2010年11月、1968年の登場以来走り続けた キハ181系がラストランを迎え、消滅した のは記憶に新しい。

キハ181系 といえば、中間車の屋根に乗った大きなラジエーター、運転席後方の大きな機器室、独特の強烈なターボサウンドあたりが思い浮かぶであろう。
キハ181系 は所謂「ヨンサントオ」=1968年10月の大規模ダイヤ改正に備えて、非電化勾配線区に高速特急列車を走らせるべく開発された。特急「しなの」を皮切りに、「つばさ」「やくも」等にも導入された。 しかし、燃費が悪く、トラブルも多く、亜幹線の線路規格等との絡みで実際にその性能を発揮するチャンスは少なかった。
JR発足後に車体傾斜を搭載した気動車が当り前に登場し、近年になって、キハ261系 キハ187系 が900psの領域に足を踏み入れるとその存在は霞んで行った。


kh18126@osk

2009年5月に大阪に行った際に大阪駅で撮った6連の特急はまかぜ。私の手元に残る唯一の キハ181系 の画像である。この時は台風接近の影響で天気が悪く、走行写真は殆ど撮れなかった。上淀鉄橋等々にもっと足を運んでいれば、幾らかは撮れたかもしれないと思うと後悔が残る。
キハ80系ほどの成功は収められなかったと一般的には評されるが、名車の名には充分値する。 せめて最後の1年位は 国鉄色 に戻して走らせて欲しかったと思うのは私だけだろうか?


キハ181系
1968年登場、当時としては破格の500ps(30分定格では590ps)の大馬力高性能気動車だった。搭載されたDML30HSC(HSD/HSE/HSFも含む)エンジンは、世界的に進んでいた直噴式と逆行する予燃焼室式で、様々な問題のもとになった。1972年迄に158両が製造される。
国鉄民営化以降はJR西日本と四国に所属。1993年に四国では引退。2010年に西日本でも運用離脱。2012年2月、最終的に残った15両がミャンマーに輸出され、廃系列に。
リニア・鉄道館(愛知)及び津山扇状機関庫(岡山)で1両ずつが静態保存される。


※ この記事は旧ブログからの移転記事につき、旧ブログにてアップされた時点(Aug. 2012)での事実関係に基いて書かれているので、現在の事実関係とは大きく異なる場合があっても何卒ご了承賜りたい。



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