になったしまった。樽の中で過ごした歳月が長すぎた。7~8年位早くボトリングしていれば全然違っていただろう。


此の事は一時期Gordon & MacPhailのCeltic シリーズから矢継ぎ早に出た、60年代蒸留のLongmorn にも顕著だった。1st fill Sherry butt で40年クラスならこういう事になり易い。でも、2nd fill でこうなるとは…。

Les Meilleurs Vins de France 的な感じで点を付ければ…、 両者共 17.5/20


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Oct .2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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